「掻く」という行為が示すサインとは?

こんにちは。南です。
最近は、各地で大雨が続いたようですが、湿度、気温の変動も激しい時期ですので、皆さん、体調には気をつけてくださいね。

今回は、前回書いたブログの続きで、アトピー性皮膚炎の症状を退避行動にしていたお子さまのお話です。

4年前に相談にご両親と相談に来たAくん。
7歳の男の子、当時、小学校の2年生でした。
症状は、上腕部、顔、背中、足と広範囲に広がっていました。
ステロイドは乳児の頃から断続的に使用、4歳頃までは、厳密な食事制限も行っていました。
両親共に、ほぼ7年間使ってきたステロイド剤では、これ以上の改善は難しいと判断、入浴療法を始められました。

当初、やはり長期間使用してきたステロイド剤の影響からか、激しいリバウンドが見られましたが、なんとか二年ほどで大きなヤマは乗り越えることができました。
学校の協力もあって、症状が出ていながらも通学を続けて頑張りました。夜、眠れなかった日々の両親の苦労は並大抵ではなかったことこと思います。

しかし、そこから一進一退の症状が続いたのです。
特に上腕部の炎症と両わき腹の炎症が、しつこく残っていました。
数ヶ月に一度、お会いしてお話をお聞きしてきましたが、学校では全く掻くことはなく、なぜか掻くのは、家で勉強しているときに、空いた手で掻くことが多いということでした。

実は、二人の姉が有名私立中学に通っており、Aくんも中学受験を目指していたのです。
とはいっても、受験勉強が中心の生活ではなく、睡眠時間は十分に確保できていましたし、食事も十分に気をつけて両親が作っておられ、日曜日には運動クラブで体も動かしていました。

ただ、本人は友達ともっと遊びたいという気持ちも強かったのですが、週3日の塾と、毎日の入浴、睡眠時間の確保、その上で受験勉強を行う上では、とても友達と遊ぶ時間は作れない、という状況だったのです。

小さな子どもにもストレスはあります。

前回のブログで書いたように、ストレスを表現する手段として、無意識のうちに「掻く」という行動に出て、親の注意を引く、というケースもありますから、ご両親に提案しました。
塾のない日の勉強時間と入浴時間を一時的に短くして、その分を、お友達と遊ぶ時間に当ててみては、ということを話し合って決めて、実行していただきました。

結果は、一週間後ぐらいから顕著に現れはじめ、夜の睡眠も今まで以上にぐっすり寝れて、それまでしつこかった上腕部の炎症は消え、カサカサぐらいの状況にすぐに変化したのです。
その後、勉強の時間は短くなりましたが、かえってメリハリついたのか、成績が落ちることもなく、家での勉強中に無意識で掻くこともほとんどなくなりました。

現在、6年生ですが、夏休みも友達とキャンプに行ったり、プールにいったりしっかり遊んで、真っ黒に焼けてアトピー性皮膚炎の跡は、全くない状況です。

お子さまが、無意識で掻く場合、それ自体が、何かのサイン(本人が意識せずに)のことがありますので、周囲の家族は、そのサインを見逃さないよう気をつけてみることも大切でしょう。

Aくん、来年春の中学受験、頑張ってください!

 
おまけ★★★★ショウゴのつぶやき


甥っ子が飼っているペット中には、カナヘビがいるんだ。
カナヘビって言っても、蛇ではなくトカゲ。
近所の駐車場で見つけて、捕まえてきて育ててるんだ。
トカゲの餌は、基本的に生餌なので、毎週、日曜日は早朝から野原でバッタを捕まえに行ってる。
最初は、かわいい(?)バッタを捕まえて、カナヘビに食べさせるのに抵抗を覚えていたようだけど、今は、カナヘビが生きていくために必要なこと、そしてカナヘビを飼う自分自身がそれをしっかり自覚しなければいけないと、思っているみたい。無駄にバッタを捕まえることはしないし、生き物に優しく接することができるようになったみたい。
たぶん、この自覚も、子どもの成長なんだろうね。