ラクダの乳とアトピー

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
三大アレルゲンと言えば、昔は、牛乳、大豆、卵でした。
最近は、他のアレルゲンも増えるなど、傾向は変化しているようですが、それでも牛乳に対するアレルゲンは、依然として多くみられます。
今日は、Webでちょっと興味深い記事を見つけたので、紹介したいと思います。

  
●UAEが「ラクダミルク」を売り込み、欧州市場に輸出へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100706-00000511-reu-int

 
[ドバイ 5日 ロイター] ミルクと言えば一般的に牛やヤギの乳だが、アラブ首長国連邦(UAE)では、ヘルシーさをうたい文句にラクダの乳を欧州向けに輸出する計画が進められている。
ドバイの獣医学研究機関の責任者、Ulrich Wernery氏は、ラクダの乳について、「ラクトース(乳糖)不耐症の人も問題なく飲むことが出来る。牛乳とは異なり、たんぱく質アレルギーを起こすこともなく、インスリンの含有量が高い」と推奨。味と見た目も牛乳と似ており、ラクダの乳は母乳に成分も近いとして牛乳よりもヘルシーな選択肢だとしている。
さらにWernery氏は、ラクダの乳にはビタミンCも多く含まれ、歴史的に果物や野菜が不足した砂漠の遊牧民ベドウィンにとって大切なもので、何世代にもわたって飲まれてきたと説明した。
UAEで販売シェアの高い2つの酪農業者が生産したラクダの乳製品を欧州連合(EU)が審査し、合格すれば来年には欧州の店頭に並ぶ見通し。
なお、UAEでのラクダ乳の販売価格は、牛乳よりも1リットル当たり約4ディルハム(約96円)ほど高い。 

  

文中には「牛乳とは異なり、たんぱく質アレルギーを起こすこともなく、」とありますが、牛乳アレルギーは起こさなくても、「ラクダ乳アレルギー」の可能性は否定できませんから、これは言いすぎでしょう。
ただ、注目したいのは「ラクトース(乳糖)不耐症のヒトも問題なく飲める」という部分でしょう。
日本人と西洋人の違いの一つに、このラクトース(乳糖)をうまく処理できるかどうかがあります。
西洋人は昔からチーズや牛乳の摂取を行ってきましたので、このラクトースを処理できる酵素を多く持っているのですが、日本人はそれら乳製品の摂取が常態化したのは最近であり、ラクトースの処理酵素が少ない、と言われています。
そのため、乳糖がうまく分解できないことによる弊害も受けやすいと言われています。
アトピー性皮膚炎の方に多い白内障についても、このラクトースとの関わりを指摘する専門家もいるようです。
今回のラクダの乳は、主に欧州で販売されるようですが、需要としては、本当は日本の方が高いのかもしれません。
もちろん牛乳やラクダの乳でないと摂取できない必須栄養素はありませんから、必需品とは言えないのですが、栄養価が高い「食品」でもありますし、日本人に「優しい乳」ならば、いずれ食卓に並ぶことも期待したいところですね。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

先月、京都女子大の教授に、母乳とアトピーの関係ついて取材をしたとき、先生に言われたのですが、「母乳は唯一の完全食品」だそうです。
ただし、注釈がついて「人間にとっての」ということです。
牛乳は同じように考えると「牛にとっての完全食品」だと言えますので、「ヒト」が摂取する分には、何らかの負荷がかかってくるということでしょう。