「蚊」に注意

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
暑さが少し和らいだと思ったら、激しい雨に見舞われ、今年は、安定した天候というのが少ないように感じます。
テレビのニュースでは、来月は「猛暑」よりさらに上の「酷暑」になる可能性があるようなのですが、アトピー性皮膚炎の人が気をつけたい今の季節の要因としては、「熱中症」はもちろん、「蚊」に刺されることも注意が必要です。

 
●全身発熱・蕁麻疹…蚊アレルギーとは?
http://allabout.co.jp/health/atopy/closeup/CU20080604B/

 

ただ蚊に刺されただけなのに、重い症状を引き起こすことがあるのを知っていますか? 蚊が多くなる季節の前に、今回は「蚊アレルギー」について説明したいと思います。

蚊の口吻でヒトの血を吸います(引用:「カ」『ウィキペディア(Wikipedia)』)
まずは普通あまり知られていない蚊の生態について、軽く解説しましょう。

蚊は、昆虫でハエ目カ科に属します。オス・メスともに長い口吻を持ち、上唇で食物を吸収し、下面に唾液を送り込む管を持っています。蚊の主食は花のミツや草の汁などで、動物の血ではありません。血を吸うのは、メスだけで、産卵期に吸血します。

卵を発達させるために必要なタンパク質を得るために、動物の血液が必要なのです。体温や二酸化炭素などで動物を探し、血を吸うために寄ってきます。

蚊が血を吸う時に、こちらに送り込んでくる唾液は、刺した時に痛みを感じさせない麻酔作用や、血が空気にふれて固まるのを防ぐ作用などを持ついろんな成分が含まれています。これが唾液腺物質で、刺された後の腫れや痒みの原因になります。

蚊に刺された場所では、注入された唾液腺物質に対するアレルギー反応がおこります。これが、蚊アレルギーです。反応の強さによって症状が異なり、個人差が大きいのが特徴です。

このアレルギー反応には2種類あります。
即時型反応:刺された直後からかゆみ、腫れ、発赤が出現
遅延型反応:刺された翌日以降に発赤、腫れ、発疹、水疱などが出現

に分かれます。

特に乳幼児は体温が高く、蚊に狙われやすく、強い遅延型反応を起こすことが多いと言われています。

時に重症化する蚊アレルギーがあります。蚊に刺された部分の発赤や腫れだけでなく、全身に発熱、蕁麻疹などの全身症状が出てきます。

EBウイルスとは、水疱瘡などのウイルスや、ヘルペスウイルスの仲間です。発見者の名前にちなんで、この名前をつけられています。このウイルスには、多くの方が感染し、1歳で12.5%、2歳で60%、20歳までに90%以上が感染すると言われています。唾液を介して人にうつります。

蚊刺過敏症とは、蚊に刺された後の部分の症状が強く、水泡(みずぶくれ)、血泡(ちまめのようなもの)から壊死・潰瘍(皮膚がただれ、じくじくし、へこむ)まで起こってしまい、発熱などの症状を伴います。原因としては蚊の唾液腺に対する免疫とEBウイルスに対する免疫反応が関与しています。発熱だけでなく、リンパ節が腫れたり、下痢などがみられることもあります。

蚊刺過敏症の場合、EBウイルスが持続的に感染していること(慢性活動性EBウイルス感染症)があるので、そのため、様々な合併症を起こします。悪性リンパ腫や血球貪食症候群(白血球、赤血球、血小板をマクロファージなどの白血球が食べてしまう病気)などを起こすと大変です。

蚊アレルギーがひどい場合は、EBウイルスの検査をしておいた方がいいかもしれません。

(以下、略)

 
蚊に刺されると、痒みを生じますが、アトピー性皮膚炎の方の場合、この痒みをきっかけに、全身に痒みが広がることがあります。
また、蚊に刺された箇所が多いと、掻き壊しも多くなり、必然的に今の季節は感染症へのリスクも高まります。

文中にある「蚊アレルギー」も気をつけたいところですが、それ以上に、蚊に刺されること自体を避けれるように注意して欲しいと思います。
具体的には、蚊に刺されやすい場所(池や川など水辺、草むら、藪など)にはなるべく行かない、など「物理的な対処」をまずは考るようにしましょう。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

文中の省略したところでは、蚊の対処方法が掲載されていますが、ステロイド剤の使用や、防虫剤の使用が中心のため、今回は割愛しました。
ステロイド剤の使用はもちろん、防虫剤などの使用も、アトピー性皮膚炎の人にとっては、あまり好ましくありません。
もちろん、キャンプに行った際など、どうしても対処が必要な場合は仕方ありませんが、できるだけ長袖の衣類を着用するなど、まずは物理的な対策を行い、物理的な対策が難しい場合に、限定的に使用するように気をつけましょう。