福岡で化学物質とアレルギーの調査が開始

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
以前、化学物質のアレルギーに対する全国的な調査についてブログで書きましたが、ようやく実施の運びとなったようです。
今日は、そのニュースをお伝えします。

  
●エコチル調査:福岡地区の担当チームが発足 /福岡

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100626-00000142-mailo-l40

化学物質などの環境要因が子どもの発育に与える影響を調べる全国調査(通称・エコチル調査)で、福岡地区担当チームの発足式が25日、八幡西区の産業医科大学であった。地元自治体や医師会などの協力を得て、来年1月、調査を始める。
エコチル調査は、アレルギーやぜんそく、神経系の異常など年々増加している子どもの病気への、化学物質の影響度合いなどを調べるのが狙い。胎児期から13歳になるまで全国10万人の子どもを追跡調査し、国レベルでは前例のない規模という。調査チームは全国15カ所に配置する。
福岡地区では、産業医科大と九州大が中心で八幡西区(2700人)と福岡市東区(5400人)に住む子ども計8100人を調査する。へその緒などの血や母乳、尿などを採取して鉛や水銀などの重金属類やダイオキシン類を調べるほか、半年に1回程度、発育状況などを調査。環境省が25年に調査内容の中間とりまとめを行う。
発足式には環境省や北九州市、福岡市の幹部らが出席。福岡地区のリーダー役となる産業医科大学の川本俊弘教授(衛生学)は「地域の妊婦さん、子どもたちのために努力したい」と述べた。【銭場裕司】

  
中間報告が出るのは、25年のようですので、まだかなり先のことですが、おそらくアトピー性皮膚炎にとっても、かなり根源的なところで関わっていると思われる化学物質のことが研究されるのは望ましいことです。
ただ、今回の調査では、窒素化合物など、もっと普遍的に身の回りにあふれている化学物質に対する調査が不十分のように見受けました。
確かにダイオキシンや鉛、水銀などの調査は、大切でしょう
しかし、これらの影響は、アレルギーもさることながら、蓄積することによる発がんなど、アレルギーの先にある疾患に対する影響の方が重視されているように思います。
以前のブログでも書いたように、アトピー性皮膚炎などに影響を与える化学物質とは、体が中毒症状に至るまえの前駆症状で現れることも多いものです。
もっと私たちの身の回りに存在する軽微な影響と思われている「化学物質」にこそ、アトピー性皮膚炎のような、免疫、健康上から見て、警告信号的な役割を有する疾患に対して深く関わっているように感じます。
片手おちな検証が、今回検査されていない化学物質に対して、検証していないという事実が曲解され、一般に対して「安全性」のお墨付きを与えることがないようにしてほしいところです。

ただ、いずれにせよ、こういった研究そのものが行われることは、以前も書きましたが「前進」につながっていきます。
その「前進」が横道にそれないよう、私たちも見守っていきましょう。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

私たちの社会において、「○○という化学物質は★★という疾患に対して影響を与えていない」、という結果は、「○○」が化学物質として著名なものであればあるほど、○○という言葉の代わりに「化学物質」という言葉が一人歩きしてしまうことが多々ある。
そうなると、○○が安全、というはずが、化学物質が安全というふうにすり替えられてしまうわけだ。
代表的な例でいえば、「合成の界面活性剤が悪影響を与える」という言葉が、いつの間にか「界面活性剤が悪い」と一般的にイメージされたことなどがあげられるだろう。
それこそ、界面活性剤と言えば、「マヨネーズ」も界面活性作用で作られているし、天然成分だけで作られた「純石鹸」も、それこそ「界面活性剤の塊」と言える。
特定の言葉が示す意味合いを正しく理解してほしいところだ。