2017年2月20日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
先週の11日に、医者が積極的に食べる食材について記事を紹介しました。
今日は、逆に医者が避ける食べ物について記事がありましたので紹介しましょう。
          
         
●医療従事者が避ける食べ物の2位はスナック菓子、1位は?
http://news.mynavi.jp/news/2017/02/06/126/
        
生きていくうえで食事は必要不可欠であり、生命を維持するためには避けては通れない。健康的な毎日は健全な食生活から始まると言っても過言ではないだろう。たくさんの食材・食品とにらめっこしながら、日々の食事に頭を悩ませている人も多いのではないだろうか。
食事の量や栄養バランスなど、食生活において考えるポイントはたくさんある。栄養価や自分の体質を鑑みて積極的に食べる食材もあれば、逆にあまり食べないようにしている食品もあるはずだ。
それでは日々、多くの人々の健康と向き合っている医療従事者はどのような食材を避けているのだろうか。今回、医療関連の職に就いているマイナビニュース会員98名に質問してみたので、理由と一緒に紹介しよう。
        
Q. 普段の食生活で食べるのをできるだけ控えている食品を教えてください
      
1位: カップ麺・レトルト食品全般(42.9%)
2位: スナック菓子全般(41.8%)
3位: 揚げ物全般(32.7%)
4位: 油脂類全般(30.6%)
5位: 穀類(ご飯・パン・麺類含む)全般(11.2%)
       
■カップ麺・レトルト食品全般
・「塩分過多になることに加えて栄養が少ないため」(26歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「カロリーが高く、栄養が偏り肥満になりやすいため」(40歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「レトルトやカップ麺のリンをとらないようにしている」(28歳女性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「添加物なども不安だし、ビタミンも不足しやすいのでスナックやインスタント食品はできるだけ控えるようにしています」(30歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「極力手作りのものを食べている」(26歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
       
■スナック菓子全般
・「無駄に高カロリーだから」(41歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「スナック菓子は油と添加物が多いと思うので極力食べない」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「スナック菓子はカロリーが高いので、おやつを食べたい時は昆布やグミを食べていた」(27歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「スナック菓子。食べ始めると無くなるまで食べる事が多い。結構、油を使っている物が多いと思う」(64歳男性/医療・福祉・介護サービス/その他技術職)
       
■揚げ物全般
・「揚げ物はカロリーも油脂も過剰となるため控えている」(29歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「揚げ物やスナック菓子はカロリーが高く、脂質も高いので家では食べない。揚げ物は処理がめんどくさいのもある」(26歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「カロリーが気になります。胃腸にも負担がかかりますから、揚げ物は控えてます」(60歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「酸化した油分を避けるため」(60歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
        
■油脂類全般
・「最近は健康面を考慮した製品も増えてきたが、量を摂り過ぎたらよくない。油脂を使わない、あるいは極力使わない食生活は実現可能である」(56歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「飽和脂肪酸は摂りすぎないようにしている」(39歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「油ものは体調を考えて控えている。サラダ油以外の油を使うようにしている」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
         
■穀類(ご飯・パン・麺類含む)全般
・「炭水化物の摂りすぎはやはり太ります。運動するような日の前日に多く食べることは必要ですが、普段は1食当たりお茶わん半分くらいしか食べません」(41歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「小麦製品を摂らない方が体調がよいのでパンを減らす」(48歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
         
■その他
・「スイーツ全般: 糖分が気になるから」(38歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「肉類全般: 尿酸値が高く、プリン体が多いと思われる肉類の脂身やビールの飲酒を控えている」(63歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
        
■総評
        
4割以上の人が避けていると回答した第1位の食べ物は「カップ麺・レトルト食品全般」となった。塩分および添加物の問題や、必要な栄養素が不足しがちになるといった観点から避けている人が多いという結果となった。「ジャンクを選ぶくらいなら、しっかりご飯! という考え方へシフトしてます」(52歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)と、インスタント製品を選ぶならば、いっそのことしっかり食事するという声もあった。
        
わずか1.1%差で2位となったのは「スナック菓子全般」。「太りたくないから」(29歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)と肥満になるのを避けるためという意見がほとんどだ。「ストレスでお菓子を食べたくなってしまうが、太るため意識して摂取を控えている」(27歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)と、本当は食べたいけれど我慢しているという意見も目立った。
         
3位には「揚げ物全般」が入った。カロリーも気にはなるが、いざ使用するとなれば「使うオイルを選んでいる」という具合に良質の油を使うという傾向が見られた。全体的に、カロリーと添加物の問題点を指摘する声に加え、そもそも栄養価が低いので避けるという声が多かった印象だった。
        
ただ、スナックや揚げ物などは高カロリーではあるが、つい食べたくなる食べ物でもある。インスタント食品なども、忙しいときには助かるのも事実だ。毎日のように食べるのは問題だが、たまに食べたくなってしまうのも仕方がないことと言える。
         
今回のアンケートの中には、「毎日でも食べていたいが、カロリーも気になるし、健康にもよくないと思うので週1回に決めている」(36歳性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)と、自分なりにルールを決めている人もいた。もし我慢ができずにこれらの食べ物をたくさん食べてしまったときには、次の食事は少しセーブするなどの工夫をして、上手に付き合っていくことも大切ではないだろうか。
                
            
記事に書かれていた食品は、イメージとしても取り過ぎるとよくない、と考えるものが多いとは思います。
とはいえ、実際の食生活の中で、これらを「摂取しないよう」に気をつけられているか、というと「たまには」と摂取する方も多いのではないでしょうか?
マイナスを抱えている食品は、摂取することで過多はあるにしろ「マイナス」を抱えることになります。
逆に、プラスの食品を摂取すれば、同じく過多はあるにしろ「プラス」を得られます。
一回の食事で「マイナス」に向かうのと「プラス」に向かうのと、どちらが良いのかは明らかでしょう。
医師が摂取する、避ける食品が必ずしも良いとは限りませんが、少なくとも「傾向」として避ける、摂取する参考にするのは良いと思います。
毎日の食生活に気をつけましょう。

