2017年5月24日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
今日は、免疫に関する最新の研究記事を紹介したいと思います。
          
         
●免疫「ブレーキ役」白血球の一種を発見 大阪大チーム
http://www.asahi.com/articles/ASK4K3HRQK4KPLBJ001.html
         
細菌の感染などから体を守る免疫のブレーキ役として働く「免疫チェックポイント分子」を白血球の一種で見つけたと、大阪大学のチームが18日、欧州リウマチ学会誌に発表した。この分子をねらう薬を作れば免疫が働きすぎる病気に効く可能性があるという。
白血球は細菌感染に素早く反応する「好中球」が大部分を占める。チームは好中球が異常に活性化し、皮膚や肺、腎臓などで障害が出る難病「ANCA(アンカ)関連血管炎(AAV)」の患者で、なぜ好中球が暴れてしまうのかを調べた。
患者と健康な人の血液中で、免疫の活性化に関係する「セマフォリン4D」という分子がどこにあるかを比べると、患者では好中球の表面にある分子が減り、表面から切り離されて血中を漂い、炎症を促す分子が数倍増えていた。
また、この分子を作れないように遺伝子操作したマウスだと、好中球が自分の血管を攻撃してしまった。好中球表面の分子が血管表面の別の分子と手を結ぶことが、好中球の攻撃を止める合図になっていることも確認。ブレーキ役の分子だと分かった。西出真之助教(呼吸器・免疫内科)は「ANCA関連血管炎の重症度を調べられるマーカーや治療法を確立したい」と話す。
別の免疫細胞であるT細胞では、免疫チェックポイント分子の働きを妨げるがん免疫薬「オプジーボ」などが開発されている。(合田禄)
            
             
直接、アトピー性皮膚炎と関係がある研究ではありませんが、体が持つ免疫システムには「アクセル」と「ブレーキ」が備わっていることが分かります。
アトピー性皮膚炎の炎症も、ある意味、免疫の過剰な働きによるものであることを考えると、こうしたブレーキ役の役割を考えていくことは重要なのかもしれませんね。

                    
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎に関する免疫システムも、サイトカイン(インターロイキン)が、ある意味、アクセルとブレーキの役割を担っておると考えて良いじゃろう。
ヒトの体の仕組みは、バランスが「大事」なのかもしれんの。

2017年5月23日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

                          
今日は、犬の話だけど、温泉治療の効能について記事が出ていたので紹介するね。
            
         
●犬も温泉治療で効能?臨床試験で医学的裏付けへ
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170516-OYT1T50130.html
       
愛犬も湯治で元気に――。
    
鳥取大動物医療センターは来春から、鳥取市の吉岡温泉で、源泉を犬の外科手術後のリハビリや皮膚病などへの治療に活用する<臨床試験>を始める。同センターによると、ペットが入れる温泉は各地にあるが、効能を医学的に裏付けようという研究はないという。
吉岡温泉は平安時代の開湯と伝わり、江戸時代の文献には藩主・池田氏も頻繁に湯治に訪れたとの記述も残る。泉質は弱アルカリ性で、筋肉痛や神経痛、乾燥肌などの改善に効き目があるとされる。
犬でも同様の効果が見込めるのではと、同センターの岡本芳晴教授(57)(獣医学)が吉岡温泉町自治会に研究協力を打診。今月中に建設を始める日帰り客向け入浴施設内に、大型犬用(縦1・5メートル、横1・8メートル、深さ70センチ)と小型犬用(縦1メートル、横1・3メートル、深さ35センチ)の浴槽を設ける。
臨床試験は来年4月開始予定で、骨折して手術を受けたり、皮膚が荒れたりして同センターが治療している犬に機器をつけて入浴させ、心拍数や体温、呼吸数などを測定。症状の改善が見られるかどうかや、治療に適した温度、入浴時間などを調べる。効果が立証できれば、民間の動物病院からも受け入れるという。
岡本教授は「ペットの健康や長寿は飼い主の願い。安心して利用できる温泉療法サービスを産学連携で生み出せれば」。同自治会の男性(65)は「昔から湯治場として知られる吉岡温泉の新たな魅力にしたい」と話している。(中田敦之)
         
          
温泉の効能は、ヒトに対するエビデンスはあるわけだから、他の動物にあっても不思議ではないよね。
サルやカピパラは、温泉に浸かっているイメージがあるけど、皮膚や血液循環、そして、温泉の種類によっては特有の効果(影響)が得られるのかも。
最近、ペットを飼う人が増えているらしいけど、なぜ温泉が良いのかを考えると、ペットの健康維持に役立つかもね。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

