なぜ入浴がアトピーに良いの?(後)

今日は昨日の続きじゃ。


特には、アトピー性皮膚炎に関わる二大要素の一つである「免疫」の部分に対して、良質の水=温泉湯治が、どのように良い影響を与えるのかを述べたいと思う。

 

アトピー性皮膚炎の症状を引き起こしている免疫機能とは、大まかに言えば、「自律神経」と「内分泌」によって支配されておるともいえるじゃろう。
詳しくは豆講座でも、ちょうど今、生活面の部分に触れておるので、そちらを見て欲しいが、温泉湯治は、この「自律神経」と「内分泌」の両方の機能を正すことが、分かっておる。
もちろん、温泉も泉質がさまざまあるし、また入浴の方法にもよって、温泉湯治から得られる体の影響は変化するので、注意はして欲しい。
簡単に言うと、温泉入浴によって「物理的作用」「温熱作用」「含有化学成分の作用」という三つの作用を受けることになる。

物理的作用とは、入浴することで得られる浮力や、体に対する水圧などの物理的な作用のことで、これは、水道水の入浴でもあまり大きな変わりはない作用じゃ。

温熱作用とは、文字通り、体を温める作用のことで、これは入浴の温度にも大きく作用されるのじゃが、浴後の温まり方、冷めにくさというのは、含有する成分に大きく関わってくるため、温泉と水道水では、かなり影響は異なることになる。

そして、含有化学成分の作用とは、浴水に含まれるイオン化した成分によって受ける作用のことじゃから、水道水ではほとんど得ることのできない、温泉特有の作用と考えても良いじゃろう。

そして、これら三つの作用が複合することで得られるのが「非特異的変調作用」じゃ。
人間の体は、外部からの刺激を受けると、その刺激から体を守ろうとして、いろいろな機能を活性化させる「変調」という働きを有しておる。
簡単に言うと、鍛えない運動選手よりも、鍛えている運動選手の方が、運動能力が高くなる、ということじゃな(鍛える=刺激を受けて身を守る働き、と考えて欲しい)。

この「非特異的変調作用」をもたらすためには、通常、働いていない、あるいは低下した機能が活性化される必要がある。
これが、自律神経の活性化、および内分泌機能の活性化につながるわけじゃ。

そして、自律神経や内分泌機能が活性化することで、免疫機能も段階的に変調作用を受けることになり、この影響により、免疫機能が正常化=アトピー性皮膚炎が解消される、ということにつながるわけじゃな。

さらに、良質の水は、水道水のように「皮膚のタンパクを分解」「トリハロメタンなどの化学物質の悪影響」などを受けることが無いため、肌にとっても刺激が少ない水といえる。

同時に、低温でしっかり温まり、ジワっと汗をかくことができれば、皮脂と汗による自らの体が作り出すスキンケアにもつながってくるのじゃ。

とはいえ、無条件に温泉湯治が必ずアトピー性皮膚炎に良い、ということではない。
特に、睡眠不足や運動不足、食事の過不足など、生活習慣面においての負荷が明らかな場合には、それらの改善は必須といえる。
温泉湯治をすれば睡眠の変わりになるわけではないし、栄養が取れるわけでもない。
あくまで「温泉湯治」とは、アトピー性皮膚炎に対する体への「攻め」のアプローチを行う上で良い方法であって、大きなマイナス点を抱えたままでは、その「攻め」が十分に生かされないので注意が必要じゃ。

そして、毎日の生活習慣といえる「入浴」という行為として取り入れることができるならば、継続も比較的やりやすい=体への良い影響も与えやすくなる。
いくら良い方法であっても、毎日継続できなければ、その効果は軽微に留まるからの。

このように、アトピー性皮膚炎に対するアプローチとしては、「入浴の環境」を良い状態のした上で、自分に合わせた入浴方法で継続することが、大切ということじゃな。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

あとぴナビのWebでは、多くの人たちにご協力いただいて、アトピー性皮膚炎克服の体験談を掲載しておるが、克服していく上では、紆余曲折、一進一退を繰り返すこともあったんじゃ。
温泉湯治という「攻め」のアプローチを十分に生かすための生活をしっかり構築して、そして毎日の継続できたことが、最終的な「結果」につながったといえるじゃろう。

ぜひ、みんなも一度、その体験記は読んでみて欲しい。
入浴をどのように行ったのか、ということだけではなく、生活面のヒントや気持ちの持ち方のヒントも、きっと得ることができるじゃろう。

◆克服体験ナビ
http://www.atopinavi.com/navicontent/index?c1=experience