2018年2月24日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

                
今日は昨日の続きです。
             
             
●皮膚や毛の形成、腸の健康維持、免疫応答、全身成長 etc.
 生命にとって亜鉛がいかに重要かを知る
(あとぴナビ2018年2・3月号掲載記事)
            
▼亜鉛シグナルが細胞・臓器・身体全体を制御する
             
1990年代になって、亜鉛研究は急展開していきます。亜鉛には情報を伝える働きがあり、体内を移動しながら様々な臓器を制御していることが、分子レベルで明らかにされ始めたのです。
この働きを「亜鉛シグナル」といいますが、亜鉛シグナルという新たな役者が登場したことで、亜鉛による情報伝達とその仕組みの解明が続々と進んでいます。今、亜鉛研究は非常にホットな分野として注目を集め始めているのです。
ではさっそく、亜鉛シグナルについて説明していきましょう。亜鉛シグナルには、専門の運び屋集団が存在します。その集団を「亜鉛トランスポーターファミリー」といいますが、輸送方向の違いにより2つの集団に分かれています。輸送方向は「細胞質に亜鉛を入れる」「細胞質から亜鉛を出す」の2通りです。
             
ZIPファミリーとZnTファミリーには、亜鉛を輸送する方向は同じですが、それぞれの形の違いによってZIP1, ZIP2, ZIP3, ・・・のように数字でID番号のように名前がつけられています。
それぞれの亜鉛トランスポーターは、体内のどの部位に集まるか、どの分子に亜鉛を与えるのかによって、健康維持における役割も異なります(後述)。
               
▼亜鉛トランスポーターは健康維持に必要な制御装置
         
試しに、先ほどお話した「乳児の亜鉛欠乏」の2つの原因と亜鉛トランスポーターの関係について紹介しみましょう。
          
・原因1 乳児の小腸に原因があり、亜鉛を吸収できない。
          
乳児が飲んだ母乳は、腸で消化吸収されます。腸で吸収された亜鉛は、乳児の体全体の細胞へと運ばれますが、ここで亜鉛を細胞質に入れる亜鉛トランスポーターは、ZIP4であることがわかっています。したがってZIP4に異常があると、乳児は亜鉛を吸収することができずに、腸性肢端皮膚炎などの亜鉛欠乏症となります。
          
・原因2 乳児は亜鉛を摂取できるが、母乳に亜鉛が少ない。
          
母乳は乳腺でつくられますが、乳腺から亜鉛を母乳に運ぶ(乳腺の細胞から亜鉛を出す)亜鉛トランスポーターは、ZnT2やZnT4であることがわかっています。これらの亜鉛トランスポーターに異常があると母乳に亜鉛が送られにくくなり、低亜鉛母乳となります。
              
            
亜鉛トランスポーターは亜鉛を運びますが、単に運んでいるだけではありません。亜鉛の行き先や運ぶタイミングまで決めて、亜鉛シグナルの司令塔となっています。
亜鉛は、いわば細胞にとって"燃料"のようなものです。様々な細胞の増殖や分化に必要不可欠ですが、"燃料"だけでは細胞は正しく機能しません。車にガソリンを入れても、エンジン、クラッチ、トランスミッション、スピードリミッター、ブレーキなどのパーツがうまく連動しなければ走らないのと同じです。
亜鉛トランスポーターが正確に機能して、亜鉛シグナルが正しく連携することによって、亜鉛という燃料は人体を駆け巡り正常に機能します。亜鉛トランスポーターは、いわば乗り物や音響機械のリミッター(制御装置)のように、細胞内や細胞間の情報伝達に奔走する亜鉛を制御しています。
       
            
今日の記事の部分の「肝」は、「亜鉛トランスポーター」の部分でしょう。
亜鉛は細胞に非常に重要な役割を示しますが、その役割を細胞に示すためには、「亜鉛が運搬されて、細胞内に出し入れされなくてはならない」という前提があります。
当たり前の話のようですが、この亜鉛の「運搬」には、細胞質に亜鉛を入れる「ZIP」と細胞質から亜鉛を出す「ZnT」の二つが大きく関わっていることが、最近の研究で分かったことです。
もう一つ大切になってくるのが「亜鉛シグナル」です。
つまり、亜鉛は細胞に対して「特定の情報を伝える役割」を持っている、ということです。
この亜鉛シグナルを、正しく伝達しないと、細胞は「正しい働きを示すことができない」ということもあり得ます。
そして、対象となる細胞には「免疫細胞」も含まれるため、この亜鉛の伝達の仕組みが、免疫機能にも深く関わることになる、ということです。
        
          
明日は、皮膚障害などとの関係について見ていきましょう。

                     
おまけ★★★★西のつぶやき

亜鉛に対するこうした記事を読むと、「亜鉛がアトピー性皮膚炎に良い」と考え、亜鉛のサプリメントの販促に利用しようとすることがある。
だが、今回の記事に部分に書かれているように、もちろん亜鉛が重要であることは確かだが、その亜鉛を活かすためには「亜鉛トランスポーター」がより大切になってくる、ということだ。
こうした「枝葉」の部分もしっかり見極めるようにして欲しいと思う。

2018年2月23日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
今日は、今月号のあとぴナビの記事の中から、特集記事「生命にとって亜鉛がいかに重要かを知る」を紹介しましょう。
          
          
●皮膚や毛の形成、腸の健康維持、免疫応答、全身成長 etc.
 生命にとって亜鉛がいかに重要かを知る
(あとぴナビ2018年2・3月号掲載記事)
         
亜鉛は、人間の生命維持に不可欠な栄養素といわれています。それほど重要とされていながらも、私たちは実際に亜鉛のことをあまり知らなかったりします。亜鉛はなぜ生命にとって重要なのか? 最新の亜鉛研究をヒントに考えてみましょう。
        
監修 深田俊幸
(徳島文理大学 薬学部 病態分子薬理学研究室 教授 亜鉛栄養治療研究会 会長)
          
