犬を飼うとアトピーが軽減する?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎の方の場合、ペットの飼育に抵抗がある人も多くおられるようです。
しかし、先日、犬の飼育とアトピーの関係で興味深い報告がありました。

 
●子どもがアトピー発症するリスク、犬の飼育で軽減=米研究
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101014-00000727-reu-int

 

[ニューヨーク 14日 ロイター] アレルギー疾患の家族歴がある子どもが1歳までに犬と生活すれば、アトピー性皮膚炎を発症するリスクが低くなると、米国の研究チームが小児科専門誌で発表した。

同チームはまた、猫のフケや唾液、尿などにアレルギーがある子どもが猫と生活した場合は、アトピー性皮膚炎を発症するリスクが高くなる可能性があると指摘している。

研究を率いたシンシナティ大医学部のトーリー・イプシュタイン准教授は、子どもを持つ親にペットについてのアドバイスをするのは状況が複雑で難しいと説明。ただ、過去の多くの研究から犬の飼育がアトピー性皮膚炎のリスク低下と関係あると示されていると話した。

生活環境とアレルギーの関係を長期間にわたり調べたこの研究では、親にぜんそくやアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の既往歴がある636人の子どもを乳児のときから追跡調査。その結果、4歳までにアトピー性皮膚炎を発症した子どもは全体の14%を占めた一方で、乳児のときに犬と生活していた184人の子どもだけをみると、9%だった。

  
報告の結果をみると、乳児の段階で犬を飼えば、アトピー性皮膚炎が発症しない、ということではなく、発症するリスクが減る、ということに過ぎませんが、それでも14%が9%に減ったことは、有意差が明らかだと言えます。

乳児の理解力を考えれば、犬を飼うことの「癒し」的な部分よりも、犬と触れ合うことで、菌に感染、免疫力が「育っていく」という面の方が強いのではないかと思われます。
これは、ヨーロッパにおいて、馬糞が多い地域の子どものアトピー性皮膚炎の発症率が極端に低い、という研究結果とも似ており、何らかの有効性は確かでしょう。

ただ、同じ動物でも、猫はリスクが高まることから、一緒に暮らす「ペット」の種類は注意が必要でしょう。
また、先に述べたヨーロッパの研究でも、生後すぐにそういった環境にあることが有効であって、年齢を経た段階では効果がないことが確認されているようですので、タイミングも大切です。

ただ、私たちの社会環境が衛生的になったことが、アトピー性皮膚炎の発症を高めることになった、という説がありますが、体内の免疫は、感染症に関するヘルパーT細胞の1型と、アレルギーに関するヘルパーT細胞の2型は、お互いに関与しあっていることからも、清潔であること=必ず正しい環境、ともいえないことが分かります。

菌を排除するだけではなく、菌との共存も大切なのかもしれません。

  
おまけ★★★★東のつぶやき

ペットとアトピーの関係については、あとぴナビの特集にもありますから、ご覧ください。
●ペットアレルギーを知って、ペットと仲良く快適に
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=35