温泉のもっとも有効とされる効果は「非特異的変調作用」です。
これは、温泉が持つ特有の成分による生体への刺激を受け、生体がその刺激から「元に戻そう」とすることで、内分泌機能や自律神経機能が活性化されることにより得られます。
これも、自分が持つ治癒力をサポートするための働きですので、元となる部分は、結局のところ、自然治癒力が基本であることは確かでしょう。

2017年5月22日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、今回のテーマの最後の部分になります。
          
          
●笑いと音楽、そしてKISSがアトピーを救う
(2005年1月号あとぴナビ掲載記事)
          
▼母乳を通して子どもに伝わる「笑い」の効果
          
母乳にはレプチンという脂肪細胞から出るホルモンが含まれています。レプチンは、食欲をコントロールしたり、ストレスやアレルギー反応を抑制するはたらきがあります。授乳中に漫才を見てもらった母親の母乳はレプチンが増加し、天気予報を見た母親の母乳には変化がありませんでした。授乳前後で乳児のダニアレルギー反応を検査すると、漫才を見て母親が笑い、その結果レプチンを多く含む母乳を飲んだ子どもは、ダニによるアレルギー反応が軽減されたのです。母親の笑いが子供に伝わったことになります。
これは牛乳では効果がありません。低音殺菌処理の過程でレプチンが失われてしまうからです。また、アトピーの母親の母乳にもレプチンが少ないことがわかっています。
笑うことでストレスが軽減され、その結果母乳中のレプチンが増加していると考えてよいでしょう。一方、母親の笑いはまた、赤ちゃんのアレルギー反応を抑制します。この場合は、純粋に母親の笑いの効果を確認するために、ミルク授乳でしました。母乳だと、上記のレプチンが、笑いで増加するからです。授乳前後で乳児のダニアレルギー反応を検査すると、漫才のテープをイヤホンで聴いて母親が笑った場合に(これだと、赤ちゃんには漫才は聞こえませんので、純粋に母親の笑いの効果が検討できます。)、ダニによるアレルギー反応が軽減されたのです。母親の笑いが子どもに伝わったことになります。
母親がリラックスすることによって、乳児のアトピーは軽減できるのです。
       
▼心と体を癒すことがアトピー改善に効果がある
      
アレルギー反応を軽減する効果があった笑い、音楽、キスにはある共通点があります。
ユーモアや笑いなどで生活を楽しくする、リラックスできる音楽を聴くことでストレスを軽減させる、豊かな情緒やキスによる愛情表現などの触れ合いなどは、すべてギスギスした現代社会から失われつつあるものだということです。さまざまなストレス、つらい治療によるイライラ、かゆみによる不眠、食生活の乱れ……。これらは普段の生活からリラックスできる時間を奪ってしまいます。また、パソコンやテレビゲームもストレスを増加させアレルギー反応を増強させるということもわかっています。
食生活や睡眠などの生活改善は基本ですが、笑い、音楽、大好きなパートナーとの時間を楽しみ、心と体をリラックスさせることが、アトピー改善にとても大切なことなのです。
            
            
今回取り上げた「笑い」「音楽」「キス」は、先週、ショウゴさんが紹介したストレスを解消する方法に、いずれも紹介されていました。
症状が辛いときに、こうした「余裕」を持つことはなかなかに困難かもしれません。
しかし、これらを生活の中に取り入れることができるかどうかで、症状の経過に影響が現れるのであれば、ぜひ、取り入れる努力をしてみてはいかがでしょうか?

                     
おまけ★★★★北のつぶやき

今回紹介した特集記事には、各エビデンスのデータが、グラフなどで掲載されています。
電子版でご覧いただけますので、興味のある方はご覧ください。

●電子版あとぴナビ
http://www.atopinavi.com/eb/200501_navi/index.html

2017年5月21日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
昨日まで、笑いとアレルギーの関係に関する部分の記事を紹介しました。
今日は音楽とキスに関する部分を紹介しましょう。
                   
            
●笑いと音楽、そしてKISSがアトピーを救う
(2005年1月号あとぴナビ掲載記事)
         