▼生命維持に不可欠な必須微量元素
             
栄養学において、人体に必須とされるミネラル(無機質)は16種類あります。このうち1日の必要摂取量がおおむね100mg 以上のものを「主要ミネラル」、1日の必要摂取量100mg 未満のミネラルを「微量元素」と分類しています。
亜鉛は9種類ある必須微量元素の1つです。成人の体内には約2g の亜鉛が保有され、その維持のために、毎日15mg 程度の摂取が必要です。
微量ながらも、人間の生命維持に不可欠な栄養素とされている亜鉛ですが、前号の予告記事(2018年あとぴナビ電子版1月号)でお伝えしたように、これまでの日本ではその重要性が十分に認識されにくい傾向がありました。
これから紹介する新たな亜鉛研究の潮流は、そんな状況を一変させるインパクトを持ったものですが、その前に、亜鉛の重要性を示した先人の研究から順を追っていくことにしましょう。
          
▼イランの風土病が亜鉛の重要性を証明した
            
亜鉛が欠乏するとどうなるのか? その決定的な最初の報告は、今から半世紀以上前の1960年代初頭に発表されています。当時、イランのある地域では、不可解な風土病が問題となっていました。成長遅延のため成人になっても子供のような体型、感染症にかかりやすい、貧血、肝脾腫、性機能不全、皮膚障害などが特徴で、土塊れを好んで食べるという奇妙な習慣もありました。
現地を調査していたプラサド博士らのグループが、患者の組織の一部を成分分析したところ、亜鉛の含有量が減少していることが判明。亜鉛を補給することで症状が著しく改善したことから、亜鉛が体に及ぼす多様かつ重要な働きが確認されたのです。
亜鉛欠乏の原因は、未発酵パン、ミルク、ポテトといった主食だけで食事を済ませるこの地域特有の食習慣にありました。明らかに栄養バランスを欠いたメニューですが、ポイントは「フィチン酸」にあります。
小麦粉製品や穀物、豆類などに多く含まれるフィチン酸は、亜鉛や鉄と強く結びつき、体内に吸収されずに排出されてしまうという性質があります。彼らが常食していた未発酵パンには、特にフィチン酸が多く含まれていました。亜鉛を排出しやすい成分を多く含む食品を主食としていたことが、深刻な亜鉛の欠乏を招き、この地域で亜鉛欠乏症特有の症状が現れたというわけです。
ところで、なぜ患者たちには土塊を食べる習慣があったのでしょう?それは、その土が特に美味しかったわけではなく、亜鉛不足による味覚障害が原因でした。現地で亜鉛の摂取量を改善したところ、亜鉛欠乏症の発症は次第に減り、土塊を食べる習慣もなくなりました。
          
▼新生児の成長に不可欠な栄養素
          
新生児の成長にとっても亜鉛は非常に重要です。初乳から2~3カ月間くらいの時期の母乳には亜鉛が豊富に含まれている、という話を聞いたことがある方も多いでしょう。
母乳中の亜鉛濃度は、生後間もないころが最も高く、血液中の亜鉛濃度(基準値:80リットル/dL)をはるかに超える400~500/dL前後にまで達します。これは、母乳に含まれる鉄や銅といった他の必須微量元素の値を大きく上回る値で、乳児の成長にとって亜鉛がいかに重要であるかを物語っています。育児用の粉ミルクにも、成長に必要な分量の亜鉛が添加されています。
まだ十分な免疫力が備わっていない乳児は、母乳に含まれる抗体や様々な栄養素に支えられて成長していきます。亜鉛は、免疫を担当する細胞や、成長を促す細胞に必要不可欠な燃料なのです。
            
▼乳児の亜鉛欠乏 その原因は?
          
乳児が成長するためには、体重あたりで成人の2~3倍の亜鉛が必要とされています。摂取不足となれば即刻、亜鉛欠乏症(腸性肢端皮膚炎)一過性乳児亜鉛欠乏症等)に陥り、成長遅延、皮膚炎、脱毛症、下痢などの症状が現れます。母乳をしっかり飲んでいるのに、乳児の亜鉛が欠乏する場合がありますが、その原因は2種類考えられます。
        
・原因1 乳児の小腸に原因があり、亜鉛を吸収できない。
・原因2 乳児は亜鉛を摂取できるが、母乳に亜鉛が少ない。
             
そもそも、乳児はいかにして亜鉛を吸収しているのか? 亜鉛が体に及ぼす重要な役割は以前からわかっていましたが、亜鉛が体内の細胞へどのように運ばれ、どのように働くのかといった仕組みについては不明、という時代が長く続きました。
例えば、亜鉛を十分に摂取して自身の亜鉛は足りている母親でも、母乳に含まれる亜鉛は乏しく、その母乳を飲み続けた乳児は亜鉛欠乏症になる、というケースもあります。低亜鉛母乳は、母親が摂取した亜鉛が母乳に届いていないことを示しますが、このような問題は単に亜鉛を補給するだけでは解決しません。亜鉛の挙動に関する詳細なメカニズム解明が待たれていたのです。
            
           
今日は、まず亜鉛の基礎的な部分のところを紹介しました。
一般の方が「亜鉛」をイメージした場合、「鉛の仲間」という「毒」のイメージを持つ方が多いようです。しかし、実際には、亜鉛は生命に必要な必須ミネラルの一種で、江戸時代に亜鉛を紹介する際、見た目の色が「鉛」に似ていたことで「鉛の亜種」、「亜鉛」とついた経緯があるようです。
とはいえ、もちろん必須ミネラルといえど、過剰摂取は負の影響を与えることもありますが、「鉛でイメージする毒」とは全く異なることを覚えておくようにしましょう。

明日は、亜鉛と皮膚の関係について見ていきましょう。

                      
おまけ★★★★東のつぶやき

亜鉛は、上限摂取量が決められていますが、生命維持だけではなく、健康維持の点から考えても「下限摂取量」もあると考えた方が良いのかもしれません。
「亜鉛」という言葉が、他の言葉で浸透していたならば、もう少し研究に携わる人も増えたのではないか、と言われているようです。