                   
おまけ★★★★博士のつぶやき

記事の中では「穀類」も避ける食品として取り上げられておったが、そのコメントに書かれているように「過剰な摂取を避ける」ことが目的であり、摂取しないことが目的でないことは注意すべきじゃろう。
他の食品であれば「食べない」と明確にコメントしておるが、穀類は「食べない」では「減らす」と書かれているからの。
摂取を「避けた方が良い」食品と「減らした方が良い」食品があることを混同しないようにした方が良いじゃろう。

2017年2月19日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
今後、耐性菌が深刻な問題となるかもしれない、ということは世界の研究者が警告しているみたいだけど、この耐性菌についての記事がWebであったので紹介するね。
        
        
●養豚場での抗菌薬を減らすと耐性菌(MRSA)が減った! 
https://medley.life/news/item/55798041fecd1bf7004d9538
        
抗菌薬(抗生物質)が効かない耐性菌がさまざまな場面で問題になっています。セファロスポリン系抗菌薬が効かなくなったMRSAは代表的な耐性菌です。耐性菌は抗菌薬の不適切な使用によって生まれると考えられ、家畜に感染予防の狙いで与えられる抗菌薬が問題視されてきました。オランダの養豚場で行われた追跡調査から、抗菌薬の使用量が減るにともなってMRSAの頻度が減る相関があったことが報告されました。
   
◆オランダの2011年から2013年の状況

研究班は次のように調査を行いました。
2011年から2013年にかけて、家畜関連MRSAの蔓延抑制を目的とした18か月の縦断研究が、オランダの36か所の養豚場で行われた。
2011年から2013年の間の18か月の間、36か所の養豚場で、抗菌薬の使用量とMRSAが現れる頻度を調べました。
         
◆抗菌薬が減るとMRSAも減った
       
調査から次の結果が得られました。
6か月ごとの評価によって、豚にMRSAが見つかる頻度はわずかに減少し、豚農家とその家族にMRSAが見つかる頻度は安定していたことが示された。抗菌薬の使用量を、豚1頭あたりに日々与えられる抗菌薬の年間使用量によって表すと、研究期間に44%の減少が見られ、豚にMRSAが見つかる頻度の減少と関連していた。豚のMRSA感染率はセファロスポリン系抗菌薬を使っていた養豚場で有意に高かった。
調査期間のうちに、豚からMRSAが見つかる頻度は減少していました。抗菌薬の使用量は全体として44%減少していました。抗菌薬の使用量減少とMRSAの減少は関連していました。豚にセファロスポリン系抗菌薬を使っていた養豚場では、豚からMRSAが見つかる頻度が高くなっていました。
          
耐性菌の治療に使える抗菌薬は限られ、しかも新しい薬剤が登場するごとに、その薬に対する耐性菌が現れます。普通の薬で治療できない耐性菌は、特に感染しやすい状態の人、体力が落ちている人、高度な医療にアクセスしにくい環境に対しては脅威となります。耐性菌対策のため、感染と抗菌薬使用に関わるあらゆる場面の検証が求められています。
             
         
耐性菌とは、抗菌薬や抗生物質に対して菌などが「生き延びるために」構造を変える、つまり薬に対しての「対抗策」の結果とも言えるから、薬の使用が減れば、対抗策を講じる必要がない=耐性菌となる必要もない、ということだと思うね。
当たり前、といえば当たり前なんだけど、必要に迫られて使用する、あるいは使用しなければならない薬が、他の深刻な問題を抱えこむ恐れが常にある、というのは、難しい問題だよね。
ただ、薬を使用するから耐性菌が生まれることは確かなんだから、より問題を深刻化させないために、薬以外の代替法を考えることも、場合によっては必要になってくるのかもね。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方も、MRSAは実際に罹患するケースもありますから、注意は必要でしょう。
一般的には「院内感染」というイメージが多いかもしれませんが、実際には、薬を常に使用しているから病院内では耐性菌の問題が発生しやすい、というだけであり、家庭においても、薬を使用している以上、そのリスクは常にあるわけです。
最近では、アトピー性皮膚炎に対しても、いったん症状が良くなってからもステロイド剤などを一定期間使い続ける「プロアクティブ療法」を推奨する医師がいます。
しかし、この効果が薬の「成分」によるものなのか、薬の基材として使われているワセリンなど保湿剤の成分によるスキンケア効果によるものなのかは、エビデンスとして検証されてはいません。
また、実際、プロアクティブ療法を行っていたあとぴナビ会員の方で、季節の変わり目をきっかけに、一気にステロイド剤のリバウンド症状が見られた、というケースもあります。
薬の使用が必要な場合は確かにあるのですが、「絶対に必要」なケースかどうかは、しっかり見極めていく必要があるでしょう。

2017年2月18日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
成人と比べると、乳幼児や小児には、食物アレルギーが多く見られます。
今日は、この乳幼児の食物アレルギーに関する記事を紹介しましょう。
          
          
●乳幼児の母親の72%が「食物アレルギー対応の食事づくり」に悩み
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170208/Resemom_36412.html
        
日清オイリオグループは2月8日、「第5回乳幼児の食物アレルギーに関する実態調査」の結果を発表した。「アレルギー週間」(2月17日~23日)にさきがけ、食物アレルギー疾患と診断されている離乳食期の乳幼児をもつ母親100名から回答を得ている。
調査は2016年12月27日~2017年1月5日に、インターネットを通して実施。まず、これら母親のうち「食物アレルギー対応の食事づくり」について「悩むことがある」と回答したのは、7割以上にあたる72%。「悩みがある」と回答した母親72人に、どのようなことで悩んでいるかを聞くと、「食材や献立が偏る」83.3%が最多で、以下「外出時の食事対応」47.2%、「栄養が不足するのではないか」41.7%などが続いた。
次に「食物アレルギー発症に対する不安」について聞くと、子どもが食物アレルギーと診断される以前から心配をしていたのは67%。もっとも心配していた食材では、「卵」73.1%が多かった。予防のために、「妊娠中や授乳中、自身の食事において特定の食品を食べないようにしていた」という親も、35.8%と3割以上存在していた。ただし、日本小児アレルギー学会作成の「食物アレルギー診療ガイドライン2016」では、妊娠中や授乳中は十分な栄養素が必要なため、こうした食物除去行為は「推奨されない」として、注意を呼びかけているという。
その他に、「食物アレルギー対応をしていると便利だと思う食品」を聞いたところ、「主食となるパン、パスタやお米」64%がもっとも多かった。「ソースやマヨネーズなどの調味料」50%も上位となっている。また「有事に備えて食物アレルギー対応食品などの備蓄を行っているか」を聞いたところ、57%が「いいえ」と回答しており、震災などの発生時に過半数が対応できない現状も判明した。
        