▼モーツァルトはアレルギー反応を減少する効果がある
         
音楽療法で知られるように、音楽には「癒し」の力があります。また、胎教のためにクラシック音楽を聴くなどといったことも行われています。そして、ある種の音楽はアレルギー反応を軽減させる効果があることもわかってきました。
アトピー症状のある人が音楽を聴く前と聴いた後で総IgEとラテックス(※)特異的IgE(ラテックスアレルギーの抗体)にどのような変化が生じるかを調べてみたところ、音楽によってはアレルギー反応を軽減する効果がありました。
モーツァルトの曲を聴かせると、総IgE産生とラテックス特異的IgE産生が減少し、ラテックスによるアレルギー反応も減少したのです。しかし、ベートーベンの曲では変化が見られませんでした。
同様にバッハ、シューベルト、ブラームスでも試みましたが、ベートーベン同様効果がありませんでした。その理由はまだよくわかっていませんが、モーツァルトの音楽を聴いたときに出る脳波である、α波に関係があると考えられます。α波はリラックスした状態になると出やすいとされています。緊張を和らげる静かな名曲を聴くことは、アトピー改善にも効果があるのではないでしょうか。
      
▼音楽を聴いてキスをしよう!
    
意外に思われるかもしれませんが、キスにもアレルギー反応を軽減させる効果があります。大好きな人との素敵なキス、ぜひお試しください…!
        
ダニアレルギーがある方に配偶者や恋人と個室で二人きりになってもらい、実験を行うと、はっきりとした効果が現れたました。ムードを盛り上げるためにBGMをかけて、30分間、キスの回数に制限をつけずに自由にキスをしてもらうと、プリックテストの結果、膨疹の大きさが小さくなるのです。同じ環境にいても、キスをせずに抱擁だけのカップルにはこの効果が現れませんでした(表⑥)。
キスの回数が1回では効果はあまりなく、時間も10分では効果がありませんでした。
30分かけてリラックスしたのがよかったようです。愛情は、アトピーに限らず病気克服の大切な要素なのです。カップルの方はぜひお試しを。

                         
音楽もキスも、アレルギーに良い影響が現れることがエビデンスで明らかなようです。
明日は、最後のまとめです。

                       
おまけ★★★★博士のつぶやき

音楽療法、という言葉があるように、アレルギーに限らず、心を落ち着かせ、ときには癒せる音楽は、病気に対しても影響を与えられる、ということじゃろう。
キスも、自分の大切なパートナーとの時間を過ごせる、という精神面での影響が大きいのかもしれんの。
いずれにしろ、生体は、「精神的な影響」を健康面に対して及ぼすことがある、ということじゃ。
「心の持ちよう」は意外に大切かもしれんの。

2017年5月20日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は昨日の続きで、笑いの後半部分です。
          
          
●笑いと音楽、そしてKISSがアトピーを救う
(2005年1月号あとぴナビ掲載記事)
      
        
▼笑えるようになるとアトピーも改善していく
       
笑うことでアレルギー反応が減少し、それがアトピー改善につながることは、診療の現場でも結果として現れています。下の表1と2は、アトピー性皮膚炎の患者さん237人を12週間チェックして、外来診療時などに患者さんが自発的に笑った場面などについて調査したものです。
実際に、長い間アトピーに悩んでいた60代の女性が、ステロイドを用いた治療を続けていましたが、結局アトピーは治らず、重い症状で悩んでいたと言います。木俣先生の診療方針を知り、症状のために電車やバスには乗れないから、着の身着のままタクシーを利用して、当然お化粧もせずやってきたのです。それほど彼女の心は押しつぶされそうに辛いものでした。もちろん、診察中は笑顔など見せてくれません。
そんな彼女が治療を始め、ステロイドのリバウンドを超えると少しずつ症状が軽くなり、症状の改善とともに、表情が変わってきました。ときどき笑顔を見せるようになり、おしゃれにも気を遣うようになりました。そして症状が消えてくると、ついにニコニコと笑い出し、ルージュをひいてやってくるようになったそうです。
アトピーが改善されてくると患者さんの顔に笑顔が浮かぶようになり、笑顔が浮かぶようになると症状もどんどんよくなっていくのです。
         
