アトピーとRAST法の検査

今日は、アトピー性皮膚炎の人が、アレルゲンの特定を行う際に良く行われておるRAST法と呼ばれる検査について考えていきたい。

 

 

 

 

 

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アトピー性皮膚炎の人が、どのようなアレルゲンに反応しているのかを調べるためには、アレルゲンごとの特異的なIgEを調べる必要がある。
この特異的なIgEを調べるために用いられるのが、RAST法と呼ばれる検査じゃ。

RAST法の検査は、血液検査で行う方法と、皮膚試験で行う方法の二つがあるが、現在の医師が行うRAST法の検査は、血液検査で行う方法が中心となっておる方法じゃ。

ここで、先日の話に戻りたいのじゃが、RAST検査では、特異的なIgEを測定する。
アレルゲンごとのIgEの数値を測定して、どのアレルゲンに反応しやすいのかを調べるのじゃな。

ところが、アトピー性皮膚炎の症状(皮膚の炎症)が出た状態において、アレルゲンが関与している場合、IgE自体は、すでに皮膚下における肥満細胞と結合した状態になっておる。
昨日書いたF1(高親和性受容体)との結合状態じゃな。

そして、肥満細胞と結合したIgEは、当然のことながら血液中にはすでに存在しておらんことになる。
血液中に存在するのは、肥満細胞とまだ結合していないIgEなんじゃ。

そのため、血液検査で調べて、RASTのスコアが低くても(IgEの量が少なくても)、それが正しい数値とは言えんことになる。
特に、症状があらわれている状態では、その傾向はより強くなる。

普通、病院で検査を行う場合、皮膚に症状があるからこそ、通院することになるのじゃから、より血液検査の精度は、落ちやすいとも考えられる。

つまり、症状があらわれている状態で、RAST法で特異的IgEを調べるのであれば、皮膚試験の方が、精度が高いと言えるんじゃ。

症状があらわれている=IgEが皮膚下で肥満細胞と反応している、ということでもあるからの。
ところが、実際には今の病院の多くが、RAST検査を血液検査で行うことが多い。
では、なぜ血液検査で行われる方法が多いかというと、

 

1.皮膚試験に比べて血液検査は病院側の負担が少ない
2.血液検査は皮膚試験よりも、保険点数が高く病院側の収益が多くなる

 

ということじゃな。
つまり、皮膚試験よりも血液検査は、病院側の手間や負担も少なく、実入りも多いから、というかなり「泥臭い(病院経営)」理由によるものが多いようじゃ。

血液検査は、血液を採取、それを検査機関に送って数日~1週間ぐらいで結果が判明する。
手間は、血液を取る1~2分のものじゃ。
さらに、結果を聞きに行くために、患者さんがもう一度来院することになる。

それに比べて、皮膚試験は、両手に(症状の場所などにより背中を使うこともある)測定するアレルゲンの液を垂らし、それを針のような道具で垂らした部位の皮膚を引っ掻いて、アレルゲンを皮膚下に侵入させる。
そして、そのまま15分程度、放置して、引っ掻いた部位の腫れ具合の大きさを1個1個図って調べる。
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検査時間は、一人当たり、30分程度かかる。
その代り、結果はその場で判明するんじゃ。

さらに、皮膚試験の場合、保険の範囲内で行えるのは20項目、それに対して、血液検査は保険の範囲は10項目までじゃ。

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保険点数は皮膚試験の方が低い、つまり皮膚試験の方が安く行える。
もちろん、皮膚試験の場合、アナフィラキシーショックを起こすアレルゲンのテストは行えないなど、制約もあるのじゃが、血液検査では測りきれない値も測定できるのじゃから、望ましいのは、皮膚試験と言えるじゃろう。

病院側は、手間もかかって、受け取れる報酬も少ないことから、嫌がられることもあるのじゃが、より精度を上げた検査を希望するのであれば、特異的なIgEの検査については(一般的には、アレルゲンの検査といわれている)、血液検査よりも皮膚試験で行う方法をお願いした方がよいじゃろう。

ただ、病院によっては、皮膚試験を行う準備すらないところもあるので、事前に電話などでアレルゲン検査は、皮膚試験で行えるのかを尋ねておいた方が良いかもしれん。

アトピー性皮膚炎の人は、一応、知識としてこういったことも知っておいて欲しいと思う。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

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血液検査で、強い反応を示す項目がないのに、アレルゲン摂取によると思われる炎症が現れるケースは意外と多い。
その理由は、今日の博士のブログに書いてあるように、保険範囲で行える検査項目が10項目しかないこと、血液検査では、肥満細胞と結合したIgEまでは測定できず、正しい数値が測れないことが原因だ。
だが、実際の医療の現場においては、皮膚試験を行ってもらえる医療機関は少ない。
アトピー性皮膚炎の治療に当たる医師や病院は、こういった情報を知らないはずはないのだが、できる限り患者に利益がある方向性の「医療」を常に考えて欲しいものだ。