スロースタイル

こんにちは。南です。


今日は、最近、ある50代の女性(Aさん)からいただいた、最近のできごとを綴ったお手紙をご紹介したいと思います。

 

◆Aさんからのお手紙

最近、ご無沙汰しております。
紅葉の鮮やかな季節を迎えていますが、南さんもお元気ですか?

(中略)

さて、私は今、朝の散歩を日課にしています。
家から近所の神社まで行き、境内で軽いストレッチをおこなって、ゆっくりと帰路につきます。
そんな散歩コースにお気に入りのスポットがあります。
とある高校では、毎週2回、正門から左右の歩道を約30人位の生徒が、ひとりひとり10メートル間隔くらいで箒を持って清掃をしています。
駅に向う通勤、通学経路ですので、タバコの吸殻、菓子類の包装紙、そして街路樹の落ち葉などがいつのまにか歩道や路肩にたまっています。
それらを黙々と集めてきれいにしています。

私は隣接する小さな公園のベンチに腰掛けて、何気なく彼らの清掃活動を見物しています。
その高校は共学校なのですが、なぜか男子生徒ばかりでおこなっていて、女子生徒はひとりきりで‘ちりとり’を担当しています。
当番ではない生徒達が登校してくる中での早めの時間帯~1時間目始業前までの約30分間くらいでしょうか。
終了と共にすごすごと学校内へ姿を消していきます。

いまどきの男子生徒たちでかっこいい子もいます(イケメン探しも楽しみの一つです)。
一度も箒なんて持ったことのないような感じの子達ばかりで、ごみの集め方の要領の悪さ、同じところを何度もはいている進展の無さは、みているこちらとしても手を差しのべたくなる位です。

でも、その光景を見るのがたまらなく好きです。
心が洗われるというよりも、今、自分が取り組んでいる湯治と照らし合わせて、自分の身体も、あの僅かの時間の掃き掃除のごとく徐々にきれいになっていくようで、三文の徳をさせてもらったと嬉しくなります。
今日の湯治が、惰性ではなく新たな気持ちで取り組もうと奮い立たせてくれます。
彼らの掃除の要領の悪さも、スローな自分の回復と似ていて微笑んでしまいます。

こんなふうにこの光景を眺めることが出来るようになったのも温泉湯治のおかげかなと思います。
あせってもどうにもならない。
あたりちらしてもなんの解決にもならない。
自分のペースで自分の身体をこつこつと作り上げていこうと思えるようになったからでした。
さぼるとすぐに歩道にゴミがたまります。
私の湯治は週2回ではなく毎日ですが、夜更かし気味になったり甘いものを摂りすぎたりすると調子を落とすので、ゴミを落とさぬよう、ためないように気をつけています。そんなところも掃除と良く似ています。

では、近々、面談に伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

アトピー性皮膚炎を克服するためには、毎日の生活の中で積み重なった負荷を、減らして失くしていくことが必要ですが、Aさんのお手紙にあったように、負荷を「ゴミ」と考えると、ゴミ掃除と似ているかもしれません。
コツコツと少しずつ取って行けば、必ずゴミもいつかはなくなります。
少しずつゴミ拾いを行っても、すぐにはきれいにならないかもしれませんし、減っていることも気づきにくいかもしれません。
あるいは、生活の中で新たなゴミも少しずつ増えることもあるでしょう。
でも、少しずつでもゴミを拾っていけば、いつかはきれいになった「辺りの情景」に気づくことでしょう。

ちょっと、温かい気持ちになれたお手紙だったので、今日は紹介させていただきました。
Aさん、次回お会いできることを楽しみにしてますね。

 

おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎を克服していくための生活の改善は、その人なりペースというものがある。
前向きなときもあれば、落ち込むときもあるじゃろう。
じゃが、生活を改善するための「行動」を続けていれば、前進はしていくもんじゃ。
そのペースが少しずつでも、「千里の道も一里から」ということじゃな。