▼『モダンタイムス』、ミスター・ビーンの笑いの効果
         
笑いがアレルギー反応にどう影響するかを、調べた実験があります。アレルギー反応がある人に、チャップリンの映画『モダン・タイムス』とミスター・ビーンの『ザ・ベスト・ビッツ・オブ・ミスター・ビーン(The BestBits of Mr.Bean)』を見てもらい、アレルギー反応の変化のようすを、プリックテスト(※)で調べた結果が表③のデータです。この調査は、ダニ、スギ花粉、猫毛、ヒスタミンなどのアレルギー反応が、コメディー映画を見た後でどのように変化したかを調査したものです。
『モダン・タイムス』を観た後のほとんどの場合でアレルギー反応が減少しました。同時に行った聞き取り調査では、アレルギー反応だけではなくかゆみも減少するという結果が出ました。また『ザ・ベスト・ビッツ・オブ・ミスター・ビーン』でも、同様な効果がありました(表④)。笑った回数が多いほど大きな改善が見られました。
しかし、残念ながら、笑いによってアレルギー反応が軽減される効果は、3~4時間程度しか持続しません。
でも、アトピー改善には笑いも大切だということさえわかれば、あとは難しいことではないでしょう。コメディ映画を見ることだけが笑いではありませんよね。友人とのおしゃべり、家族との食事、食後の団らんの時間、テレビを見たり漫画を読んだりするときにも、笑いは見つけられるのではありませんか? 
笑うことがアレルギー反応を軽減するのですから、さっそく今からでも、楽しいことを考えてみましょう。たとえその効果が数時間しかなくても、それが、積み重なって笑いの効果は長く続くのです。それがアトピー改善の第一歩になると思うだけで、楽しくなってきませんか?
               
             
まず、笑いとアレルギーの関係の部分の記事を紹介しました。
明日は、音楽とキスとアレルギーの関係について紹介します。

                          
おまけ★★★★大田のつぶやき

実際に、あとぴナビ会員の方を見ていても、症状の変化と「表情の変化」には、確かに相関関係が伺えます。
症状が良くなってきたから表情が良くなったのか、表情が良くなってきたことが症状に良い影響を与えたのか、おそらくは両者がうまく噛み合ったのだと思いますが、いずれにしても、笑いの場を意識的に設けれるかどうかは、病気を癒していく上では大きなポイントなのかもしれませんね。

2017年5月19日

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
昨日は、ショウゴさんが、ストレスの解消に関するWebの記事を紹介していましたが、その中で取り上げていたいくつかの項目は、アトピー性皮膚炎の症状を緩和させることが、エビデンスにより証明されています。
以前、取材したことがありますので、記事を紹介しますね。
          
          
●笑いと音楽、そしてKISSがアトピーを救う
(2005年1月号あとぴナビ掲載記事)
        
監修/木俣肇先生
        
笑うことは健常者からみたら日常のことかもしれませんが、つらいアトピー症状を抱えた方にとっては、大変なことです。しかし、それでも笑いは大事。
今月は、笑いや音楽など心をリラックスさせることが、アトピー克服にとっていかに大切かを、EBMをもとにご紹介します。
        
▼アトピーの人は笑わない?!
        
あなたは、こんなことを言われたことがありませんか?
「どうしたの? 元気ないよね」
「最近、性格が暗くなったんじゃない?」「つらそうな顔してるよ。大丈夫?」
でも、かゆくてつらいときや、眠れなくて疲れているときには、明るい顔なんてできませんよね。決して、性格自体が暗いわけではないのに……。
そんなあなたでも笑うときがあるでしょう。そう! つらいアトピーが快方に向かっているとき。たぶん、そんなときはうれくてつい笑っているはずです。実は、その笑いがアトピーの治療にはとてもよい効果があることを知っていますか?
実は、笑いには大きな治療効果があることが、多くの医師たちから報告されているのです。
「日本笑い学会」という団体には、木俣先生をはじめ多くの医師が参加しています。この学会でもリウマチ患者が落語を聞いて症状が改善された例、糖尿病の患者が漫才を見て症状が改善された例などの報告がされています。
生活に笑いを取り入れ、毎日を楽しく過ごすことができたら、アトピーも改善するのではないか?…そんなことから木俣先生はさまざまな実験を試みたのです。
        
▼笑いはヘルパーT細胞のバランスを変化させてアレルギーを抑制
        
笑うことは、どうしてアトピーに効果があるのでしょうか?
それは笑うことによって、アレルギー反応を抑制できるからなのです。
アレルギー反応はIgE(アレルゲンに対する抗体)の値で調べることができますが、IgEが高いとアレルギー反応を起こしやすく、少なければアレルギーは起きにくくなります。IgEは、アレルギー反応の原因物質で、血液検査をするとその値がわかります。IgEの値に大きく影響するのが、免疫反応をコントロールするヘルパーT細胞です。ヘルパーT細胞には、1型(Th1細胞)と2型(Th2細胞)の2種類があり、普段はこの2つがお互いを抑制してバランスを取っています。このバランスが崩れてTh2優位になると、アトピーになりやすい体質になってしまうのです。
このヘルパーT細胞のバランスは、笑いと大きな関係があるのです。
ストレスのある生活をしていると、基本的にTh2優位の状態になります。逆に、リラックスすると減少します。気持ちに余裕ができるとTh2が減少し、アレルギー反応も減少するのです。つまり、笑うことができるようになれば、アトピー改善に一歩近づくことができるのです。
         
