カビとスキンケア

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎の方にとって、これからの時期、感染症には十分、注意が必要ですが、先日、日経新聞に「真菌」の記事が掲載されていましたので紹介したいと思います。

  
●体につくカビ 思わぬ皮膚病も

清潔と乾燥 予防の基本 自己判断せず受診を
  
もうすぐ日本列島にも梅雨の季節がやってくる。じめじめとしたこの時期に、気になるのがカビ。実は体にもカビがいる。ほとんどが無害だが、体力が落ちたときや汗をたくさんかいたまま放置すると増えて思わぬ皮膚病になることも。体にはえやすい代表的なカビについて知っておけば対策もたてやすい。
  
昨年6月のある朝、横浜市に住む会社員の浅沼弘子さん(仮名、42)は、首の下から胸の上部にかけてニキビのような発疹(ほっしん)がたくさんできているのに気がついた。かゆみがあったが我慢できたので様子をみていたところ、発疹は胸から背中の上部まで広がっていった。あわてて皮膚科で診てもらったところ、「マラセチア毛包炎」と診断された。マラセチア菌というカビが毛穴で炎症を起こしているという。
もともと汗かき。春先から週末にスポーツジムにも通い始めた。「梅雨に入り、汗をかく機会が増えたので発症したのでは」と医師から指摘された。抗真菌剤を塗って治ったが、今年もまた出てくるのではないかと不安だ。
  
普通は症状出ず
  
カビの正式名称は真菌。キノコや酵母なども仲間だ。胞子は10マイクロ(マイクロは100万分の1)~100マイクロメートル、細菌やウイルスよりは大きいが肉眼では見えない。ほんのわずかな有機物があれば増殖するため、エサとなる垢(あか)や皮脂がたくさんある人の皮膚は格好のすみかだ。
皮膚についた多くのカビは温度25~30度程度、湿度約65%以上のじめじめした環境を好む。条件が整うと増えて内部に入り込もうとする。皮膚は追い出そうと反応し、水ぶくれやかゆみ、発疹などの症状としてあらわれる。
カビによる皮膚病に詳しい稲葉クリニック(東京・杉並)の稲葉義方院長は「体にカビはたくさんいるが、普通は特に悪さはしない」と指摘したうえで、「汗をかきやすい夏場の皮膚は高温多湿が好きなカビにとって増えやすく皮膚病として現れる」と説明する。
マラセチア菌も、誰にでもいるカビで、普段は毛穴などに潜んでいるだけ。ところが過剰に分泌された皮脂を栄養分に増えると、毛穴などに炎症を起こす。皮膚表面の皮脂を食べて増える場合は、五百円玉程度の茶色や白色のシミのような斑点ができ、癜風(でんぷう)という皮膚病になる。放置すると背中や胸など全体に広がる。まい皮膚科クリニック(川崎市)の小林理美院長は「急にシミができた。シミ取りをしてほしいと慌ててくる人も多い」と話す。
高齢者に多いのが皮膚カンジダ症だ。口の中や体表、陰部などどこにでもいるカンジダ菌が原因。指の間やつめの根本などにぶよぶよした膿(うみ)などを作り皮膚がむけてくる。
カビによる皮膚病で忘れてはならないのは水虫。白癬(はくせん)菌というカビが原因だが、もともと人は持っておらず患者から感染する。汗をかいてそのまま寝てしまったりすると首もとや脇、足の付け根など、足以外にも出てくる。体部白癬と呼ばれ、土手状の赤い輪が外側に広がっていくことが多い。
清潔と乾燥が予防の基本。「カビが増える条件をできるだけなくせばよい」(稲葉院長)。特に脇や足の付け根、頭皮など蒸れやすい部分は、汗をかいたまま長時間放置しないことが大切だ。風呂やシャワーをこまめに利用、せっけんを使って体全体を洗い、指の間などもよく乾かす。

 

(以下、省略)

 
アトピー性皮膚炎の人がかかりやすい感染症は、ヘルペス、黄色ブドウ球菌、そして今回の記事にある真菌です。
もちろん、「カビ」そのものが悪いわけではありません。
カビを含む真菌類は、細菌やウィルスよりはるかに多い150万種と言われていますし、酵母など、有益な「カビ」もあります。
やはり問題なのは、そういった本来、皮膚で悪化しない「日和見菌」のカビや真菌が、繁殖する皮膚の状態にあると言えるでしょう。
その背景の一つには、ステロイド剤やプロトピック軟膏などの免疫抑制剤も含まれてきます。
炎症を抑えることで皮膚自体が書き壊れなくなる=バリア機能が高まり皮膚の防御能力が高まっても、皮膚そのものの免疫力を弱めているのでは、ちょっとしたきっかけで、一気に感染症が広がりやすくなるからです。

スキンケアなど、これからの時期、十分に気をつけて行うようにしましょう。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

今の時期、記事中にあるように「洗浄」もスキンケアの一部として、しっかり行って欲しいところじゃ。
特に、汗の放置が一番良くない。
外出の際には、温泉で作った濡れおしぼりを何本か持って、汗をこまめに拭きとるなど、工夫を行って欲しいと思う。