アトピーとスキンケア(5)

南です。

 

 

 

 

 

 

 
昨日まで、基本的なアトピー性皮膚炎の方のスキンケアについて述べました。
今日は最後に、状態別のスキンケアの考え方を書いておきたいと思います。

  

●状態別のスキンケア

アトピー性皮膚炎の症状がみられる方の肌は、今回のシリーズの最初に述べたように、「乾燥」「炎症」の二つが主な症状になります。
この「乾燥」と「炎症」に対するスキンケアとは、全く同じ方法で行うのでは、誤っていることもあります。
その時々の症状を見極めて、状態に合わせて適切な方法で行うことも大切です。
昨日まで書いてきたことと、重複する部分もありますが、復習として読んでください。

 
●乾燥を考える

乾燥した肌の状態に対しては、角質層に水分を与え、さらにその水分が逃げないようなケアが基本となります。
具体的には、「保水」と「保湿」を、程度に合わせて組み合わせることです。
例えば、汗をかける状態の人は、皮脂も出やすい状態であり、自分の力で皮脂膜を形成させることができますから、「保水」に重点を置けば良いでしょう。
逆に汗がかけない状態だと、皮脂膜も上手く作れていないことが多く、そういった場合には、「保水」にプラスして「保湿」もしっかりと行わなければなりません。
もちろん、汗をかける人が必ず皮脂膜を作れている、とは限りませんし、また睡眠や食事、体調などにより、汗をかきにくい状態になることもありますので、自分の肌の状態を見極めて、保水と保湿を組み合わせて行うことが大切です。

 
●炎症を考える

炎症にも大きく分けると「ジュクジュクした炎症」と「カサカサした炎症」の2タイプがあります。
「炎症」とは皮膚にとって、一種の治癒反応でもあります。
したがって、炎症を無理やり抑えるのではなく、炎症から生じる二次的な影響をケアすることをまずは考える必要があります。
ただし、蕁麻疹のように、即時型の免疫反応による炎症は、その免疫反応を引き起こした原因も解消させなければなりませんから、炎症を抑えるケアも状況によっては必要になります。
そして、炎症を伴った状態は、当然、痒みも伴っており、掻くことでバリア機能が低下、何らかの感染症が生じていることも多く見られます。
特に赤みを帯びた状態の場合には、十分な注意を行うようにしましょう。
そこで、炎症がある状態では、「保護」に重点を置き、ジュクジュクした炎症であれば十分な保湿をプラスし、カサカサした炎症であれば、保水と保湿の両方も忘れずにケアするようにした方が良いでしょう。

 

このように、お肌の状態によって、スキンケアも合わせて「変化」させていくことは、とても大切なことです。
特に、お肌の状態は、さまざまな要因によって変化してきます。
季節的な要因、睡眠の取れ方、あるいは室内環境(エアコンなど)も、お肌の状態を左右させます。
できる限り、その時々のお肌の状態を見極めながら、常に適切なスキンケアが行えるように考えていくようにしましょう。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

今日まで、アトピー性皮膚炎の方のスキンケアを数回に分けて書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
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