2018年2月22日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
花粉症の時期が近づいてきたけど、花粉症以外にも飛散物質に反応しやすい時期だよね。
今日は、「香り」の記事をWebで見つけたので紹介するね。
         
          
●芳香剤・柔軟剤・制汗剤などの「香害」! 北米で広がる「香料」の使用規制
http://healthpress.jp/2018/02/post-3477.html
         
つい最近、米国人と結婚し米国へ移住した友人の娘さんと10数年ぶりに会いました。その娘さん曰く――。
「久しぶりに日本に帰ってびっくりしたのは、どこに行っても芳香剤のニオイが強烈にするんです。米国以上ですよ。私が今、住んでいるのはデトロイト市ですが、8年前に市役所の職員に香料の使用を禁止するくらい、芳香剤などの香料使用に市民は敏感になっています。日本で米国以上に香料が充満しているのには、ガッカリしました」
ミシガン州デトロイト市が香料規制に乗り出したのは、市職員が同僚の使用していた芳香剤で健康被害(呼吸困難)にあったことがきっかけでした。
2010年に市は、市職員に香料の使用を禁止。翌2011年にはオレゴン州ポートランド市でも、市職員に香料使用の自粛を呼びかけています。また、オクラホマ州タトル市でも、市民に香料含有製品の使用自粛を訴えるなど、全米に芳香剤、柔軟剤、制汗剤などの使用自粛を求める動きが広がっています。
米国ばかりではなくカナダでも、香料含有製品の使用自粛の動きは活発です。2011年にノヴァスコシア州ハリファックス市は、「職場での香料不使用」を宣言しました。その後も、カナダでは香料不使用の企業・学校・病院が相次いでいます。
このように北米では、香料の使用自粛の動きが急速に高まっています。
          
▼規制のない日本のタクシーで「芳香剤」がブームに?
          
では日本はどうでしょう? 米国やカナダでの「香料自粛」の動きが強まるに伴い、香りビジネスを先導するP&G社は、以前にも増して「香料野放しの日本」での販売攻勢を強めているのです。つまり、今の日本は、米国以上に、柔軟剤、消臭スプレー、芳香剤、制汗剤などの「香り付き製品」が身の回りに氾濫しているのです。そして、これらの香り付け製品による健康被害も目立ってきました。
昨年末、私も芳香剤でひどい目に遭いました。忘年会の帰途、最寄駅から自宅までタクシーで帰ったのですが、芳香剤のニオイが車内に充満し、頭がクラクラ、めまいまでしてきました。家に着くまで10分くらいでしたが、本当に「地獄の車中」でした。妻に言うと、「飲み過ぎじゃないの」と冷たい一言が返ってきましたが、私は芳香剤のせいだと100%確信しています。
一昨年の夏、日本交通タクシーはP&Gと連携して、車内のニオイの原因となる食べ物や体臭などを消臭する芳香剤「ファブタク」を、エアコンの送風口にセットして、1ヶ月限定で走らせました。日本交通タクシーに問い合わせると、「現在、ファブタクは使っておりません」とのことでしたが、この「ファブタク」が登場してから、タクシーの多くが芳香剤を車内に充満させて走るようになりました。
ニオイに敏感な人にとって、芳香剤が車内に充満したタクシーは、ガス室に閉じ込められたようなものです。日本交通タクシーによれば、「現在、芳香剤の使用の可否は、運転手さん個人の判断に任せている」とのこと。タクシー会社や運転手の皆様にお願いです。顧客サービスの一環でしょうが、芳香剤の使用はやめてください。
         
▼香料には多種類の危険な合成化学物質が
        
芳香剤や柔軟剤などに使われている香料には、多種類の危険な合成化学物質が使われています。香りづけ製品に使われている香料の99%は合成香料で、日本では約300種類近く製造されています。その中の十数種類をブレンドして香料として使っているわけです。
しかし、どんな合成化学物質を使っているかは、「企業の最高秘密のひとつ」になっています。つまり、「香料」と表示されている中には、10種類以上の合成化学物質が隠されているわけです。
天然に存在せず、人工的に合成された香料を、「合成ムスク類」といいます。これらには、DNAを傷つける変異原性が強いものも多くあります。変異原性が強い化学物質は、高い確率で発がん性もあります。しかも合成ムスク類は、分解がしにくい性質のため、人体への蓄積が懸念されます。
実際、2005~07年に行った熊本大学・佐賀大学の共同研究で、日本人の母乳や脂肪組織に合成ムスク類の「HHCB」と「AHTN」が蓄積していることが明らかになっています。
芳香剤などの香料は大半が合成ムスク類です。早急に使用規制をしないと、「香害」は深刻化するばかりです。
         
▼小中学校や幼稚園でも「香害」が発生
         
昨年の夏、NPO法人「日本消費者連盟」(日消連)が、2日間にわたって「香害110番」を実施したところ、213件もの相談が寄せられました。
日消連の報告で深刻なのは、小中学校や幼稚園でも「香害」が発生していることです。今では子供も、男女を問わず、制汗剤を使うのは当たり前だといいます。制汗剤は合成ムスク類で強い香りを出したものがほとんどです。そのため「教室中にニオイが広がって倒れそうになる」という声が、児童・生徒だけでなく、学校職員からも「香害110番」に寄せられたといいます。
子供の時から合成ムスク類に曝されていけば、蓄積量も多くなり、将来どんな健康被害に遭うか分かりません。野放しになっている香り付け製品には、なんらかの規制が必要でしょう。
         
          
記事にあるように、「香り」の中には、合成の化学物質が使われているものも数多くあるようだね。
怖いのは、その合成化学物質が、どういった種類のものを使っているのかを「企業秘密」をたてに公開されていない、という部分かも。
記事では、体への「蓄積」も指摘されているけど、蓄積した影響がどのように現れるのかは、「蓄積されて一定期間たたないと、分からない」ということも怖いよね。
もちろん、体に深刻な影響はなかった、という結果が出るかもしれないけど、これまで行われた化学物質の研究からは、後天的な影響やサイレントの影響を含めて、目に見えづらい影響が身体に深刻な問題を与えることが心配されるように感じるね。

