スキンケアの話(2)

今日は、昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

皮膚の一番外側にある「角質層」の水分が減少した状態が、いわゆる「肌の乾燥した状態」ということは昨日述べた通りじゃ。
では、この角質層の水分が減少した状態は、なぜ良くないのじゃろうか?

●角質層の水分が減少することによる影響について

まず、一つ目が、「バリア機能」の低下じゃな。

角質層は、イメージで言うと、レンガがきれいに積み上がった状態が健康な状態じゃ。
レンガとレンガの間は、細胞間脂質によりバランスよく埋められておるのじゃが、角質層内の水分が減少する=細胞間脂質内の水分保持ができない状態、ということでもあるため、きれいに積み上がっているはずの「レンガ」が隙間だらけの不安定な状況になってしまう。
乾燥して、粉をふいたような状態の肌、ささくれだった肌は、この「レンガ」がバラバラになってしまった状態とも言えよう。
こうなると、肌から大気中に浮遊する異物や雑菌、アレルゲンなどの異物が角質層内に侵入しやすくなる。
そういった異物や雑菌が、皮膚内侵入することで、免疫反応を生じさせる。
免疫反応が生じる=炎症が生じる、ことでもあるため、その炎症反応により作られた体内の化学伝達物質が、痒みを知覚させることになる、ということじゃな。

もう一つが、「痒みの神経線維」の問題じゃ。

痒みを知覚するのは、昔は「痛み」を知覚する神経と一緒と考えられておった。
じゃが、痒みは痛みとは別に知覚する神経があることが判明したのじゃ。
この痒みを知覚する神経線維は、健康な肌の場合は、真皮内にしかない。
じゃが、角質層が乾燥した状態じゃと、表皮の中まで侵入することが分かったのじゃ。
ただでさえ、乾燥した状態の肌は、バリア機能が低下したことで、外部からの刺激にさらされた状態じゃ。
そこに、直接、痒みを知覚する神経線維が伸びてしまうことで、ちょっとした刺激も、痒みを知覚させる要因になってしまうことになる。
ちなみに、表皮内に侵入した痒みを知覚する神経線維は伸びっぱなし、というわけではない。
角質層内の水分がしっかり保持できた状態になれば、真皮まで引っ込むことが分かっておる。

このバリア機能の低下と、痒みの神経線維が伸びてきてしまうことが、角質層内の水分が減少することの弊害といえよう。

では、この角質層の乾燥を防ぐためには、どうすればよいのじゃろうか?
そこで大切になるのが、「スキンケア」ということじゃな。

明日は、乾燥を防ぐためのスキンケアとは、どのようなことなのかを述べたいと思う。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

今日、博士が書いた「痒みの神経線維」について詳しくは、あとぴナビで以前、特集したことがありますので、そちらを参考にしてみてください。

●かゆみのメカニズムとアトピー
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=chishiki&c2=2&c3=1