【Q&A】就寝後の乾燥対策(2)

今日は、昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
まず、就寝時の肌が乾燥する原因の残りの二つから見ていきたい。

 

2.空気が乾燥した状態で、露出部位の水分保持ができていない状態

 

これは、室内環境が関わってくる。
まずは季節的な要因じゃな。
温度と湿度が下がる冬の季節は、室内の環境もどうしても乾燥しやすくなる。
衣類や布団で覆われている部位については、ある程度、体熱放散による水分が衣類や布団と肌との間にたまってくれるから、ましな状態ではあるが、露出している部位は、乾燥しやすくなる。
特に、暖房器具としてエアコンを使用していると、余計に湿度を減少させることになる。

対応としては、

 

・日中の加湿をしっかり行っておく(加湿器などを利用)
・エアコンではなく、除湿させない暖房器具を利用
・夜は、寝室にお湯で濡らしたタオルなどを干して、多少でも湿度を上げるようにする。
(水で濡らしたタオルは、水分蒸散が少ない)
・露出部位のスキンケアをしっかり行う。特に保水・保湿に重点を置く。

 

ということに気をつけて欲しい。

 
3.就寝前の入浴が、肌を乾燥させる要因を作っている場合

 
最後が、学生さんの質問の中にあった「入浴後から寝るまでそして朝起きるまでの肌乾燥が激しいです」の「入浴後」に関する部分じゃ。
入浴後は、多かれ少なかれ、お湯に接することで、体内および皮膚表面の温度は上がりやすい。
人間は、温度を下げるためにどうするかというと、皮膚から水分を蒸散させて、その気化熱を利用して皮膚を冷やすんじゃ。
暑いと汗をかくじゃろう?
これも、汗をかいて皮膚から水分が気化する際に熱を奪ってくれることで、体温を下げようとする体の働きなんじゃ。

そして、入浴後は必然的に、皮膚の水分蒸散量が上がりやすくなるということじゃ。
さらに、この傾向を強めるのが、入浴の「温度」じゃ。
皮膚表面や体温が高ければ高いほど、冷やすための時間が長くなる。
冷やすための時間が長い=水分蒸散量が多くなる、ということでもあるので、より皮膚が乾燥した状態が続きやすい、ということじゃな。

とはいえ、入浴は代謝を上げ、内分泌や自律神経に働きかける、アトピー性皮膚炎に対して根本的に働きかけてくれる良い方法じゃ。
そこで、気をつけたいのは、入浴の温度じゃな。

では、どれくらいの温度だと高すぎると皆は思うじゃろうか?
答えは、40度以上での入浴が、皮膚を乾燥させる高温での入浴になる。

人間の体温は、深部温度(皮膚表面ではなく体内の温度)でおおよそ37度ぐらいじゃ。
つまり、それ以上の熱を受けると、その熱を「処理」する必要にせまられるわけじゃな。
そこから考えると、理想的には38度前後の温度で、冬場の気温差を考えても39度ぐらいが上限だと思った方が良いじゃろう。
38~39度の入浴温度では、相当低いと感じるかも知れんが、慣れてくると体感上も違和感は少なくなるし、入浴の負担、肌への負担、そしてしっかりとした代謝を得られる理想的な温度といえよう。

実際、アトピー性皮膚炎の人で、高温での入浴を続けていた人が、それを辞めただけで、症状が著しく改善した例は、非常に多くある。
入浴は、体に対して何らかの影響を与えられる方法ではあるのじゃが、良い方向にも悪い方向にも向かせられることを忘れない方が良いじゃろう。

そして、もう一点、気をつけたいのはスキンケアの方法なのじゃが、今日も長くなったので、続きは明日にしたいと思う。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

博士が今日のブログで書いた、入浴の温度は、みなさん注意してみてください。
皮膚にチクチクした痒みなどがあると、どうしても高温での入浴の方が気持ち良く感じる人もいるのですが、入浴後の肌の状態から考えると、高温での入浴は負担が大きい方法です。
できる限り、体温に近い温度での入浴を心がけてくださいね。