        
食物アレルギーの原因については、いろいろと考えられていますが、消化器官がまだ未熟で成長途上にあることが関わっていると考えられています。
実際、以前、厚生労働省の研究班が調査した結果では、3歳を境にして、食物アレルギーは自然現象する傾向が見られていました。
ただ、アトピー性皮膚炎との関連をみると、食物アレルギーの状況と連動するケースはみられますが、どちらかというと、食物アレルギーが良くなってからアトピー性皮膚炎の症状も改善するのではなく、アトピー性皮膚炎の症状が良くなってから食物アレルギーの状況も改善するケースの方が多いようです。
これは、最近乳幼児の食物アレルギーの原因が、皮膚のバリア機能の低下から、空気中を浮遊するアレルゲンが皮膚から浸入、免疫反応を促進していることが論文などでも発表されていますが、それに関係しているのでしょう。
いずれにせよ、食物アレルギーが、アレルギーでみた場合に「原因」ではなく「結果」なのであれば、原因となっている「もの」をまずは改善していくことが大切なのは確かでしょう。

                      

おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎も、皮膚のバリア機能の低下から発症しているケースが多いことは、最近の研究でも分かってきています。
食物アレルギーも、皮膚のバリア機能が関わっていることが多いようですが、成人のアトピー性皮膚炎の方に食物アレルギーを誘発している傾向が少ないことを考えると、そもそも乳幼児は、免疫機能が成長途上にあり、過剰な免疫を抑えるための力がまだ弱いことも大きく関わっているのではないでしょうか?
成人の場合、抑える力をすでに持っていることで、皮膚のバリア機能の低下があっても、食物アレルギーに関してはコントロールできている、とういことも考えられます。
いずれにしても、ヒトの体の機能は、常に一定ではなく、高まったり弱まったりすることがある、ということであり、それをコントロールできる生活環境の構築は、日頃、しっかり考えていくことが大切だと言えるでしょう。

2017年2月17日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
今回ご紹介している記事の最後のテーマです。
入浴の際に気をつけたい入浴温度を中心に見ていきましょう。
            
         
●2月のアトピーケアのポイント
(2017年2月号あとぴナビ、電子版記事より)
         
▼入浴温度
アトピー性皮膚炎の方にとって求められる入浴温度は、「しっとりとした皮脂を伴う汗がかける温度」、つまり体内の深部温度+1℃ぐらいです。具体的には39℃前後が理想的だと言えるでしょう。
しかし、寒さが厳しい時期、体感的に39℃では、「温まり感」を感じにくいため、どうしても温度を41~42℃まで上げてしまうケースがあります。
風邪をひいたりして体が「高熱」になる場合、体温は40℃を越えることもあります。この状態は内臓の器官にとっては大きな負担となっています。外敵に対しては高温が効果的に働きますが、内臓機能は低下させてしまい、場合によっては生命維持にも危険が生じることがあります。そのため、そういった高熱が出た状態になると、体は急激な「汗」をかいて体温を放散、熱を下げようとします。
            
41℃~42℃での入浴は、この「体温を放散」させることを必要としている入浴温度です。急激な汗は皮脂を伴いにくく、単に角質層からは水分蒸散だけが行われ、肌は乾燥の方向に向かいます。
もちろん、41~42℃での入浴は、急激な体温上昇を目的とする場合には有効ですが、その場合、入浴時間を短時間で済ます必要があります。
そして、アトピー性皮膚炎の方は、「皮脂を伴う汗をかくこと」、そして「血流を良くして肌の修復を進めること」が求められますから、短時間の入浴では、その目的を達することができません。長時間の入浴が可能な入浴温度を求められます。
アトピー性皮膚炎に対して、入浴が「プラス」に働くか、「マイナス」に働くか、もっとも大きな分岐点が、この「入浴温度」にあるといっても過言ではないでしょう。
心地よい入浴は確かに大事ですが、いくら心地よく感じても、肌に負荷が継続してかかる状況(乾燥に向かわせる、など)では意味がありません。
特に冷え込みが強い今の時期、肌にとって必要な入浴を実践するように心がけて欲しいと思います。
         
▼入浴環境
入浴環境を整えることも、反復継続して入浴を実践しているアトピー性皮膚炎の方にとっては大切な要因です。
特に、水道水中に含まれる遊離塩素は、アトピー性皮膚炎の肌にダメージを与える要因である、という研究報告もありますので、処理はしっかり行うようにしましょう。
また、塩素の処理だけでなく、血流を促進したり、肌をしっとりさせる入浴剤を使用することで、体や肌への入浴効果をさらに高めることができます。
          
・じんわり、皮脂を伴う汗をかく
・血流を良くする
            
基本は、この二つになります。
感染症が強い状態であれば、殺菌ができる成分などが有効になることもありますが、それはあくまで一時的なものです。健常な肌に殺菌を続けた場合、逆に正常な菌叢を乱すこともあるので注意が必要です。
入浴環境も自分にとって必要なところを補えるよう、適切に整えましょう。
            
         
2月のアトピー対策について、スキンケアと入浴の両面を述べました。
3月~4月の春先は、毎年、お肌の状態を落とす方が増えてきます。
今の時期にお肌の状態を整えるのと、逆に悪化させるのとでは、その後のアトピー対策にも大きな影響を与えます。
自分にとって、必要な対策を適切に行いましょうね。

