アトピー克服のための基本事項(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、アトピー性皮膚炎を回復していくために必要な毎日の生活を送るための、「心がけ」として大切なことを書いてみたいと思います。
少し堅苦しい内容かもしれませんが、アトピー性皮膚炎を克服していく上では、基本中の基本であること、また、アトピー性皮膚炎克服のために取り入れている補助療法が、どのように生かされるのかも、この「基本」次第なのです。

皆さまからのアトピー性皮膚炎の相談を受けていると、スキンケアや入浴の仕方などについての話が多いのですが、最近改めて思うことがあります。

それは、薬に頼らないでアトピー性皮膚炎を克服しようとする時に、一番、回復の流れを作るのは「毎日の生活」であるということです。
この「毎日の生活」とは、何も特別なことではありません。

具体的には、
 
①早寝早起きをする(十分な睡眠の確保と規則正しい生活リズム)を心がけ、
②バランスの取れた栄養摂取を行い、
③適度な運動を行なって、
④ストレスを溜め込まない配慮を行なう生活
 
です。
 
これらは、ごくごく当たり前で大切なことである、ということを皆さんは知っておられると思います。

①の早寝早起きは、アトピー性皮膚炎に関わる副腎皮質ホルモンや成長ホルモンなど、内分泌の正常化、そして自律神経そのものの正常化に深く関わり、基本中の基本と言える事項です。
アトピー性皮膚炎に関わる医師の多くが「寝ないと治らない」というのは、まさしくその通りだと言えるでしょう。

②のバランス良い栄養の摂取は、いうまでもないと思います。
体内のおける不要な脂質、糖質の蓄積は、代謝そのものを阻害しますし、またミネラルやビタミンなど生活行動上必要な無機質の摂取が不足することは、内分泌などにも影響を与えます。
さらに、皮膚がダメージを受けている場合、皮膚細胞の修復という面でも、その材料となるべき食事の内容が大切であることはいうまでもありません。

③の適度な運動とは、まずアトピー性皮膚炎の大元の原因の一つと考えられる化学物質の排泄に必要なことです。
また、汗をかくことで、皮膚表面のスキンケアが行えるという利点もあります。
さらに、他の①②④をサポートしていく上でも、大切な要素であると言えるでしょう。
適度な疲労があってこそ、スムーズな睡眠は取れやすくなりますし、体を全く動かさなければ食欲も出てこないでしょう。
また、精神的な疲労は、肉体的な疲労で解消することが可能なことも分かっています。
このように、運動も、毎日の生活の中で取り入れる必要がある、さらに多くの人ができていない要素とも言えるでしょう。

④のストレスは、まずアトピー性皮膚炎の炎症を自らの体が抑えるための役割となる副腎皮質ホルモンを消費してしまう、ということもあり、なるべくストレスをためない生活を心がけることは大切と言えるでしょう。
精神的な疲労は、自律神経や内分泌にも影響を与えますので、結果的に免疫機能に対する影響も考える必要があります。
したがって、ストレスを解消できる生活、それも他の生活のバランスを考えた上で構築行くことは大切なことです。
  

しかし、このごくごく当たり前で大切な「毎日の生活」を、なかなか実行に移そうとすると難しいこともあるのが事実です。
離脱中など、やむを得ない理由から睡眠のリズムの乱れや不眠がある場合には、仕方ありませんが、ある程度回復して仕事や学校に行かれている人などは、その人の努力や心がけによって、出来ている人と出来ていない人に別れます。

では、なぜ、この「毎日の生活」が大切になるのでしょうか?
少し長くなるので、続きは、明日にしたいと思います。

  
おまけ★★★★博士のつぶやき

毎日の生活を考えていくことは、アトピー性皮膚炎克服にとっては、最も基本中の基本と言えるじゃろう。
特にステロイド剤で痒みや炎症を一時的に抑える治療を行っている人の場合、せっかく体が訴える自覚症状がない段階で、睡眠をしっかりとる、食事を良くする、運動を行う、ストレスに気をつける、といった毎日の生活行動を行わないと、「薬の効果が切れた段階」で再び痒みが生じることになる。
そして、再び薬を塗り、痒みが収まったら今までの生活を続ける・・・という繰り返しを行うことで、気がつくと長期連用してしまっていた、というのが、最も良くないパターンじゃ。
心当たりのある人は、十分に考えて欲しいと思う。