2017年12月13日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
寒くなってきて、「冷え」が気になる人も多いと思うけど、今日は「体温」に関する記事を一つ紹介するね。
         
        
●素朴な疑問… 「平熱が低い人」は、発熱したときの体温も低い?
https://news.goo.ne.jp/article/mocosuku/life/mocosuku-20171113161100656.html
        
世の中には、平熱が高い人と低い人がいます。
みなさんは、ご自分の平熱を把握していますか?
例えば、同じ38℃の発熱でも、平熱が35℃くらいの人と37℃くらいの人では違いはあるのでしょうか?
今回は、身近な健康管理でもある体温や平熱、発熱の基準や低体温などとあわせ、ご説明していきましょう。
        
◆平熱は測定場所や測定時間に左右される
        
体温は、手足や皮膚に近い場所では低く、身体の中心部にいくほど高くなります。
表面や末端部の温度は、外気など環境温度に影響を受けますが、身体の中心部に近い、たとえば脳や心臓などは、高い体温で安定している状態です。
これを「中核温」といい、病院などでは測定できますが、一般家庭ではできません。
そこで、一般的には、体内温度が反映される場所として、わきの下、口の中、耳、直腸などで測定することになります。
ただし、測定する部位によっても体温が違いますから、同じ部位で測定し、その部位における平熱を知る必要があるのです。
ちなみに、日本人の約7割は、わきの下で測定した平熱が36.6℃?37.2℃です。
さらに、体温には1日のなかでもリズムがあります。
早朝が一番低く、日中活動をしていると徐々に上昇し、夕方にピークをむかえます。
つまり、体温を測定する時間によっても平熱は変わってくるのです。
         
◆平熱の低い人が発熱したときの体温の捉え方
         
平熱には個人差がありますから、「熱があるようだ」と感じる温度帯も異なります。
一般的な発熱の高い・低いにかかわらず、自分の平熱よりも1℃以上高ければ、何らかの異変が起きている可能性があります。
平熱36.0℃の人が38℃になったときと、平熱37.2℃の人が38℃になったときとでは、まったく意味が変わってきます。
ですから、熱が出たときは単に今38℃ある、ということだけで判断せず、ほかに症状が出ていないかなど注意して様子を見ましょう。
          
◆平熱が低いことと健康との関係
         
先ほど日本人の平熱について36.6℃?37.2℃とお伝えしましたが、「低体温」という定義はないようです。
そのため、平熱がこの範囲よりも低いからといって、必ずしも「低体温である」とは言い切れませんが、一般的に36.0℃以下ですとおおむね低体温といえるでしょう。
体温が下がると、血流が悪くなり、免疫力も低下します。
血流が良ければ体内の異物にも素早く白血球が反応できますが、血流が悪いと反応できにくくなり、ウイルスや細菌に負けやすくなるためです。
つまり、「体温が正常に保たれている=健康が保たれている」といえるでしょう。
       
◆低体温の原因
        
昨今、日本人の平熱は下がる傾向にあります。その原因を探ってみましょう。
        
●栄養不足・偏り:ビタミン・ミネラル不足
身体は、糖質、脂質、たんぱく質からエネルギーや熱を作り出して、体温を保っていますが、これらの働きをサポートしているのはビタミンやミネラルです。
たとえば、糖質をエネルギーに変えるためには、亜鉛・鉄・マグネシウムなどが必要になります。
ビタミンやミネラルが不足すると、体内でエネルギーや熱を作ることができずに体温が上がらなくなってしまいます。
        
●無理なダイエット
無理なダイエットにより、食生活が偏ったり食べる量が減ったりすると、筋肉のもととなるたんぱく質が不足し、熱を作り出せなくなります。
同時にビタミン・ミネラルも不足し、低体温だけでなく、月経不順、貧血などを起こす原因にもなります。
        
●冷たいもの・甘いものの食べ過ぎ
冷たいものや甘いものの食べすぎは、身体を冷やし低体温の原因となります。
また、季節ごとに旬の野菜を摂ることも大切です。
たとえば、水分を多く含む夏野菜や果物を寒い冬に食べ過ぎると、身体を冷やしてしまいます。
          
●冷暖房の整った住環境
最近は冷暖房設備が整っており、身体の体温調節機能が鈍くなっています。
これも低体温の一因といえるでしょう。
    
●運動不足
運動不足は筋力を低下させます。
筋力の低下は、血液循環も悪くしますので、低体温の原因といえるでしょう。
        
●過度なストレス
ストレスがたまりすぎると、血行不良が起きて体温低下の原因になります。
          
●ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると、体温調節機能を持つ自律神経も乱れます。
その結果、体温のコントロールができなくなり、低体温になります。
      
●便秘
便秘になると、腸内での蠕動運動(ぜんどううんどう)が不活発になり、新陳代謝が悪くなって基礎代謝も下がります。これによって、冷え性や低体温を起こします。
      
それでは、低体温を改善するにはどのようにしたらよいのでしょうか?
      
