【Q&A】アトピー完治の決め手とは?(1)

今日は、11月8日のブログのコメントにいただいたご質問にお答えしたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●学生さんからのご質問

こんにちは。
いつも拝見させて頂いています。質問なのですが、このサイトのおかげでアトピーの方もだいぶ良くなりました。なのですが、完治まではいかずまだ肘や膝の裏にアトピーが残っています。完治の決め手というかあと一息がいきません。なにか良い方法があればアドバイスお願い致します

 
学生さん、こんにちは。
「アトピー性皮膚炎の完治の決め手とは?」というのは、正直、非常に答えづらい部分じゃ。
というのも、決め手がない、というのではなく、決め手は共通とは言えない、からじゃ。

現在、アトピー性皮膚炎という疾患は、免疫関係から生じる「炎症→痒み」、という問題と、皮膚の乾燥からくる痒みの神経線維が関わっている、「痒み→炎症→さらなる痒み」という二つの大きな原因が分かっておる。

前者は免疫機能(IgEなど)の異常、後者は角質層の水分保持能力の低下が原因じゃ。
この二つが、単独で現れているのではなく、複合して症状となっておることが多い。

そして、ごく一般的な対処を考えた場合でも、前者と後者では、その対処の仕方は異なる部分がある。
前者については、免疫機能を支配する自律神経と内分泌系の機能の正常化を図るために日常生活を重点的に考える必要がある。
後者は、直接、皮膚の水分保持を行う必要があるので、スキンケアが中心じゃ。
もちろん、前者にスキンケアが必要でない、後者に日常生活の改善が必要ない、ということではない。
じゃが、重点の置き方は、今、自分のアトピー性皮膚炎の状態に対してどのような観点からアプローチを置けばよいのかを考えなければならない、ということじゃな。

現在の、学生さんの日常生活の状態、どのような治療を行っているのか、現在の症状の現れ方や痒みの度合いなどが分からないので、ピンポイントのアドバイスは難しいのじゃが、こういった悩みを抱えている人は多いと思うので、必要と思われる要素をいくつか見ていきたいと思う。

まず、免疫機能が関わる中で、見直す必要のある日常生活は、少し細かく分類すると、以下の6つになるじゃろう。

1.睡眠
2.食事
3.運動
4.ストレスの解消
5.入浴
6.生活環境の見直し

各項目がなぜ必要なのか、どのように変えると良いのかは、過去のブログで触れてきたのと、説明が長くなるので省略するが、一言で言うならば、「自律神経と内分泌系に良い影響を与える生活環境の構築」という部分が大切、ということじゃな。
この中で、決め手となりやすい、逆にいえば「なかなか十分に取り入れられない」というのが「睡眠」と「運動」じゃ。
「運動」については、「入浴」をしっかり行うことで、そこから得られるよい影響のある一定部分はカバーできるのじゃが、「睡眠」だけは、代替えの方法がない。

したがって、学生さんの場合も、まず「睡眠」が、それも量(睡眠時間)と質(就寝、起床の時間)が良い状態かを見直してみて欲しい。
成人の場合であれば、理想的には夜11時~12時に就寝、そして朝6時~7時に起床の7時間ぐらいの睡眠は確保したいところじゃ。
もちろん、1日の睡眠時間は仮に3時間でも4時間でも生命維持そのものに直接の影響が見られることはないかもしれん。
じゃが、「生命維持」と「健康維持」は全く別物じゃ。
まずは、睡眠の時間をチェックしてみると良いじゃろう。

そして次が運動じゃ。

「運動」は、その他の項目にも深く関わっておる。
運動で疲労を得られれば、夜の睡眠はとりやすくなる。
運動すれば、お腹がすくから食事がとりやすい。
肉体的な疲労は、精神的な疲労の解消につながるので、ストレスの解消につながる要素もある。
そして、代謝を上げることで、体内に蓄積した化学物質の排泄につながる。
生活環境の見直し、とは、身の回りの化学物質の軽減、ということでもあるので、この部分にも役立つということじゃ。
また、運動をする=汗をかく、ということでもあるので、汗は自分の体が行うスキンケアに必須の要因じゃから、もう一つのアトピー性皮膚炎の原因である角質層の水分保持能力の低下、という部分にも役立つじゃろう。

具体的な運動の量は、それこそ個人差が大きすぎるので何ともいえんが、朝の散歩で言うと、学生さんが男性なら1時間程度、女性なら30分程度は確保して欲しいところじゃ。

運動がなかなか行いづらい状況の人は、「入浴」をしっかり行ってほしい。
また、運動と違い入浴の場合は、温泉を利用すると「内分泌機能の正常化」「自律神経の正常化」という、免疫機能に関わる二大要因をカバーできる。
温泉が利用できない場合も、水の質に気をつければ、それに準じたものは得られるじゃろう。

最後にまとめじゃ。
免疫機能に関わる部分で「決め手」とは、

 
1.質と量が良い睡眠の確保
2.ある程度の負荷をかけた運動を行う
3.ぬるい温度で、体調に合わせた適切な入浴を行う

 
という部分を強化してみることが挙げられるじゃろう。
ただし、何度も言うが、日常生活の免疫機能に関わる要因とは、個人差がとにかく大きいので、一般的に不足している要因が多い部分として、上記の3つが挙げられる、と考えてほしい。

明日は、もう一つのアトピー性皮膚炎の原因である「角質層の水分保持能力の低下」について述べたいと思う。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

日常生活の要因は、男性・女性、成人・子供、仕事をしている人・していない人、汗がかきやすい人・かきにくい人、太っている人・痩せている人・・・・など、きりがないほど個人差があります。
自分にとって大切な日常生活の要因とは何かについては、相談ダイヤルの方に、ご相談くださいね。
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