アトピーでやってはいけないこと(6)

今日は6番目の「高温での入浴」について書きたいと思う。
あと二日じゃから、お付き合いいただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
6.高温での入浴

 
代謝を高める意味からも、「入浴」という日常生活習慣を上手く活かして、アトピー性皮膚炎の克服に役立てることは大切なことじゃ。
じゃが、この入浴の方法を誤っているため、かえってアトピー性皮膚炎の状態を悪化させている人は意外と多い。

特に、その誤った入浴法で最も目につくのが「高温での入浴」じゃ。

本来、アトピー性皮膚炎の人に適した入浴温度は、体内の深部温度~+1度ぐらいである、37度~38度なのじゃが、寒い今のような季節は、どうしても温度を上げやすい傾向にある。
また、高い温度で入浴すると、汗もかきやすく、代謝も上がったように感じるじゃろう。

ところが、体内の深部温度よりもかけ離れた温度で入浴すると、皮膚表面も、その温度近くまで上昇することになる。
じゃが、40度~43度という体表温度は、もちろん正常な温度ではないわけじゃから、体自体は、体表温度を下げようという働きを行うことになる。

では、体表温度を下げるために、体がどのような働きをするのかというと、体表の水分を蒸発させ、その気化熱を利用して体表を冷やすわけじゃ。

体表の水分を蒸発させる=お肌の水分蒸散量を高める、というわけじゃな。

皮膚の水分蒸散量が高まるとどうなるのか、もう分かるじゃろう。
そう、皮膚が「乾燥」する、というわけじゃ。

また、お湯は温度が高くなればなるほど、界面活性作用(油分を落とす作用)が高くなる。
つまり、高い温度での入浴は、アトピー性皮膚炎の人にとって大敵とも言える、肌の乾燥とバリア機能の低下を招くことになるわけじゃ。

ぬるい温度での入浴は、湯あがり後に肌寒く感じて、温まっていないように思うこともあるかもしれんが、その後、すばやく体を拭いてスキンケアを行い、衣服をまとえば、かえって湯ざめはしにくい。
いわゆる「体の芯から温まった状態」じゃな。

慣れるまでは少し時間がかかるかもしれんが、入浴療法を行っている人は、この「湯温」には十二分に注意して欲しい。

明日は最後の「部屋にひきこもり」を見ていきたい。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

入浴については、この温度の他に、「水の質」というのも関わってきます。
特に普通の水道水での入浴は、塩素の問題や酸化還元電位の問題からも、あまり良くありません。
以前、あるメーカーの方の実験で、酸化還元電位が高い水道水と酸化還元電位の低い温泉などで入浴行い、湯につかっていない額の部分で酸化還元電位を測定したところ、水道水の場合は、湯につかっていないにも関わらず酸化還元電位が上昇し、逆に温泉の場合は酸化還元電位が低くなったという結果を見せてもらいました。
皮膚の酸化還元電位は、角質層の老化やバリア機能にも関わる問題ですので、そういったところからも入浴療法を行う場合には、浴水の質には注意を払いたいものです。