                      
おまけ★★★★北のつぶやき

今回、ご紹介した記事は、電子版のあとぴナビでご覧いただけます。
興味のある方は、ご覧ください。

●あとぴナビ電子版
http://www.atopinavi.com/eb/index.html

2017年2月16日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は、冷えの対策についてです。
         
         
●2月のアトピーケアのポイント
(2017年2月号あとぴナビ、電子版記事より)
       
▼冷え対策
今年に入って、強い寒気が流れ込んで気温が低下、各地で大雪になるなど、冷え込みが強い状況が続いています。ヒトは恒温動物ですので、一定の体温を維持するよう自律神経が機能しています。
ヒトの体温は血流によって運ばれる熱によって維持されますが、寒い時期、皮膚表面からの熱の放散を少しでも防ぐため、自律神経は皮下血流を「悪くする」ように機能します。皮下血流が悪くなることで内臓など重要な器官の熱が減らないように働くのです。
外気に接する部分への熱の伝達が減る分、熱の放散は減りますが、それは同時に「汗をかかない」=「皮脂も出ない」、そして汗と皮脂によって形成される自分の力で行う「スキンケア」の機能も低下させていることを意味します。
また、掻き壊しなどが見られた肌が修復されるためには、血液によって修復に必要な「物質」が届けられる必要がありますが、冷えの状態では、血流そのものが低下しているため、こうした肌のダメージの回復が遅れがちになります。
このように、冷えの状態とは、単に手足が冷たく感じるだけでなく、アトピー性皮膚炎の方にとっては、肌の乾燥とダメージ肌が回復しない、という二重のマイナス点を抱えることになります。
       
▼血流の改善は入浴で
こうした冷えの状態を改善することは、「血流の改善」が必要になるわけですが、血流を良くする身近な方法は「運動」と「入浴」です。
ただ、運動の場合、寒さが厳しい今の時期、血流を改善するために求められる運動量は、気温が高い時期よりも多い量を求められ、身体が必要とする熱量を得ることは大変です。
そこで実践したいのは、毎日の生活習慣である「入浴」を上手に活用することです。
ただ、入浴は、温度や時間、入浴環境によって、アトピー性皮膚炎の肌状態にプラスとマイナスの両面をもたらすため、「正しい入浴」を行うことが大切になります。
          
          
冷えの対策は、アトピー性皮膚炎の方の「ダメージを受けた肌」の修復、そして自らの体が行うスキンケアの力を得るために、とても重要な役割に繋がります。
運動が行いづらい環境の方は、「入浴」で冷えの対策を行うようにしましょう。
明日は、入浴を行う際に気をつけたい「入浴温度」などについて述べたいと思います。

 

おまけ★★★★南のつぶやき

冷えの状況について、「手足が冷たい」状況を指す、と考え、抹消部位を「温める」行為が冷えの対策、と考える方が時々います。結果的に、抹消部位を温めることで冷えの解消につながることはありますが、それは一部です。基本的に、冷えとは手足が冷たい状況を指すのではなく、血流が悪い状態を指しており、手足が冷たいことは、血流が悪い「結果」により生じた症状にすぎません。何を「解消」しなければならないのかは、正しく把握することが大切ですね。

2017年2月15日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、昨日の続きです。
保湿のケアについて考えていきましょう。
           
         
●2月のアトピーケアのポイント
(2017年2月号あとぴナビ、電子版記事より)
         
▼角質層からの水分蒸散を減らす「保湿」ケア
角質層からは、常に水分が蒸散していますが、通常は、汗と皮脂が乳化することで作られる「皮脂膜」がお肌を覆うことで、その蒸散を調節、角質層の水分不足(=乾燥)を防ごうと働きます。
しかし、汗がかきづらい寒い時期、特に汗をかきにくいアトピー性皮膚炎の方は、この皮脂膜の形成が上手くできていない状況が見受けられます。
そのため、乾燥が生じやすい、ということがあるのですが、その対策としては、角質層の水分蒸散を防ぐための保湿ケアを行うようにしましょう。
具体的には、油分系アイテム(液状、固形のオイルアイテム、オイル分を多く含むクリームなど)でバリア機能が低下した状態の部位を「覆う」方法です。
なお保水は、多めに行うことが基本になります。ほとんどのアトピー性皮膚炎の方は、この保水の量が足りないことで、バリア機能の回復が遅れているケースが多いようです。
それに対して、オイル系アイテムで水分蒸散を抑えるための「保湿」ケアについては、蒸散を抑えるための量があれば十分ですので、特に多めの必要はありません。
特にオイル系アイテムは、べたつき感があることで抵抗がある方もいます。
ただ、保湿ケアは、いわばお肌の「一番上に行うケア」と言えます。そのため、服と擦れた
り露出部位を触ったりすることで、どうしてもオイル分が定着している時間が短くなりやすいものです。
そこで、乾燥時期のしっかりした保湿ケアとしては、頻度を多く行うことを心がけましょう。
朝、学校や仕事に行く前に保湿ケアを行って、帰ってくるまで何もしない、というのは、今の時期、角質層のバリア機能を考えた場合、大きなマイナスです。食事の時間や休憩中などを利用して、「塗り直し」は行うようにしましょう。
          
▼角質層に水分を留めるための「保湿」ケア
一方、角質層の乾燥は水分の蒸散を油分で覆うことで抑えるだけでは、十分でないことがあります。その原因が「角質層に水分を留めるための因子が不足している」という部分です。
アトピー性皮膚炎の肌に対する研究では、これまで、セラミドやフィラグリンといった、角質層内において水分を保持するために必要な因子が不足している傾向があることが明らかになっています。
角質層内で水分は「水」の状態で留まっているわけではなく、「何か」にくっついて保持されています。つまり、これらの水分を保持するための因子が不足している場合、当然、蒸散もしやすくなります。角質層に十分な水分が留まるためには、留めておくための因子も重要になる、ということです。
そして、このセラミドやフィラグリンは性質上、塗布するスキンケアでは十分な補給が行えません。
なぜなら、細胞間脂質など他の角質層内の物質として機能しなければならないため、自らの体で「生成」する必要があるためです。
一般の「乾燥肌」とは違い、アトピー性皮膚炎の方は、掻き壊しなど他の要因が角質層内の水分を「失わせやすい」状態にあります。
角質層内に「十分な水分を保持する」ためには、その水分を保持する因子もまた「十分に存在する」必要があると言えるでしょう。
もっとも適切な方法としては、自ら生成するための「材料」を補給する、つまりサプリメントの活用が良いでしょう。そして、活用する際は、しっかりとしたエビデンスがあるサプリメントを選びましょう。
            
