アトピーを多面から考える

東です。
今日も、Webの記事を一つ紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 
長いので、一部を抜粋します。全文がご覧になりたい方は、ホームページをご覧ください。

 

●際限なき時代に巣食う「心の過労」

 
(中略)

 
■善意や思いやりが凶器

今の職場では、善意や思いやりさえも自分への凶器となって跳ね返る。気を使い、心を砕くことよりも、悩みもしないで効率的にこなすことの方が賢いとされてしまう。
「一番ひずみがたまっている現場かもしれません」
そう言って、話を聞かせてくれたのは神奈川県の公立小で教員をする女性(34)。
個々の児童に合わせた教育が求められ、会議や報告書の作成量が以前に比べ格段に増えた。親からは、クラス運営やクラス替えのメンバーについて細かい要求が入る。かつては「ちょっと個性的でやんちゃ」だった子どもに、病名が付けられ特別対応を迫られる。
もともとは、子どもたちのために少しでもよい教育をしたいという学校や親たちの思いだ。でも、それは教師という個人のキャパシティーを超え、本末転倒な結果を生む。子どもから、
「先生、話があるんだけど」
と言われても、忙しさのあまり後回しにしてしまったことがある。新人の教員たちの相談にもゆっくり耳を傾けたいが、余裕はない。
そのひずみは彼女自身の子育てにものしかかる。今7歳の娘がアトピーやぜんそくに苦しんだ時期があった。病院でお母さんの忙しさが原因では、と言われた。どうしようもなかった。
後輩の女性教員たちからは、
「そんなふうに仕事も子育てもするなんて絶対ムリ」
と言われる。ここまで必死に働いて、後輩から目指されない存在でしかないって、何なんだろうと感じる。

 
(以下、略)

 
取り上げたいのは「今7歳の娘がアトピーやぜんそくに苦しんだ時期があった。病院でお母さんの忙しさが原因では、と言われた」という部分です。
確かに、子どものアトピー性皮膚炎と両親の関係は密接なものがあります。
親のストレスを子どもは敏感に察知するため、そのことが、ストレスの影響が少ないはずの子どもの「ストレス」になることはあるでしょう。
しかし、ストレスからくるアトピー性皮膚炎の悪化要因の部分で言うと、今回の記事中の「母親が忙しいことがアトピーの原因」というのは、少し違和感を感じます。
もちろん、忙しくて構ってもらえないけど、肌をかくと、「かいちゃダメ」と構ってくれるから、さびしい時に痒くなる、というケースはあるでしょう。
あるいは、仕事が忙しいので、夜帰るのが遅く、子どもが寝る時間が遅くなっている、ということもあるかもしれません。

ですが、喘息も伴うアトピー性皮膚炎の場合、乾燥など皮膚の要因が関わる以上に、免疫機能の要因が関わっていると考えられます。
原因がつかみづらいため、そういったことを病院から言われたのかもしれませんが、免疫機能の要因が強ければ強いほど、多方面における原因の探求は不可欠でしょう。

こういった場合、子どもの生活面におけるチェックよりも母親側の要因に目を向けてしまうと、子どもに対する対処は、炎症を抑える、という治療になりやすいものです。
医療現場も、多面からアトピー性皮膚炎に対処しているとは思いますが、その結果の治療が、ステロイド剤による炎症や痒みの緩和だけ、ということにならないようにして欲しいところです。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

今回、東君が取り上げた例とは逆に、家族のストレスが子どものアトピーの悪化要因となっておるケースもある。
じゃが、その多くは思春期以降での影響が多いようじゃ。
アトピー性皮膚炎は、昔は「神経性皮膚炎」と言われたこともあったようじゃ。
それぐらい「心の関係」は無視できないものじゃったのじゃろう。
バランス良い治療が望まれるところじゃの。