肌の乾燥と温度を感知するたんぱく質

東です。

 

 

 

 

 

 
12月に入り、すっかり気温も下がってきましたが、乾燥はアトピーの人にとって大きな課題です。
今日は、Webで見つけた、乾燥に関する記事について紹介したいと思います。

 
●<冬の肌荒れ>乾燥以外に寒さも大敵 ポーラ化成など研究
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091204-00000063-mai-soci

 

皮膚表面で温度を感知するたんぱく質が、肌の乾燥に深くかかわっていることが、自然科学研究機構岡崎統合バイオサイエンスセンター(愛知県)とポーラ化成工業(横浜市)の研究で分かった。冬の肌荒れの原因は空気の乾燥だけでなく気温低下にもあることを示す結果で、福岡市で開かれる日本研究皮膚科学会で5日発表する。

このたんぱく質「TRPV4」は体内のさまざまな場所にあり、温度や筋肉の緊張などの刺激を感知する働きがあることが知られている。

ポーラ化成の木田尚子研究員(皮膚科学)らは、TRPV4が温度によって活性を変えることに着目。皮膚でどんな働きをしているかを調べた。

TRPV4が不活発になるセ氏24度で人の表皮細胞を培養すると、適温の室内での皮膚温度(33度)で培養した場合と比べて細胞同士の接着が緩み、すき間から水分などの物質が通り抜けやすくなった。

TRPV4を活性化する試薬を加えたところ、物質の透過が抑制された。

これらのことから、低温がTRPV4の活性化を妨げることで皮膚のバリアー機能が低下し、水分が失われて肌の乾燥が進むと推測された。

木田さんは「入浴で肌が潤うことは経験的に知られているが、これには湿度だけでなく温度も関係していることが細胞レベルで分かった。温めることによって肌荒れを改善するなど新しい方法につながるかもしれない」と話す。【下桐実雅子】

 
今まで、冬季における肌の乾燥の主な原因は、空気の乾燥にあると思われていましたが、今回のポーラ化成の研究では、気温の低下そのものが、皮膚のバリア機能を低下させ、その結果、水分が蒸発して肌の乾燥が進むのではないかということでした。

これは、かなり興味深い記事でしょう。
今後の更なる研究の進展を見守りたいとは思いますが、あとぴナビでも、温泉入浴後は、皮膚の乾燥が和らぐことは数多く報告を受けています。

冬場において、湿度の管理以外でも、できるだけ乾燥部位の保温を心がけることが、乾燥対策につながるのかもしれません。
皆さんも、少し、温度の管理に気をつけてみてください。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

おお、非常に面白い研究じゃの。
しいて、注意点を上げるならば、水道水の入浴は、水道水に含まれる塩素が皮膚のタンパクに影響を与えることが分かっておるので、塩素対策をしっかり行う必要があるじゃろう。
それと、温度を上げ過ぎると、皮膚温度上昇に伴う水分蒸散量の増加を招く恐れがあるので、湿度が低いこれからの時期は、上げ過ぎにも注意が必要ではないかと思う。
特に、入浴の場合は、40度以上の高温での入浴は避けるようにしたいものじゃ。