生きているからこそ感じること

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 
数ヶ月前のことですが、会員の方とお話をしていて、印象に残った言葉がありました。
今日は、そのことについて書きたいと思います。

精神的に落ち込んでしまっていた方がおられました。
その方は、アトピー性皮膚炎の症状もでていましたが、家族間での色々な問題、そして世間との中で、自分の存在がまったく意味のないと思い悩んでおられました。

生きていることの意味が感じられなくなった、生きている実感がなく日々を過ごしていた時のことです。
ある日、突然、生きている実感を感じることができたそうです。

その日も、布団の中で、痒みに耐えながら、なぜ自分だけ、こんな想いをしなければならないのか、と涙をこらえていた時、ふと感じたそうです。
それは、アトピーでの痒みや痛み、離脱時期の辛さは、これから回復の過程の中にあるからこそ、皮膚を通して感じさせられているのではないか、ということです。

この痒みや痛みは、生きているからこそ、感じられることなんだ。
生きているから感じているんだ。
自分はけっして死んではいない。

と、感じたそうです。

アトピーを通して、自分が生きている、ということに気づかされたとお話ししてくれました。
その方はその後、気持ちの持ちようが変わり、その結果アトピーの状態も良い方向へと変わっていきました。
先日、その方からお電話いをいただき、

「辛い日々も、辛いと感じられるからこそ、次を思えるんですよね」

とおっしゃっておられました。

その言葉を聞いた時、テレビの番組で、ある白血病の治療を受けている方が、やはり同じようなことを言っていたのを思いだしました。
その方は、若くして白血病になってしまい治療を受けていました。
日々辛い治療が行われます。
その痛みは耐えられない、止めてしまいたい、こんな痛みがあるのなら死んでしまいたい、その方は、毎日、そんな思いでいっぱいでした。
でも、昨今、自分の命を簡単に自ら断ってしまう方がいる傍ら、自分は余命いくばくもないかもしれない。
でも生きたい。
この痛みや苦しみは生きているからこそ感じられることで、死んでしまえば何も感じない。
この痛みこそ生きている証しだ。だから頑張ろう!

そう思ったそうです。

それぞれ体験をしかた方だから出た言葉、悩んで悩んでずっと暗いトンネルをさまよっていた方ならではの言葉ですから重みを感じざるを得ませんでした。

毎日をしっかり生きてく大切さ、日々生かされている喜び。
皆さんは、この言葉からどのようなことを感じるでしょうか。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

いつも書いておることじゃが、アトピー性皮膚炎の「本当の」辛さは、患者本人しか分からんものじゃ。
もちろん、家族や周囲の人々も、患者本人の辛さに接して、同じような辛さを感じることはあるじゃろう。
じゃが、気の狂ったような痒みに襲われ、掻いたあとで、なんで掻いてしまったのだろうという後悔や、この痒みから早く逃れたいという思い、そして、傷ついた自分の肌を見たときの悲しさは、それを体感した人でないと、本当の辛さは分からんじゃろう。
でも、そういった辛さも、乗り越えることは可能じゃ。
生きている限りの。
アトピー性皮膚炎は決して、不治の病、ではない。
そしてリバウンドなど辛い状態も、エンドレスではない。
辛いときにどのような思いで、自分を励ますかは、人それぞれじゃとは思うが、その辛さを乗り越えるために頑張って欲しい。