梅雨の時期に気をつけたいこと(1)

まだ、全国的に梅雨入りしておるわけではないが、これから少しずつ、梅雨入りしてくることじゃろう。

 

 

 

 

 

 

 

最も、今年は「春がなかった」と事実上言われておるような状況じゃから、異常気象の影響が、いろいろ見られるかもしれん。
じゃが、いずれにせよ、梅雨の時期は、日本特有の季節と言えるわけで、アトピー性皮膚炎の方の場合、いくつか気をつけたいこともある。
今日から、これから梅雨の季節に気をつけて欲しいことを述べたいと思う。

 
●感染症に注意

  
まず、最も気にかかるのは、やはり皮膚の感染症じゃろう。
特に、「とびひ」や「真菌」などに注意が必要じゃ。

「とびひ」とは、黄色ブドウ球菌や溶連菌などが原因となって生じる「伝染性膿痂疹」のことじゃ。
暑い季節に、小児に患者数が増える傾向があるが、皮膚のバリア機能が低下している状態のアトピー性皮膚炎の患者は移されやすいようじゃ。
文字通り、体のさまざまな部位に「飛び火」していくように見えることから、この名前がついたようじゃが、皮膚の状態が比較的よいアトピー性皮膚炎の方も、あせもや怪我をきっかけにかかることもあるので、注意が必要じゃな。

「真菌」とは、代表的なものが「水虫」など白癬菌のことじゃ。
通常、開放された皮膚(手や顔など外気に触れている部位)に広がるよりも、靴下で蒸れた足や下着で汗がたまったところにできやすいのじゃが、とびひと同じく、掻き壊しなどがみられる部位については、症状が現れやすい。

その他、ヘルペスなど通年みられる感染症も、より注意が必要だといえよう。
特に、現在、ステロイド剤を使用中の方、あるいは中断後間もない方の場合、免疫を抑制した状況が継続してきたため、日和見菌と呼ばれる、日常生活内で当たり前に存在する菌にも負けてしまいやすくなる。

ステロイド剤で皮膚の症状を保っていても、ちょっとしたきっかけで菌の繁殖を許すと、自分の力でそれらの菌に対抗する力を弱めている状況があるため、悪化しやすい。

まず、基本的な対策じゃが、身近に行いたい対策は「汗」対策じゃな。
前述したようにあせもをきっかけとすることも多く、また、汗を放置した状態は、かゆみを生みやすくなり、かゆみよる皮膚のバリア機能の低下がみられることは当然、良くない。
冷やしたおしぼりなどを常に持ち歩き、首、肘の内側、膝の裏側など汗がたまりやすいところをこまめに拭いたりするようにしたいところじゃ。

もう一つの対策は「洗浄」じゃな。
湿度が高くなると、汗の蒸発が遅くなり、皮膚がねっとりする感覚を感じたことは誰しもがあると思うが、先に述べたように、汗を放置することは良くない。
また、おしぼりなどで拭くことは、基本的な汗対策としては有効なのじゃが、皮膚の洗浄効果そのものは高くは得られない。
洗浄は、これからの季節、しっかり行うようにしたいものじゃ。

そして、「洗浄」と同時に行う必要があるのが「スキンケア」じゃな。
洗浄自体は、どうしても皮膚の油分を落としてしまいやすくなる。
確かに、湿度が高ければ水分蒸散量は減ることになるのじゃが、皮膚が掻き壊れた状態の場合や、皮脂が十分でない状態であれば、保湿による皮膚のバリア機能という部分が低下してしまう。
バリア機能が低下すれば、当然、感染症にはかかりやすくなってしまうじゃろう。
このように、基本は、汗対策、洗浄、スキンケアを心がけるようにしたいところじゃ。
明日は、生活全般について見ていきたい。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

夏東笑1

アトピー性皮膚炎の方がかかりやすい感染症と対策については、あとぴナビの特集でも掲載されていますので、ぜひご覧ください。
●感染症とアトピー
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=8