▼アトピー性皮膚炎の方のスキンケアの基本は「保水」であることを忘れずに
最後に、乾燥対策として行う保湿ケアで、注意して欲しいのが、保湿ケアを「活かす」ためには「保水」ケアが必須である、ということです。
保水を行わないまま保湿ケアだけ行っても、角質層内の水分量を減らさないようには働い
ても補う働きまでは至りません。まずは、保水ケアで、十分に水分を与えてから、その水分を「逃さないように」、重ねて行うケアが「保湿」ケアです。
水分が減ることでバリア機能が低下した肌状態に対しては「保水」が必須であることを忘れないようにしましょう。
          
            
保湿ケアは、「保水」ケアを補うために重要な役割を担います。
特に、冬から春にかけては、保湿ケアがしっかり行えていないと、せっかく保水ケアを行っても、その恩恵を十分に受けることができません。
適切な保湿ケアは意識するようにしましょう。

明日は、冷えの対策について紹介します。

                     
おまけ★★★★東のつぶやき

一般の方がイメージする「保湿」とは「モイスチャー」と同義語で考えられることが多いようですが、アトピー性皮膚炎の方に求められる保湿とは、水分蒸散量の低下、という部分になります。
肌の弾力などは、「結果」として得られるものですから、まずは、そのための「原因」と「経過」を適切な対策で行うことは忘れないようにしましょう。

2017年2月14日

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

                       
2月も中旬となりましたが、まだ冷え込む日は続いています。
今月のあとぴナビに掲載された2月のアトピーケアの記事を紹介しましょう。
            
             
●2月のアトピーケアのポイント
(2017年2月号あとぴナビ、電子版記事より)
          
真冬の季節、お肌は乾燥し、冷えの状態も強くなることで、アトピー性皮膚炎の症状に影響が見られやすい時期となります。
このあと、春先になると、季節の変わり目から状態を落としやすくなるため、今の時期に、しっかりお肌の「回復」を図ることはとても大切です。
2月のアトピーケアで必要なポイントを探っていきましょう。
        
         
●乾燥対策
・角質層の水分蒸散を減らす
・角質層に水分を留める
・スキンケアの基本は「保水」
       
●冷え対策
・血流の改善は入浴で
・皮脂を伴う汗をかく
       
      
2月の季節としての特徴は「真冬」ということです。暦の上では、春が始まる時期ですが、気候的には寒さも増して、お肌を取り巻く環境は「乾燥」と「冷え」の両面から厳しくなってきます。
それぞれに必要な対策をしっかり施して、真冬の季節を上手に乗り越えていきましょう。
       
▼乾燥対策
最近の私たちの生活環境は、随分と進歩して、生活空間のほとんどでは暖かく過ごせるようになってきました。
しかし、基本的に、外的な環境が変化したわけではありませんので、「大気が乾燥しやすい」状況は変わってはいません。
そして、エアコンが主流となっている暖房器具は、乾燥状態を強めますので、お肌のバリア機能にとっては、低下しやすい環境となっている状況です。
昔よりも現代の方が、お肌にとっては逆に影響を受けやすい環境と考えた方が良いでしょう。
          
▼保水と保湿の強化
アトピー性皮膚炎の方の肌状態を考えた場合、バリア機能の低下は、角質層内の水分保持状態が低下したことからもたらされることが多く、そこに掻き壊しが加わることで、さらに水分を維持しづらい状況になっています。
そのため、対策の基本は、他の季節と同様に「保水」になりますが、大気の乾燥がみられる分、角質層からの水分蒸散量は多くなりますから、肌に「保水」で与えた水分を角質層に留めるための「保湿」も強化することが必要になります。
          
            
最近の、特に成人型のアトピー性皮膚炎(成人以降に発症したアトピー性皮膚炎)の原因は、皮膚のバリア機能低下が最初にあって、そこから皮膚の細菌叢を乱し、黄色ブドウ球菌などが増えることから始まると考えられています。
皮膚に異常に増加した黄色ブドウ球菌が出すデルタ毒素は、血中において、IgEを増強させることが研究により明らかになっています。
つまり、皮膚のバリア機能の低下から、免疫機能のバランスが乱れ、そこから「アトピー性皮膚炎が発症する」というケースです。
最初のきっかけといえるバリア機能の低下に深く関わるのが、角質層内の「水分量」です。
乾燥が最初のきっかけとなっているケースも多いので、スキンケア対策はとても大切だと言えるでしょう。
明日は、保湿のケアについて重点的に見ていきましょう。

                        

おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方に「スキンケアが大切」ということは、治療にあたる医師も言いますが、「どれくらい重要なのか」を十分に理解されていない方は多いようです。
特に、保水については、角質層が健全に「皮膚の機能」を保つための基本中の基本と言えます。
まだ乾燥する時期が続きます。
適切なスキンケア、保水を意識したケアはしっかり行うようにしましょう。

2017年2月13日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
気温の上下が少しずつ大きくなってきて、季節は、少しずつ春に向かって進み始めています。
これからの季節、気をつけたいことの一つは「花粉症」でしょう。
今日は、花粉症に関する記事を紹介しましょう。
        
         
●ツラい春がやってくる…1万人に聞く「花粉症あるある」と予防策3つ
http://news.livedoor.com/article/detail/12635884/
       
冬もそろそろ終盤、新緑芽吹く春がだんだん近づいてきました。「あー、また花粉症の季節か……」と暖かくなる春を喜べない女性に悲しいお知らせが。
じつは花粉飛来の季節は毎年1~5月で、2月でも既に花粉症の季節に突入しているのだそう。
そこで今回は、来る花粉のピーク時期に備え、資生堂『dプログラム』が全国20~30代の働く女性1万人を対象に実施した「女性の“花粉の時期あるある”に関する調査」の結果と、花粉症の症状を和らげる対策をご紹介しましょう!
        
