ホルムアルデヒドの対策について(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 
今日から3月に入りました。
進学、就職など、生活環境が大きく変わる時期ですが、この時期、引っ越しなども多くなります。
新築だけではなく、リフォーム後の住居への入居も、環境面から考えると、ホルムアルデヒドに注意が必要になります。
もちろん、最近の住居は壁紙などはホルムアルデヒドの対策が求められていますが、壁紙以外でも関わってくるため、アトピー性皮膚炎の人は要注意でしょう。

そこで、「アレルギーっ子の生活百科(角田和彦著・近代出版)」に、ホルムアルデヒドの対策が掲載されていますので、その一部を抜粋して紹介したいと思います。
文章が長いので、今日はまずホルムアルデヒドの概要についてです。

 

●ホルムアルデヒドの対策
「アレルギーっ子の生活百科(角田和彦著・近代出版)」より

ホルムアルデヒドは家や家具を作るときに使われる合板の接着剤、木くずを固めて板状にしたパーティクルボードに使われた接着剤、壁紙の接着剤、合成樹脂(フェノール系、尿素系、メラミン系合成樹脂)、消毒剤、防腐剤、脱臭剤などから揮発し、さまざまな症状を起こします。接着剤を使っていないムク材でも木材の殺菌剤・消毒剤としてホルムアルデヒドが使用されている場合もあります。
ホルムアルデヒドとアレルギー疾患との関係は盛んに研究されつつあり、他のアレルギーを誘発する可能性が指摘されています。また、ホルムアルデヒド自体もアレルギーを起こします。
ホルムアルデヒドは正常な粘膜や皮膚には大きな被害は起こしにくいのですが、傷ついた粘膜や皮膚に接触すると、露出した知覚神経を刺激し、神経ペプチドという化学物質が神経から放出され、粘膜や皮膚が腫れて(むくんで)しまいます。目に触れれば、目のちかちかした感じ、目の充血・赤み、鼻にツンとした匂い、鼻の痛み・かゆみ、鼻粘膜が腫れて鼻閉・鼻水・くしゃみ・鼻血、のどの痛み・のどの違和感などを起こします。皮膚に付着すると皮膚はカサカサになり、傷があるとそこから侵入してアトピー性皮膚炎を悪化させます。
吸い込めば、咳、痰、ゼーゼー、呼吸困難などを起こしてしまいます。全身的には、頭痛・めまい・疲れやすい・いらいらする・怒りやすいなどの症状が起こります。
とくに新築の家屋で、高気密の住宅・換気の悪い住宅ではかなりの高濃度になり、吸い込んだり接触したりすることであらゆる症状を引き起こします(シックハウス症候群)。
各国の室内許容基準は0.1~0.2 ppm以下の場合が多く、WHO(世界保健機関)の基準値はさらに低く0.08 ppm以下です。日本では1997年に厚生省が0.08 ppm以下の許容基準値を指針しました。ホルムアルデヒドの室内濃度が0.04 ppm 以上では、0.04 ppm 以下の場合に比べて気管支喘息の発病が多いとの報告もあります。また、ホルムアルデヒドには発癌性が指摘されています。
新築の家やリフォームされたばかりの家では注意が必要です。実際に測ってみると、築後1年以内の家では0.2~2.8 ppm程度の汚染がありました。3~4年ほどたつと徐々に濃度が低下し、10年経つと低くなりますが、そのころにはさまざまな病気を引き起こしてしまった後でしょう。
2003年7月1日、建築基準法が改正され、ホルムアルデヒドは規制対象になり、それ以後に建築された家屋では濃度が低く抑えられています。

(中略)

 

シックハウス症候群は、化学物質の量が微量でも反応を示すことが分かっています。
もし、この量が多くなれば、「アレルギー症状」ではなく、「中毒症状」に変わります。
生活環境内のこれらの変化は、近代において、増加した要因であり、呼気からの化学物質の摂取量が全体の80%に上ることを考えても、アレルギーと化学物質は、相当に密接な関係があると思われます。

明日は、「換気」「寝具・衣類の対策」「合板・ビニールクロスの対策」について抜粋します。

 
おまけ★★★★北のつぶやき

以前、シックハウスの取材を行ったとき、ホルマリンの臭いをかがせてもらいました。
もう、すごいのなんの・・・
しばらく、鼻が利かなかったぐらいです。
ホルムアルデヒドは、濃度が低いと、特に異臭を感じないようですが、目に目ない空気だけに、気を配りたいですね。