少しの工夫でステロイド剤を減らせた!

こんにちは。南です。


今日は、今まで、ステロイド剤を減らしたくても減らせなかった方が、入浴とスキンケアの仕方を変えることで、上手くいった例をご紹介したいと思います。

今日の夕方頃に、二ヶ月前にご相談のあったお母様から、小学校3年生のお子さまの、その後のアトピーの症状について、お電話をいただきました。

二ヶ月前の相談では、
「アトピーの症状が出たのは1歳頃からで、小児科や皮膚科に通院して治療を続けていますが、なかなか良くならず、最近では一日中痒がり、薬(ステロイド軟膏)を日に何度も塗っています」
ということでした。
「大人になるまでには治ることも多いので根気よく治療をしていきましょうと医師に言われていましたが、この子の父親もアトピーで、子供より酷いのですが、ステロイドを塗っても痒みで仕事にならず、今はステロイドの内服をしています。
仕事から帰っても痒みでイライラしているのか、熱いお風呂にサッと入って出た後にステロイドを全身に塗っている姿を見ていると、子供だけは治してあげたいと本当に思ってしまいます。」

ステロイド剤が良くないことは分かっていても、毎日の生活を維持していくためには、使わざるを得ないジレンマに陥っている状況は、他の方の相談でもよくあります。
ステロイド剤を止めれたら、というお母様の切実な願いが伝わってきました。
そこで、少しでもステロイドを使う必要性を減らすために、次の提案をしました。

1. ご主人さまとお子さまの、入浴の温度は、これまで40~41度、冬場には42度ぐらいという高い温度でした。
そこで、高い温度による負荷やマイナス点をお話しました。
必ずお風呂に入る前に、水温計で39度以下を確認して、肌に40度以上のお湯を触れさせないように注意することにしました。

2. お風呂で使う石鹸やソープ、シャンプーは、その種類によっては、油分を落としすぎたり、成分の刺激などで、浴後の肌は乾燥が強まることがあります。
そこで、乾燥による掻き傷が多い方に向けたあとぴナビで取り扱っている、温泉をベースにしたアイテム(スパソープ、スパシャンプー)に変えてみることを提案しました。

3. お風呂上りには、肌が乾燥しないうちに、オイル系の保湿を行うことが必要です。
他の方のご相談でも、ステロイド軟膏を保湿クリーム的に使用している方も多くいらっしゃいます。
そういった方の場合、お肌の保湿は、天然の植物系や動物系のオイルを含む保湿剤に変更することで、ステロイドの使用量が少なくて済むケースもあります。
そこで、乾燥が酷く、痒みが強いためにできた掻き傷にも浸みにくいアイテム(安然宣言スキンクリームとピュアサージオイルを混ぜて使う)をご提案しました。

そして、今日、お母様からいただいた電話は、その結果報告でした。

「この前に教えていただいたようにやってみたら、子供はステロイドを塗らなくても学校に行かれるようになりました。
本当にありがとうございます。
薬を止めてから、一時は酷くなって、血が出るまで掻いていましたが、今はステロイドを使っていた時と同じ程度の痒みになったようで楽しく遊んでいます。
夫も風呂上りの乾燥が減り、頭の中の痒み、フケが減ったと喜んでいます。
夫はまだステロイドを塗っていますが、ステロイドの飲み薬は飲まなくても大丈夫になってきました」

内服まで行っていたご主人さままで、薬の量が減らせたことには、私も驚きましたが、家族の心配をされていらしたお母様の声が明るく弾んでいるように聞こえました。
最後に
「次にまた嬉しい報告が出来るように続けてみます」
とおっしゃっていました。

お肌は、毎日その状況を変化させていきます。
疲れ具合、睡眠の状況、食べ物、ストレスなど、さまざまな要因に影響を受けます。
特に、お肌に直接触れる、入浴環境とスキンケアを変えることは、お肌に負担があった場合には軽減してくれることがあります。

ステロイド剤は、痒みを抑えることには役立つ薬剤ですが、お肌そのものを改善して、治していくことはできません。
お肌を改善させるのは、自分の体の「力」です。
できるだけ、その力を上手に発揮できる環境を整えてあげることで、今までになかった変化を生むこともできますので、今、同じような状況で悩んでおられる方は、一度、入浴環境とスキンケアの状況を見直してみてはいかがでしょうか?

また、自分の状況で、分からない点や悩んでいる点は、いつでもお気軽にご相談いただければと思います。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

ステロイド剤を長年使用し、痒みを抑えることを、薬剤に頼っていると、それを減らしたり、断ち切ることは、相当に大変なことじゃ。
特に、薬剤による副作用はもちろんのこと、感染症など、皮膚に現れるその他の影響も心配しなければならんしの。
じゃが、人間の皮膚は、自ら修復する力をしっかり持っておるということじゃな。
それを、どう「上手にサポートするか」を考えることも大切なことじゃ。