                           
おまけ★★★★博士のつぶやき

アロマで使われる精油の中にも、「臭いを強める処理」として化学物質が使われておることがあるから、含有する成分には十分に注意して欲しいものじゃ。
微量な化学物質はアレルギーを引き起こしやすい(量が多くなるとアレルギーではなく、中毒症状が現れる)ことは覚えておいた方が良いじゃろう。

2018年2月21日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は昨日の続きです。
PM2.5について見ていきましょう。
         
         
●30年前から言われだした花粉症と5年前から言われだしたPM2.5
https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20180220-00081798/
        
       
▼5年前から言われだしたPM2.5
       
私たちの目には見えませんが、大気中には数多くの塵が浮遊しています。その塵には、自然を起源とするものと、人の活動を起源とするものとがあります。大気中にある塵の約10%は、人間活動によって生じたものと考えられています。そうした人為起源の塵の中でも、近年話題となっているのが、「PM2.5」です。
PM2.5とは、大気中に漂う粒子のうち、粒の大きさが2.5マイクロメーター(1マイクロメーターは1ミリの千分の1)以下の小さなものをいい、髪の毛(50~100マイクロメーター)や、スギ花粉(30~40マイクロメーター)よりもはるかに小さいものをさします。
「PM2.5」は、大きさが2.5マイクロメートル以下というだけで、一定していませんが、多くは人為起源のものです。
PM2.5が問題なのは、まさに2.5マイクロメートル以下というサイズそのものです。
ヒトが大気中の塵を吸い込んだとき、その大きさが2.5マイクロメーター以上の粒子は鼻腔・咽喉までしか届きませんが、2.1~4.7マイクロメーターの粒子は肺胞まで届きます(図3)。肺胞に届いた微粒子は体外に排出されにくいため、ぜんそくや心臓疾患などを発症させることがあり、死亡リスクを高めます。
「PM2.5」の観測が始まったのは、平成になってからですが、日本で「PM2.5」が一般の人たちに注目されはじめたのは、5年ほど前の、平成25年(2013年)1月~2月に、中国の影響を受けて日本のPM2.5濃度が上昇し、基準値を上回ったときが初めてでしょう。
このときは確かに大陸からの越境大気汚染の影響があったものと考えられますが、「PM2.5」そのものは以前から日本で発生しており、基準値を上回る数値を出している地域がありました。
ただ、今後は、中国の経済発展とともに増えてきた中国起源の「PM2.5」が、日本へ飛来する可能性が高くなると懸念されています。
            
▼PM2.5とスギ花粉の相乗問題
         
PM2. 5に関しては、人為起源の物質であるため、人体に有害な物資が含まれていることが多いという問題以外に、他の物質との相乗問題があります。
そのひとつが「スギ花粉」との相乗問題です。
スギ花粉の大きさは約20マイクロメートル程度ですので、花粉が増えたからといって、「PM2.5」が増えるわけではありません。しかし、「PM2.5」が花粉と一緒に人の体の中に入ると、アレルギー症状を生む抗体ができやすくなるということが指摘されています。
このため、スギ花粉が引き起こした花粉症状を、「PM2.5」がさらに重症化させる場合があると言われています。
また、花粉とPM2.5が衝突すると、花粉が砕けて「PM2.5」が増えるという指摘もあります。
「花粉症」に悩まされている人は、花粉情報だけでなく、「PM2.5」の飛散状況にも注意を払わなければならない時代になりつつあります。花粉情報も、PM2.5情報も、元になっているのは気象の予測ですので、両者の精度向上のためには、気象の予測精度向上が不可欠です。
        
         
記事の最後では、PM2.5と花粉症の相乗問題について触れていますが、実際にどのような関係があるのかは、今後の研究で明らかになっていくのでしょう。
あとぴナビの会員の傾向を見ていると、花粉症は3月中旬~4月中旬、その後、黄砂の時期を混ぜながら6月いっぱいまでPM2.5の影響がみられる状況が続く、といったように思います。
他の研究では、スギ花粉は排気ガスなどによる影響を受け、窒素化合物となることで、免疫関係に影響を与えている、というものもあります。
PM2.5自体は、汚染物質とも言えますから、他の大気汚染物質の関係とは別に影響を与えているように思いますが、いずれにしろ、「人為物質」がそれらに関係している可能性は高いのではないでしょうか?
これから、花粉症の対策が必要な時期になりますが、社会環境が関わる分、個人レベルでの解決は難しいのかもしれません。しかし、個人レベルで「対応」できる範疇はしっかり対策をとるべきなのでしょう。

                 
おまけ★★★★大田のつぶやき

個人レベルでできる対策は、空気清浄器などがあります。最近、良く見かけるのは放電式(スパーク方式)のものが多いようですが、スパーク方式では、大気中の化学物質を、分解して他の化学物質に変えるだけで、人体への影響がなくなるわけではない、という研究もあるようです。できるだけ、活性炭などによる吸着方式のものを選ぶようにした方が良いのかもしれませんね。

2018年2月20日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
もうすぐ3月に入ります。
寒い日が続いていますが、天気が良い日は花粉に対する注意が必要になってくる時期となりました。
花粉症は、いつの間にか、日本人に定着しましたが、昔から存在した疾患ではありません。
アトピー性皮膚炎に影響を与えるもう一つの飛散物質PM2.5も同様です。

今日は、花粉症とPM2.5の記事を紹介しましょう。
         
         
●30年前から言われだした花粉症と5年前から言われだしたPM2.5
https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20180220-00081798/
         
先週の週間天気予報では、2月20日(火)に低気圧が本州の南岸を通過し、関東地方では雪という予報でしたが、低気圧が本州より離れて通過するため、雪どころか雨も降らない天気となりました。
東日本から西日本は高気圧に覆われ、風が弱く、晴れて気温があがる見込みです(図1)。そして、21日(水)までは空気の乾燥により火の取り扱いに注意が必要です。
春になって、このような天気になると、心配となるのが「花粉症」と「PM2.5」です。
      
