制御性T細胞の取材に行ってきました

お久しぶり!
編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

2/27~2/28の東君のブログで紹介されてましたが、制御性T細胞が、炎症が治癒する際に関わっていることが先月末にアメリカの科学雑誌に投稿されました。

そこで、先日、その論文を発表された理化学研究所の戸田医学博士にお会いしてお話をお伺いしてきました。

制御性T細胞とは、簡単に言うと、免疫を促進させるヘルパーT細胞の逆の働き、つまり文字通り、免疫を抑制させる働きを行う細胞です。
以前は、ヘルパーT細胞の逆に当たるのは、サプレッサーT細胞であると言われたこともありますが、今は、サプレッサーT細胞というものはなく、その働きに該当するものが制御性T細胞であることが分かっています。

今回の論文では、炎症が治癒する際にこの免疫全体を抑制する制御性T細胞の働きが活性化されることが載っていました。
戸田先生にお話をお伺いしたところ、今回の論文では詳しく発表していないのですが、実は、炎症が治癒する際には、制御性T細胞だけではなく、ヘルパーT細胞とは違った仕組みで炎症を促進させる病原性T細胞も増加してくるということでした。

いわゆる炎症を治癒させようとする働きと、炎症を促進させようとする働きが、バランスをとりながら、調整されているのでは、ということを説明いただきました。

今後の課題としては、制御性T細胞だけを活性化させるようにするためには、どうすれば良いのか?、またステロイド剤などの免疫抑制剤はやはり、制御性T細胞も抑制してしまう可能性があるため、その使用の見極めをどのように行っていけば良いのかが、課題となるようです。

詳しくは、5月号のあとぴナビの特集で紹介する予定ですので、お楽しみに。

 
おまけ★★★★北のつぶやき

今回の研究をもとにした臨床や研究が、世界中で行われているそうです。
例えば、ステロイド剤が制御性T細胞を抑制すると仮定した場合、どのようなタイミングでどのように抑制するのか、こういった研究が進むと、現在、問題になっているステロイド剤の「長期使用」による影響のメカニズムのなども分かってきて、ステロイド剤を使用するタイミングの研究につながってくるのではないか、ということでした。
その他でも、制御性T細胞を促進させる条件や、同時に病原性T細胞を抑制する条件などの研究も行われるのでは、ということでした。
今後の研究に期待したいところですね。