アトピーと遺伝子の研究

今日はWebで見つけた記事を紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 
●科学のまちから:食品総合研究所 アレルギー抑える食品探す /茨城
(毎日新聞ニュース)
http://www.mainichi.jp/area/ibaraki/kagaku/news/20100119ddlk08040163000c.html

野菜や果物など食品の中に、ぜんそくや花粉症などにつながるアレルギーや炎症を抑えるものはないか。食品総合研究所の小堀真珠子(ますこ)・機能性評価技術ユニット長たちは、こんな研究を続けている。効果のある食品を探すため、細胞のアレルギー反応などを詳しく分析できる「DNAチップ」を開発した。

研究では、人為的にアレルギーなどを起こさせた細胞に食品の成分を投与し、アレルギーが治まるかなどを調べる。細胞を使うと動物実験より手間や経費がかからず、多くの成分を調べやすい。

ただし、効果の判定が問題だ。アレルギーの際には細胞内で30種類以上の、炎症なら60種類以上の遺伝子の働きが異常に強まる。従来はうち1、2種類だけを調べて、働きが正常に戻れば「アレルギーは治まった」などと判定していた。だが、他の遺伝子は異常なままかもしれなかった。

正確な判定には多くの遺伝子を調べたい。そこで約4万個ある人間の遺伝子から、アレルギーや炎症などに関係する遺伝子約200個を選んだ。そして企業と協力し、各遺伝子(DNA)を縦約2センチ、横約1センチの基盤上に並べた「DNAチップ」を作った。

チップに細胞の成分をかけると、各遺伝子の働きを一度に調べられる。アレルギーへの効果なら、関連する35遺伝子の働きがすべて正常に戻ったことを確かめて「治まった」と判定できる。チップで人間の血液を分析すれば、アレルギーの新しい診断法につながる可能性もあるという。

「日常の食事に取り入れられる食べ物で、効果のあるものを見つけたい。チップはそのために役立てます」と小堀さんは話している。【高木昭午】

  
アトピー性皮膚炎に関わる遺伝子は、世界中で、さまざまな研究がなされています。
この記事のある「DNAチップ」が、今後、どれくらい研究が進み、アトピー性皮膚炎の診断や治療に役立つかは未知数の部分はありますが、アトピー性皮膚炎がIgEが関わる免疫疾患という側面が強いことから考えると、アレルゲンからさまざまな研究が進んでいくかもしれません。

まだまだ課題は多いと思いますが、興味深く見守りたいところです。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

今回の記事を読んで誤解いただきたくはありませんが、アトピー素因という、アトピー性皮膚炎の疾患を引き起こしやすい素質(体質)は、遺伝することがありますが、これだけが全てではありません。
人間には、アトピー性皮膚炎を発症させる遺伝子も、そして同じようにアトピー性皮膚炎を抑える遺伝子も、両方を誰もが持っていると言われています。
では、なぜアトピー性皮膚炎を発症する人と、発症しない人がいるのかというと、そこに一番大きく関わるのが「環境」です。
遺伝レベルで言えば、江戸時代の人と現代人と、大きな差異はないと言われています。
遺伝子は、変化していくものですが、それは数百年レベルでは、差は見られません。
江戸時代と現代で、遺伝子に差がないのであれば、現代の方がはるかにアトピー性皮膚炎が多いのは、なぜか?
解決の糸口は必ず存在します。
多くの研究が進むことを期待します。

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