市販のスキンケア商品の成分に注意

大田です。

 

 

 

 

 

 

 
さて、先日、しばらく安定していた症状が、徐々に悪化、肌の乾燥が強まり、痒みも強くなってき
てどうしたものかとの問い合わせが女性の方からありました。

ご本人としては、子育て、新居に引っ越したことによるストレス等が原因ではないかとのことでした。
しかし、お話をいろいろ細かくお聞きすると、手の乾燥が強く家事にも支障がでるので、市販のスキンケアのある商品を3カ月使用しているとのことでした。

そこで、気になったので、その商品の成分を調べてみると、ステロイドが含有されていました。
ご本人も、ステロイドを中断したつもりだったのが、知らない内に使ってしまった、ということで、ショックを受けておられましたが、このようなケースは、よくみられます。

こういった市販のスキンケア商品に含まれる炎症を抑える成分で、後々影響が見られることが多いのが、ステロイド成分以外では、グリチルリチン酸でしょう。
これまでのブログでも、何度か話が出ていますが、グリチルリチン酸は、副腎で作られる三つのホルモンの中(糖質代謝ホルモン、塩類代謝ホルモン、性ホルモン)の塩類代謝ホルモン様の働きをすることが分かっています。
ステロイド剤は、糖質代謝ホルモン様の成分ですが、グリチルリチン酸も、糖質代謝ホルモンほど強くはないのですが、抗炎症作用を有しています。

ステロイド剤は、医薬成分ですので、医薬品にしか含有することは許されていませんが、グリチルリチン酸は化粧品成分のため、アトピー性皮膚炎や敏感肌のスキンケアアイテムには、痒みや炎症が抑えられる、ということで比較的、良く使われている成分です。

作用機序自体は違いますが、ステロイド剤と同じく免疫を抑制することで炎症を抑えるため、使用が長期間にわたると、中断後、ステロイド剤の中断後に見られるリバウンドと同じような状態に陥ることがあります。

市販のアイテムを利用する際には、医薬品、化粧品を問わず、使われている成分には十分に注意するようにしましょう。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

化粧品の場合、全成分表記が義務付けられているため、成分を調べることは比較的たやすい。
医薬品も、薬効成分表記が行われているので、成分名称から、ステロイド成分かどうかは調べられるだろう。
やっかいなのは「医薬部外品」だ。
医薬部外品の場合、全成分表示が義務付けられておらず、それを逆手にとって、一般の人が疑問視する成分を「隠す」ことがある。
もちろん、全ての医薬部外品がそういう「隠している」というわけではないし、医薬部外品でも全成分を明記しているものもある。
しかし、医薬部外品で成分が明記されていない場合、「明記しない理由」も考えた方が良いだろう。