豆講座15・アトピー克服の条件(7)

今日は、久々の豆講座じゃ。

 

 

 

 

 
ブログのスタッフも増えたので、間が空くことが多く申し訳ないが、月に数回は書いていきたいと思うので、お付き合いいただきたい。

前回は、アトピー性皮膚炎に関わる食の要素の二つ目として「高たんぱくの食事」を取り上げたが、今回は三つ目の要素となる「発酵食品の減少」について述べたいと思う。

 

3.発酵食品の減少

 

みんなは日本の朝の食事というと、何をイメージするじゃろうか?
ご飯、味噌汁、漬物、焼き魚、納豆・・・・・などを思い浮かべる人は多いじゃろう。
実は、この典型的な「日本の朝の食事」に、ヒントが隠されておるんじゃ。

それが何かというと「発酵食品」というキーワードじゃな。

味噌汁の味噌、漬物、納豆、これらはすべて発酵食品じゃ。
発酵食品は、乳酸菌など、腸内の環境を整えるために有益な物質が含まれておる。
この乳酸菌などの、腸内環境に良い物質の摂取が意外と大切なんじゃ。

健常な乳幼児の便は、その90%がビフィズス菌で占められておる。
しかし、ある研究で、アトピー性皮膚炎の子どもの便の状況を調べたところ、このビフィズス菌の量が少ないことが分かったんじゃ。
そして、ビフィズス菌や、ビフィズス菌の餌となるオリゴ糖を、アトピー性皮膚炎の乳幼児に与えたところ、便に占めるビフィズス菌の量が90%に近付くのに比例して、アトピー性皮膚炎の症状が改善した、というデータが発表されたことがある。

では、ビフィズス菌をとればアトピー性皮膚炎に良いのか、というと、そう単純な話ではないのじゃが、大まかな傾向として、腸内の環境とアトピー性皮膚炎の症状に関連性があることは、わかっておるのじゃ。

今の日本の食事では、これらの発酵食品を摂取する機会が、昔と比べると減少しておる。
さらに、腸内で分解しづらい高たんぱくの食事も増えており(詳しくは前回の豆講座を見て欲しい)、腸内の菌のバランスが、良くない状態にある人が多いんじゃ。

人間の免疫活動の7割は、腸内において行われておるのじゃが、その腸内が異常な環境にあれば、それは免疫活動そのもののバランスにも悪影響があって不思議ではない。
他にも、さまざまな要因が絡んではくるのじゃが、今の食生活そのものが、腸内環境を悪化させる「習慣」になっている人は多いんじゃ。

とはいえ、同じ発酵食品である「キムチ」を好んで食べる韓国でも、アトピー性皮膚炎は今、かなり深刻な問題となっておるから、発酵食品だけが、アトピー性皮膚炎に関わる要因とはいえないのじゃが、少なくとも、腸内環境から見れば、それらの摂取が減少していることが、何かしら関わっておることは間違いないと言えるじゃろう。

次回は、四つ目となる「おやつの在り方」について述べたい。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

今日の博士のブログであった、乳幼児の腸内環境とアトピー性皮膚炎の関係については論文も発表されており、以前、腸内環境に詳しいある先生にお話をお伺いしたことがあります。
その中でお聞きした中に、成人の便に占めるビフィズス菌の量は50%程度、というお話がありました。
したがって、90%を占める乳幼児は、ビフィズス菌の影響を受けやすく、50%程度にすぎない成人の場合は、ビフィズス菌以外の菌のバランスも大切であることをお聞きしたのですが、その菌のバランスが何なのかは、まだ完全には分かっていないそうです。
ただ、アトピー性皮膚炎の方の便の中には、ブドウ菌群が関係しているというお話があり、アトピー性皮膚炎の人の皮膚における黄色ブドウ球菌の感染症の問題とも、何かリンクしているのかもしれません。
皮膚における黄色ブドウ球群が出す毒素は、アレルギーに関わるIgEを誘発することが分かっているそうで、腸内においても、悪い菌がフローラ(群)を形成することで、アレルギーを直接悪化させている要因につながっているのかもしれませんね。