◆低体温の改善法
       
継続して行うことにより、低体温の改善に効果が期待できる方法をご紹介します。
いずれも日常生活に取り入れやすい内容ですので、試してみてはいかがでしょうか。
        
●運動をする:とくに次のことを実践する
・ウォーキング(1日30分以上)やジョギングを日常化する
・スクワットをする(無理せず徐々に回数を増やすこと、慣れてきたら1日に30回程度)
        
●湯船に浸かる:シャワーだけでなく、湯船に10分程度浸かるようする
       
●白湯を飲む:朝や寝る前に白湯を飲み、身体を温める
         
●薄着をしない(とくに冬場):腹巻、カイロ、下着を1枚増やすなどの工夫をし、身体を冷やさない
       
      
低体温って、子どもで問題になることは多いけど、大人の人にも多いみたい。
あとぴナビの読者の人にも、低体温を感じている人は多いみたいだから、生活習慣が低体温につながり、そして生活習慣がアトピー性皮膚炎の症状にも関わっている、ということのように思うんだ。
気をつけたいよね。

                
おまけ★★★★ショウゴのつぶやき

低体温の原因として、以前のブログで紹介したけど、本来体温を上げる、朝の時間帯に体温が上げきれないと、それが体温の日内リズムを乱すことで低体温になるということもあるよね。
その解消としては、睡眠リズムが重要だったんだけど、今日の記事も合わせて考えると、毎日の生活習慣が、いかに大事で関係しているのか、ということが分かるよね。

2017年12月12日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
アトピー性皮膚炎の方で、「食事」に気をつけている方は多いでしょう。
ただ、そのポイントが「制限」にあるケースが多いように思います。
例えば、「○○は食べない」です。
もちろん、アレルゲンに該当する食品や、あるいは炎症を誘発するような食品を制限することは大事ですが、その延長線上で、「バランスを欠いている」ときを時々見受けます。

                     
●冬は「新型栄養失調」に注意 中高年の正しい食事法とは
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-427197.html

寒さを実感するこれからの季節、「風邪などの感染症にかかりやすい」「だるい、息切れする」「まぶたがピクピクする、目がかすむ」「肌がかさつく」「足がむくみやすい」「口内炎ができた」などという人は食事に注意が必要だ。総カロリーは足りているのに必要な栄養素が不足する新型栄養失調かもしれない。
「新型栄養失調は幅広い世代で見過ごされている健康問題です。非正規雇用の若者は食費を削り偏食になりがちで、中年はやせている方が健康だとの思い込みから食事量を減らしビタミン不足が目立つ。高齢者はそれに老化が加わり、ふくよかに見えても実は栄養失調という人がかなりいます」
こう言うのは人間総合科学大学の前教授で東京都健康長寿医療センター研究所協力研究員の熊谷修氏だ。とくに不足しやすいのは微量栄養素と動物性タンパク質だという。
ビタミンやマグネシウム、亜鉛や葉酸、カリウムなどの微量栄養素不足は、しびれ、痛み、けいれん、皮膚の乾燥、肌荒れなどを招きやすい。
肉に含まれる動物性タンパク質が足りないと筋肉、血液、骨を十分つくれず、筋肉量が減りやすく、身長が縮み、太りやすくなる。
「“若い頃に比べて太ったので肉は食べない”という人がいますが、間違いです。日常生活では一日に消費する総エネルギーの7割は、心臓の拍動や呼吸、体温維持などの基礎代謝に費やされます。中でも最もエネルギーを消費するのが筋肉です。筋肉が減れば基礎代謝は下がり、下がった分だけエネルギーが余ります。それが脂肪として体内に蓄積されて太る。中高年で太るのは30代をピークに筋肉量が減るからです」
冬は新型栄養失調リスクに拍車をかける。体温を維持するため基礎代謝が夏より10%程度増えるため、カロリー・栄養素不足になりがちだからだ。“冬は動かないから食事は控えめに”は落とし穴だ。
「とくに気をつけたいのは40歳以上の中高年です。多くの科学データが40歳から70歳の間に食事量は約25%減ることを示している。本人は『昔と同じように食べている』と思っていても実は食事に偏りが生じやすくなる。必要な栄養素は取っていないことが多いのです」
実際、70代のある男性の例だが、風邪だと思って市販の風邪薬を飲んだが症状が改善せず、そのうち悪寒が表れたので病院に行ったところ急性腎盂腎炎と診断された。
「この男性は、動物性タンパク質の摂取がとても少なかった。タンパク質は免疫力の維持に欠かせません。タンパク質不足が免疫力を下げ、腎盂腎炎発症につながったのです」
         
■重要なのは肉
         
では、新型栄養失調を避けるためにはどうすればいいのか?
「主食であるご飯やパンを除いて、毎日欠かさずに肉、卵類、牛乳、油脂類、魚介類、大豆製品、緑黄色野菜、イモ類、果物、海藻類の10食品群を食べることです」
“それでは食べ過ぎではないか”と思うかもしれない。しかし、先に述べたように、40代を過ぎれば食べる量は減る。これだけバラエティーに富んだ食材を毎日取ると、自然と食事の質が高まることが実証済みである。ブームに乗り炭水化物を制限している中高年は、体に取り入れた大事な栄養素の有効活用ができないので要注意だ。
「とくに重要なのは肉です。肉は良質のタンパク質と、すぐにエネルギーに転換できる飽和脂肪酸が同時に取れる優良な食品です。体内のタンパク質組織は10万種類にもおよび、これらのタンパク質は20種類のアミノ酸が結合しています。このうち9種類が必須アミノ酸で、体内では合成できません。肉はそれらをすべて取れる利点もあります」
「畑の肉」と呼ばれる大豆でさえ、必須アミノ酸は肉ほど整っておらず、タンパク質利用効率は肉に劣るという。その結果、肉食は、糖尿病、抑うつ症状・認知症、心筋梗塞、脳卒中、貧血、圧迫骨折、脊柱管狭窄症、熱中症などのリスクを下げてくれるという。
しかし、肉食はコレステロール値を上げ、不健康なのではないか?
「国内外の研究で、血液中のコレステロール値を下げると心臓病の死亡率が下がると報告されています。しかし、がん、自殺、事故死は増えて総死亡リスクは高くなるとの報告もある。そもそも人間は病気だけで死ぬわけではありません。老化予防を無視し、一部の病気予防にだけ着目し毎日の食事を考えるのはとてもリスクが高いことです」
         