■“花粉の時期あるある”1位は、「鼻をかみすぎて赤鼻になる」
      
まず、「あなたは花粉の時期(1~5月)、花粉に悩んでいますか?」と尋ねると、「はい」と答えた人は44%、うち「憂うつになるほど花粉に悩んでいる」のは33.9%でした。
では、花粉に悩む女性はどんな症状で悩んでいるのでしょうか? 皆が共感する“花粉症あるある”項目で自分が該当するものを選んでもらったところ、「よくある/たまにある」と答えた項目のランキング結果は以下の通りになりました。
       
1位:「鼻をかみすぎて、赤鼻によくなる」(67.5%/23.8%)
2位:「くしゃみや鼻づまりで熟睡できない」(59.7%/31.6%)
3位:「鼻が詰まっているので常に酸欠状態になり、頭がボーッとする」(57.8%/33.0%)
4位:「花粉のせいで春を楽しめない」(51.0%/38.3%)
5位:「ティッシュやマスクを大量に使用するため、お金がかかる」(45.6%/40.3%)
   
        
1位は「鼻をかみすぎて、赤鼻によくなる」。同時に鼻の皮も剥け、お化粧がガビガビになる恐れもありそうです。
2位の「くしゃみや鼻づまりで熟睡できない」は、翌日の健康状態にも関わり、仕事にも支障が出てきてしまいそうですね。
3位の「鼻が詰まっているので常に酸欠状態になり、頭がボーッとする」は、何ヶ月も鼻風邪を引いているような状態でしょうか。想像するだけで苦しそうですし、日常生活に大いに影響がありそうです。
回答者のあるあるエピソードでは、「いいティッシュが職場の周辺で売り切れになるので、お昼休みはティッシュを探す旅に出る」、「杉の木を増やした国に対する怒りがこみ上げる」、「くしゃみを連発すると、お腹がすく」、「鼻づまりで恋人とキスしにくい」などの声が聞かれました。
          
■花粉症の症状を和らげる対策3つ
        
花粉症の症状が重い人にとっては春はまさに地獄。そこで今回は、『VenusTap』の過去記事や米国の医療機関『Mayo Clinic』による医学専門サイト、健康情報サイト『Health』の記事を参考に、医師による“花粉症の症状を和らげる対策”をご紹介しましょう。
       
(1)花粉の多い日と時間帯の外出に注意する
花粉が最も多いのは乾燥して風の強い日。屋内にいたほうが良いそうですが、外へ出る場合はマスクや眼鏡などで防御しましょう。花粉が少ないのは雨の日だそうです。
過去記事「え…朝のエクササイズはNG!? “花粉症をひどくする”意外な原因4つ」でもお伝えしたように、花粉の飛散は早朝~午後12時ごろまでが最も多いようなので特に気をつけましょう。
            
(2)帰宅後入浴して髪を洗う
外から家の中に花粉を持ち込むことが多いため、帰宅したらまずシャワーや入浴で、付いた花粉を流すとよいそうです。部屋の中に残る花粉も少なくなり、就寝時も悩まされずに済みそう。
鼻の穴の中に花粉が付着することも多く、くしゃみや鼻水の原因になるため、鼻の中は入念に洗っておきましょう。また、着ていた服も家に入ったらすぐに脱ぎ、毎日洗うことがお薦めです。
          
(3)室内の空気をキレイにする
家の中に持ち込んだ花粉で悩まされないよう、空気清浄機やエアコン、除湿機などを駆使して室内の空気をクリーンに保ちましょう。カーペットなどアレルゲンが溜まりやすいものは使わないほうがよさそうです。
         
上記の予防策以外にも、普段から免疫力を上げる食生活と生活習慣を取り入れて、花粉飛来のピークに備えましょう!
            
            
記事を読むと、花粉症の影響は、直接、「鼻水が出る」といった症状だけでなく、睡眠が取れづらい、行動がおっくうになる、など、自律神経や内分泌に影響を与える要因も含んでいることが分かります。
そして、アトピー性皮膚炎の方にとっても、こういった二次的な影響がアトピー性皮膚炎の症状に悪影響をもたらすこともありますので、注意が必要でしょう。
花粉症の時期は、ニュースなどでも花粉情報で取り上げますが、まだ本格的な季節になる前に、予防策はしっかりとっておくようにしましょう。

                    
おまけ★★★★南のつぶやき

今年は、1月の下旬ころ、少し気温が上がった時に、花粉の影響が見られ始めていました。
この段階では、まだ花粉の飛散情報もなかったのですが、一部の花粉症の患者は敏感に反応にしていたようです。
症状が出始めると、連鎖的な影響から悪化していくこともありますので、早め早めの対処はしっかりと心がけましょう。

2017年2月12日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
昨日は、東さんが食事の話題に触れていたけど、今の「魚」は注意が必要になることもあるみたい。
         
          
●大気汚染は海のマグロも汚す! 中国から飛来する水銀が日本の食卓を変える?
http://healthpress.jp/2017/02/post-2729.html
         
