2016年6月25日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
今週は、西日本を中心に、大雨となっていましたが、まだしばらく梅雨の時期は続くようです。
アメリカでは、50℃を超える史上最高気温を記録、NASAも今年の猛暑の確率が99%であると発表していますが、高温多湿の状況が続いた場合、アトピー性皮膚炎の方にとって心配なのが「感染症」です。

実際、最近のご相談をみていると、ヘルペスや黄色ブドウ球菌の感染症と思われる事例も増えており、特に顕著なのが、お子さまを中心にした「とびひ」の感染症です。
アトピー性皮膚炎の方の場合、もともと皮膚を掻き壊した状態があり(皮膚を掻き壊しているのでバリア機能が低下、感染症に罹りやすくなっている)、感染症に罹患しても、「アトピー性皮膚炎の炎症」と「感染症の炎症」の区別がつきづらい状況を見受けます。
そのため、病院を受診すると、感染症よりもアトピー性皮膚炎の炎症を優先、ステロイド剤やプロトピック軟膏など、炎症を抑制する薬剤を処方されることが多くなります。

こうした感染症を併発したアトピー性皮膚炎の症状は、アトピー性皮膚炎と感染症と両方の原因が絡み合って炎症を形成していることがほとんどで、多くの場合、ステロイド剤やプロトピック軟膏など、免疫を抑制する薬剤の治療は、見た目の症状を「抑える」には有効に働きます。
しかし、免疫を抑制することで一時的な炎症は抑えることができても、皮膚表面における免疫機能そのものを低下させている状態でもあるため、「感染症」そのものは悪化させる恐れがあります。

アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因は、いくつかありますが、「感染症」もその一つです。
したがって、感染症を併発した状態のアトピー性皮膚炎の方が、ステロイド剤やプロトピック軟膏などの「免疫を抑制することで炎症を抑える薬剤」を使用した場合、それらの薬剤の免疫を抑制する「効果」により、感染症が悪化、アトピー性皮膚炎の悪循環を作る「きっかけ」となることがあります。

今のような高温多湿の梅雨の時期、環境的には「外敵の繁殖」には適していると言えます。
また、単独の感染症だけでなく、部位によって、異なる原因菌による感染症がみられることもあります。
例えば、背中や肩、お腹の部分は黄色ブドウ球菌を原因とした「とびび」が、首のシワになる部分は真菌の感染症、そして顔はヘルペスウィルス、といった具合です。
本来、こうした細菌や真菌、ウィルスは日和見菌が多く、比較的、どこにでもいますが、皮膚のバリア機能と免疫機能がしっかりしていれば、「発病」にいたることはありません。
しかし、アトピー性皮膚炎の掻き壊し状態がみられるバリア機能が低下した皮膚の場合、こうした原因菌が繁殖することによる「悪影響」を受けることが出てくるわけです。

同時に、今の時期は汗もかきやすく、そしてかいた汗が湿度が高いせいで蒸散しづらくなっているため、マラセチア菌による痒みも生じやすく、こうした感染症の状態をより悪化させやすいとも言えるでしょう。

では、こうした感染症に対して、どういった治療が行われているのでしょうか?
続きは、明日、述べたいと思います。

                      
おまけ★★★★博士のつぶやき

「汗」は特に今の季節、曲者、ということが言えるじゃろう。
まとわりつくような蒸散しない汗は、真菌や細菌にとって「餌」の成分となる。
そしていったん繁殖活動が強まると、そうした真菌や細菌が出した排せつ物が、今度は炎症を引き起こす「基」となり、さらに掻き壊しが強まる・・・といった悪循環が形成されやすい、ということじゃな。
今の時期、汗の対策は、感染症予防のためにも、しっかりと行いたいものじゃ。

2016年6月24日

ジョシュアです。


 

 

 

 

 