          
記事は、中高年の栄養バランス、として書かれていますが、この「タンパク質の不足」は、アトピー性皮膚炎の方でもときどき見受けます。
タンパク質自体が、アレルゲンになりやすいこともあり、炎症を引き起こす恐れがあることで制限されているケースが多いのですが、皮膚機能を原因とするアトピー性皮膚炎の方の場合、「皮膚の再生」も症状悪化を防ぐ、大きなテーマとなります。
そして、皮膚の再生とは、イコール細胞を「作る」ことでもあり、当然ですが、その材料となるタンパク質の摂取は大切です。
もちろん、症状に影響を与えるタンパク質の摂取は避けるべきですが、タンパク質の種類(肉から魚、魚から植物、など)を変えたり、調理方法を変える(火を通す、など)など工夫することで、体にとってプラスとなる形で摂取することもできます。
注意するようにしましょう。

                   
おまけ★★★★大田のつぶやき

もう一つ気をつけて欲しいのは、「症状は常に変化する」ということです。
体調もそうですが、皮膚の状態も常に変化します。
昨日はダメだったものが今日は平気だったり、あるいはその逆もまた然りです。
柔軟に対応していきましょう。

2017年12月11日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は、今回の特集記事の紹介の最後です。
            
         
●ストレスとアトピーの関係も一目瞭然!「病は気から」を科学する
(2017年12月号、あとぴナビ特集記事)
監修:村上正晃(北海道大学遺伝子病制御研究所所長)
        
▼慢性ストレスが突然死をもたらす
        
村上教授らが発見したゲートウェイ反射は、重力に関するものだけではありません。その他に「電気」「痛み」「脳内の微小炎症」によるゲートウェイ反射を報告していますが、残念ながら、誌面ではすべてを紹介するスペースがありません。
最後に、最新研究である「脳内の微小炎症」によるゲートウェイ反射を紹介しておきましょう。この研究では、マウスに慢性的なストレス(睡眠不足など)をかけた後、脳内に病原性T細胞を移入しました。すると、脳の血管に微小な炎症が生じて、マウスの胃・十二指腸で生じた炎症が引き金となり、心臓機能が低下して突然死してしまったのです。
研究手法は、重力ゲートウェイ反射のときとほぼ同じで、多発性硬化症の動物モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎をマウスに誘導して行われました。
違いはストレスの内容で、マウスに睡眠不足などの慢性的ストレスをかけたということです〈図C〉。
        
▼ストレスの違いで血管ゲートの位置が変化
            
実験の結果、重力ゲートウェイ反射と比較して大きく変化したのは、病原性T細胞が侵入する血管ゲートの位置でした。
重力ストレスの場合は、第5腰髄の背側血管が侵入口でしたが、今回は、脳内の第3脳室、海馬視床に囲まれた左右2か所の血管にゲートができました。微小炎症も、この血管の周囲だけに生じています。
        
ところで、脳に生じた微小炎症は、突然死とどう関連しているのでしょう?
それを調べるために、慢性的なストレスをかけた健康なマウスの同じ血管部位に、病原性T細胞なしでサイトカインを直接投与することで微小炎症を起こしてみました。すると、そのマウスも同様に、胃・十二指腸潰瘍、心機能低下を引き起こして突然死してしまったのです。
その原因は、血管周囲で生じた微小炎症によって、炎症誘導因子であるアデノシン三リン酸(ATP)が分泌され、これが神経伝達物質として働き、通常は働いていない神経回路が活性化したことです。
胃・十二指腸炎症や心機能低下は、この神経回路が原因で生じていたのです。
       
▼「病は気から」の分子メカニズム
       
寝不足だったり、常に床が濡れているという心地よくない心理的なストレス環境におかれたネズミが胃潰瘍になってしまうというのは、我々人間としても他人事ではない気分になります。
脳内の微小炎症によるゲートウェイ反射は、まさに「病は気から」の分子メカニズムを解明しています。ここで大事なのは、原因がストレスだけでなく、免疫細胞の関与があったということです。血液中に病原性T細胞が多ければ、ストレスの感受性が強くなり、弱いストレスでも病気につながる確率が高くなります。
同じストレスを受けてもその影響に個人差があるのは、このような仕組みによるものと考えられます。
研究がさらに進めば、病原性T細胞を除去して脳の微小炎症を抑えてストレス耐性を強化するなど、新たな治療の可能性がみえてきます。今後の進展に、大きな期待をもって注目していきたいですね。
          
             
記事にあるように、ストレスが脳血管内で微小炎症を生じさせ、それがストレスの感受性を高めることで、ストレスにより身体影響を受ける悪循環を形成することが分かります。
ストレスとは、精神的なもの肉体的なもの、いろいろとありますが、実際にアトピー性皮膚炎の方の場合、「ストレスで症状が悪化した」という経験がある方は多いのではないでしょうか?
アトピー性皮膚炎の痒みの原因は、免疫機能を起因とするもの、皮膚機能を起因とするものの二つに分かれますが、ストレスによる影響は前者の免疫機能を起因とする部分に関わっていると考えられます。
ストレスの解消は一朝一夕にいかないことも多いのですが、いろいろと工夫してチャレンジすることは大切でしょう。

                      
おまけ★★★★北のつぶやき

今回の特集記事は、イラストや図表などもあります。
詳しくは、電子版でご覧くださいね。

●2017年12月号あとぴナビ電子版
http://www.atopinavi.com/eb/index.html

2017年12月10日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

                 
今日は、昨日の続きです。
        
         
●ストレスとアトピーの関係も一目瞭然!「病は気から」を科学する
(2017年12月号、あとぴナビ特集記事)
監修:村上正晃(北海道大学遺伝子病制御研究所所長)
         