         
今日は、まず、笑いとアレルギーの関係について、前半部分を紹介しました。
明日は続きです。

              
おまけ★★★★南のつぶやき

体内の免疫活動は、自律神経の影響を強く受けています。
笑うという行為は、当然、副交感神経に働きかけますので、そこから免疫に対して何らかの影響をもたらす、ということです。
こうした「笑いと健康」については、日本笑い学会、という医学的な活動も行う学会があるようです。
日常生活の中で、「笑える機会」はぜひ増やしたいですね。

2017年5月18日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
ストレスは、アトピー性皮膚炎の方にとって、痒みにつながるようで良くないけど、ストレスを減らす方法について、Webで記事を見つけたので紹介するね。
      
    
●あなたのストレスを今すぐに減らせる7つの方法
http://gigazine.net/news/20170515-reduce-your-stress/
        
「あなたがいつも疲れている理由は何なのか?」などサイエンス関係のわかりやすいアニメーションムービーを公開するAsapSCIENCEが、今度は「今すぐにストレスを減らせる7つの方法」を公開しています。
        
1:笑う
頭や体をリラックスさせるには「笑うこと」が最もいい方法だと言われていますが、笑うことはストレス発散にも有効です
笑うと人が酸素を取り入れる量が増え、多幸感をもたらすと言われている神経伝達物質のエンドルフィンの放出量も多くなります。
       
過去の研究では、コメディ映画が始まるのを待っているだけでβエンドルフィンのレベルが27%増加し、血中のストレスホルモンのレベルが下がるという調査結果が示されています。
また、楽しい映画を見た後は、唾液に含まれるストレスホルモン・クロモグラニンAのレベルが下がったことも報告されました。
       
2:いちゃつく
キスをするなど他人と親密な時間を過ごすことも、ストレスホルモンのコルチゾールのレベルを下げ、幸福ホルモンと呼ばれるオキシトシンのレベルを増加させます。
オキシトシンが増えることで、満ち足りた気分になり、誰かとつながっている感覚や、安心感を得られるそうです。
6週間にわたってパートナーに定期的にキスをした人は、血中のコレステロールレベルが下がったという研究内容も報告されています。
       
3:ガムをかむ
「1日2回ガムをかむ」という行為を2週間続けると、「よりよく生きている」という感覚が増すことも研究から判明しています。
また、ストレスを増やすようなタスクを被験者に課した状態で、一方の被験者にはガムをかんでもらい、もう一方の被験者はガムをかまない、という実験を行ったところ、ガムをかんでいた被験者の唾液に含まれるコルチゾールレベルが下がったという研究内容も発表されています。
これは、ガムの成分に関係なく、「繰り返しかむ」という行為が大脳を活性化させるため。
       
4:自然に触れる
日本では1982年に、当時の林野庁などによって森林浴が提唱されました。
短時間であっても森林を訪れることにおよってコルチゾールのレベルを下げ、心拍数や血圧を下げることも可能とのこと。
入院患者であっても自然が見える状態だと、白い壁しか見えない患者に比べて、痛みへの耐性がついたり、回復スピードが早まったりするそうです。
        
5:儀式を行う
紅茶やキャンドルを用意して「自分がリラックスする状態」を作り出す儀式的な行為は、脳をスローダウンさせ、「よりよく生きる」という感覚にいい影響を与えます。
情動反応の処理と記憶において重要な役割を果たす扁桃体は嗅覚と直接的に関係しているので、アップルパイなど幸福な子ども時代を連想させる香りは、当時の記憶を蘇らせ、いい気分にしてくれます。
       
6:音楽を聴く
音楽にもストレスを減らす効果があり、歌詞が入っておらず1分間に60~80ビートを刻む音楽は、手術後の患者などのストレスを減らすことがわかっています。
        
7:ペットを飼う
そして、ペットを飼うこともストレスには有効。
ペットを飼っている人は不安レベルをチェックするテストの点数が低くなります。
また、フレンドリーな犬と一緒にいる人のコルチゾールレベルは下がり、オキシトシンのレベルが上がるとのことです。
       
       
紹介しているのは、動画なので興味がある方は、リンク先で確認してね。
いずれの項目も、「なるほど」と思えるばかりだよね。
ペットとか、アトピー性皮膚炎の方にとってアレルゲンの問題を抱える方法もあるけど、ストレスを抱えて悩んでいる方は、自分にとって可能な方法をチョイスしてチャレンジしてみても良いかも。
参考にしてみてね。

                    
おまけ★★★★大田のつぶやき

ストレスは内分泌の関係からも、アトピー性皮膚炎の症状に影響を与えることが分かっています。
今回紹介された内容は、誰しもが思い浮かべるストレス解消法のイメージの中にある方法かと思いますが、日頃、こうしたことができていないことが「ストレスをためている原因」という方もおられるのではないでしょうか?
こうした行動は、面倒な面も抱えているかもしれませんが、少なくともストレスを解消できるのでれば、十分な意味合いがあるのではないでしょうか?

