砂糖の話

東です。

 

 

 

 

 

 

 
バレンタインの日のブログで、チョコレートの食べ過ぎに注意するよう書きましたが、読者の方から「甘いものがどうしてもやめられません。甘いものって食べないほうがいいのでしょうか?」というようなメールを何通かいただきました。
そこで、今日は角田和彦先生(小児科医)が書かれた「アレルギーっ子の生活百科(近代出版)」という本から「砂糖の話」を紹介したいと思います。

 
●砂糖の話
「アレルギーっ子の生活百科(角田和彦著・近代出版)」より

 
人類は甘いものを求めてきました。
砂糖がすぐに手に入らなかった時代、砂糖は「薬」でした。
食べるものがなく、飢餓で病気になった人に砂糖を食べさせると、とたんに元気になりました。
甘い物がなく、食べたくても食べられない時代は人類の歴史が始まってからずっと続いてきました。
甘い物がすぐ手に入り食べられる時代はつい最近始まったばかりです。
そのため、ヒトの体は甘い物がないことには耐えられますが、甘い物が多いことには耐えられないようです。
現代の子どもたちは甘い物の食べ過ぎによって病気の危機にさらされています。

 

◆砂糖を摂りすぎると・・・

 

1.化膿する病気を起こしやすくなります。
皮膚の感染症(とびひ、おでき、単純ヘルペスなど)、化膿性中耳炎、扁桃腺炎、肺炎などの感染症を起こしやすくなります。

 

2.腸管内にカビ(カンジタなどの酵母菌)を増やし腸内細菌叢を乱します。
カンジダは腸の粘膜を壊し、アレルギーを悪化させます。

 

3.虫歯の原因になります。

4.砂糖を代謝するときにビタミンB1を使うため、ビタミンB1の不足を起こします。その結果、心が不安定で落ち着きがなく、いらいらした子どもになってしまいます。

 

5.砂糖や果物など甘いものを過剰にとった場合、血糖値は一過性に上昇しますが、その後急激に低下し、かえって低血糖になってしまうことがあります。低血糖は神経をいらだたせ、正常なヒトの脳の働きを乱してしまいます。ご飯など穀物を食べた場合はお腹の中ででんぶんがゆっくり糖に変えられるため、血糖値が徐々に上昇し急に低下することがなく、脳に安定したエネルギーを供給します。そのため、落ち着いた精神活動・安定した神経系統の反応を保つことができ、その子の持つ能力を十分発揮することができるようになります。

(以下、略)

    
前回のブログで述べた内分泌への影響以外にも、これらの悪影響が考えられます。
特にアトピー性皮膚炎の場合、1、2は直接の影響が考えらえます。
ヘルペスがアトピー性皮膚炎の方に多いことや、腸内免疫の乱れがアレルギー全体にも関わることからも、かなり注意が必要だと言えるでしょう。
今回紹介した書籍は「子どものアレルギー」を考えていますから、表現が子どもを対象になっていますが、成人の場合も同様です。
心身両面が関わるアトピー性皮膚炎の場合、多面から考えても、甘い物、つまり砂糖の摂取は十分に注意したいものです。

なお、最近は砂糖の代わりに人工甘味料も多くの種類が出ていますが、それらの人工甘味料も、いろいろな研究でデメリットが報告されており、中には砂糖の方がまだ良いという研究者もいるぐらいです。

甘い物がどうしても好きな方は、気をつけてください。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

砂糖は生命維持、という観点からみれば「必須」ではありません。
デンブンを消化する酵素を持つヒトなどの動物は、デンブンを徐々に消化して、ブドウ糖にして吸収し、利用しているからです。
砂糖はあくまで嗜好品という位置づけで見て、過剰な摂取にならないようにしましょう。