▼免疫と神経のつながりをみる
       
炎症回路は、病原性の活性化ヘルパーT細胞などの免疫細胞に、サイトカイン、増殖因子、神経伝達物質など様々な液性因子が刺激剤として働く複雑な仕組みです。
この部分だけをみると免疫系の話に思えますが、実は、炎症回路が神経系により局所的にコントロールされていることも、村上教授らの研究が明らかにしています。
免疫系と神経系を横断する研究は、1920年代頃から進められてきました。ストレスなどが引き金となり、脳(視床下部)の指令により交感神経が活性化して、免疫や炎症反応を制御する副腎皮質ホルモン(ステロイド)が分泌されるという話を聞いたことがある方も多いと思います。
これまでの神経科学では、「神経系のスイッチが入ると副腎からホルモンが分泌される」といったような、全身レベルの研究が大多数でした。
しかし、村上教授らの研究において、特定の神経活動が局所的に免疫系をコントロールしている実態が、分子レベルで解明されてきました。つまり、もっと細分化されたレベルで炎症や病気が生じる仕組みが解明され始めたのです。その仕組みを、ゲートウェイ反射(Gateway Reflex)といいます。
         
▼発症の原因は重力?
         
ゲートウェイ反射は、外部からの刺激や痛みなどによるストレスが、いかにして炎症を誘導して病に至らしめるのかを説明する、いわば「病は気から」を科学的に解明するメカニズムです。
村上教授らが最初に発見したゲートウェイ反射は、重力ストレスによるものでした。
地球上で生活する生物は、例外なく重力によるストレスを受けており、私たちの体は、知らず知らずのうちに重力負荷を受け、骨格や関節がゆがんだりして、その蓄積は老化にも影響しています。
体には、重力の影響を特に受けやすい部分があって、その代表が足のふくらはぎの筋肉を深層で支えるヒラメ筋(下腿三頭筋)です。ヒラメ筋は抗重力筋の一つで、重力に対して姿勢を維持する大切な役割を持った深層筋(インナーマッスル)です。
村上教授らは、多発性硬化症(中枢神経系の自己免疫疾患)の動物モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎という病態をマウスに誘導し、発症寸前の段階から、重力ストレスによるゲートウェイ反射について調べました〈図B〉。
       
▼重力ストレスによる発症のメカニズム
         
多発性硬化症とは、中枢神経系の自己免疫疾患の一つです。はっきりとした原因がわからず、治療法もないことから、発症メカニズムの解明が急がれる難病です。
ただ、発症の際に中枢神経系に特異的な自己反応性ヘルパーT細胞の関与が重要であることが近年証明されています。
多発性硬化症の動物モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎においても、自己反応性ヘルパーT細胞が発症に必須となっています。
<図B>には、病原性T細胞という言葉が出てきますが、これは炎症疾患の原因となるT細胞の総称です。病態によって、自己抗原特異的な自己反応性細胞や、アレルゲン特異的な2型ヘルパーT細胞などが病原性T細胞と呼ばれます。したがって、この研究における病原性T細胞は、自己反応性ヘルパーT細胞ということになります。
前置きはこれくらいにして、ゲートウェイ反射の要点を説明していきます。
       
①マウスのヒラメ筋に対する持続的な重力刺激(ストレス)が感覚神経を刺激する。
②感覚神経の細胞体(神経細胞の本体)である第5腰髄の後根神経節が活性化する。
        
ヒラメ筋にかかった重力刺激が、なぜ第5腰髄の後根神経節(L5 DRG)を活性化させるかといえば、重力刺激がかかる筋肉によって、感覚神経がつながる部位が決まっているからです。
ヒラメ筋(下腿三頭筋)に重力がかかれば、感覚神経は第5腰髄(L5)につながり、大腿四頭筋は第3腰髄(L3)、上腕三頭筋は第5頸髄(C5)といった具合に、筋肉ごとにつながる中枢神経(頸髄・胸髄・腰髄)が決まっていて、それぞれが違う部位で同じ構造の炎症反応を起こします。
したがって、ストレスがかかる筋肉によって、後述の炎症回路や血管ゲートの位置は変わり、その結果となる病態も異なってくるはずです。
        
③第5腰髄の横にある交こう感かん神しん経けい節せつが活性化する。
    
感覚神経の入力から誘導される交感神経は、このように限られた場所でも活性化します。

④ 第5腰髄の背側血管を支配する交感神経が活性化して、ノルアドレナリンを分泌する。
          
自律神経には交感神経と副交感神経があり、お互いが拮抗した働きをします。活動時に交感神経が、休息時に副交感神経が活性化するとよくいわれますが、交感神経が活性化することによってノルアドレナリンが分泌されるのは、このホルモン(神経伝達物質としても働く)が、不安やストレスに対する覚醒や集中力に関与しているからです。
        
⑤ノルアドレナリンが、血管内皮細胞における炎症回路を活性化する。
            
ノルアドレナリンは、血液内皮細胞でNF─κB(エヌエフカッパービー)を活性化するので、IL─6をはじめとした炎症性サイトカインやケモカイン、増幅因子が相乗的に産生される「炎症回路」が過剰に活性化します。その結果、過剰につくり出されたケモカインが、血液中の病原性T細胞を呼び寄せます

            
⑥中枢神経領域への血管ゲートが形成される。
            
通常、中枢神経系には血液脳関門と呼ばれるフィルターが存在し、血液中の細胞や高分子は通過することができません。ところが、先ほど説明したように、多発性硬化症では、中枢神経系に特異的な自己反応性ヘルパーT細胞の関与が証明されています。
どこから血液脳関門をすり抜けて病原性T細胞が侵入しているのかは、これまで明らかになっていませんでしたが、ここで形成された血管ゲートこそが、その侵入ルートだったのです。
         
