アトピーでやってはいけないこと(7)

1週間にわたって「アトピー性皮膚炎の人が、やってはいけないこと」を述べてきたが、今日が最後じゃ。

 

 

 

 

 

 

 

7.部屋にひきこもり

 

アトピー性皮膚炎の状態が悪いと、部屋にひきこもった状態の生活を続けてしまう人がときどきおる。
もちろん、顔に症状があれば、外出したくないのも理解できるし、夜、痒みで眠れなければ、昼夜逆転してしまい、部屋から出れない状態のこともあるかもしれん。

これは、ステロイド剤やプロトピック軟膏の長期連用に伴うリバウンド状態のときに、起きやすい状況なのじゃが、部屋に引きこもった状態では、アトピー性皮膚炎は治りづらいのも確かじゃ。

こういったリバウンド状態やアトピー性皮膚炎が悪化した状態は、皮膚に症状が現れるのじゃが、風邪のような体力を消耗する疾患と違い、「安静」を続ける必要がない状態の時もある。
もちろん、感染症が悪化したり、安静が必要であることもあるが、それも多くは一過性であり、そういった状態が長期間にわたっているときは特に、「安静」よりも「活動」を必要としていることが多い。

これまで述べてきた、アトピー性皮膚炎の人がしてはいけない生活の逆は、「アトピー性皮膚炎を克服するための生活」とも言える。

そういった生活の基本は、

 

1.代謝を上げる
2.栄養バランスを考えた食事
3.十分な規則正しい睡眠
4.薬剤だけにアトピー治療を任せない
5.アレルゲンを軽減させる

 

ということにあるのじゃが、部屋に引きこもったままでは、それらの生活を構築していくのはなかなか難しいことじゃ。
また、元々、体力的な問題がない状態で、部屋に引きこもってしまっては、心身両面から見ても、良いことはないじゃろう。

確かに、状態が悪いのに無理、と思う人がいても仕方ないかもしれん。
じゃが、「状態が良くなれば、生活を変えたい」ということよりも「状態を良くするために、生活を変える」心構えが本当なら必要じゃ。

大きな足のけがをして、寝たきりの状態の人が、いきなり走ることはできないじゃろう。
さらに歩くために行うリハビリに苦痛が伴う状態があれば、なかなか、ベットから起き上がる気にもなれんかもしれん。
じゃが、リハビリが辛いからといって、寝たままでは、いつまでたっても走ることはおろか、歩くことすらできんじゃろう。
辛いリハビリを乗り越えてこそ、「日常の生活」が取り戻せるのじゃ。

アトピー性皮膚炎で、今、辛い状態の人は、同じように、規則正しい生活や、化学物質やアレルゲンを軽減させる生活環境で過ごすのは難しいかもしれん。
じゃが、外出したり運動する、毎日、バランス良い食事を定められた一定の時間で摂る、早寝早起きを実行する、ストレスをためないようにする、入浴で代謝を促進する、毎日、部屋の掃除を行い、数回、部屋の空気を入れ替えるという行動は、自らが「生活習慣」として行っていかなければならないことじゃ。

辛いことは理解できる。
じゃが、他人が理解できても、その状態は他人は変えてはくれん。
自分の行動で解決していかなければ、その後、「本当に治った状態」を迎えるのは非常に困難じゃ。

一過性で、部屋で療養することは、これは良いことじゃ。
じゃが、どこかで「生活のリハビリ」を必ず実行して欲しい。
重症化したアトピー性皮膚炎の状態とは、多くの悪化要因が重なっている状態でもある。
そして、それらの悪化要因を一つ一つひもといて、さらに、自律神経機能、内分泌機能そして免疫機能のバランスを整えるためには、いずれも薬では不可能なことじゃ。
自らの行動のみが、もつれた糸をほどくことができる。

本来、アトピー性皮膚炎とは、軽症の一過性の症状として現れるか、重症だとしても急性の症状で現れる。
「慢性化した悪化した状態」で、いきなり始まるわけではない。

治すためにじっと待つのではなく、治すために行動を起こしてほしい。
一歩一歩で構わない。
その積み重ねが、次の大きな一歩につながるはずじゃ。

今、状態が辛い人は、自分の体を信じて、自分の体で行動を行うよう頑張って欲しい。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

アトピー性皮膚炎の辛さ、特にリバウンドの状態や昼夜逆転した生活の辛さは、経験した人でないとわからないことです。
でも、悪い状態に変化していったのも自分の体の変化ですから、同じように良い状態に変化することは必ずできます。
辛い時には、「辛い」といって電話していただくだけでも、気持ちの持ち方が少しだけでも変化することがあります。
今、辛い状態の人は、ぜひ、相談してください。
最初の一歩を踏み出すきっかけを、一緒に探していきましょう。