        
じめじめした日が続いています。
九州や西日本では大雨が続いていますから、その地域にお住まいの方は十分、お気を付け下さい。
汗をかきやすい今の季節、外出から帰ってきて、メイク落としのアイテムにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
洗浄力が強すぎると、皮脂に影響を与え、洗浄力が弱いとメイクが落としきれない、こんなジレンマを抱えている方からのご相談も増えているようです。
今回は、メイクをすっきり落としながら、お肌にダメージを与えづらいクレンジングをプレゼントします。

                                
            
  
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◆必要事項
メールの件名に「プレゼント応募」と記入して、本文には、ご応募者の方の郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記して送信してください。
当選者発表の際は、県名、お名前(フルネーム)、年齢で発表しますので、気になる人はペンネームも書いて下さい。
 

◆締め切り
7月3日(日)を締め切りとさせていただきます。
 
 
◆抽選&発表
7月5日に抽選します。
当選者の発表は、7月7日のブログにて!

 

◆注意事項
応募のメールはお一人様、一通のみとさせていただきます。
また、お名前、ご住所などの必須事項は忘れずに!

   
じゃあ、またね!
                     
おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

デューモイストオイルクレンジグは、スキンケアアイテムの安然宣言シリーズをベースに作られているので、お肌に潤いが残りやすいクレンジグです。
気になる方はお気軽にご応募くださいね。

2016年6月23日

ジョシュアです。
 
  
  
  
  
  
 
 
 
 

 

              
 
 
 
 
 

今日は、6月10日のプレゼントの当選者の発表です!
いつもの通り、県名、お名前(ペンネーム)、年齢を表記しますので、チェックしてね!!
         
       
         
◆プレゼント
プルルモイスチャーベールを抽選で3名様に

 

 
              
           

発表です!
当選者の方は、次の方々です!
          
     
岡山県 重見美枝さん(53)
熊本県 ちいちゃんさん(34)
大分県 snake nyoroさん(38)
              
        
        
以上、3名の方が当選しました!
おめでとうございました!
        
         
商品の発送は、6月30日頃に行います。
お楽しみに!!

                        
おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

明日も僕が登場です。
お楽しみに。

2016年6月22日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                
今月(夏号)のあとぴナビでは、筑波大学の皮膚の死細胞がアトピー性皮膚炎の悪化要因につながる研究記事を紹介しましたが、この研究を行われた渋谷彰教授の、免疫細胞に関する新しい発表がWebで出ていましたので、紹介しましょう。
          
         
●免疫細胞が敗血症の発症を促進する ~“常識”を覆す新発見
https://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201605061400.html
         
筑波大学医学医療系・生命領域学際研究センター 渋谷 彰教授、本多伸一郎研究員らは、東京大学医科学研究所 三宅健介教授と共同で、敗血症の発症を促進する新しい免疫細胞を世界で初めて発見しました。
        
辺縁帯B細胞は、脾臓の辺縁帯に存在する特殊なB細胞であり、これまで抗体を産生することによって、血液中 に侵入した細菌からの感染防御に働く細胞として知られていました。本研究では、そうした常識とは反対に、敗血症においては、辺縁帯B細胞がその発症を促進させる細胞であることを発見しました。さらにはその際、辺縁帯B細胞から産生されるインターロイキン6(IL-6)が、敗血症の発症を促進する因子であることを発見しました。そこで、IL-6の働きを阻害する抗体を投与したところ、敗血症による死亡率を顕著に減少させることに成功しました。今後、ヒトの敗血症の治療への応用が期待されます。
        
        
今回の研究は、直接、アトピー性皮膚炎などアレルギーとは関係しない研究ですが、外敵に対して働くB細胞は、サイトカインを通してアレルギーに対して働くB細胞に影響を与えることが分かっていますので、間接的な何かが関係してくるかもしれません。
また敗血症自体は、生命維持に関わる深刻な感染症の疾患ですので、その治療に役立つのは、福音と言えるでしょう。
今後の研究に期待したいところです。

