汗をかくことがスキンケア?

おとついの「脱保湿」のことで、ブログを見た人から「スキンケアを行い続けることは、肌が頼ってしまって、いつまでもスキンケアが必要になるのでは?」という質問をいただいた。

 

確かに、皮脂膜という天然のスキンケアは、自分の体の力じゃ。
したがって、それを外部に頼りきっているのでは、いつまでも自らの力が育たないのでは?と考える人もおるじゃろう。

じゃが、おとついのブログで書いたように、肌の状態が「保水する力」「保護する力」を、それぞれ空気の乾燥や掻き壊しなど、外的な要因で失っているときには、放置して自らの力が育つのを待っているのでは、外的な要因が強い場合には、肌の悪化する速度の方が早いといえる。

例えば、保水する力が弱まっている肌であれば、その保水する力をスキンケアで助けてあげることは、骨折して歩けない人の「松葉杖」のようなものと考えてもらっても良い。
つまり、肌が自らの力を取り戻すまでの間のリハビリを助けるために行う、ということじゃな。

内分泌機能に見られるネガティブフィードバック(ステロイド剤を長期連用すると、副腎皮質ホルモンを自ら作り出す力が抑えられる働き)とは異なり、外的な環境が整うことで、その後、スキンケアという「補助」がいらなくなる人は実際に多いんじゃ。

そしてもう一つ大事なことを書いておきたい。
それが「汗」じゃ。

皮脂膜は、汗と皮脂が乳化することで作られるのじゃが、自らスキンケアを行う機能を肌が回復させるためには、「しっかり汗をかく」ということが、実は大切なことなのじゃ。

実際に、入浴療法を行っているアトピー性皮膚炎の方の場合、回復のきっかけを実感できるのは「汗をしっかりかくようになったとき」と感じる人が多い。
これは、汗をかくことで、代謝機能が促進されることと同時に、肌の機能の回復にも役立っているからといえよう。

汗をしっかりかくことで、汗腺と同じ場所にある皮脂腺も刺激され、皮脂の分泌が促進される。
それが、肌の保護機能を高めることで、外的な要因からの防御を自ら行うことができるようになって、肌への刺激をより緩和させることにつながっておるのじゃろう。

これから寒い季節になると、空気が乾燥するのと同時に、汗もかきにくくなる。
そういった時期こそ、毎日の生活習慣といえる入浴を上手く利用して、「汗をしっかりかく」ということに気を配ってみて欲しいと思う。

なお、かいた汗は放置することで「痒み」を誘発することもあるから、適切な汗の対処は忘れずにの。

 
おまけ★★★★北のつぶやき

汗をかくって、アトピー性皮膚炎にとって本当に大切なことなんですよね。
アトピーと汗の関係は、医療ナビの中にも特集があるから、興味のある人は見てください!

 

◆アトピーと汗
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=3