⑦ 病原性T細胞がゲートを通って、中枢神経に侵入し、発症に至る。
         
        
今日は、免疫と神経の関係についての説明でした、
難しい専門用語もありましたので、分かりづらい部分もあるかと思いますが、簡単にいえば、T細胞が身体に影響を与える働きをする場合、そこには神経の影響がみられる、ということでしょうか?
明日は、最後のまとめです。

              
おまけ★★★★博士のつぶやき

免疫系の働きは、体内に置いて、主に自律神経と内分泌の支配下にある、とされておるようじゃが、自律神経に影響を与える生活内の要因には、要注意である意味合いも、今回の特集で明らかなようじゃの。

2017年12月9日

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

                 
今日は、今月号のあとぴナビの特集記事を紹介しましょう。
            
         
●ストレスとアトピーの関係も一目瞭然!「病は気から」を科学する
(2017年12月号、あとぴナビ特集記事)
監修:村上正晃(北海道大学遺伝子病制御研究所所長)
         
昔から「病は気から」とよく言われます。多くの人が実感しているけれど、これまでの科学では明らかにされてこなかった「ストレスと病気の関係」を見事に説明する研究成果をご紹介します。
          
▼炎症は体を守る免疫反応
         
アトピー性皮膚炎の湿疹・かゆみは、皮膚の炎症によるものです。かゆみは辛いものですが、炎症は本来体を守ろうとする免疫反応により起こります。
例えば、蚊に刺された際、体は蚊の唾液を異物とみなし排除します。免疫の働きで刺された部分の血流を増やし、免疫細胞が集まって炎症を起こすことで、異物を処理しているのです。
蚊に刺された場合は、免疫機能が正常に働くと、炎症はそのうち収まりかゆみもなくなります。
ところが、免疫の働きをオフにできないまま低レベルの炎症が長く続くことがあり(慢性炎症)、そんな場合は病気の発症につながってしまいます。
     
▼炎症の慢性化が病気をつくる
    
本来は体を守るはずの炎症という働きが、低レベルで慢性的に続いてしまう。このことが、がんやメタボリック症候群などの様々な生活習慣病、自己免疫疾患、アルツハイマーやパーキンソン病などの神経変性疾患、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患といった多様な病気の引き金となります。つまり、ほとんどの病気は「炎症」に関わっているということです。
病気になる仕組みを解明するために、「いかにして炎症が生じるか」を研究してきた村上教授らの研究グループは、2008年に「炎症回路」のメカニズムを解明しています。
炎症回路とは、炎症が慢性化するしくみを分子レベルで解明したものです〈図A〉。この発見の意義は、がんや関節リウマチなど慢性炎症疾患の新たな治療法の可能性を広げたことにあります。
      
▼炎症の仕組みを解き明かす
        
炎症回路発見の3年前(2005年)、日本で関節リウマチの新薬が生まれました。それまで、関節リウマチは慢性的に悪化し続ける難病とされてきました。しかし、新たに開発された新薬(ヒト化抗ヒトIL─6受容体抗体)は画期的効果をもたらし、関節リウマチ患者に福音をもたらしたと評価されています。
この薬は、関節リウマチ患者の髄液中にIL─6(インターロイキン6)という炎症と関連するサイトカインが非常に多いことに着目して開発されました。
サイトカインとは、様々な細胞に合図を送る働きのあるタンパク質の総称。IL─6というサイトカインには、細胞に炎症を起こすよう合図する働きがあると考えられたので、この働きを遮断することで、関節リウマチの痛みや腫れを消すことができたのです。
関節リウマチ患者にIL─6が多いことは、もっと前(1988年)からわかっていました。しかし、なぜIL─6が炎症を誘導するかのしくみは、新薬ができてからもずっとわからないままでした。そして炎症回路の発見が、この仕組みをスッキリ解明してくれたのです。
仕組みがわかれば、さらに精度の高い薬の開発が可能となります。例えば、「炎症回路のこの部分ががんを悪くしそう」ということなどがはっきりしてきており、新薬の研究が進んでいるそうです。
        
         
今日は、まず最初の前半部分、免疫と炎症の仕組みについての説明部分です。
明日は、免疫と神経のつながり、ゲートウェイ反射などについて見ていきましょう。

                
おまけ★★★★大田のつぶやき

記事の最後の方にある、「インターロイキン」はサイトカインの一つですが、こうした免疫を実質的に「コントロール」しているタンパク質の働きは、かなり重要な役割を果たしています。
アトピー性皮膚炎も、昔は、「無害な物質に対する過剰な自己免疫疾患」であり、免疫が強すぎるため生じている、と考えられていたのが、最近は、免疫をコントロールするためのサイトカインなどの働きが弱まることで、結果的に抑えきれない免疫が炎症につながることが分かっています。
つまり、免疫の仕組みの一部が「弱い」ことが原因だということです。
今後も、こうしたサイトカインを中心とした研究により、炎症のコントロールができるよになってくるよに思いますね。

2017年12月8日

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

                    
冬が始まりました。
毎年、この時期に多いご相談の中に、「夏は調子良かったのだけど、乾燥し始めて少し痒みが出始めたのでスキンケアしたら、赤みや炎症が現れた」というものがあります。
この原因は、症状が急性期にあって、スキンケアが間に合わずに悪化した、ということもありますが、今の時期に比較的多いのが「昨シーズンのスキンケアアイテムを使っていた」ことが影響していたケースです。
夏の時期には乾燥状態も薄れ、痒みも炎症も落ち着いていたので、春まで使っていたローションやクリームを片づけておいたが、冬になって乾燥し始めたので、残っていたスキンケアアイテムを使っていた、という場合、スキンケア後に、赤みや炎症が急に現れ始めたのであれば、要注意です。