▼昔は話題にならなかった「花粉症」
      
立春を過ぎ、晴れて気温があがってくると現代風土病とも言われる「花粉症」の季節となります。今では、当たり前のように「花粉症」という言葉が使われていますが、「花粉症」と言われだしたのは、今から約30年前と、比較的新しい言葉です。
「ヨミダス歴史館」で、読売新聞の記事を「花粉症」というキーワードで検索すると、年毎の「花粉症」の記事数は図2のようになります。
地域版の扱い等のデータベースの作り方については分からないので、詳細な分析はできませんが、最初に出てきたのが昭和33年(1958年)9月16日の朝刊で、「アメリカでは、乾草熱の流行する季節には、アメリカ合衆国の上空には約100万トンの「サワギク」の花粉が浮遊している」という内容です。ここで、乾草熱は「花粉症」のことです。
また、昭和41年(1966年)5月6日の夕刊では、「風媒花のいたずら 日本人もかかる花粉症」という見出しで、日本でも花粉症が発生しているという内容の記事があります。
つまり、昭和40年代前半(1960年代)までは、一年間に1~2件で、外国で発生している花粉症についての紹介か、日本でも花粉症が出始めたという記事で、社会の関心事ではありませんでした。
公害が社会問題となってきた昭和45年(1970年)、花粉症の被害も相次ぎ、記事の年間件数も8件と増えています。
当時は、今のように「スギ花粉」に絞った記事ではなく、ブタグサ、マツ、ネコヤナギ、ハンノキ、ニレ、ケヤキなど、いろいろな草木の花粉が疑われていましたが、それでも、「花粉症」の記事は年間1桁でした。
平成に入ると、「花粉症」に悩む人が増えたせいか、年間40~50件の記事となり、その後、100件を超えるようになります。
つまり、現代風土病とも言われる花粉症が言われだしたのは平成に入ってから、つまり今から約30年前からということもできるでしょう。
平成17年(2005年)には記事の件数が373件と急増しています。これは、民間天気予報会社等が花粉の飛散に関する情報を細かく発表するようになったり、医療従事者が花粉症についての対処法などを提供するようになったことが背景にあります。加えて、前年の夏以降の気温の高い状態がスギ花粉の生育に大きく寄与し、スギ花粉の飛散量が各地で平年の約2倍で、過去10年では最多になると予想されたからと思います。
大気中のスギ花粉とヒノキ花粉のデータを分析しているNPO法人・花粉情報協会によると、30年間でスギ花粉の量は1.4~2.7倍、ヒノキ花粉は1.8~4.1倍に増加しています。これは戦後すぐに植林されたスギやヒノキが、花粉を盛んに飛ばしはじめる時期(約30年)を迎えたための増加と考えられています。平成に入り、林野庁は花粉がほとんどでないスギの開発・植林を勧めているものの、まだ植林全体の1割程度に過ぎません。
花粉の増加に呼応するように花粉症患者は増え、平成10年(1998年)に5人に1人だった患者数は、平成20年(2008年)になると3人に1人まで急増しています。
         
       
今日は、まず前半部分の花粉症のところを紹介しました。
記事を読むと、花粉症とは実は、「平成」に入ってから目立ち始めた疾患のようです。
興味深いのは、「当時は、今のように「スギ花粉」に絞った記事ではなく、ブタグサ、マツ、ネコヤナギ、ハンノキ、ニレ、ケヤキなど、いろいろな草木の花粉が疑われていましたが、それでも、「花粉症」の記事は年間1桁でした。 」という部分でしょうか。
花粉症とは、「スギ花粉」を思い浮かべる方が多いと思いますが、ここ数年、スギ花粉以外の抗原に対する花粉症が増加しているようです。
また、季節も春だけでなく、秋にも一つのピークがあるようで、植林政策も大いに関わっているのでしょうが、根本的な部分で考えると、「花粉」に対して「悪さ」をしている「何か」を考えていく必要があるのでしょう。
そのヒントは、PM2.5にあるようにも思われます。
明日は、そのPM2.5について見ていきましょう。

                         
おまけ★★★★東のつぶやき

花粉症自体は、古くから存在する疾患のようなイメージがありますが、記事にあるようにちょうど「平成」から始まった疾患のようです。
環境問題など、社会生活の積み重ねがそこに関わっていると、解決が難しい部分がありますが、しっかり向き合って取り組んで行くべきなのでしょう。

2018年2月19日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
最近は、Webで情報を簡単に探せるけど、フェイクニュースとか、その情報の真偽をどのように確かめれば良いのかが、課題になったりしてるよね。
今日は、正しい医療情報を見つける方法の記事があったので紹介するね。
          
         
●正しい医療情報を見つける方法 医師に聞いた
https://mainichi.jp/articles/20180210/k00/00m/040/185000c
          
一般の人がインターネットで自分の症状にあった正しい医療情報にたどりつくのは「難しい」(52%)、「コツが必要」(42%)。メドピアのアンケートより=同社提供
        
▼「患者の自己処置に困った」経験あり3割
「ネットで調べた情報で自己診断、自己処置をした患者の対応に困った」。こうした経験がある医師が3割いることが、オンライン医療相談を手がけるメドピア(東京都渋谷区)のアンケートで分かった。グーグルは2017年12月、医療、健康情報の評価法を信頼性をより重視する方向で変更しており、検索環境は整ってきたが、同アンケートでは、医師の9割は自分で情報を発信していないとも。正しい情報はどのように探せばよいのだろうか。【岡礼子】
       
