誰のためにアトピーを治すのか?

こんにちは。南です。
今日も、送られてきたお便りをご紹介いたします。

 

 

 

 

 
今日のお便りは、アトピー性皮膚炎を治すのは誰のためなのか、という内容です。

 
◆Fさんからのお便り

 

南さん、こんにちは。

(中略)

最近は、日を追うごとに母の小言が増えています。
しっかりお風呂に入って、規則正しい生活を心がけているにもかかわらず・・・です。
仕事だって、可能な範囲内でおこなっています。

母は、自宅温泉湯治によってアトピーが、もっと手に取るように早く良くなっていくものだと、想像していたみたいです。

最初の頃は、両親も、応援してくれました。
しかし、1年、2年とたつうちに、

「よくなんないねえ」
「全然変わらないじゃないか」
「本当に治るの?」

と、嫌みを含んだものに変わってきました。
実際、私自身は、回復の手応えを感じていたのですが・・・

そして最近、食卓で顔を合わせても、母の笑い声を聞いていないことに気付きました。
食事中は、あえてテレビのお笑い番組や、バラエティー番組をつけて、私から、何気なく笑ってみせることで、その笑いに誘われて、母も頬をひきつらせながら口元が緩むかも・・・なんていう安易な発想で、笑いを呼び戻すことを実行してみました。
確かにその瞬間は、笑いを共有した気になりますが、お互いが、心の底から楽しさを共有するところまでは程遠いものでした。

実は、私は母のことが、あまり好きではありませんでした。
子どもの頃から、押しつけがましくて、やりたいことに、いつも口を出してくるところが嫌でしょうがなかったのです。
ただ、成人になってからは、徐々にその気持ちは変化し、できることなら仲良くなりたいという思いの方が強くなってきました。

そんなとき、自宅温泉湯治という自然療法への取り組みをきっかけに、母との確執が和らいだような気がしたのです。
「これなら治りそう!」
という母との共有点がみつかったのは何年ぶりのことだったでしょうか。
もちろん、アトピーを正すことが最大の目的なのですが、私の中では母と仲良くなることもこの療法の副産物、第二の目標ととらえていたところがありました。

でも、仲良くなるって難しいですね。

相手の気持ちもあることですし。
もしかしたら、アトピーの克服よりも大変だったりして。

アトピーの回復経過が、私自身も、にぶいなと思うようになった3年目、何かにとらわれている自分がいるのではと考えるようになりました。
回復の妨げとなっているようなことが、何かないのか、ということです。

母を喜ばせるためにアトピーを治すのか。
アトピーのない人生を自分の力で呼び戻すのか。

ようやく、私自身が、その辺をあやふやにしていたことに気付きました。
なんとなく、捉え方を間違えていたように思います。

自分の体を管理し、健康体にするのも、病体にしてしまうのも、自分の責任の下で行われているものです。
母に責任はありません。
逆に、身の周りをサポートしてくれることには、大いに感謝しています。
その感謝の気持ちを、具体的な形であらわすのは、自分でアトピーを克服することしかありません。

母の顔色を伺いながらの湯治では、「心ここにあらず」であって、しっかりと、自分で自分の体を正すという気持ちが、定着していなかったのでしょう。

アトピーを克服すれば、そこから溢れ出る笑顔に、母もいくらでも笑ってくれるはずです。
ここ最近、いろいろと考えていて、ようやくそのことに思いいたりました。

南さんがよく言っていた「自分自身のために、自分自身の力で、自分自身が変わっていかなければいけない」という意味が、ようやくおぼろげながら、わかったような気がします。

これから新たな気持ちで取り組んでいきますので、よろしくお願いします。

 

アトピー性皮膚炎を克服していく上で、家族の協力とは不可欠の要素の一つではあるのですが、その家族関係が、重荷になって、ストレスや行動の妨げになっているケースは、さほど珍しいものではありません。
もちろん、その家族関係は、長年にわたり積み重ねてきた生活の結果でもあるわけですから、一朝一夕で、がらりと変化させるのは難しいものです。
ですが、自ら変化させていきたい、という思いに「気がつく」ことができたらなば、これからの生活の積み重ねで、変化させていくことは十分に可能です。

Fさん、頑張ってくださいね。

 

おまけ★★★★博士のつぶやき

家族関係は、アトピー性皮膚炎の方にとって、かなり大きな問題ではあるんじゃ。
あとぴナビでも、過去に特集で取り組んだことがあるので、一度、読んでみてほしい。

 

◆アトピーと家族の関係
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=5