一般的なスキンケアアイテムは、各化粧品メーカーが、所属する日本化粧品工業連合会の内規に沿って作られます(特注品などを除く)。
また、薬機法で、製造から3年以内に変質することがある化粧品は消費期限を記載することを義務付けられていますので、消費期限が定められていない化粧品の場合、最低でも未開封の状態で3年は大丈夫と言えます。さらに、日本化粧品工業連合会の内規では、未開封状態、常温保存で5年は品質が維持されるように製造する、となっているようです。

ただし、これらの条件はあくまで「未開封」が最低条件になります。
開封後は、空気中の雑菌などに曝露されていきますので、腐敗が少しずつ始まったり、あるいは酸化が促進されることは避けることができません。
したがって、開封後は、製造メーカーなどにより細部は異なりますが、大まかにいえば、2~3カ月内での使用が推奨されることが多いようです。

つまり、昨年の冬に使っていたスキンケアアイテムは、今年の冬には、すでに「消費期限」(「賞味期限」ではなく)が過ぎてしまった、と考えた方が良いと思います。
そのため、腐敗や酸化が少しずつ進行した影響で、肌が「かぶれる」状態に陥り、赤みや炎症、痒みが生じるケースが現れるわけです。

もちろん、冷蔵保存など、保存状態によっては、シーズンを超えても大丈夫なこともありますが、常温保存の場合には、特に暑い夏をまたいでいる開封したアイテムは、まず使用しない方が無難と言えます。
もし、菌などが繁殖しやすい条件の時期を、常温でも開封後も乗り越えた、という場合には、かなりの防腐剤が使われている可能性もあります。
いずれにしても、昨年の同じシーズンに使用したアイテムの「残り」を、今年も使用することは、症状の「悪化要因」になり得る可能性があることを忘れないようにしましょう。
量がかなり残っていると、かなりもったいない、と感じることもあると思いますが、それが症状悪化の原因になってしまった場合には、元も子もないことになりますので、気をつけましょう。

                    
おまけ★★★★南のつぶやき

特に気をつけて欲しいのは、クリーム類です。
スパチュラを必ずご使用する方であればまだ影響は少ないのですが、直接、指を入れて取りだしている方の場合、指のタンパク質や雑菌がクリームに移ることで、腐敗しやすい状況が生まれます。
オイル類やローション類も、取りだし口に直接触れると、同じように雑菌やタンパク質が容器の中に入りやすくなりますので、注意しましょう。

2017年12月7日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
クリスマスも、あと2週間ほどになりました。
ケーキの予約をされる方も多いと思いますが、気になる記事を見つけたので紹介しましょう。
       
        
●市販のクリスマスケーキには危険がいっぱい? トランス脂肪酸の「クリームもどき」と危ない添加物
http://healthpress.jp/2017/12/post-3379.html
        
子供の頃、毎年、12月26日になると、隣の家のおばさんが、不二家の大きなデコレーションケーキを持ってきてくれた。どうしてクリスマスが終わってからなのか不思議に思って、おばさんに聞くと――。
「義兄が不二家の株主で、売れ残ったケーキをたくさん持ってくるのよ。半年前から、クリスマスのためにたくさん作って保存しとくのだけれど、今年は、お祭りのような東京オリンピックが終わって、気が抜けてしまったのか、クリスマスケーキもあまり売れなかったそうよ」
クリスマスのシーズンになると、この1日遅れのクリスマスケーキのことを思い出します。それから半世紀経ちましたが、不二家など大手菓子会社が半年も前からクリスマス用ケーキを製造しているのは今も変わりません。
       
▼トランス脂肪酸を多く含んだ「クリームもどき」
        
クリスマスケーキを作り置きできるのは、ケーキの生クリームにあります。生クリームといっても、市販のケーキに使われているものの多くは「クリームもどき」です。生クリームといえば、牛乳から作られると誰もが思うはずですが、市販のケーキに使われている生クリームの大半は、パーム油などの植物油脂を主原料にした、業界では「コンバンドクリーム」と称されるものです。牛乳から作った生クリームより安価のうえ、型崩れがせず保存性が高いことから、長年使われてきています。
この「クリームもどき」のいちばんの問題点は、将来、動脈硬化を誘発する恐れが強いトランス脂肪酸を多く含んでいることです。子供に食べさせるなら、そのリスクを覚悟すべきです。また、安定剤や乳化剤といった添加物も使われていますので、それによる健康への悪影響も懸念されます。
子供たちの大好きなケーキですが、これでは悪魔のプレゼントになりかねません。クリスマスケーキには、安心できる手作りケーキか、あるいは添加物を極力使っていないケーキを、町の良心的なケーキ屋さんで買って子供たちと食べて下さい。
ケーキを選ぶ際の最大の注意点は「どこの菓子メーカーのものにするか?」ということです。不二家、スイパラ(スイーツパラダイス)、コージーコーナー、ヤマザキ、スタバ(スターバックス)、ハーブス、サーティーワンのアイスケーキ、コンビニのPB……。これらのケーキの大半は「クリームもどき」を使用していますし、かなりの品目の添加物が使用されていますので、注意が必要です。
         
(以下、省略)
       
            
記事は長いので、前半部分を紹介しました。
添加物などの話もありますので、全文をご覧になりたい方は、リンク先でご覧ください。

さて、アトピー性皮膚炎の視点からみて、今回の記事のポイントは、

・トランス脂肪酸
・保存

の2つになります。
トランス脂肪酸は、アトピー性皮膚炎の方にとっても注意が必要です。
トランス脂肪酸を多く含む食材、加工品を摂取している方は、汗による炎症の悪化が見られやすい傾向があります。
これは、トランス脂肪酸の主な排出先が、汗、便、母乳となっており、通常、マラセチア真菌群による悪化の傾向がみられる汗ですが、トランス脂肪酸を含む汗を大量にかく方の場合には、それが原因で症状が悪化するケースも見受けるからです。