                      
おまけ★★★★北のつぶやき

渋谷先生が発表された「皮膚の死細胞とアトピー性皮膚炎に関する研究」については、あとぴナビ夏号(2016年6月号)でご覧いただけます。電子版もありますので、興味のある方はご覧ください。
●あとぴナビ2016年夏号(6月号)電子版
http://www.atopinavi.com/eb/index.html

2016年6月21日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

             
空模様が怪しい日が続いてるよね。
梅雨の季節だから仕方ないけど、体調管理に気をつけようね。
今日は、「洗い方」の記事を見つけたので紹介するね。
           
          
●加齢臭は女性や若者からもでている!? 入浴時のゴシゴシ洗いはNG
http://news.livedoor.com/article/detail/11663537/
       
「中高年のオヤジ独特のイヤな臭い」というような意味合いで、広く使われている加齢臭という言葉。しかし研究者の間では、そのようなニュアンスとは異なる常識が共有されている。
「加齢臭の原因物質は、皮脂に含まれる不飽和脂肪酸が酸化分解されて発生する『ノネナール』であると明らかになっています。そしてノネナールは、男性だけでなく女性においても40代以降に急増するもの。男性のほうが強い臭いを感じるのは、皮脂腺を活発にする男性ホルモンの分泌量が、女性に比べて多いためなんです。また30代の男性にも、ベラルゴン酸という物質により、使い古した食用油のような臭いがすでに発生していることもわかっていますね」
そう話すのは論文『異なる入浴様式による加齢臭の除去・抑制効果』の執筆者で、愛知医科大学医学部講師の西村直記氏。つまり加齢臭は男に特有のものでもなければ、中高年に特有のものでもないというわけだ。
また西村氏は同論文において、「水流の強いシャワーヘッドを用いたシャワー浴」、「湯浴(お湯に浸かるだけ)」、「マイクロバブル浴(微細な気泡を浴槽内に供給して行う湯浴)」の3つの方法で加齢臭の除去率を比較。いずれの方法が最も加齢臭を抑えられるか分析している。
「ノネナールの除去率の結果はというと、入浴30分後も3時間後もマイクロバブル浴が一番でした。これは、マイクロバブル浴の小さな泡がマイナスに帯電しており、プラスに帯電した汚れを取り去ってくれることが原因と推測されます。なお、シャワー浴については、水流の当たった部位の汚れや皮脂は高い除去率を示しましたが、3時間後のノネナールの発生は抑制できませんでした。これは、水流の当たらなかった部位に汚れが残っていたこと、過剰な皮脂の除去で入浴後の皮脂分泌量が増加してしまい、ノネナールの発生をかえって助長させたことなどが理由として考えられます」
         
◆タモリ式入浴法は加齢臭の除去にも実は効果的?
         
「では、身体を石けんでゴシゴシ洗った場合はどうなるのか?」と多くの人が思うだろう。しかし、この方法もシャワー浴と同じ理由により、かえって加齢臭が強まる可能性があるのだそうだ。
「身体を強くゴシゴシとこするとノネナールの発生原因となる皮脂のみならず、細胞間脂質や角質細胞が除去される→その結果、皮脂を補給するために皮脂腺が肥大・過形成される→入浴後の加齢臭がかえって強まる……という可能性が考えられます。洗顔においてはゴシゴシ洗うのは間違った洗い方で、泡の力で汚れを浮かせて落とすのが正しいとされていますが、身体についても考え方は同じというわけです」
つまり、ボディソープで身体を洗わずに入浴するという「タモリ式入浴法」は、実は加齢臭予防にも効果アリともいえるわけだ。
「手で優しくさする程度のほうが、適度に皮脂を残せて加齢臭を強めてしまう心配はないといえるでしょうね。ただ、手の届かない背中などにはタオルを使うと汚れを除去しやすいでしょうし、汚れのたまりやすい耳の裏、脇の下、足の指の間などは、石けんの泡で軽く洗うと臭いを効果的に抑えられるはずです」
        