2017年5月17日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
技術は、日進月歩で進んでいますが、面白い記事を見つけたので紹介しましょう。
             
         
●Apple Watchで「かゆみ」を研究
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/327441/040600187/?ST=health
        
寝ている間に、皮膚をかきむしって傷つけてしまう。アトピー性皮膚炎や乾燥肌による「かゆみ」に悩んでいる人なら、誰でもそんな経験があるだろう。自覚のないあなたも、実は夜中に皮膚をかきむしっていることに、気付いていないだけかもしれない。
        
▼就寝中にApple Watchを活用
          
就寝中の“かきむしり”の実態に、Apple Watchで迫る――。スイスNestleの子会社、ネスレ スキンヘルス(Nestle Skin Health)がここに来て全世界で始めたのは、そんな臨床研究だ。同社の日本のチームが、米Apple社の臨床研究用オープンソースフレームワーク「ResearchKit」を用いて開発したiPhoneアプリを使う。その名も「Itch Tracker(イッチトラッカー)」。
同アプリでは、Apple Watchが内蔵する加速度センサーを活用し、就寝中に皮膚をかいた時刻を記録。アトピー性皮膚炎などの疾患の有無や、かゆみの強さの自己評価との相関を分析し、「かゆみの客観的評価法や、かゆみを伴う疾患の治療法の開発につなげる」(ネスレ スキンヘルス シールド・アジアパシフィック メディカルディレクターで皮膚科専門医の生駒晃彦氏)ことを狙う。
かゆみは、アトピー性皮膚炎や乾皮症といった、身近な皮膚疾患に見られる症状。健康な人でも皮膚が乾燥したりするとかゆみを感じやすく、皮膚以外の疾患がかゆみを伴うことも多い。問題なのは、かゆみがあると皮膚をかきたくなり、かくことで皮膚の状態が悪化しかゆみがさらに増すという「悪循環に陥り、皮膚の状態を一挙に悪くしてしまうことがある」(生駒氏)点だ。
かゆみは、皮膚の健康のバロメーター。だがこれまでは、かゆみの把握は本人の自己評価に頼ることが多く「客観的に評価できていなかった。その結果、治療が効いているかどうかも判定しにくかった」と生駒氏は指摘する。
今回の研究では、把握が特に難しい就寝中のかゆみの客観的評価法を開発し、この知見を将来、皮膚科の診療や治療薬開発などに生かすことを目指す。皮膚疾患を持つ人だけでなく、すべてのApple Watchユーザーが対象だ。「実際には皮膚をかいていても、それを自覚していないケースもある。健康な人を含めて、自身のかゆみの状態を客観的に知る手段として利用してほしい」(生駒氏)。
         
▼疾患ごとの特徴や自己評価との違いを分析
         
Itch Trackerは、ResearchKitを用いて民間企業が日本で開発したアプリとしては、ジンズ(旧ジェイアイエヌ)による「JINS MEME MEDICAL LAB」に続く2例目である(関連記事1)。Apple Watch専用のResearchKitアプリは、世界でもほとんど前例がないという。
このアプリではまず、アトピー性皮膚炎や肝機能障害、糖尿病など、かゆみを引き起こす基礎疾患の有無などを入力。就寝前後に、かゆみの強さの自己評価や薬の服用の有無、かゆみによる睡眠障害の自己評価などのアンケート項目に回答する。
Apple Watchを装着した状態で眠ると、皮膚をかいた時刻やその動作の持続時間が自動計測される。データはiPhoneと連携し、就寝中に皮膚をかいた合計時間の推定値や、それが睡眠時間全体に占めた割合をアプリが算出して表示する。かく動作が10秒以上続いた時間があったかどうかも判定。これらのデータはサーバーにも送信され、蓄積される。
ネスレ スキンヘルスはItch Trackerの開発に当たり、アトピー性皮膚炎の患者や皮膚疾患を持たない人を対象にした検証を実施。設定した計測のしきい値では検出されないほどわずかな動作や、Apple Watchを装着していない方の手の動作を含む、合計のかき時間を精度良く算出するアルゴリズムを開発した。Apple Watchで検出されるかき時間の3倍の値が、合計のかき時間を精度良く表すことが分かったという。
研究では、就寝中に皮膚をかく動作に「疾患ごとの特徴があるかどうかや、かゆみの強さの自己評価との違いが表れるかを検証したい」と生駒氏は話す。全世界で研究を進めるメリットを生かし、人種別の解析なども行う計画だ。
          