もう一つの保存も気になる要因です。
種子類など長期変質しない食材を除いて、基本的に、自然に腐敗や酸化するものを長期間保存しておくためには、それなりの処置が必要になります。
特に「腐敗」に対する処置は、その対象が「菌」になります。「菌」が繁殖できない環境を整えることが「保存」を容易にするわけです。

しかし、「菌」が生存できない環境にある食品が、体内には「無影響」というわけにはいきません。体に共生する「有益」な菌にも大なり小なりの影響を与えることになります。
単発の影響であれば、積み重なることもなく、深刻な影響につながるリスクは低いのですが、反復継続してそうした食品を摂取した場合には、一定のリスクがそこで生じることになります。
「虫も食わない」「虫食いの野菜は安全」などの言葉があるように、ヒトにとっては「やっかいもの」であっても、その「やっかいもの」が敬遠するような食材には、「それなりの理由」がある、と考えた方が良いでしょう。

今回は、クリスマスの記事として紹介しましたが、これは日頃の食に関わる場合も多いと言えます。
加工食品を摂取してはいけない、ということではありませんが、「健康」という側面から食を見た場合には、食事の「多く」は、手作りの食にすることが「無難」な食生活につながっていくことは確かではないでしょうか?

                     
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピーのご相談をいただいた際、アトピー性皮膚炎の症状悪化の原因を探るために、生活行動をいろいろとお聞きするのですが、そこに関わる要因は「睡眠」「運動」「汗」「ストレス」など多岐にわたりますが、「甘いもの」「加工品」といった言葉がキーワードになることも少なくありません。
こうした食品の影響は、どちらかというと即時の影響よりも、慢性的な摂取による遅延の影響に近いと言えます。毎日の生活習慣として不自然に思っていなかった場合には、気づきにくい影響ですし、それだけにやっかいな面が多いとも言えるでしょう。
アトピー性皮膚炎の明確な悪化要因が分からない場合には、こうした「食」の問題も考えてみると良いかもしれませんね。

2017年12月6日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
院内感染など、耐性菌の問題は、ときどきでてくるけど、ペットにもこの問題は関係しているみたい。
       
       
●「オウム病」など人獣共通感染症を警戒 農水省がペットの耐性菌を調査 人への感染防止で
http://www.sankei.com/life/news/171120/lif1711200003-n1.html
      
農林水産省が、ペットの犬や猫の体内に耐性菌がいるかどうかを確かめる調査を始めたことが19日、分かった。耐性菌をめぐっては、世界保健機関(WHO)が各国に対策を求めているが、ペットの状況を調査するのは珍しく、先進的な取り組み。
妊婦の死亡例が明らかになった「オウム病」などのようにペットから人にうつる感染症は多く、人の近くで飼われるペットの耐性菌も人に広がる恐れがある。農水省は「人とペットの両方が対応していかなければならない」として、対策に力を入れる。
耐性菌は、抗生物質などの抗菌薬に耐性を持った細菌。薬が効かないため病院内などで感染が広がり、体力が落ちた高齢者などが死亡することもある。抗菌薬を使いすぎたり、服用を途中でやめたりすることで起きるとされる。
抗菌薬は人だけでなく動物にも使われており、発育促進の目的で家畜に使われることもある。政府は昨年4月、耐性菌対策をまとめた国の行動計画を決定。主に治療として抗菌薬が使われるペットについても、薬剤耐性菌の情報を集めることを盛り込んでいた。
調査は民間の検査会社に委託し、病気で動物病院を訪れた犬や猫の尿などの検体を提供してもらい、耐性菌がいるかどうかを調べる予定。今年度の結果を見て、今後の調査の頻度や内容を検討する。
         
        
アトピー性皮膚炎の人は、アレルゲンの問題もあって、ペットの飼育率はあまり高くないかもしれないけど、犬猫を飼っている、という話は良く聞くよね。
犬猫に、ヒトにも感染する危険性があって、さらに耐性菌の問題を抱えるようなものがあるのかは、まだこれからの研究何だと思うけど、人もペットも、「薬」を多用する時代だから、こうしたリスクを抱えていることは承知しておいた方が良いかもね。

                         
おまけ★★★★大田のつぶやき

こうしたペットの耐性菌の問題は、今すぐ、アトピー性皮膚炎の人が対策を求められる、というものではありませんが、万一、問題が発生した場合には、ヒトにとって「未知の菌」となる可能性もありますから、こうした情報は知っておいた方が良いかもしれません。
いずれにしても、耐性菌の問題は「薬」を使うことが根底にあること、そして「菌」も生存のために変化を生じさせることは忘れないでおきましょう。

2017年12月5日

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                
今月号(12&1月号)が電子版でアップされました。
そこで、簡単に今月号の内容について紹介したいと思います。
                     
          
◆◇ 電子版「あとぴナビ」2017年12&1月号の内容 ◇◆
      
 
■特集 ストレスとアトピーの関係も一目瞭然!「病は気から」を科学する
監修:村上正晃(北海道大学遺伝子病制御研究所所長)
昔から「病は気から」とよく言われます。多くの人が実感しているけれど、これまでの科学では明らかにされてこなかった「ストレスと病気の関係」を見事に説明する研究成果をご紹介します。

■特集 冬のアトピーケア
乾燥する冬の季節は、多くのアトピー性皮膚炎の方にとって、症状が悪化しやすい時期です。また、クリスマスや年末年始など、イベントが重なることで、生活面に対する注意も必要な時期です。
皮膚のバリア機能を守り、そして改善するために必要なスキンケアや入浴、生活面について見ていきましょう。

■アトピー体験談
今月は3例の事例についてご紹介いたします。

・2016年9月号で掲載した松本さまに現在の症状をうかがいました
1年以上、きれいな状態を保ち楽しそうにしている息子。悩んでいたあの頃が嘘のよう、感謝でしかありません

・2017年3月号で掲載したEさんのその後の日々をご紹介
あれから更に良くなっています!お肌もツルツルしていて、本人も喜んでいます。後は、安定して良い状態が保てるよう目指していきます!