<正解はこうだ>
ゴシゴシ洗いは入浴後の加齢臭が強まるのでNG
         
          
今回の記事は「加齢臭」に対するものだけど、ポイントは、記事に出てくる「皮脂を取り去る」洗い方、という部分になると思うんだ。
アトピー性皮膚炎の方も、「洗い方」を間違えると、「皮脂」を取り去る洗い方になって、バリア機能の低下につながるから、記事にあるような、ゴシゴシ洗いを避けたり、シャワー浴だけ、というのは気を付けた方が良いかもね。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

記事の途中で出てくる、ボディソープで体を洗わない「タモリ式入浴法」は、「皮脂」だけの観点から見れば意味がある洗い方でしょう。
汚れの70%は水溶性の汚れ、と言われていて、お湯で洗い流すだけで落ちます。残りの油溶性の汚れも、「お湯につかる」ことで、お湯が持つ界面活性力により、ほとんどが洗い流せます。
乾燥が気になる方は、汗が溜まりやすい部分だけをソープや石けんで洗って、それ以外は、お湯だけで流すというのも一つの方法かもしれませんね。

2016年6月20日

西だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
最新の食物アレルギーに関する記事が、以前、週刊文春に掲載されていたが、同内容のテレビ番組、NHKスペシャルでのものが、書籍になったようだ。
         
            
●食物アレルギーを予防・治療するためにできること – 最新の研究から
http://news.mynavi.jp/articles/2016/06/08/allergy/
        
文藝春秋はこのほど、『アレルギー医療革命 花粉症も食物アレルギーも治せる時代に! 』を出版。「一度発症した花粉症は治らない」「妊娠中・授乳中の母親はアレルギーの原因となる食品を除去した方がいい」などといった、これまでのアレルギーの常識を覆す研究結果を伝え、大きな反響を呼んだNHKスペシャル「新アレルギー治療」の取材班がその内容を基に、追加取材も加えて執筆している。
本書によれば、母親にアレルギーがない限り妊娠中は、好き嫌いなくできるだけいろいろなものを幅広く食べた方がいいという。またこれまでの研究で、アレルゲンが荒れた皮膚などから入ってしまうと、食物アレルギーになりやすいといったことがわかりつつあるとのことだ。
子どもの食物アレルギーの予防や治療に関して、どのようなことに気をつけたらいいのか。アレルギー研究の第一人者であり、本書にも登場する国立成育医療研究センターの大矢幸弘医師に疑問をぶつけてみた。
         
▼離乳食は早く始めたほうがいい?
         
――まずは、アレルギーの予防について伺います。あらためて「妊娠中・授乳中にアレルギーの原因となる食品を除去した方がいい」というのは誤りなのでしょうか。
        
そうですね。これまでの研究では、妊婦や授乳中の母親の食事でアレルゲンを除去してもしなくても、子どものアレルギー発症?に差が出なかったと報告されています。母親が?などのアレルゲンを食べたことで、子どもが食物アレルギーになるというのは間違いだと言えます。むしろマウスなどの動物実験では、卵を食べて授乳した母親の子どものほうが卵アレルギーが少ないという結果が出ています。
これは、母乳に含まれる微量の卵成分を赤ちゃんが腸からとりこむことで免疫寛容が誘導されたためと思われます。ただし、このことは人間では証明されていませんが、少なくとも母子ともに湿疹もなく健康ならば、予防のために卵などのアレルゲンを除去することのメリットはありません。反対に、偏った食生活にならないよう心がけてほしいと思います。
         
――本書に書かれていた「アレルゲンが荒れた皮膚などから入ってしまうと、食物アレルギーになりやすい」といったことも言えるのでしょうか。
          
経皮感作と呼ばれるものですが、このメカニズムはだんだんとわかってきていて、疑いの余地はないと思っています。
ですから、例えばアトピー性皮膚炎や乳児湿疹など、子どもの皮膚のバリアー機能が低下している場合は、肌から何かが侵入しやすい状況を避けることが大切になってくるでしょう。家庭で最低限できるのは「肌を清潔にした後、たっぷりの保湿剤で覆う」こと。保湿剤はなるべく添加物が少なく、食品由来の成分が入っていないものをお薦めします。
          
――次に離乳食についてですが、これまで「アレルギー予防のためには、ゆっくりと進めたほうがいい」という話が、広く知られていました。これは正しい認識なのでしょうか?
          
