報道のされ方について

東です。

 

 

 

 

 

 

 
今の私たちの生活の中に、ネットは切り離せないものとなっていますが、ネットで配信される内容が常に「正確」であるとは限りません。
今日は、最近あった同じ配信記事が違う見かたをされた例を紹介したいと思います。

  
●犬にも「楽観主義者」や悲観的なタイプ=英研究
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101013-00000480-reu-int

  
[ロンドン 12日 ロイター] 英国の研究チームによると、犬にも楽観的なタイプと悲観的なタイプがおり、その性格は飼い主の留守中の行動にも現れるという。

研究を率いた英ブリストル大学のマイク・メンドル教授は、「人間の心理状態は判断に影響を及ぼし、幸せな人は曖昧な状況を楽観的にとらえる傾向があると分かっている。今回の研究では、同様の傾向が犬にもみられた」と説明した。

実験では24匹の犬に、部屋の一方の端にあるボウルには餌が入っており、反対側のボウルには餌が入っていないと覚えさせた。その後、中間にボウルを置くと、楽観的な犬は全速力で走って行ったのに対し、悲観的な犬はちゅうちょしたり走る速度が遅かったという。

また、楽観的だと判断された犬は飼い主の留守中に落ち着いていることが多いのに対し、悲観的な犬は飼い主が帰ってこないのではないかと不安げな様子を見せ、ほえたり悪さをすることが多かったという。

   

●犬の性格は楽観的? それとも悲観的?
http://topics.jp.msn.com/life/column.aspx?articleid=424633

  
(ロケットニュース24)長年ペットと暮らしていると、犬や猫にもそれぞれ性格があることに気付く。おとなしいとか活発であるとか、人間と同じようにペットたちもそれぞれ個性を持っている。このほどイギリスの研究チームが、犬の性格が楽観的であるか、悲観的であるかについて調査を行った。その結果、意外な事実が判明したのだ。

調査はブリストル大学のマイケル・メンデル教授の研究チームがまとめたものだ。チームはゴールデン・レトリバーやコリーなどの24種の犬を対象に実験を行った。

実験内容は次の通り。まず犬を1匹ずつ部屋に入れ、エサの入ったボウルと入っていないボウルを別々の位置に置き、エサについての情報を覚えさせる。そして2日後、最初と違う場所に空のボウルを置き、犬たちの反応をみた。すると犬たちは中身のあるなしに関係なく、ボウルを見ただけで大喜びしたのだ。このことから研究チームは、「食事について、犬たちは楽観的」と判断した。

研究チームはこのほかにもう1つの別の実験を行っている。それは犬たちを飼い主から遠ざけ、部屋に置き去りにするというものだ。犬を1匹ずつ部屋に閉じ込め、行動の変化をビデオモニターで確認した。すると犬たちは、ドアを引っかいたり、吠えたりした。研究チームは「犬は飼い主から遠ざかると悲観的な態度を示す」と説明している。以上の結果から研究チームは、「犬は楽観的、悲観的、それぞれの側面を持っているようだ」と結論付けている。

この報告について、一部の海外メディアは「この研究が本質的に犬たちの性格を証明するものかどうか、とても疑わしい」と指摘している。たしかに指摘の通り、この実験で犬の性格のすべて理解するのは難しいかもしれない。だが、いずれにしても犬たちは、人間と一緒にいることで安心するようだ。

   
これらの元の記事は、同じ配信記事です。
しかし、片方の記事が「犬には楽観的な犬と悲観的な犬がいることが分かった」としているのに対して、もう片方の記事は「犬は楽観的、悲観的の両方の性格を持っている」と読み取れます。

このように、同じ配信記事でも、それを伝える側によって、内容が全く異なることが分かるでしょう。
アトピー性皮膚炎の場合も、正反対の意見が、ネット上でもよく見受けられます。
特に、ステロイド剤に対する正否は、ネットをちょっと検索しただけで、ステロイド剤は安全な薬剤だとする意見と、危険だとする意見の両方を読むことができます。

ただ、片方の意見のみしか読まないと、その意見が全体の意見、さらに正しい意見ととらえてしまうことは、大変危険なことだと言えるでしょう。

ネットに依存する社会環境になっているからこそ、そういった情報の正しさは、しっかりと考えて「受け取る」ようにしたいものです。

  
おまけ★★★★西のつぶやき

ステロイド剤の正否については、統計をとると面白いことが分かる。
ステロイド剤を安全だとする意見は、治療を行う医師側の意見が多い。
逆に危険だとする意見は、ステロイド剤を実際に使用した患者側の意見を多く見かける。
ステロイド剤の役割を考えると、その必要性も吟味すれば、決して不必要な薬剤に位置づけられるわけではない。
しかし、治療を行う側は、治療を受ける側の「被害」まで救ってはくれないことも事実だ。
しっかり見極めを行いたいところだ。