・あとぴナビメソッド アトピー克服体験記
プロトピック、1年2カ月使用ステロイド以上のリバウンド。事前に、自分でよく調べておくべきでした。

■その他、12月のキャンペーン情報など

        
      
       
今月の特集は、ストレスが病に与える影響について、北海道大学の村上先生を取材いたしました。ストレスの解消は、なかなか難しい問題かもしれませんが、この部分が症状に影響を与えている方の場合、取り組む必要のある課題であることは確かでしょう。
また、冬のケア情報も掲載しています。
これからのケアに役立つ内容ですので、ぜひご覧くださいね。
                

おまけ★★★★北のつぶやき


         
電子版あとぴナビ2017年12&1月号は、下記でご覧いただけます。
パソコンやスマホ、タブレットで読めますので、ぜひご覧ください。
            
●電子版あとぴナビ2017年12&1月号
http://www.atopinavi.com/eb/index.html

2017年12月4日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
市販薬の効果には、いろいろ疑問が提示されることがあるけど、アメリカでエビデンスを伴った記事が出ていたので紹介するね。
      
       
●市販の「咳止め風邪薬」は効果なし!抗ヒスタミン薬や非ステロイド性抗炎症薬にもエビデンスなし
http://healthpress.jp/2017/11/post-3370.html
       
しつこい咳に「咳止め薬」は効くのか? そのケンケンガクガクの議論に終止符が打たれそうなファイナルアンサーが出た――。
米国胸部医学会(ACCP)の専門家委員会は、文献のシステマティックレビューを行ったところ、効果を裏付ける質の高いエビデンスがある治療法はまったくなかったことから、「風邪による咳を抑えるために、市販の咳止めや風邪薬を飲むことを推奨しない」とするシステマティックレビューと指針を『Chest』11月号に発表した。
筆頭著者で米クレイトン大学教授のMark Malesker氏によると、数多くの米国人が風邪による咳の治療に市販薬を服用しているが、2015年に米国で実売された市販の風邪薬や咳止め薬、抗アレルギー薬の販売額は95億ドル(約1兆700億円)以上に上っている。
発表によると、Malesker氏らは、さまざまな咳に対する治療法の効果を検証したランダム化比較試験(RCT)のシステマティックレビューを実施した。
その結果、抗ヒスタミン薬や鎮痛薬、鼻粘膜の充血を緩和する成分が含まれる風邪薬に効果があることを示す一貫したエビデンスは確認できなかった。また、ナプロキセンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の試験データの分析結果によっても、治療効果を裏付けるエビデンスは見られなかった。
ACCPがこのシステマティックレビューを実施したのは2006年に発表した咳ガイドライン以来だ。「残念ながら2006年以降、風邪が原因の咳に対する治療の選択肢には、ほとんど変化がない」とMalesker氏らは説明している。
        
▼市販の「咳止め薬」が効かないのなら?
        
では、眠れないほどつらい咳にはどう対処すべきだろう? Malesker氏によると、「1歳以上の小児」に対しては「蜂蜜」にある程度の効果があることを示した複数の研究があるものの、「1歳未満の小児」に「蜂蜜は与えるべきではない」と警告している。
また、成人の咳には「亜鉛トローチ」が有効であるとの弱いエビデンスがあるが、使用を推奨するには不十分で、亜鉛には副作用もあるため注意が必要としている。このほか、「チキンスープ」や「ネティポット(鼻洗浄)」などの民間療法も強いエビデンスはなかった。
ただし、Malesker氏は「お気に入りのお茶やスープを飲んで気分が良くなるなら、そうするべきだ」と話す。また、市販の風邪薬を試す場合、医師や薬剤師に相談することが望ましく、特に2歳未満の小児に薬を飲ませる場合は、かかりつけの小児科医師に相談すべきだとしている。さらに、市販の風邪薬には眠気などの副作用があることに加え、咳止めのシロップに含まれているデキストロメトルファンは、乱用リスクがあるので、注意が必要だという。
米国立ユダヤ医療研究センターのDavid Beuther氏は「咳を止める効果的な手段がいまだに見つかっていないことにいら立ちを感じている。風邪による咳は睡眠やQOL(生活の質)に影響することもあるが、そんな時こそ休暇を取って安静にしたい。水分摂取も咳の原因となる粘液を洗い流すのに有効だ」と助言している。
なお、頻繁に風邪をひく場合や咳が長引く場合は、軽度の喘息や慢性副鼻腔炎などのリスクもあるため、医師に相談すべきだ。
            
        
結局のところ症状とは、体が「必要だから作り出しているモノ」だから、症状を無くすもっとも良い方法は、症状を必要とした「状態」、つまり病気の原因を解消するようにアプローチすることにつきると思うんだ。
もちろん、症状が辛い場合、それを薬で緩和する、ということも一つの方法ではあるけれど、それは「絶対」な方法でないことは確かなようだね。
風邪をひいたら、まず「安静にする」、基本のことだけど、出来ていない人が多いんじゃないかな。
薬は病気を直接直す役割ではないことは承知していた方が良いかもね。

                   
おまけ★★★★大田のつぶやき

ヒトが自覚できるのは、ほとんどの場合、「症状」である以上、対応もその「症状」に対するものになりやすいのは仕方がないのかもしれません。
しかし、症状に対応する方法自体が、「薬剤」の場合、効果もあれば副作用もあります。
薬が持つ役割は、正しく把握するようにしたいですね。