ここ数年、中国の大気汚染は日本にも深刻な影響をもたらしている。1月28日、春節(旧正月)を迎えた中国では、北京市内で花火や爆竹が使われたため、さらに深刻な大気汚染に見舞われた。
中国メディアによると、北京市内では28日未明、微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が一時、中国の環境基準の18倍を超えたという。PM2.5は呼吸器、循環器に作用し、脳卒中、心筋梗塞などのリスクも高める。中国では、大気汚染が原因で年間100万人の死亡者が出ているとまでいわれている。
だが、この汚染は大気だけにとどまらない。中国から偏西風で飛んできたPM2.5とともに水銀が日本に押し寄せ、環境中でさらに毒性の強いメチル水銀に変化しているのだ。
メチル水銀は、かつて熊本県・水俣湾の住民に多数の死者を出し、いまも後遺症を残す「水俣病」の原因物質だ。
日本生協連は、メチル水銀濃度の高い水産物を主菜とする料理の目安について、<通常で週2回以内(週計100~200g以下)。妊婦や幼児、近く妊娠を予定されている人は週1回以内(同50~100g以下)に抑えよう>と消費者に奨めている。
具体的には、マグロ類(カジキを含む)やサメ類、クジラ類(イルカを含む)や深海魚類などが対象だ。
海に囲まれた島国育ちの日本人の場合、その水銀摂取の8割以上が魚介類由来のものといわれる。なかでも人気のマグロは、寿司でも良し、刺身でも良しの人気者。なんの躊躇もなく、「遠慮すんな」「たくさん栄養摂れ」と妊婦に奨める姿を見かけても不思議はない。
だが、調査用に捕獲したマグロの組織検体を検査したら、含まれていた水銀濃度が<海水と比べて1億倍>だった、という数値を聞かされて驚愕しない人はいないだろう。
      
そんなマグロの水銀濃度と大気汚染をめぐる、興味深い最新研究が報告された。
       
▼火力発電とマグロの深い関係
       
最近の北大西洋海域では、北米の火力発電などに用いられる石炭利用料(=水銀の産業排出量)の減少に伴ない、マグロの水銀濃度も低下しているようだ――。
そんな研究結果が、昨年11月10日の『Environmental Science & Technology』(オンライン版)に掲載された。米ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校海洋・大気化学学部教授であるNicholas Fisher氏らの研究による成果だ。
解析に際しFisher氏らは、2004~2012年に捕獲されたタイセイヨウマグロ約1300匹の組織検体(年齢は9~14歳)を対象に、その水銀濃度を比較検証した。いずれのマグロも、カナダ南東部に位置するセントローレンス湾やメイン湾の海域で操業する商用船が捕獲したものだ。
なぜ、マグロが研究対象に選ばれるのか? それは「食物連鎖の頂点(上位)」に立つ大型魚であり、水銀を含んだ小魚類を食べることによって蓄積される水銀量がハンパないからである。
しかもツナ缶の消費量が(それこそ)ハンパない米国人の場合、魚介類から摂取する水銀のおよそ40%がマグロからという原因に結びついているため、今回の知見が耳目を集めている。
          
▼水銀は空からも降ってくる
       
水銀は神経毒性をもち、母体を通じた胎児や生育中の幼児への影響が大きい。なかでも水俣病の悲劇で知られるメチル水銀の毒性は強く、神経発達障害や認知能力低下、心血管疾患などの増加を促しかねない。
米国国民健康栄養調査によれば、米国内の胎児の7.8~15%が過剰な水銀にさらされていたという報告もある。
一方、北米近海では1990年から2007年までの排出量調査で水銀が年間2.8%低下、北大西洋の海水でも同期間に年間4.3%低下。後者の上空大気における水銀量も2001年から2009年までに20%も低下している事実が判明していた。
Fisher氏らの試みは、こうした低下の影響を評価するために実施されたわけだが、上記の期間中に捕獲された対象魚群の水銀濃度も平均19%低下していたそうだ。ただし、その研究成果は、調査地域の水銀排出量の変化と対象魚における水銀濃度の直接的な因果関係を証明したものではない。
先程の北大西洋の低下傾向とは対照的に、アジア海域からの恵みを食する日本人にとって、先の大気汚染で水銀問題は深刻度を増している。
以前に米国・ハワイ大学とミシガン大学の研究者らが専門誌に寄稿した論文でも、北太平洋に深海棲息する魚群の水銀濃度上昇が明らかにされ、その主因が中国やインドの石炭火力発電所から排出される水銀の関与が取りざたされた。
とりわけ、中国から偏西風に乘って飛来してくる水銀による、日本の内陸水域の魚類に及ぼす影響は侮れない。特に妊婦の方々(予備軍も含む)は、くれぐれも冒頭紹介した食事の推奨事項を心がけてもらいたい。
         
            
記事によると、マグロに含まれる水銀の濃度は海水と比べて「1億倍」ということらしいけど、少しびっくりする数値だよね。
もちろん、海水自体の濃度が極端に低くて、マグロに含まれる濃度も、ただちに健康に影響を与える量ではないのだろうけど、水銀は「蓄積」する性質があるから、積極的な摂取は、相応のリスクを考える必要はあるんだろうね。
大西洋は、北米近海での水銀の排出量が減ることで、魚の水銀濃度も減ったことを考えると、PM2.5が問題となっているアジアでは、確かにこれから水銀の問題が深刻になるのかもしれない。
こうした情報は、企業間や国家の思惑(排出規制など)も絡むから、初期の段階で情報や警告が積極的に行われることはないから、消費者側が察知しておくことは大切かもね。

                          
おまけ★★★★大田のつぶやき

今回、取り上げている水銀は、悪影響をもたらす場合、中毒症状など、深刻な体への影響が考えられます。
環境がもたらす健康への影響は、いろいろな面で「敏感」な問題を抱えていますが、自分がその「悪い影響」を受けないように注意深く行動することは大切でしょう。

2017年2月11日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               
食は、私たちの行動や体に直接関わるもので、健康に対して密接な影響を与えることは広く知られています。
今日は、医療従事者の食事について取り上げた記事がありましたので、紹介しましょう。
         
      
●医療従事者が積極的に食べる物の3位は魚、1位はやっぱり……?
http://news.mynavi.jp/news/2017/02/07/134/
       
医療従事者は人々の健康を見守りサポートする立場であるため、やはり健康に対する感度が高い人が多い。命に関わる現場の最前線にいるからこそ、自らの健康を考えて実践していることもあるのではないだろうか。
とりわけ食事は「医食同源」という言葉もあるように健康の要となる。栄養バランスやカロリー量を考え、適切な量の食事を摂(と)ることが健康の基本であるのは間違いない。
では医療に携わる人々が、自身の健康を考えて日々の食事の中で積極的に食べている食材は何だろうか。今回、医療関連の職に就いているマイナビニュース会員98名に質問してみたので、本稿では理由と一緒に紹介していく。
       
