スキンケアの話(1)

ようやく暑さも、すっかり影を潜めてくれたようじゃの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
1か月前の気温とは大違いじゃ。
今年は、本当に異常気象の状況じゃったから、このあともどうなるかはわからんが、例年のパターンをたどるのならば、11月以降は、一気に気温も湿度も下がることになるじゃろう。

これまでブログで、何度も述べてきたのじゃが、こういった時期に気をつけなければならないのがスキンケアじゃ。
体感上では、湿度の低下を感じなくとも、肌は敏感じゃ。
そこで、これからの季節に考えなければならないスキンケアのことを、少し書いておきたいと思う。

まず、なぜ気温が下がると、肌が乾燥するのか、基本的なところから見ていこうかの。

 
●湿度の低下と肌の乾燥について

  
一般的には、気温が低下すると、湿度も下がる。
これは、一定量の空気が含む水分の「量」は、温度が高いほど多くなり、低いほど少なくなるためじゃ。
では、湿度が下がると、なぜ肌が乾燥するのじゃろうか?

ヒトの皮膚は、皮下組織、真皮、そして表皮で形成されておる。
一番外側に当たる表皮は、上から「角質層」「顆粒層」「有棘層」そして「基底層」の四層構造となっておる。
一番下の基底層で新しい細胞が作られ、少しずつ上に進み、角質層が「垢」となっておちるまでが、「ターンオーバー」と呼ばれる期間じゃ。
一般的には28日周期といわれておる。

この一番上にある「角質層」の水分が少なくなると、肌が乾燥した、と感じることになる。
角質層は本来、15%~20%の水分を含んでおるが、湿度が低くなると、角質層からの水分蒸散量が増加しやすくなる。

つまり、気温が低くなる=湿度が低くなる=角質層の水分蒸散量が増える、ということで、冬場は肌が乾燥しやすくなる、ということじゃな。

本来、ヒトの皮膚は、汗と皮脂が混ざってできる皮脂膜が、皮膚表面を覆うことで、

1.雑菌などの異物の繁殖を防ぐ
2.水分の蒸散を低下させる

という働きを持っておる。
「天然」のスキンケアじゃな。
これはバリア機能の役割も持っておる。
また同時に、角質層内のセラミドなどの細胞間脂質が水分を保持させてもおる。
聞いたことがある人もおるかもしれんが「天然保湿因子(ナチュラルモイスチャーライジングファクター:NMF)」と呼ばれるものじゃの。

じゃが、アトピー性皮膚炎の方の場合、汗が出づらいことで皮膜の形成が妨げられたり、掻き壊しにより、皮膜を取り去ってしまうことで、皮膚のバリア機能を低下させてしまう。
さらに、掻き壊しが角質層全体に及ぶと、角質層内の水分を保持する細胞間脂質にも影響を与える。
アトピー性皮膚炎の人の調査では、通常の人と比較すると、アトピー性皮膚炎の人は、角質層内のセラミドが不足している、というデータもあり、体質的な要素も関係しておるのかもしれん。
つまり、角質層内で水分を保持するための因子「天然保湿因子」が低下することで、角質層内の水分量が減少、さらに、水分の蒸発を防ぐための皮膜もしっかり機能していないことで、さらに水分量が減少し、「肌が乾燥する」という状態に陥るわけじゃ。

では、肌の水分が減少した状態だと、どうなるのじゃろうか?
長くなるので、続きは明日じゃ。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

最近の相談は、肌の乾燥に関する内容が増えてきています。
これから、大気が乾燥してくれば、こういった相談はもっと増えてきますが、乾燥してから対策を行うのではなく、乾燥することが分かった段階で対策を行うことも、「予防」的な観点からは大切ですね。