| 2008 年 11 月 13 日 記者:東 |
東です。
先日、九州HRCにて、お子様がアトピーの方に集まっていただいた座談会を取材いたしました。
当日、参加いただいたのは4組のお母様でした。
克服された方、克服までもう一歩の方、最近ようやく良化されてきた方、入浴療法をはじめて間もない方、とさまざまな状況の方に、お集まりいただきました。
勿論お子様を連れての参加でしたので、賑やかな雰囲気で行われましたが、その進行している最中に、一つの内容が提議されたとき、皆さん目の色が変わり、子供をあやしていた方までもが強く同調なさったことがありました。
その内容とは、「医者の対応」についてでした。
今回参加された方は、皆さん、これまに複数の病院に行かれた経緯をお持ちです。
そして、少なくとも1~2度は、病院や医師から、辛らつな言葉を言われたことがあるそうです。
もちろん、全ての医師が、そうだというわけではありません。
しかし、帰宅後、泣かれ、不安を抱き、二度とその病院には行かないという気持ちを持った経緯を、皆さんがお持ちであるということは尋常とはいえない状況ではないでしょうか?
子供の症状に不安を持ち、助けを求めて病院に行ったにも関わらず、たった一言「先生、ステロイドだけは使わないで・・」と懇願した際や「本当に治るんでしょうか?」と聞いただけで、傷つけられる言葉を受けたそうです。
今回の座談会に参加された方だけではなく、他にも、多くの患者の方から、医師の対応の悪さを耳にすることがあります。
インフォムードコンセント(説明と同意)を、少なくともアトピー性皮膚炎の患者は望んでいます。
特に、治療を受けるのは患者自身である以上、その治療の結果について、不安なことや疑問なことを尋ねることは、そんなに問題があるのでしょうか?
もちろん、アトピー性皮膚炎の患者と真正面から向き合って、治療を行う医師も大勢おられますし、私も、そういう先生方を取材したこともあります。
休みを返上して、アトピー性皮膚炎の患者を集めて勉強会を行う先生や、講演会を行う先生もいらっしゃいます。
アトピー性皮膚炎は、心身に関わる疾患です。
患者に不安を与える先生と、希望を与える先生と、どちらを患者が望むかは、言うまでもないでしょう。
確かに、治療法の不確かさから、患者側が情報を要望するケースが多いかとは思いますが、治療を受ける側、施す側という観点から見れば、明らかに受ける側が弱者なのです。
今回、座談会に出席された皆さんも、治療に取り組む勇気や希望が欲しい、ということをおっしゃっておられました。
来年、アトピー性皮膚炎の新薬として発売される予定の免疫抑制剤は、かなり強い副作用を持っています。場合によってはハイリスクの副作用が生じる可能性(発ガン)も少なくありません。
ますます、患者側が「弱者」として受身の治療を行わざるを得ない状況も考えられる中、治療を施す側は、患者側が「何を希望しているのか」に対して、前向きに取り組める対応を行って欲しいものです。
おまけ★★★★博士のつぶやき
「説明と同意」は、確かに大切じゃの。
特に、最近はWebなどでも患者側が、かなり精度の高い情報を独自に入手することも可能じゃから、患者側の知識に十分応えるための診療は、時間をかなり取られることもあるのかもしれん。
しかし、現在の保険制度は、薬に対するものが中心であって、そのような「時間」に対しては十分に報いられる状況にはない。
できれば、保険診療が、そのような状況下において医師側に適切な報酬が加算されるような体制になって欲しいものじゃ。