Q. 普段の食生活で積極的に食べている食品を教えてください
1位: 野菜全般(67.3%)
2位: 豆・大豆製品全般(49.0%)
3位: 魚類全般(39.8%)
4位: 乳製品全般(36.7%)
4位: きのこ類全般(36.7%)
      
■野菜全般
・「野菜全般は意識しないと不足しがちになるし、意識しないと食べないから」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)
・「野菜。肉に食事が偏りがちなのでとりあえずとるようにしている」(29歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「勤務の都合で食事の時間が不規則になるため、サラダを食べるようにしている」(27歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「緑黄色野菜は栄養が豊富だと聞くので、よく摂るようにしている」(26歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「生野菜をよく食べます。24時間待機で睡眠時間も細切れなので、ビタミンを積極的に摂るようにしています。ダイエットも兼ねているので、食事の最初にたくさん食べます」(41歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「野菜はミネラルが摂れるし、便通をよくするため」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
      
■豆・大豆製品全般
・「大豆のイソフラボンは美容に良いと聞いたので、豆腐をアレンジして毎日食べている」(40歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「動物性たんぱく質よりも植物性たんぱく質を摂取することにより、肥満を予防できる」(40歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「豆乳でオールブランを食べています。低カロリー高たんぱくの豆乳で、食物繊維を摂れるように心がけています」(38歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「豆類のたんぱく質は良いと聞き、豆腐や納豆を積極的に摂っている」(29歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「納豆は毎日食べている。発酵食品の栄養素は万能なので」(46歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
       
■魚類全般
・「青魚。HDLコレステロールが気になるため」(34歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「貧血の気があるため、鉄分の多い野菜や魚を食べるようにしている」(30歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「ダイエットをしているとたんぱく質が不足しがちになるので、バランスよく食事に取り入れるようにしています」(30歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
       
■乳製品全般
・「便秘は病気の元凶となるため、予防のために乳製品を意識して摂る」(48歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「便秘ぎみなので、ヨーグルトを食べるようにしている」(26歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「ヨーグルト・チーズなどは栄養豊富なので」(40歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
         
■きのこ類全般
・「食物繊維が多いし、食事量のカサ増しになるのできのこ類を食べてます」(51 歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「便秘にならないよう、食物繊維の多いキノコなど意識して摂っている」(28歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「しいたけ。おいしいし健康に良いから」(38歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
       
■総評
7割近くが支持した「野菜全般」がダントツという結果になった。「野菜はどうしても必要だから」などのように野菜が栄養の要であると考えている人が多く、「生野菜。医師に勧められた」(55歳男性/医療・福祉・介護サービス/その他技術職)と、医師の指導により摂取しているという回答もあった。具体的な野菜としてはトマトを挙げる人が多い印象だ。
続いて2位になったのは、約半数の人が回答した「豆・大豆製品全般」。豆腐や豆乳、納豆などとバリエーションも豊かでいろいろな料理に使える万能な食材であるため、「毎日何かしらの形で摂っている」という人も見受けられた。 3位の「魚類全般」を選択した人は4割弱。「肉類全般」(21.4%)よりも倍近い支持を集めており、「動物性たんぱく質では肉よりも魚の方が健康にはよい」とのイメージが定着していることがうかがえる。
どの食べ物においても、その食材が体に良いということはもちろんだが、偏った食生活を正すために意識的に食べているという考え方が目立った。忙しい日々が続き、食事がなおざりになってしまう人は3日間や1週間といったスパンで考えてみてはどうだろうか。
例えば、平日に外食ばかりで脂っこい食事が続いてしまったら、週末は野菜を多めに食べて動物性たんぱく質や油脂を少しにする――といった具合に、無理なくトータルでのバランスよい食事を目指してみよう。
            
          
医療従事者が摂取する食事が、必ず良い食事、というわけではありませんが、少なくとも、「健康」を職業としている分、日頃の食生活習慣が身体に与える影響と、そしてどういった食事を摂取しなければならないのかは、一般の方よりも注意深く考えていることが多いと思います。
そして、アンケートの結果は、野菜、豆、魚、乳製品、きのこ類全般の順番となり、一般の方も「健康に良い」というイメージを持つ商品が並んだのではないでしょうか?
野菜は、ミネラルやビタミンなどの栄養素、そして豆と魚は和食によく出てくるタンパク質、乳製品ときのこ類は腸内環境に関わり免疫機能に影響を与える食材、といった感じでしょう。
逆にいえば、これらの栄養素が食事の中で定期的に摂取できていない場合、「健康を悪化させる」可能性も考えられます。
毎日の食生活習慣は、即効性の部分で影響を与える部分ももちろんありますが、その基本は「積み重ね」として得られる「体の基礎」として影響を与える部分です。
アトピー性皮膚炎の方に「和食」が良い、と言われますが、実際、あとぴナビの会員の方をみても、症状の改善に対して「食事の改善」が影響をもたらしているケースは、頻繁に見受けます。
甘いものを食べて、油濃いものを食べて、野菜は食べずに、さらにインスタント食品などばかり食べている、こんな状況の方が、手作りの「和食」を中心に食生活を変えたら、短期間で症状が激変した、という理由は、なんとなくでもお分かりいただけるのではないでしょうか?
食事の内容を「体に悪くない食事」をベースに考えるのではなく、「体に良い食事」を目指す、つまり「攻めの食事」を目指すことも、アトピー克服には大切な要因となるのでしょう。
自分の食生活習慣が「良くない食事」と思う方はもちろん、「悪くない食事」と思っている方も、「良い食事」を目指すようにしてみましょう。

                    
おまけ★★★★博士のつぶやき

食事の内容は、アトピー性皮膚炎の方に限らず、とても重要な要因であることは確かじゃ。
じゃが、今の社会生活環境が、昔ながらの「和食」が当たり前とはならない状況にあることも事実じゃろう。
研究によれば、日本人と西洋人の腸の長さは違うらしい。その理由として、昔ながらの食生活習慣(和食と洋食の違い)が、その長さを決定づけた、という研究もあるようじゃ。
日本人にあった食事を心がけたいものじゃの。