化学物質過敏症に注意しよう

少しずつ、陽気も出てきたようじゃが、まだ天候は不順だから気をつけたいところじゃ。
さて、先日、下記の記事がニュースで出ておった。

 

 

 

 

 

 

 
●<化学物質過敏症>後遺症が初の労災認定 眼球運動障害で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100216-00000012-mai-soci

電気設備施工会社に勤め有機溶剤を吸った後、化学物質過敏症になった男性(40)=神奈川県茅ケ崎市=が、眼球運動の障害を後遺障害として、厚木労働基準監督署に労災認定されたことが分かった。化学物質過敏症の後遺症が労災認定されたのは初めてとみられる。眼球運動障害は化学物質過敏症に顕著な症状とされ、専門家は「今後、同様の症状のある患者の救済につながる可能性がある」と指摘している。【大島秀利】

男性は00年から取引先の会社で、半導体や液晶パネル部品を洗浄する設備の配線や加工作業に従事したところ、頭痛、めまい、吐き気が表れ、02年には手足のけいれんが止まらなくなった。運転時は他の車との距離感がつかめなくなった。

北里大学北里研究所病院(東京都)の検査で、動く指標を目で滑らかに追えない中枢性眼球運動障害と判明した。また、化学物質に対するテストで、配線作業で使用した有機溶剤含有の接着剤に過敏に反応することが確認され、化学物質過敏状態などと診断された。

男性の労災請求に対し、厚木労基署は03年時点では治療費は支給できないとの判断を示した。そのため、男性は神奈川労災職業病センター(横浜市)に相談の上、同病院で再受診し、眼球運動の障害が残っているとの診断書を添え再び労災請求。厚木労基署は昨年10月、治療による改善が望めないと認め、両目に著しい障害が残る障害第11級と認定し一時金約350万円を支給した。

男性を診断した坂部貢医師(現東海大医学部教授)は「眼球運動の障害は、化学物質過敏症の重症度をみる上で重要な要素だが、後遺症として認められた例を知らない。他の化学物質過敏症の患者も同様の後遺障害を認められる可能性がある」と話している。

 

化学物質は、アトピー性皮膚炎にも関わっておるが、このように化学物質過敏症として人体への影響が公的な機関で認められたのは、大きな前進じゃろう。
特に、アレルギーという観点からみれば、化学物質は、微量の方が反応しやすいと言われておる。
量が多くなると、今度は中毒症状がみられることになるわけじゃ。

過去のブログでも書いたのじゃが、化学物質が人体に最も吸収されるのは呼気からじゃ。
そういった点から考えると、車社会、工業社会、そして家電製品、合板の家具があふれた今の社会環境は、さまざまなところから、化学物質を吸収してしまう機会がある。

やっかいなのは、初期の段階ではなかなか初期症状が見られないことじゃが、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患を持っておる人は、悪化要因の一つでもあるため、「アレルギー症状」の悪化で気づくことがある。
いわゆるアレルギーが「警告信号」的な要素が強い、と言われる所以じゃな。

とにかく、こういった化学物質に関連する病態につながる状況は、今後、増加する恐れが強いから、みんなも十分に気をつけて欲しい。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

今回の記事に書かれていた坂部貢先生は、化学物質関連の記事で、あとぴナビでも過去に取材しています。
今日の博士のブログにも関わる内容ですので、ぜひご覧ください。

●新築じゃなくてもシックハウス?
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=12

●環境ホルモンとアトピー
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=20