5月は要注意!(1)

日にちが過ぎるのは早いもので、もうすぐ5月になるの。
気温も上昇し始めて、日によっては、服装も初夏の頃の軽装ぐらいがちょうど良いかもしれん。

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎の人が、症状が悪化しやすい季節としては、アンケートをとると冬の乾燥期が最も多いのじゃが、「アトピーの相談」が最も増えるのは、統計を取ると、実は5月なんじゃ。

その相談の内容も、冬よりも深刻なものが多いのが特徴じゃ。

つまり、冬は全般的に、乾燥により症状が悪化しやすい季節なのは確かじゃが、症状が重くなりやすいのは5月ということなんじゃろう。

はっきりとした原因は、わからんが、相談の内容から見ていくと、いくつか傾向らしきものは感じることがある。
キーポイントは「紫外線」「感染症」「ストレス」そして「汗対策」じゃ。

各ポイントについて、一つずつ見ていきたいと思う。
今日は、まず「紫外線」じゃ。

今月4月号のあとぴナビの特集でも、「春の紫外線対策」というのを詳しく書いているので、そちらも参考にして欲しいのじゃが、基本的に、紫外線はアトピー性皮膚炎にとって、悪化要因の一つになる。

もちろん、紫外線そのものによる「恩恵」という部分も皆無ではない。
体内でのビタミンDの合成や、皮膚そのものの殺菌という効果や、免疫が抑制されることでアレルギーそのものを抑える効果も、多少なりともあるじゃろう。

じゃが、紫外線は「恩恵」の部分よりも、「ダメージ」の部分が多いのも確かじゃ。
アトピー性皮膚炎で考えるならば、皮膚を乾燥させる、皮膚に炎症物質を発生させる、というこの2点が大きな問題じゃ。
もちろん、健康な肌よりもアトピー肌は、シミやシワにも注意が必要じゃ。

冬から空気の乾燥の影響を受け、水分の保持が十分ではなかった肌に、5月前後から、強い紫外線を浴びることで、その肌の水分保持能力をバリア機能の低下から、さらに落してしまうと、痒みを知覚する神経線維が表皮まで伸びやすくなる。
これは、アレルギー的な要因とは別に、皮膚の器質的な要因を生むことになるので、負担が大きくなる、ということじゃ。

さらに、紫外線を浴びると、皮膚は大なり小なり「日焼け」の状態になるのじゃが、この「日焼け」の状況は、皮膚下における炎症物質を作り出している状況でもあるのじゃ。

つまり、アトピー性皮膚炎の痒みの2大原因ともいわれる「炎症」からの痒みと、「乾燥」からの痒みの二つを同時に悪化させるため、この時期から皮膚症状を落とす方が多い、ということが考えられるのじゃ。

なお、紫外線は、UVケアを行うことで(帽子や衣服による物理的な防御や、UVクリームなどによるスキンケアによる防御など)十分に対策は可能じゃから、気を付けて欲しいと思う。

明日は二つ目の「感染症」について考えていきたいと思う。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

今日の博士のブログにあった「紫外線」と「器質的な痒みの要因」については、あとぴナビの特集でそれぞれ取材しているので、興味のある人は見てみてください。

◆アトピーを克服するためのスキンケア基礎知識 &春の紫外線対策
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=care&c2=2&c3=5
◆かゆみのメカニズムとアトピー
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=chishiki&c2=2&c3=1