解熱剤とアトピー

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
今日も、気になる記事を見つけたので、ブログを担当いたします。

アトピー性皮膚炎を発症する要因の一つに、自律神経の異常状態や内分泌機能の異常状態があります。
こういった体の機能が関わる働きの一つに「体温調節」があります。
風邪をひいたり、怪我をしたりして、高熱が出ると、解熱剤を使用することがあると思いますが、この解熱剤がアレルギーに関わることが分かってきました。
 
  
●タイレノールの使用はティーンの喘息や他のアレルギー性疾患と関連
http://news.e-expo.net/world/2010/08/post-115.html
 
タイレノールとして最もよく知られる解熱鎮痛薬アセトアミノフェン(※日本国内で販売されている製品は、含有量、用法・用量が国外の製品とは異なる)を定期的に使用している世界各地のティーンでは、使用経験がない者に比べて喘息を有する可能性が2倍以上であることが、新しい研究で示された。また、同薬の使用は、青年期の湿疹や鼻結膜炎、アレルギー性鼻充血(鼻閉)のリスク増大とも関連していた。

ニュージーランド医学研究所 Medical Research Institute(ウェリントン)内科教授のRichard Beasley博士らによる今回の研究では、「小児期における喘息とアレルギー性疾患に関する国際研究(ISAAC)」に参加した50カ国の13~14歳の小児32万3,000人近くが、アセトアミノフェンの使用、喘鳴(ぜんめい)、鼻閉、再発性の痒みを伴う発疹の既往に関する質問票に回答した。“中頻度”使用者は前年に1回以上、“高頻度”使用者は前年に月1回以上の同薬の服用を報告した小児とした。

研究の結果、高頻度使用者の喘息リスクは使用歴のない小児のほぼ2.5倍で、中頻度使用者では43%高かった。鼻結膜炎を有する可能性も高頻度使用者は2倍以上で、中頻度使用者はリスクが38%高かった。湿疹は、高頻度使用者ではリスクが99%、中頻度使用者では31%増大した。また、使用頻度と喘息症状の重症度との関連も示され、高頻度使用者では重症の喘鳴で睡眠が妨げられ、発話能力が制限される可能性が2.75倍であった。

Beasley氏は「因果関係(causation)を仮定することはできないが、大きく異なるコミュニティ、疾患や生活習慣のパターンにおいても関連がみられた。他のすべての研究と合わせると懸念がある」と述べている。研究結果は医学誌「American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine(呼吸器・クリティカルケア医学)」オンライン版に8月13日掲載された(印刷版にも掲載予定)。

アセトアミノフェンと喘息との関連は、同誌に掲載されたエチオピアの小児を対象とした別の研究でも認められたが、湿疹との関連は認められなかった。米コロンビア大学(ニューヨーク)のMatthew Perzanowski氏は「これら2件の研究は、アセトアミノフェンと喘息やおそらく他のアレルギー性疾患が関連するという増加しつつあるエビデンス(科学的根拠)にさらに寄与するものである」という。タイレノールを製造しているマクネイル・コンシュマーヘルスケアMcNeil Consumer HealthCare社は、アセトアミノフェンと喘息の因果関係を示す前向き無作為化対照試験がない点を指摘。別の専門家は、それでも同薬の使用制限はおそらくよい考えであるとしている。(HealthDay News 8月13日)

  
アセトアミノフェンの量など、日本と欧州では違いがありますが、いずれにせよ、薬剤そのものが持つ副作用という部分もあるのでしょうし、自律神経などに影響を与えることによる間接的なものも考えられるのかもしれません。
今回の研究は喘息に対するものですが、アトピー性皮膚炎にも無縁とは言えず、実際、過去の症例として、偏頭痛などで解熱鎮痛剤を常用していた人が、その使用を中断したところ、アトピー性皮膚炎の症状が改善した、という例もあります。
因果関係の部分は証明されていませんが、現在、解熱鎮痛剤を常用しているアトピー性皮膚炎の方は、使用しなければならない理由にもよるとは思いますが、注意が必要かもしれません。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

薬は「薬効」により効果を発揮するが、期待する以外の効果も現わすことがある。
期待する効果を「主作用」、期待していないのに発揮されてしまう効果を「副作用」というのじゃが、解熱鎮痛剤のように中枢神経に働きかける薬剤は、体全体の機能のバランスにも影響を与えやすいのじゃろう。
思いあたる人は注意した方が良いかもしれんの。