アトピーでやってはいけないこと(4)

今日も昨日に続いて、アトピー性皮膚炎の人がやってはいけないことの「夜更かし」について見ていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.夜更かし

 

睡眠は、アトピー性皮膚炎にはかなり重要な要因となる項目じゃ。
特に、睡眠不足はアトピー性皮膚炎の発症要因としてだけではなく、悪化要因にも関わっておる。
そして、この睡眠は「量」と「質」という要素が大切じゃ。

睡眠は、自律神経と内分泌に直接関わってくる。

自律神経とは交感神経と副交感神経のバランスの上に保たれておるのじゃが、睡眠不足が続くと、このバランスが乱れてくる。
また、日中に受けた負荷(ストレス)からの「回復」を行うためにも睡眠は大切じゃ。

そして、次の日の活動を担うための「準備」という点では、内分泌に関わってくる。
アトピー性皮膚炎にとって、副腎皮質ホルモンは、自らの体がアレルギーを抑える働きを持っておるため、大切なホルモンじゃが、この副腎皮質ホルモンは、一日の中でその産生の量に波があり、午前4時~7時にもっとも多く作られておる。
リバウンドなどの状態にあるアトピー性皮膚炎の人で、夜が眠れなくても、明け方になるとうとうとできるのは、この副腎皮質ホルモンの働きも関わっておる。
日中も多少は作られておるが、主には、明け方に産生されたホルモンを日中で消費し、そして次の日の夜に補充するようなイメージでおると良いじゃろう。

そして、この産生を高めるためには、睡眠時間が必要となるし、睡眠時間のリズムも必要じゃ。
夜中に寝て、朝遅く起きるのでは、良くないんじゃ。

このように、睡眠は睡眠時間という「量」、そして就寝・起床のリズムという「質」が大切なのじゃが、夜更かしを続けることは、この「量」と「質」の両方に悪影響を及ぼすことになる。

すると、その日一日に受けたストレスからの回復も十分に行えず、また翌日の活動に必要な準備も足りなくなる。
その状態が連続することで、余計に「回復」「準備」が低下していき、さらに悪循環に陥ることになる。

もう一つ大切なのは、睡眠の時間は、個人差もあるのじゃが、年齢などによっても、その量と質は異なる。
最近では、夜型の社会生活習慣が当たり前のようになり、子どもが大人と同じ生活リズムで過ごすようなことも増えてきておるようじゃ。

大人と子どもでは、活動量が異なるため、必要な摂取エネルギーも異なるから、食事の量はもちろん違ってくる。
同じように、睡眠の量も、大人と子どもでは違ってくるのに、大人と同じような量と質を維持させていたのでは、内分泌や自律神経にも悪影響が出てくることになる。

アトピー性皮膚炎の症状を引き起こしている一つの原因は、免疫機能にあるわけじゃが、この免疫機能は自律神経と内分泌の影響を多大に受けておる。
つまり、内分泌や自律神経が影響を受けた状態=免疫機能に影響を受けた状態、ということなってくる。
これが、睡眠がアトピー性皮膚炎の発症と悪化に直接関わっておる、という理由の一つじゃ。

睡眠については、過去のブログや、あとぴナビ情報Webの特集でもいくつかあるので、いろいろ参考にしてみて欲しい。

明日は「ステロイド剤などの長期連用」について見ていきたい。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

これまで、アトピー性皮膚炎治療に携わる医師や、アトピー性皮膚炎に関わる研究を行っている医大の教授などに取材を行う中で、共通して良く言われるのが「アトピー性皮膚炎には睡眠が大切」「寝ないとアトピーは治らない」などの言葉でした。
それくらい、睡眠とアトピー性皮膚炎は密接な関わりを持っています。
受験、仕事、プライベートなど、さまざまな理由で夜更かししやすい状況下にある人も多いと思います。
しかし、そういった「自分が望む行動」と「体が望む健康」は、必ずしも両立しないことを認識しておいて欲しいと思います。