遅くしたほうがいいとか、早くしたほうがいいとか単純に結論を出すことはできません。しかし現在、私たちがやっている研究がもしかしたら1つの回答を提示できるかもしれません。
アトピー性皮膚炎を発症し、治療を受けている子どもを「生後半年から離乳食で卵を与え始める」「生後1年まで卵は与えない」という2つのグループに分けてその後の経過をみるというものです。経皮感作を防ぐために皮膚の状態を良好に保ったり、万が一にもアナフィラキシーショック(全身性のアレルギー症状)が起こらないよう離乳食の量を調節したりするなど、環境を整えた上で行いました。
その結果、皮膚をきちんと治療した上で適切に離乳食を与えれば、早く与えたほうが予防につながるかもしれないという結果が出つつあります。2016年中にも、論文が発表できる見込みです。このことが実証できれば、アトピー性皮膚炎でない子どもたちでも同じような結果が出る可能性があります。
ただ、注意していただきたいのは、早い段階で食物アレルギーを発症している子どももいますので、初めての食品を与える際にアナフィラキシーを起こす危険性もあります。アトピー性皮膚炎があるお子さんは、主治医に相談の上、ごく少量、耳かきひとさじ程度からはじめるような慎重さが必要です。
        
▼食物アレルギーは治せるケースもあるが、治療法は研究途上
        
――ここまで、予防についてお聞きしました。では、食物アレルギーが発症したあとにアレルギーを治すことは可能ですか?
            
治すことができるケースもあります。卵などのアレルゲンをあえて少しずつ与えることで、アレルギー症状を起こさないようにする「経口免疫療法」と呼ばれるものです。花粉症の治療では既にその方法が確立されつつありますが、食物アレルギーについてどの方法が安全で、効率がいいのかについては研究途上にあります。
私たちの病院では、アナフィラキシーを起こさない安全な摂取量を調べた上で、アレルギーの原因になっている食品を与える方法をとっています。アレルギー反応を起こさないかを慎重に観察しながら、徐々に与える量を増やしていくのです。
特に卵アレルギーでは自然に治るという人も多いので、それを待つべきか、積極的に治療するべきかという線引きは難しいです。しかし症状の重い子は大人になってもアレルギーが治らないことが多いため、治療を受けるという選択肢もあるかもしれません。しかし、症状が重い子ほど、アナフィラキシーを起こす可能性があるので、危険も伴います。信頼できる専門機関での適切な指導の下、受けることをお薦めします。
            
           
記事の内容は、目新しく感じる人も多いだろう。
エビデンスに基づき、こうした研究が進むことは、これまでの「常識」を覆し、「正しい情報」に導ける点で考えると非常に良いことだ。
だが、こうした「情報」を伝えていく上で、発信する方は、少々、大げさな物言いをしてしまうことが多い。
例えば、今回の記事内容は、「アレルギー医療革命」という書籍になったわけだが、その表紙には、

「これらの”常識”はすべて間違いでした!」

と大きく書かれている。そして、間違いとされた「常識」が大きくバッテンされていた。

・アレルゲンはとにかく排除する?
・予防のために離乳食を遅らせる?
・妊娠中、授乳中の母の食事が原因?