▼グーグルは信頼性重視だが……
まずグーグルの対応を説明すると、医療や健康の分野の検索で、医療機関などが発信する情報がより上位に表示されるよう日本語検索での評価方法を変更した。公式ブログで12月6日に発表したもので、関連する検索の約6割に影響するという。DeNAが運営するサイトに不適切な情報を掲載した「WELQ問題」を受けた2017年2月の変更と同様、日本語検索向けの対応だ。
メドピアのアンケートは、このグーグルの対応を受けて昨年12月、運営する医師限定のコミュニティーサイトの登録者530人を対象にネットを通じて実施した。医師にとってネットには信頼できる情報があるものの、患者自身が症状にあった正しい情報にたどりつくのは「難しい」(52%)「コツが必要」(42%)と回答している。
自己診断や処置の具体例では、「副作用の情報を調べて服薬を中断」「自己診断で特定の薬を要求」「健康食品やサプリの乱用」などで、医師の8割は「ネット検索より医療従事者に聞いてほしい」と感じていた。また、約9割の医師は「ネットで情報発信はしていないし、今後もするつもりはない」とした。
          
▼専門用語が検索のネックに
グーグルは今回、医療や健康に関する日本語での検索が「専門用語」ではなく、日常会話で使うような言葉で行われている状況に言及した上で、医療関係者に向けて、こうした検索動向を「考慮してほしい」と呼びかけている。患者が適切な医療・健康情報にたどりつけない理由として、循環器内科の医師でメドピア社長の石見陽氏は、「専門用語」の問題をあげている。石見氏に聞いた。
         
--患者の「自己診断」に困った経験はありますか。
          
薬を自分の判断でやめてしまう人がいます。例えば、血中のコレステロール値を低下させる薬は、「横紋筋融解症」といって筋肉が崩壊する副作用がまれに出ます。テレビかネットで見たのだと思いますが、「副作用が怖いのでやめました」と言われて驚いたことがあります。
 どんな薬にも副作用はあります。風邪薬でもある。ただ、副作用にもっとも注意しなければならないのは飲み始めてすぐです。例外もありますが、1、2年飲み続けている人と、これから飲み始める人では、リスクが大きく違います。
        
--ご自身は、ネットで医療情報を検索しますか。
          
医師になった約20年前から、ごく普通にネットで検索してきました。多くの場合、患者さんは「適切なキーワード」が思い浮かばないのではないかと思います。
 例えば、「認知症」が心配だったら、「物忘れ」のような言葉で検索しませんか。医師はそういった一般的な言葉では検索しません。認知症であれば「記憶障害」「長期記憶」「失見当識」といったキーワードで検索して、専門のサイトを探します。誰もが思いつく一般的な言葉はSEO(検索エンジン最適化)対策されていることが多く、商品の宣伝などが表示されがちなのだと思います。
            
--どのような点に注意して、ネットの情報を見ていますか。
         
発信元です。信頼度が高いのは、まずは省庁や製薬会社、病院などが出している情報。その次が、個人クリニックの医師が書くブログなどでしょうか。製薬会社は法律(医薬品医療機器法=旧薬事法)の制約があって、疾患に対する啓発サイトのような体裁にせざるを得ないので、まず安心して閲覧してよいと思います。
 患者さんは、症状から検索するケースが多いと思いますが、僕ら医師は「問診」のトレーニングを積んでいます。頭痛の症状なら、どのように痛いか。「ずきんずきん」なのか「きーん」なのか。いつからか、どのような時に症状が出るか、血圧が上がるなど、随伴症状があるか--など、言わば「5W1H」を聞きながら疾患を絞り込んでいきます。キーワード検索では難しいでしょうね。
痛む場所や、度合いも聞きます。人によって「我慢強さ」も違うので、「冷や汗をかくくらいの痛みか」といった聞き方をします。また、「狭心症」のように心臓が痛くなる疾患では、「左胸が痛い」という患者さんが多いですが、真ん中が痛いはずなんです。心臓は左にあると思いがちですが、実際には、ほぼ真ん中にありますから。
        
          
医者が情報を検索するときって、専門用語を使うことがあるみたいだね。
一般の人は、なかなかそういった専門用語が分からないし、もし専門用語検索できても、今度は内容が難しすぎて、理解できない、ってこともあるんじゃないかな。
基本的には、その情報が「誰の側にたって書かれているのか」これは確認する方が良いかもね。
何かの商品を売りたい業者の立場に立っているのか、薬を使わせたい病院の立場に立っているのか、など、その情報を発信している「意図」は確認してみると良いかもね。

                         
おまけ★★★★大田のつぶやき

患者が立ちあげているサイトなどもありますが、そこには患者の主観が大きく関わっていることが多いようです。
体験は他の方も知りたい情報ですが、アトピー性皮膚炎の場合、個々人ごとに異なる原因が、どのように自分に関わるのかは、しっかり判断した方が良いかもしれませんね。

2018年2月18日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
多くの疾病は、「気持ち」の問題が症状に影響を与えることは、広く知れ渡っています。
アトピー性皮膚炎も同様で、気持ちの持ちようが症状に変化を与えた経験をお持ちの方は多いでしょう。今日は、関連した記事を紹介しましょう。
         
          
●笑いに勝る良薬なし! 吉本芸人らが日本初「笑いとがん医療」研究に協力
http://healthpress.jp/2018/02/post-3488.html
                   
「笑う門には福来たる」――。昔から伝わるこのことわざを、超高齢化の現代に実現する、本格的な取り組みが始まった。
1月10日、大阪府立病院機構・大阪精神医療センター(大阪府枚方市)が、「笑いの総合商社」の異名を持つ吉本興業と連携して、「笑い」を「認知症の予防」に取り入れる実証研究を全国で初めて行うと発表し注目を集めているのだ。
1月31日には、吉本興業のお笑いタレントが加わった初のイベントが開催された。プロジェクトの対象となったのは、2017年9月から同センターで認知症予防プログラムを受けている60歳以上の市民30人である。
この日は脳機能トレーニングの後、吉本興業が考案した面白いスポーツ「よしスポ」に挑戦。若手タレントと一緒にトイレットペーパーで足を縛って慎重に走る「二人そっと三脚」や、飛ばしたジェット風船をバケツでキャッチする「リップキャッチ」を楽しんだ。
今後は観客の高齢者らを笑わせながら、要所要所で質問を投げかけるなどして、記憶力を活性化させるコントも企画している。3月までに合計4回実施し、参加者に対する認知機能テストから有効性を科学的に検証した上で、今夏には実証結果を公表する予定だ。
同センターの担当者は「芸人さんは観客との掛け合いで笑いを生み出す『客いじり』のプロ。楽しい気分で学習すると記憶力が高まるとの研究報告もあり、効果に期待がもてる」(YOMIYRI ONLINE 2018年1月11日)としているそうだ。
       
