転地の効果について

こんにちは。南です。

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先週から、北さんが今月の特集である読者企画のこぼれ話について、書かれていましたが、今日は、「転地」ということについて、書いてみたいと思います。

相談を受けていると、良く聞く話の中で、会員の方が、ハワイなどの南の島などに旅行に行くと、とたんに肌の状態が良くなるということがあります。
これはなぜでしょうか?
当然、温暖で湿度が高いことも大きな要因の一つだと思いますが、他にも、開放的な気持ち、自然の癒しなど精神面からの影響も大きいものと推測できます。

ロシアなどでは、喘息の最も有効な治療は「転地療法」だともいわれており、実際に、治療の一つとして取り入れられているそうです。
とはいえ、社会生活の場を移してまで、南方の島に移り住むということは現実的ではありません。

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しかし、この現象は、アトピー性皮膚炎を薬に頼らなくても、自分自身の力で回復させることができるという一つの証明としても見ることができます。
それはどういうことかというと、多くの人たちが、「南の暖かい島などに行くと自然とアトピー症状が改善する」と感じるということは、つまり、南の島という環境下で、本来の自分の体が持つ「治癒力」が活性化されたことで、自然と症状が回復したということにつながるからです。

ということは、南の島に行くという行為よりも効率は悪くなるかもしれませんが、今、自分の生活している環境に順応しようとする力を育むことで、自己治癒力による改善も、十分に可能であるという逆説的な捉え方もできることでしょう。

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人間の体には、「恒常性」という力が備わっています。
これが、どういう力というと、体が常にない刺激を受けると、その刺激で受けた体の変調を元に戻そうという力のことです。
運動して体温が上がれば、汗をかいて体温を下げようとする力も恒常性によるものです。
そして、この恒常性に強く働きかける作用が「非特異的変調作用」と呼ばれる作用です。

刺激を受けた影響を、元に戻すためには、自律神経、内分泌系が活発に働く必要があります。
普段、動いていないこれらの機能が動き始めると、連鎖的に、その他の体の機能へも影響が出てくることになります。
先の例で、運動をすることで、お腹が空いて食欲が増すという現象も、実は「非特異的変調作用」の一つと考えることができます。
例えば、気持が落ち込んで、家に閉じこもって食欲のない人に、食欲を増す方法として運動をさせるのは、日頃、体を動かしていない人が、体を動かすという刺激が加わることで、運動した際に動く体の機能を無理やりにでも動かして、影響を与えるためです。

download The Sisterhood of the Traveling Pants 温泉も「強い非特異的変調作用」を有していますが、これは、普段、温泉に接することがない私たちにとって、温泉に入浴することで得られる「刺激」が、体のさまざまな機能を動かすことで得られるからです。

そして「転地」とは、普段にない刺激を受けることができ、これが同じように「非特異的変調作用」を起こさせることも、何らかの良い結果につながっていると考えられます。

九州HRCに訪れた方の中には、比較的短期間で、症状が改善することがあります。
これは、温泉入浴による影響もさることながら、普段の生活とは違う刺激が「転地の効果」として現れたことも、大きい要因だと考えられるでしょう。
とはいえ、九州HRCにいる間は調子が良くても、自宅に戻ると少しずつ調子が悪くなってきた、ということもあります。
このような方は、今の自宅における日常生活の環境の中に、アトピー性皮膚炎を悪化させている要因が潜んでいることを意識した、生活改善も必要です。

「転地」とは、何も大げさなものでなくても構いません。
いつもとは、全く逆の方向に散歩する、普段、天気の日にしかいかない場所に雨の日に行ってみる、朝いつもより早く起きて近所の森を散策する、これらも小さな「転地」の一つです。

ちょっとした日常とは違う刺激が、体を活性化させる要因となることもありますので、自分なりの「転地」を探してみてはいかがでしょうか?

 

おまけ★★★★博士のつぶやき

生活内でできる工夫とは、探せば結構多いかもしれんの。
とはいえ、全ての行動が「プラス」に働くと限るわけじゃない。
中には無理をし過ぎた行為で、「マイナス」になることもあるかもしれんから、これらの行為を行う際には、体調と、そして自分がその行動を「楽しんで」行えるかは、十分注意した方が良いじゃろう。