当然、この情報に接した人の中には、

「アレルゲンは排除しなくても良い」「離乳食は遅らせなくて良い」「妊娠中や授乳中に、アレルゲンに気をつけなくて良い」と捉える人もいるだろう。
だが、確かに、「アレルゲンは必ず排除しなければならない」ということは誤りでも、それが「アレルゲンは排除しなくて良い」には繋がらない。そこには「一部の」という冠がついてくる。
妊娠中や授乳中の食事でも、一部の化学物質は妊娠中に子どものアレルギーに関与する、という研究論文があり、アレルゲンそのものが関係しなくても、「食事」に気をつける必要はあるだろう。
センセーショナルなタイトルは、人の気を引きやすく、売れやすいのかもしれないが、先入観だけで判断してしまうこともあるわけだから、こうした情報への接し方は注意が必要だろう。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

離乳食については、エビデンスで証明するそうなので、ぜひ、参考にしたいところです。
もちろん、個人差は出てくることもあるでしょうから、西さんが書かれているように「情報」として慎重に捉える必要はあるでしょうが、戦後、月例で離乳食の開始時期が決められていたことが、個々人の成長スピードと必ずしも一致しないことが、腸管からの高分子たんぱくの吸収を促し、アレルゲンとして認識しやすくさせていた、という考え方が覆るならば、新たな指標も必要になってくるのでしょう。
いずれにしろ、こうした情報は慎重に、そして積極的に求めていくことは大切でしょう。

2016年6月19日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

                 
今日は、昨日に続いてで、ダメージ肌のケアについて見ていきましょう。
            
         
●ダメージのある肌は、保水前にプレケアを行ってみましょう。
(あとぴナビ2016年夏号より)
              
ダメージがみられる肌の場合、水分系のアイテムは浸みることがあり、それがお薬を塗布する前の保水ケアを敬遠させがちにしてしまうことがあります。
しかし、浸みるからと言って、保水を行わないと、水分不足によるバリア機能の低下はいつまでたっても改善されず、お薬の炎症を抑える効果も最大限に生かされなくなります。特に、お薬を塗っても、痒みが抑えられなくなってきた、という場合には、角質層の水分不足が関係していることも多いようです。
こうしたダメージが強い肌で、保水ケアが上手く行えない場合には、プレケアを行ってみるようにしましょう。
プレケアの方法は簡単です。100円ショップで販売されているアトマイザーに、箱根の源泉を入れ、そこに数滴のオイル(ピュアサージオイル、安然宣言スキンオイルΩ、など)を入れて、よく振って拡散してからお肌に吹きかけましょう。水分が混ざったオイル成分がお肌に薄い被膜を形成することで、水分が直接ダメージ部位から浸みることを緩和してくれます。プレケアを行うことで
通常の保水ケアを行いやすくなります。
          
           
昨日は、お薬をお使いの方の「弱点」について説明しましたが、状態が悪い方の場合、お薬だけですます理由の一つに、「水分系のアイテム、ローションやジェルは、掻き傷に浸みるから」というものがあります。そのため、浸みづらい油分だけのアイテムでのケアに留まることが、結果的に肌の水分不足の解消に至らない、という結果につながっているのでしょう。

今回説明しているように、あらかじめ水分と油分を混ぜた状態で「慣らす」ことで、その後の水分ケアが浸みづらくなる、ということがあります。
いろいろと工夫しながら、水分は与えるようにしましょう。
なお、掻き傷の度合いによっては、こうしたプレケアでも浸みてしまう、ということがあるかもしれません。その場合には、オイル系の油分アイテムを塗布後、その上からローションなどを少しずつなじませながら塗布してみましょう。油分でしっかり覆った上で、少量の水分であれば、浸みずになじませられることがあります。なお、油分で皮膜が形成されていますので、水分が角質層に到達する率は少なくなりますから、この後、水分系でのケアは行うようにしてくださいね。

以上、今回はお薬をお使いの方が陥りやすい問題点と、その解決法について述べてみました。
ぜひ、ご参考くださいね。

                          
おまけ★★★★中田のつぶやき

今回出てきた100円ショップで売られているアトマイザーは、容量や形、ポンプの形状など、いろいろなものがあります。
最後までしっかり使いきることを考えると、真空タイプのの(底が上がってくるタイプ)が良いでしょう。また広範囲に拭きかける場合には、ノズルがスプレータイプのものを選ぶと良いでしょう。
いろいろ工夫してみてくださいね。