▼難病のジャーナリストが「笑い」で回復
   
ところで「笑う門には福来たる」ということわざを、まだ「根拠のない迷信」か「おまじない」のようなものだと思っている人はいないだろうか? 
近年では「笑い」が心身の健康に及ぼす効能を明らかにした報告が次々となされ、科学的にどんどん実証されている。
この流れのきっかけとなったのは、アメリカのジャーナリスト、ノーマン・カズンズ氏だ。1964年に膠原病の一つである難病「強直性脊椎炎」と診断されたカズンズ氏は、闘病生活に「笑い」を取り入れることで驚くべき回復を遂げ、1976年にその体験談を論文として発表した。
カズンズ氏は連日ユーモア全集を読み、喜劇映画やコメディ番組を見て、10分間、大笑いすると、辛い痛みがやわらぎ、ぐっすり眠ることができるようになった。さらに検査値も大きく改善され、数カ月後には「不治の病」から元の仕事に戻ることができたという。
難病の自己免疫疾患に対して「笑い」が治療効果を発揮したという事実は、当時の医学界に衝撃を与えた。そして、その後の研究で、「笑い」は体内のウイルス感染やがん細胞と闘う免疫系の「NK(ナチュラルキラー)細胞」を活性化させることが明らかになった。
            
▼がん患者も「笑い」で免疫機能に変化が……
        
日本国内で「笑い」が免疫力に働きかけることを実証した例としては、1991年の大阪「なんばグランド花月」での実験がある。20~62歳のがん患者を含む男女19名に、約3時間にわたって漫才や喜劇を観て大いに笑う体験をしてもらい、その前後でNK細胞の活性率を調べた。
すると、もともとNK細胞の活性率が低かった人だけでなく、高すぎた人も、それぞれ適正値に近付くという結果が見られた。つまり「笑い」は、免疫機能を調整して、がんに対する抵抗力を高め、しかもその効果には即効性があることが示されたのだ。
また2017年4月には、大阪国際がんセンターが日本初の取り組みとして、がん患者とがん患者に接する医療提供者を対象に、「笑い」が「生活の質(QOL)」や「免疫機能」に与える影響を明らかにする「笑いとがん医療の実証研究」を実施している。
対象者が鑑賞する舞台には、吉本興業、松竹芸能、米朝事務所に所属する落語家や漫才師が出演。「わろてまえ劇場」と名付けられたイベントが、2週間に1回の頻度で計8回行われる。
患者を「計8回の舞台すべて見る」と「半分の4回しか見ない」の2グループに分け、継続的な検査で免疫機能などに違いが出るかを検証した。検証結果は、国際学術誌に論文として公表の予定で期待されている。
        
▼「笑い」の可能性は無限か?
         
冒頭の取り組みが示すように、「笑い」の認知機能への働きも明らかにされている。
大阪府立健康科学センターが65歳以上の男女985名を対象に認知機能を調査し、「笑い」の頻度との関係を分析した。それによると「ほぼ毎日笑う人」に対して、「笑う機会がほとんどない人」の認知機能が低下するリスクは、男性で2.11倍、女性では2.60倍になったという。
さらに1年後、認知機能の低下がなかった738名に同じテストを実施したところ、「笑う機会がほとんどない人」は「ほぼ毎日笑う人」よりも、認知機能が低下するリスクが3.61倍に上昇していた。
やはり「笑いに勝る良薬なし」は文字通り真実かもしれない。というのも、「笑い」は、「認知症」や「がん」だけでなく、「生活習慣病」の改善も期待できるという。
吉本興業の協力のもと糖尿病患者を対象に行行なった実験では、単調な講義を聴いた後に比べて漫才を鑑賞した後のほうが、血糖値の上昇が大幅に抑えられるという結果が出ている。ほかにも「自律神経を整える」「脳の血流量を増やす」「ストレスに強くなる」など、「笑い」の効能については枚挙にいとまがない。
「そういえば最近笑っていない」と感じる人は、サクッとYouTubeでお笑い動画を漁ってもいい。アクティブに外出して、コメディ映画や寄席に出かけるもよし。ときどきは思いっきりバカ笑いして、ストレスと病気の元をカラダから追い出してしまおう。
         
         
痒い時、夜なかなか眠れなかった時、あるいは仕事や学校、家庭内で、気になることがあると、気持ちは落ち込みがちになるかと思います。しかし、そうした気持ちの変化は、アトピー性皮膚炎の症状に対して、プラスに働くことはなく、多くの場合、マイナスの影響を与えやすくなります。
辛い時、苦しい時、前向きな気持ちになれることは難しいかもしれません。
しかし、前向きになれる「工夫」「努力」を行うことは、少しでも症状を改善するための手がかりになることもあります。
あなたの周りにアトピー性皮膚炎で悩まれる方がいれば、こうした気持ちを前向きにできる工夫を行ってみてください。
そして、あなた自身がアトピー性皮膚炎で悩まれているのであれば、気持ちを前向きにできる「何か」を生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?

