離乳食の開始と食物アレルギー(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎と食物アレルギーは、かなり関わりを持っていますが、乳幼児の食物アレルギーが関わるアトピー性皮膚炎の場合、「離乳食の開始時期」というのは、実は、大きな関わりを持っています。
先日も、毎日新聞のニュースで、下記のような記事が出ていました。

  
●食物アレルギー:幼児の14% 10年前から倍増 「食生活の変化一因」

http://mainichi.jp/life/today/news/20100423ddm041040099000c.html

  
東京都が3歳児を対象に実施しているアレルギー疾患に関する調査で、食物アレルギーに罹患(りかん)したことのある子どもの割合が09年は14・4%に達し、99年の7・1%から倍増したことが分かった。厚生労働省によると、未就学児の大規模な定点調査で食物アレルギーの増加傾向が裏付けられたのは初めて。

調査は99年から5年ごとに行い、10月の3歳児健診で保護者に調査票を配布している。昨年は7247人を対象に、ぜんそくや食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの症状について尋ね、2912人(40・2%)から回答があった。

3歳までに何らかのアレルギー疾患と診断された子どもは、99年36・8%▽04年36・7%▽09年38・8%--と横ばいだった。しかし、食物アレルギーと診断された子どもは、99年が7・1%、04年は8・5%で、この5年で急増していた。原因食物は、卵が83・9%で最多。牛乳36・3%、小麦12・9%が続いた。

今回は、都内の認可・認証保育所と幼稚園を対象にした調査も初めて実施。配慮が必要な食物アレルギーの子どもがいる施設は68・1%に達した。過去3年に急性のアレルギー反応を起こした子どもがいた施設も12%に上った。

東京都アレルギー性疾患対策検討委員の松井猛彦・荏原病院小児科部長は「原因は単純ではないが、添加物や加工食品の増加など、食生活の変化も一因だろう。昔は食べなかった食品が食べられるようになったことや、離乳食の開始の早期化なども考えられる」としている。【石川隆宣】

  
乳幼児の食物アレルギーが増加していること、アレルゲンが卵、牛乳、大豆から、卵、牛乳、小麦に変わってきていることなどは、以前、紹介した育児メーカーのコンビが発表していたアンケートとも大きな違いは、ありません。

注目すべきところは、最後のコメントにある「原因は単純ではないが、添加物や加工食品の増加など、食生活の変化も一因だろう。昔は食べなかった食品が食べられるようになったことや、離乳食の開始の早期化なども考えられる」というところでしょう。

一昔前までは、離乳食の開始時期は、「月齢」が目安になっていました。
健康診断などの保健婦の指導でも、「5か月に入ったら離乳食を開始する目安」というのが一般的に良く言われていたようです。
しかし、本来、子どもの成長は千差万別です。
早く、はいはいする赤ちゃんもいれば、首が坐るのが3カ月ぐらいだった、という赤ちゃんもいます。

同じように、食べ物を消化・吸収する機能も、その成長には個人差があって当たり前です。
その個人差を無視して、月齢を目安にしていること自体が、機能が十分に発達していない赤ちゃんに対して、何らかの影響をあたえていたとしても不思議ではありません。

では、消化・吸収機能はどのように成長し、離乳食の開始時期とアレルギーが、それに対してどのように関わってくるのでしょうか?
長くなるので、詳しくは明日に続きたいと思います。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

残念なことだが「月齢が目安」というのは、企業の思惑が絡んでいることがある。
加工した離乳食や、それに伴うアイテムの販売などが影響していることは否めない部分だ。
少し前のブログにあった、給食における牛乳やパン食なども、酪農産業やパン産業を維持・成長させる目的で、取り入れられたことは、今では良く知られているだろう。
もちろん、そういったことが日本の経済を支えてきたという、一種皮肉な面もあるのだが、少なくとも、長い目で見た場合、健康に影響を与えるような要因は、考えておきたいところだ。