2016年6月18日

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

                          
今日と明日で、今月号のあとぴナビに掲載されたスキンケアの記事を紹介しましょう。
            
         
●お薬をお使いの方は要注意!そのお肌「水分不足」かも!?
(あとぴナビ2016年夏号より)
      
病院で処方される塗り薬は、そのほとんどが軟膏タイプかクリームタイプです。軟膏タイプは、ワセリンをベースに薬効成分が配合され、クリームタイプは塗りやすいよう水分と乳化されたクリームがベースになっています。
いずれも、一般的なアトピー性皮膚炎の方が行う「スキンケア」で考えると、カバー力を持つ「保湿」の役割を持っていますが、アトピー性皮膚炎に最も必要な「保水」の役割は十分ではありません。
特に、軟膏タイプのお薬は、水分を全く含みませんので、乾燥から生じるバリア機能の低下を防ぐことができません。
お薬は、皮膚下に生じた炎症を抑える働きはありますが、炎症を引き起こす原因となった「バリア機能の低下」「異常な細菌叢の形成」そして「角質層の乾燥」に対する効果はなく、ステロイド剤など免疫を抑制する薬剤が配合されている薬剤であれば、免疫機能を低下させることで異常な細菌叢の形成を促すこともあります。
アトピー性皮膚炎の方が抱えるダメージ肌のマイナス点をカバーするために、お薬を使う前に、「保水ケア」をしっかり行うようにしましょう。
肌に十分な水分を与えてからお薬を塗ることで、お薬のベースに使われている軟膏やクリームの成分が、保湿の効果を発揮しやすくなります。
実際、お薬を塗る前にローションやジェル系のアイテムで「保水」を行うようになってから、「薬の使用回数や量が減った」「ムズムズした痒みがなくなった」という感想は数多くいただきます。
薬を使う前には、必ず「保水ケア」を忘れないようにしましょう。
            
             
記事にあるように、お薬をお使いの方は、お薬だけで「ケア」を完了されている方が意外と多くおられますが、お薬の基材成分だけでは、保湿はできても保水が行えていません。
アトピー性皮膚炎の原因の一つが、保水不足による角質層のバリア機能低下→皮膚の常在菌叢が異常→IgEが増加→炎症が生じて痒みが起きる、という部分にありますから、薬の成分で炎症を抑えても、新たな炎症のきっかけを生んでいるのでは一進一退に陥りやすくなります。
お薬をお使いの方は、とにかく「保水ケア」を忘れないようにしましょう。

明日は、ダメージ肌のケアです。

                     
おまけ★★★★南のつぶやき

お薬をお使いになる前に、保水を行うことで症状が改善した例は多くあります。
特に、お薬を使いながら痒みが続く場合、お薬で「抑えきれない」原因が、この乾燥にあったため、乾燥の改善=痒みの改善、に繋がっているようです。
乾燥の改善は、油分ではなく「水分」が大切なことを覚えておきましょう。

2016年6月17日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
空模様が怪しい日が続いていますが、気温も上昇して、夏は近づいているようです。
今年の夏は猛暑が予想されていますから、汗対策、紫外線対策は今のうちから心がけるようにしましょう。
         
さて、最近、「夏風邪」が流行しているようです。
         
         
●ヘルパンギーナ、西日本で流行の兆し-35都府県で患者増、警報値超の地域も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160614-00000002-cbn-soci
         
