豆講座4・アトピーの「発症要因」(3)

今日は、豆講座の続きじゃ。


前回までで、アトピー性皮膚炎の発症要因には、化学物質と代謝(=生活習慣)が深く関わっていることを書いたが、今日は、それ以外の要因を見てみたい。

アトピー性皮膚炎とは、免疫機能に関わる異常と、皮膚機能の異常の二つが主な原因として考えられておる。
そのうち、皮膚機能の異常については、アトピーの「悪化要因」について書くときに、詳しく述べたいと思う。
そして、もう一つの免疫機能の異常とは、IgEという炎症をもたらすきっかけとなる免疫の異常を主に指しておるが、この免疫機能の異常とは、化学物質以外にもいろいろな影響で生じやすい。

主には、ストレス、睡眠不足、運動不足(化学物質の代謝、という面以外でも)、栄養のバランス異常などが関わってくるのじゃ。
つまり、日常生活そのもの、ということじゃな。
なぜかというと、免疫機能とは、体の中の仕組みとしては、自律神経と内分泌からの影響を受けておる。
上で挙げた日常生活から受ける負荷は、この自律神経や内分泌に影響を与えることになるんじゃ。

ストレスは、自分の体が作り出している副腎皮質ホルモンそのものに影響を与える。つまり内分泌じゃな。
また常に緊張した状態が続けば、自律神経の交感神経優位の状態を続けることになり、これも良くない。

睡眠をしっかり取ることで、成長ホルモンや副腎皮質ホルモンなどがしっかり作られ、副交感神経優位の状況を作り、日中の交感神経優位の状況とバランスを保つことができる。
つまり、睡眠不足も、内分泌と自律神経の両面に負荷を与えるのじゃ。

運動不足は、体内の代謝を減らすことで、不要な老廃物の排出を停滞させるし、筋肉を衰えさせることは、体内の円滑な酸素消費や、血流にも影響が見られる。これは、主に内分泌に対する影響が中心じゃな。
もちろん、体を動かすと、嫌なことが忘れられるように、ストレスに対しても間接的な影響をもたらす。

栄養のバランスを乱せば、腸内環境を乱すことで直接、免疫機能に対する影響がみらることがあるし、血流や細胞の代謝にも深く関わってくる。
当然、運動や睡眠など、他の日常生活の行動にも支障を与えることもある。

このように、日常生活の負荷が積み重なることが、内分泌と自律神経に悪い影響を与え、それにより免疫機能の異常状態が見られ、IgEのバランスなどを崩し、それが、アトピー性皮膚炎と言う形で、皮膚に現れることになるのじゃ。

いずれにしろ、このように免疫機能の面から見た場合には、アトピー性皮膚炎の発症要因の中心は、生活習慣、生活環境にあるといってよいじゃろう。
アトピー性皮膚炎を「生活習慣病」として捉える医師もおるようじゃが、まさしく、生活の積み重ねにより作り出された疾患でもある。
そして、なぜアトピー性皮膚炎が増加しているのかということを考えてみると、私たちの生活習慣が、それだけ「体にとって」良くないものになっておるということじゃ。

もちろん、いろいろ便利もなったし、楽にもなった。
交通機関の発達、通信手段の発達など、今の私たちの暮らしを支えてくれる、さまざまな文明の発達は、多くの恩恵をもたらしてくれた。
しかし、「体」が健康を維持したいと願う生活と、「私たち」が便利に楽しく暮らしたいという生活は、必ずしも一致しておらんということを忘れてはいかんじゃろう。
近所のスーパーに買い物に行くとき、体は健康のために「歩いて」欲しいと思うし、私たちは、時間と利便性を考え「車」で行くことを選んでしまうということじゃ。

次回の豆講座は、アトピーの「悪化要因」について述べてみよう。

 
おまけ★★★★ショウゴのつぶやき

前にも書いたけど、甥っ子が飼っているハムスターは、毎晩、夜になると、一生懸命に滑車を回してるんだ。
滑車の回し方なんて、誰も教えていないのに、どのハムスターも飼いはじめてすぐに滑車を回すようになる。
本能で生きている動物は、体を動かすことを、忘れていないんだね。
ただ、あの小さな足が一生懸命滑車を回しているのを見ると、いつも折れてしまわないか、心配なくらいなんだけど・・・・
体にとって良いこと、って「頭で考える」んじゃなく、「体で考える」ことが必要なのかもね。