手の感染症に悩んでいました

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎の方で、症状がある程度、良くなってくると、症状がまだ残っている部分が、気になり始めることがあります。
その炎症の部位が、限定されていて、さらに原因と思われることが分かっていて、その解消が難しいと、少しあきらめの気持ちになることがあります。
特に、手に限局した症状の場合、家事で水仕事を行う主婦の方は、「仕方がない」と思っていることがあるかもしれません。
でも、皮膚自体は、常に元に戻ろうとする「恒常性」と呼ばれる機能も有しています。
今日は、手荒れで悩んでいたFさんからいただいたお便りをご紹介したいと思います。

 
●Fさんからのメール

私は、体のほうはだいぶよくなってきたにもかかわらず、手荒れだけがしつこく残っていました。
手首から先は、自分の肌ではないみたいな錯角に陥ることもたびたびありました。

主婦の宿命なのでしょうか?
水仕事を繰り返していれば、治るものも治らないでいることは、十分考えられるなあと無理やり納得させている自分がいました。
当時は半ば、あきらめの境地に居ました。

でも、あるときから手元に変化がおこりました。
暑さの関係でしょうか、ズキズキ痛むようになりました。
単なる掻き壊しによる痛みとは異なるものだったので、真っ先に感染症にかかっているのではないか心配になって、病院にいきました。
感染症かもしれないとの診断結果から、抗生物質と抗アレルギー剤、そして定番のステロイド剤が出されました。
いままでつらい思いをしたので、ステロイドの使用は避け、抗生物質だけ使うことにしました。
ところが、手荒れはますますひどくなる一方でした。
肌質は野球のグローブのように硬くなり、曲げ伸ばしすらつらくなってきました。

不安になって相談員に電話をし、手の様子を画像で送信しました。
そしてこれまでの経緯を伝え、もう薬は使いたくなかったので、いろいろ相談した結果、皆野温泉での手浴をおこなうことにしました。
40~42度ほどに温めた皆野温泉を桶に注ぎ、手首から先を10~15分浸しました。
TVを観ながら、音楽を聴きながら居間でおこなえるリラックス湯治です。
これを3、4日続けたところ、硬くてごわごわしていた手の甲にやわらかさが戻ってきました。

薬は状態を押しとどめ、温泉は障害を取り除いてくれる、そんなイメージを強く感じた出来事でした。以降、水仕事をしても悪化することはなくなり、スキンケアの前には、必ず手浴をおこなう習慣が当たり前のものとなりました。
水仕事が怖くなくなったことが主婦として最も大きな収穫です。

はじめから手浴をおこなっておけばよかった、いえ、自己判断ではなく相談してから行動に移せばよかったと反省です。
そして、残ってしまったしつこい症状はもう治らないものとあきらめるのではなく、いろいろなことにチャレンジしていく大切さも学ぶことが出来ました。

 
Fさん、お便りの方、ありがとうございました。
感染症にかかった場合、適切な薬剤の使用も有効ではありますが、薬剤が合っていなかった場合(細菌の感染症に対して抗ウィルス剤が処方されたり、逆にウィルスの感染症に対して抗生物質が処方される、など)、薬剤の効果が得られないことがあります。
でも、いかなる場合も、感染症の状態から解消してくれるのは、自らが持つ治癒力ですので、それを上手にサポートすることで、状態が一変することは珍しいことではありません。
Fさんの場合は手浴が結果的に合っていたわけですが、こういった薬剤以外のサポートが上手くいくこともあります。
Fさんは、3~4日で症状が変化しましたが、本来、肌の変化は短期間で十分起こり得るものですので、感染症の場合、薬剤を1週間~2週間と使用しながら、症状が良い方向への変化を示していない場合には、再考することは必要です。

主婦の場合、どうしても家事などで「手」を使いますので、手に症状があると、それがある程度の状態でいる場合には、あきらめがちな人もいます。
でも、適切なケアを行うことで、今の状態を改善させることは決して不可能ではありません。

あきらめてしまって、今までと変化ないケアや生活を続けていれば、当然、その症状も大きな変化は見えにくいものです。
これは、アトピー性皮膚炎そのものに対しても言えることで、同じ症状を繰り返している場合、今までとは違う面からのアプローチを考えることも、有効な方法だと思います。

停滞気味の症状で悩まれている方も、あきらめないでくださいね。
また、私どもも、いつでも応援しますので、お気軽にご相談ください。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

女性の場合、手の症状に悩まされている人は多いようじゃ。
これは、主婦性湿疹と呼ばれる、水仕事などの家事の影響からくる湿疹も含まれておる。
その原因の多くは、手の皮膚のバリア機能が低下、あるいは喪失することによるものじゃから、適切なケアを行うことで、改善することも多いのじゃ。
特に、アトピー性皮膚炎の症状が併発している場合には、油性のアイテムでのケアが良いかもしれんの。