             
就寝中の痒みについては、「掻いていること」を意識していれば気づきますが、無意識の掻く行為は、常に誰かが監視してくれていない限り、起床後に皮膚のダメージをみることでしかわかりません。
例えば、体温の変化と痒く行動の相関関係、あるいは汗をかく状態との関係など、こうした腕時計型の観測装置で調べることができる体の変化はいろいろと考えられます。
就寝時間の質と量が痒みにどう変化を与えるのか、など統計的な調査にも役立つことは十分にあると思います。
今すぐ、何らかの治療に使えるわけではありませんが、こうした情報の蓄積は、今までできなかった分、メガデータを蓄積できれば、何らかの「傾向値」が見つかるかもしれません。
今後の研究結果に期待したいですね。

                       
おまけ★★★★南のつぶやき

こうした測定装置で、寝ている間のちょっとしたことと痒みの関係などもわかるようになるかもしれませんね。
例えば、右を向いて寝たとき、左を向いて寝た時、あるいは上を向いた時で、痒みの行動の違いが見つかるかもしれませんし、各部位の変化が見つかることもあるかもしれません。
もし、寝る姿勢と痒みの関係があれば、仮に上を向いて寝ているときが一番かいていなければ、なるべく上を向いて寝るようにする、などちょっとした工夫を行うこともできるでしょう。
ハードの価格や測定できる内容は、これから少しずつ進歩していくと思いますので、アトピー性皮膚炎の方に、いずれ役立つようになることを願っています。

2017年5月16日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
春が終わって、初夏の陽気になったと思ったら、気温が低い日があったりして、安定しない日が続いているけど、今週は比較的、気温が高くなる予報が出ているみたいだね。
もうすぐ梅雨の時期も始まることになるけど、雨の日はアレルギーが悪くなる、っていう記事があったので紹介するね。

                          
●雨の日ほど「花粉症」悪化…医学博士が気圧との関係指摘
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/203177/1

2月の終わりから鼻がグズグズしている人は、もうウンザリだろう。花粉症を引き起こすのは、春先のスギやヒノキだけでなく、夏にかけてはイネ、秋はブタクサと、ほぼ一年中飛んでいる。それだけに、子供も含めて3人に1人が悩む“国民病”だ。
この週末、花見を計画している人も多いだろうが、関東地方は天気がイマイチらしい。そんな予報だと、花粉症の人は、「雨や湿気で花粉の飛散が抑えられて、症状がちょっとは楽になるかな」と思ったりする。が、中には、雨天の日ほど症状がひどくなる人もいる。一体、なぜか。
複数の耳鼻科医に話を聞くと、「理由はよくわからない」と口をそろえる。うーん、とにかくつらいんだよぉ。一人の耳鼻科医に食い下がると、「降り始めは、上空高くを飛んでいた花粉が、雨とともに落下し、ちょうど人間の顔の高さまで落ちてくる。それで、花粉を吸い込みやすくなる」と、少しは納得。
そんな中、「気圧が関係しているのでは」と言うのは、医学博士の米山公啓氏だ。
        
「雨の日は概して気圧が低く、自律神経のうち副交感神経が優位になりやすい。アレルギー疾患は、一般に副交感神経が優位なリラックス時ほど症状が悪化する傾向があります。体の調節機能が落ちて、咳やくしゃみが出やすくなるのです。寝るときに咳が出やすくなるのも、そのため。花粉症の悪化と雨天との関係も、それでしょう」
         
雨になると、関節が痛くなったり、うつ気分になったりする人がいる。それと同じように、雨の日に花粉症がひどくなる人は、気圧の変化に敏感な可能性があるという。では、どうするか。
「交感神経と副交感神経のバランスを整える行動が効果的です。たとえば、家の中でストレッチしたりして軽く体を動かす。気分を上げるような映画を見る。雨だからと、家にこもってじっとしているのがよくありません」
雨の日こそ元気に!
         
