アトピーであることが・・・

大田です。

 

 

 

 

 
昨日のブログで、南くんが家族の関係と本人の気付き、というところに焦点を当てていたので、今日は、違う視点から、見てみたいと思います。

アトピー性皮膚炎患者の中には、ときどき、無意識のうちに「アトピーであることがアイデンティティになっている」ケースがあります。

これが何を意味しているのかというと、アトピー性皮膚炎である限りにおいては、生活面でいろいろなことが「許される」ため、アトピー性皮膚炎を治すことに、無意識にブレーキをかけている、ということです。

 

痒みがあって夜、眠れない。
そのため、朝は起きれない。
だから、学校に行かなくて良い。

 

つまり、アトピー性皮膚炎が生活の支障を生じさせている間は、○○しなくてよい、という暗黙の了解が家族内にあることで、本人にとって「楽な」立場での毎日がおくれる、ということです。
ここでいう「楽な」立場とは、あくまで精神的な部分ではありますが、それが本人にとって「楽な」分、ややこしい問題を生じさせることになります。

例えば、子どものアトピー性皮膚炎で、子どもが掻き始めると、すぐに親が何やかんやと構うようになると、子どもは、自分に都合が悪い時には、体を掻くような習慣が身につくことがあります。

悪いことをしたとき、勉強をしろと言われたとき、遊びにいっては駄目と言われたときなど、本人の意に沿わない状況の際に、痒みに襲われるのです。
すると、掻き始めたわが子を見て、親は子どもに何らかの制限を与えようとしていたことを横に置いて、その掻く行為に対して構ってしまうわけです。

これが、常態化してしまうと、それらの日常生活内の変化が、痒みにつながってしまうことになります。

では、このような場合は、どうすれば良いのでしょうか?

家族や周囲の人は、アトピー性皮膚炎であることにより生じるであろう生活内の制限を、本人にとっての特権事項と思わせないようにすることが大切です。

 

痒みがあって夜、眠れない。
そのため、朝は起きれない。
でも、学校には行ってもらう。

 

もちろん、体調が悪い状態の際に、無理をさせることは良くないでしょう。
しかし、前提がアトピー性皮膚炎の状況を優先させるのか、日常生活を優先させるのかによって、その後の習慣化していく内容は、大きく変わっていきます。

何も、非情になれ、ということではありません。
アトピー性皮膚炎であるという状況が、特別なことではない、ということを本人が自覚できるような環境を、周囲の人が作ってあげて欲しいということです。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

確かに、アトピー性皮膚炎であるために、いろいろ許される生活を送っておる人は、ときどき見かける。
難しい問題ではあると思うのじゃが、できれば家族や周囲の人は、必要以上に、患者本人に構い過ぎないようにする、ということは、大切なことじゃな。