                          
おまけ★★★★北のつぶやき

記事は、笑いに関することですが、こうした気持ちの持ち方が、症状に対して影響を与えるエビデンスは、過去にあとぴナビでも取材を行ったことがあります。
興味のある方はご覧くださいね。

●笑いと音楽、そしてKiss(キス)がアトピーを救う
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=care&c2=1&c3=4

2018年2月17日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は、アレルギーの海外の話題を紹介するね。
         
●ピーター・ラビット製作側がアレルギー患者に謝罪
http://news.livedoor.com/article/detail/14293146/
                  
映画「ピーター・ラビット」の製作者らは、アレルギー患者の気分を害したとして謝罪する事態になった。
日本で5月に公開予定の同作で、ドーナル・グリーソン演じるトム・マグレガーはブラックベリーのアレルギーを持っているキャラクターで、エピペンを使って回復するのだが、ピーター・ラビットたちにブラックベリーを投げつけられる場面が登場する。
同作を製作したソニー・ピクチャーズは共同声明でこう説明している。
「たとえ漫画のようなドタバタ劇だったとしても、ブラックベリーのアレルギーを持つキャラクターについて考慮すべきでした」
「この問題について、十分な配慮が足りなかったことを心より謝罪申し上げます」
事の発端は、食物アレルギーを持つ子供のための基金が「食物アレルギーに関するジョークは我々のコミュニティにとって有害だ」とする声明をフェイスブック上に投稿し、続いて「#boycottpeterrabbit」というハッシュタッグがツイッター上で拡散された運動で、その直後に製作側から謝罪文が発表された。
同基金が投稿された声明では「(切迫した死をも感じる感覚だとされる)アレルギー反応の際に人々が感じる恐怖や心配といったものは深刻なことなのです」「そういった状況を軽く扱うことは我々のメンバーを傷つけるものです。アレルギー反応が危険ではないと世間に伝え、アレルギーを持つ人を危険にさらすことになるかもしれないからです」と記述されていた。
今回ソニー・ピクチャーズに謝罪させるという請願に、9000を超える署名がすぐに集まったそうだ。
ジェームズ・コーデンが声優を務めた悪戯好きなウサギのピーター・ラビットは、イギリス人児童文学者のベアトリクス・ポッターが創作したキャラクターで、1900年代初めに出版された。
        
          
記事のポイントは、「アレルギー反応を『軽く』取り扱うような演出を行うことが、社会におけるアレルギーの危険度に対する認知を下げる」という部分かな。
まだアトピー性皮膚炎が広く社会に認知されていない時代は、その痒みに対する社会的な認知が低く、「たかが痒いぐらいで仕事(学校)を休むなんて」と職場や学校で言われた人も多いんじゃないかな。
早く、そういった偏見がなくなって欲しいよね。

                         
おまけ★★★★大田のつぶやき

痒みとは、ヒトが知覚する中でもっとも「我慢」ができない感覚の一つと言われています。
アトピー性皮膚炎の方が知覚する痒みが、健常な方が感じる「痒み」とはレベルが全く違うことは、アトピー性皮膚炎患者数の増加と共に、少しずつ知れ渡るようになってきました。
それでも、いろいろな社会的偏見を受けている方は未だにおられます。
そうした社会的偏見がいち早く解消される世の中になって欲しいと思います。

2018年2月16日

ジョシュアです。


 

 

 

 

 

                 
2月も半ばになりました。
気温はまだ低いですが、そろそろ、冬から春の季節の変わり目に起きやすい悪化要因に注意を向けるようにしましょう。
特に、今年は花粉の飛散が例年よりも多い見込みのようです。
花粉症でお悩みの方は、物理的対策を含めて、準備もしっかり行うようにしましょう。
今日は、お肌の潤いアップに役立つサプリメント「スカールコラーゲン」をプレゼントします。
         
         
               
  
◆プレゼント
スカールコラーゲンを抽選で3名様に
             
詳しくは、下記でご覧ください。
   
 
     
◆スカールコラーゲン
http://shop.atopinavi.com/item/more?goods_id=72
          
「スカールコラーゲン」は、主に硬質のウロコ(SCALE)だけから抽出したコラーゲンです。ベースには飲める温泉「豊泉水」を使用。

製法は、エネルギー的にも環境的にもムダがなく効率的な「高圧メガパスカル触媒法」を採用。ハイドロキシアバタイトを触媒に利用し、高圧をかけてコラーゲンやキトサンを低分子化することで、消化・吸収率を高めました。
さらに、脂質を完全に分解することで臭みの除去に成功。通常のアニマルコラーゲン(ウシ、ブタ等)は3%以上の濃度の場合、独特の臭いが出るため、飲用には適しませんが、「スカールコラーゲン」は臭みを除去できた事で、他製品では類を見ない10%の濃度にまで引き上げる事に成功しました。
また、アニマルコラーゲン(狂牛病などが心配)や、フィッシュコラーゲン(骨や皮を使用するため脂質の混入が考えられ、消化吸収力に難がある)のような問題点がありませんので安心してご利用になれます。

体重60kgの成人で、1日20cc?50ccを飲み物や料理に加えて飲みます。

             
  
 
◆あて先
info@atopinavi.com

 

◆必要事項
メールの件名に「プレゼント応募」と記入して、本文には、ご応募者の方の郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記して送信してください。
当選者発表の際は、県名、お名前(フルネーム)、年齢で発表しますので、気になる人はペンネームも書いて下さい。
 

◆締め切り
2月25日(日)を締め切りとさせていただきます。
 
 
◆抽選&発表
2月27日に抽選します。
当選者の発表は、3月1日のブログにて!

 

◆注意事項
応募のメールはお一人様、一通のみとさせていただきます。
また、お名前、ご住所などの必須事項は忘れずに!

   
じゃあ、またね!

                               
 
おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

お肌の弾力に関わるコラーゲンは、同時にバリア機能にも関係してきます。
掻き壊しなどでダメージが多い方はお気軽にご応募くださいね。

2018年2月15日

ジョシュアです。
 
  
  
  
  
  
 
 
 
 
 
 
                 
 
 

今日は、2月2日のプレゼントの当選者の発表です!
いつもの通り、県名、お名前(ペンネーム)、年齢を表記しますので、チェックしてね!!
         
       
         
◆プレゼント
スキンケアうるおいシートMサイズ、Lサイズ各5枚(合計10枚)を抽選で3名様に

          
                     
              
           

発表です!
当選者の方は、次の方々です!
          
     
新潟県 ももたんさん(41)
愛知県 ウチダエリさん(41)
和歌山県 坂本怜香さん(29)

 

           
        
        
以上、3名の方が当選しました!
おめでとうございました!
        
         
商品の発送は、来週中の予定です。
お楽しみに!!

                          
おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

明日も僕が登場です。
お楽しみに。