環境の変化がアトピーを良くした!?

こんにちは。南です。

進学や就職など環境が変わることでアトピーが悪化するのではないかと心配される方は多いと思います。
実際、そのような相談は、よくいただきます。
特に小学校への入学、中学への進学は、それまでの日常生活と環境が大きく変化するため不安な点も多いことでしょう。
担任の先生との関係や、お友達との関係、学校によっては給食のところもあるでしょうし、原則として部活動に入らなければならなかったりするなど、いろいろな状況が考えられます。

そこで今回は、中学への進学、特にクラブ活動を通して大きく精神的にも成長して、アトピーを劇的に回復した例を紹介したいと思います。

S君にアトピー性皮膚炎が現れたのは6歳のとき。
ちょうど小学校に入学する頃で、痒くてカサカサした炎症が両腕、両足の膝の裏にしつこく出ている典型的な子どものアトピー症状が見られました。
両親は、いろいろと情報を集める中、早期の段階で薬物に頼らない自然療法を行っていくことを決めました。
薬物の使用期間も短かっため、そのダメージもさほど大きくないのではないかと両親は考えており、「すぐにでも回復するだろう」と思っていたそうです。
しかし、症状は良くなったり悪くなったりを繰る返し、一進一退が続いたのです。

最初は毎日の入浴、食生活、睡眠など意欲的に取り組んでいましたが、数年にわたり、なかなか回復して行かない状態に、時には気がゆるんで甘い物を食べ過ぎたり、好きなテレビ番組を見るために入浴をさぼったり、夜遅くまで起きていたりと、生活そのものを良いものに構築させていくことがマンネリ化した状態になっていました。

6年生になってもまだ残っているアトピー症状。
そしてS君の中学生としての生活がスタートしました。
そんな中、ある時、お母様から相談の電話をいただきました。

「とうとう息子は中学にはいりました。
中学にはいったらサッカーをやりたいと言ってますが。
でも走ったら汗もかくだろうし心配です。
勉強や新しい環境に慣れて欲しいところですが。
腕と脚のアトピーは相変わらずです。」

しかし、部活に入ることは、悪いことではありませんし、生活のリズムも自然と安定しやすくなります。
お母様ともいろいろと話をしましたが、S君は部活動で頑張ることになりました。

そして三ヵ月後。
再び、お母様から連絡がありました。

「中学生になって三ヶ月が経ちました。
通学距離も伸び、部活にも入りと様々な変化がいっぺんに訪れました。
心配な点も多かったのですが、意外ですが元気にしています。
部活は楽しいと言っています。
アトピーの症状は、まだ良くはないですが、特に悪化もしていません。
ただ、外で活動しているので、かなり日焼けはしました。
前は、あれほど紫外線を怖がってましたが、平気なようです。
先生も熱心に教えていただき、本人も自覚ができたようです。」

さらに一年後。

「早いもので、中学生活の半分が過ぎました。
今では日焼けで、体中どこもかしこも真っ黒です。
アトピーのほうは膝裏にたまにカサカサとでる程度です。
腕のほうはすっかり良くなりました。
全身汗だくになって帰ってきますが、特に痒みが出ることはありません。
帰ったらすぐにお風呂に入れますが、オイルも不要なほど乾燥していません。
勉強もまじめにやっているようです。
部活と勉強でヘロヘロになっていると思いますが、体力がついたのでしょうか、休まずに行っています。
小柄なほうだったのが、最近になって身長が急に伸びてきました。
来年は受験です。
でもあまり心配はしていません。乗り越えてくれそうです」

クラブ活動やチームワークによって体力アップ、精神力アップを味方にして、結果的にアトピーに変化がおこりました。
確かに、環境の変化は体にとって、ある種のストレスを与えるのですが、ストレスは負のストレスばかりではありません。体にとって良い変調をきたすストレスもあります。
環境の変化は、チャンスでもあると捉えて皆さんにも頑張って欲しいと思います。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき


思春期は、内分泌も大きく変わる時期じゃ。
体にとって、良い「負荷」を与えることは、心身ともに良い方向に成長させてくれるし、それが、アトピー性皮膚炎を引き起こしている体の異常状態の改善にもつながる。

人も「動物」、つまり「動く物」じゃ。
基本的には、活動を継続していくことで心身のバランスを保っているのじゃから、いろいろ注意点を把握しておれば、環境の変化に合わせて、新たなことに取り組むのはすごく良いことじゃな。
S君、これからも頑張ってくれ。