アトピーの離乳食の始め方(1)

こんにちは。南です。

夏南手1

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今回は、乳幼児のアトピー性皮膚炎の方の場合、気になる離乳食をテーマにブログを書きたいと思います。

しばらく前に、Eさんからメールをいただきました。

 

●Eさんからのメール

こんにちはEです。
南さん、お久しぶりです。
娘は7ヶ月になり、離乳食を始める時期になりました。

歯は2本見える程度はえています。

離乳食を始めて昨日で一ヶ月になりますが、豆腐をスプーンで半分程度食べてみたところ、少し顔の症状が出ているような気がします。
プツプツと細かい湿疹になっていますが、以前のように顔全体がジクジクする程ではありません。
大豆に反応したのでしょうか。
偶然かもしれませんし迷っています。

魚や肉、卵はまだ後にしておこうとは思いますが。主食はお粥にして、あとは野菜だけです。
乳製品はたぶん悪くなりますよね。

周囲からは、早く色々な物を食べさせたらと言われていますが。。
これから離乳食はどの様に進めていったらよいでしょうか?

 

以前は、保健婦が指導する場合に、離乳食の開始は月齢(5か月ぐらい)を目安にしていることが多くありました。
しかし、消化活動に必要な「歯の生え方」も本来、個人差が大きく、そういった「身体が固形物を食べる準備ができたのか」ということが、本当は重要なはずです。
消化活動がまだ未熟なまま、固形物を食べると、本来、低分子まで小さく消化されて吸収されるはずのたんぱく質などが、高分子のまま体内に入り、アレルゲンと認識されやすくなります。
これが、乳児の食物アレルギーの原因の一つと言われています。
そこで、私からは、次のようなお返事をメールしました。

 

●南からのメール

Eさん、こんにちは。
赤ちゃんはすくすくと成長されているようですね。
さぞ、かわいらしい事でしょう。
たっぷり愛情をそそいであげてください。

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ところで、離乳食をどのようにしたらよいか悩んでいるとのことですね。
この離乳食については、毎日多くの方から相談をお受けしますので、とても関心の度合いの高い問題点かと思います。
今日は一緒に離乳食について考えてみましょう。

まず、離乳食って何なのでしょうか?

離乳食=半固形のどろどろした状態の食べ物、と思われがちですが、母乳やミルク以外のもの、例えば果汁や野菜の煮汁などもすべて離乳食に含まれます。
離乳食とは「赤ちゃんが生後すぐに口にする母乳やミルクから、食物を噛みつぶして飲み込む食事(固形の栄養)に変わっていくための練習とも言える液状あるいは半固形状の食事」を離乳食といいます。

食べたものが、おなかの中で栄養として吸収されるまでには、

The Girl in the Park dvd ①まず歯で小さく噛み砕きさく噛み砕き、
②唾液の酵素と混ぜ合わせ、
③胃液で消化し、

④そして、小腸に生きている微生物が分解する

という作業があります。
しかし赤ちゃんの場合これらの条件を完全な形で備えていることはなく、食べ物を噛む歯もまだ十分ではありません。
そこで身体に負担がかからないようなドロドロの半固形状のものを与えることとなります。

離乳食の開始に焦らないようにしてください。
育児書、雑誌などに「5ヶ月になったら」「体重が7キロになったら」とか記載されている場合もありますが、赤ちゃんの体質や成長度合いには個人差がありますので注意が必要です。

生後間もない赤ちゃんは、唾液や胃液などが十分な働きをしていないので、これらの準備が整っていない時期に開始すると、十分に食物が分解されずに高分子の状態で吸収されるため、身体が異物として認識して食物アレルギーとして反応することもあります。
このように考えると、離乳食を急ぐよりも、逆に少し遅く始めるくらいのスタンスでちょうど良いとも思えます。

また、離乳食を開始する前に、赤ちゃんが食事に興味をもつような状況をつくってあげると良いでしょう。
例えば、赤ちゃんのそばでお母さんが美味しそうに話しかけながら食事するなどしますと、赤ちゃんは自分も食べたそうな仕草をしたり、よだれが多くなったりと、自然に離乳食を始める準備ができてきます。
このような赤ちゃんの行動をキャッチして、自然にスムーズに始められると良いですね。

さて、無事に離乳食を始められても油断せず、赤ちゃんの成長に合わせた食材や調理方法が必要です。
それは赤ちゃんの歯の状態を目安にして考えると判りやすいと思います。
「今は歯が2本見える」との事でしたが、当然前歯ですよね。
赤ちゃんの歯は前歯が生えそろったら、次に臼歯、最後に犬歯の順に整ってきます。
これらの歯の役割を考えると、前歯は「野菜や果物を噛むための歯」、臼歯は「穀類や芋類をすりつぶすための歯」、そして犬歯は「肉や魚をかみ切るための歯」ということになります。

このように考えると、最初は液状の物や野菜・果物の汁、徐々にやわらかにした穀類・芋類が加わり、最後に動物性食品の肉、魚が加わるという順番で大まかに考えて良いと思います。
決して無理せず少しずつ始めていき、食品はかならず火を通して(加熱処理)、液状または半固形状にしてあげるようにしましょう。

最後に、ご相談の中で豆腐をスプーンで少量たべてみたら・・ということがありましたが、まだ豆腐に反応しているとは言い切れないとも思いますし、上記のように加熱や形態にもよりますので、まずは湯豆腐を少量でみそ汁の上澄みで伸ばしあげてみてはいかがでしょうか。

様子を見ながら、またご連絡ください。

 

Eさんには、このような返事をいたしました。
離乳食のポイントは「焦らない」ということにあるのですが、具体的な考え方について、また明日、述べたいと思います。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

離乳食については、あとぴナビ情報Webにも「乳幼児ナビ」の中で、詳しく述べていますので、ご覧ください。

●乳幼児と食事
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=baby&c2=1&c3=4