             
花粉症の時期は終わったけど、飛散物質の影響は、まだ黄砂やPM2.5があるから、注意が必要かもしれないね。
それに飛散物質以外の、自律神経などの影響は、季節に関係ない影響とも言えるから、いずれにしても、これから梅雨を迎えて長雨の日が続くことを考えると、こうした雨の影響がアレルギーに対して生じる可能性があることは知っておいた方が良いかもね。

                             
おまけ★★★★大田のつぶやき

天候が生体に与える影響は、数多くの研究で明らかになっています。
生体に影響があるのであれば、その影響が「良い」のか「悪い」のかによって、今回の記事のようにアレルギーに何らかの悪影響がもたらされても不思議ではないでしょう。
自律神経の影響は、心身両面に関わるため、気分転換や体を動かすことなど、積極的に行うことも意識した方が良いかもしれませんね。

2017年5月15日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               
昨日は、病気を治す主体の認識が患者側と医師側で異なることがあることを述べました。
今日はそこに潜む問題について考えましょう。

まず問題になってくるのは、患者側が「病気は病院が治すもの」という意識が強かった場合、仮に治療が「失敗」すると、患者側はその失敗の原因が医師にある、と考えることです。
もちろん、実際に医師側が施した治療が適切でなかった、という事例もあるでしょう。しかし、逆に医師側が施した治療が適切であっても患者側が適切に行っていなかった、というケースもあります。

「早く寝ましょう」「食べ過ぎに注意して」「お酒の飲み過ぎは止めましょう」「タバコはほどほどに」

病気に罹患した際、医師側が発するこうした言葉は、「当たり前すぎて」聞き流している方も多いのではないでしょうか?
しかし、投薬などよりも、こうした生活面での注意事項の方が重要になることも多く、医師側はこれらの「注意事項はすべて守ることを前提として」患者側の治療経過を想定していきます。
ところが患者側が、注意事項に重きを置かず十分に守らなかった場合、患者が持つ自然治癒力を十分に高めることができず、その他の治療行為(施術や投薬など)にも影響をもたらすことがあります。
例えば、風邪を引いた時、早く寝るように言われても、仕事が忙しい、友達との飲み会の約束が前からあった、など本人にとっては「当然の理由」で、早く寝なかった場合、免疫力は早く寝た場合と比較して、低くなることはあり得ても高まる可能性はほとんどありません。
その状況が毎日、積み重なっていけば、風邪が治るどころか、逆にこじらせることがあるかもしれません。
しかし、患者自身は医師に言われた通り、投薬された薬を飲んでいますので、「なぜ治らないのか?」と治療効果に疑問を持つことがあります。

投薬が生体にどういった効果をもたらすのか、もちろん医師はそれを十分に理解して処方しています。そして、「早く寝る」という生活行動が、その効果の前提にあれば、「良くなるまでは、早く寝てくださいね」と患者に注意喚起をするわけです。
これも、医師側の認識と患者側の認識のズレから生じる問題といえますが、その根底には、病気を「誰が治すのか?」という部分が潜んでいると言えるでしょう。
患者側は医師側が治すと考えていますから医師側が行う行為、つまり「投薬」を重視します。しかし医師側は患者側が治すと分かっていますので、患者側の自然治癒力を高めることを妨げない「手法」を提案しているわけです。
病気を治していくためには、医師に治療を任せる「他力本願」ではなく、病気を治せるのは自身が持つ治癒力しかない、つまり「自力本願」が必要になることを忘れてはいけないでしょう。

今回取り上げた記事にあった「病院が100%病気を治せるわけではない、という発言をしてはいけないのか?」ということについて、患者側が治療の効果を最大限に生かすためには、病気を誰が治しているのかを正しく理解する必要がある、ということから考えれば答えはおのずと明らかでしょう。
同時に、病気に対する医師が行う治療が適切なのかどうかの判断も、最終的に患者側が行わなければならないことは覚えておくようにしましょう。
患者側に「得られた結果」、つまり「治った」という結果と「治らなかった」という結果のいずれも、患者側の利益であり不利益でもある、ということです。医療ミスが明らかであれば、不利益の部分に対して補償を求めることも可能かもしれませんが、基本的に「標準治療」と認識されている範疇で行われている治療については、医師は一切の責任を負う「必要」がありません。
特に、アトピー性皮膚炎で使用されるステロイド剤のように、メリットとデメリットが共存する長期の投薬治療については、その両者のバランスをしっかり「患者側が認識する」ことも大切になってきます。
病気を治す主体は医師ではなく患者にあることを忘れないようにして欲しいと思います。

                   
おまけ★★★★南のつぶやき

医師は病気を治すことはできます。しかし、そのためには「患者自身しか病気を治すことができない」、つまり患者側の「協力」が最大限に必要であることを患者側が認識することも大切になることは忘れないようにしましょう。