「夏かぜ」の代表的な疾患で、高熱や口腔内に水疱などを伴うヘルパンギーナが西日本で流行の兆しを見せている。国立感染症研究所がまとめた5月30日から6月5日までの週の全国の患者報告数によると、西日本を中心に患者が増えており、35都府県で前週の報告数を上回った。患者が増加傾向の自治体は手洗いなど感染予防の徹底を求めている。【新井哉】
5月30日から6月5日までの週の全国の患者報告数(小児科定点医療機関約3000カ所)は、前週比68%増の定点当たり0.42人。6週連続で増加した。
都道府県別では、香川が2.71人で最も多かった。以下は、佐賀(1.91人)、広島(1.67人)、島根(1.61人)、鳥取(1.58人)、福岡(1.42人)、滋賀(1.22人)、山口(1.13人)、大阪(0.9人)、岡山(0.78人)、徳島(0.7人)、京都と大分(共に0.69人)、熊本(0.6人)などの順だった。
感染の拡大に伴い、警報基準値の6.0人を上回る地域が出てきた。西讃保健所管内(6.5人)で警報基準値を上回った香川県は「県全体で増加している」と説明。滋賀県でも高島保健所管内で警報基準値の1.5倍の9.0人を記録した。同県は「全県で過去5 年の同時期と比較して最も高い値」として警戒を強めている。
ヘルパンギーナは、高熱や口腔内の水疱・発赤を主症状とするウイルス性疾患で、乳幼児が罹患するケースが多い。2-7日の潜伏期間後、38度以上の発熱や口腔内に水疱が現れる。2-4日で熱が下がり、7日程度で治癒する。
熱や口腔内の痛みで、食事や水分を十分に取れず、脱水になるほか、熱性けいれんや髄膜炎、心筋炎といった合併症を生じる可能性がある。患者のせきや、つばなどに含まれるウイルスによって感染する。
          
            
今のところ、西日本が中心のようですが、ヘルパンギーナによる「夏風邪」が流行し始めているようですね。
実際、あとぴナビ会員の方の中にも、口内の水泡や発疹、そして高熱の症状を訴える小児や乳児からのご相談が増えています。
今回の夏風邪のように、食事や水分がとれない状態で高熱が続く=角質層の水分蒸散量が増える(熱を下げるため)、という状況は、角質層の乾燥からバリア機能の低下を招きやすい状況になっていることも伺えます。
実際、夏風邪に罹患したご相談を見ていると、乾燥による症状のご相談が多く、高熱により体内の免疫活動がIgEを一時的に抑える方向に向かっても、バリア機能の低下があれば、高熱が下がった段階で、細菌叢の乱れから症状悪化につながることが予想されます。そして、実際、熱が出ている間は、痒みが落ち着いていたのが、熱が下がって数日すると、熱が出る前よりも悪い状態になった、というケースは珍しくありません。
夏風邪の場合、罹患者との接触により感染するわけですから、流行している地域の方は、一定の予防措置(外出時のマスク、帰宅時の手洗い、など)はしっかり行い、そして体内の免疫活動が低下しないよう、日頃の睡眠がとれるように心がけておきましょうね。

                             
おまけ★★★★大田のつぶやき

風邪を引いた際、アトピー性皮膚炎の方の中には、ステロイド剤になどに対する拒否感を抱いている方がおられ、ある意味「医者嫌い」になっている方を見受けます。しかし、夏風邪のような感染症、特に体力がない乳幼児が夏の体力を落としやすい時期に罹患した場合、重症化するケースもあります。
薬剤には、マイナスの「リスク」はありますが、同時にプラスに働く「メリット」もあります。
リスクがメリットを上回る場合、そして代替えの方法がいくつもある場合には、無理な投薬が第一選択肢として正しい、とはいえないケースも確かにありますが、メリットがリスクを上回り、リスクが許容できる範囲ならば、投薬を受けた方が良いケースもあります。
薬は「使いよう」であることは忘れないようにしましょう。

2016年6月16日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

                
10年ほど前に、あとぴナビで、昨年、イグノーベル賞を受賞した木俣肇先生の特集記事を掲載したんだけど、似た内容の研究記事があったので、紹介するね。
         
         
●どんどんキスして、免疫を高めよう! 仏研究者がキスの効果を断定
http://jp.sputniknews.com/science/20160614/2303288.html
       
仏の研究者らがキスは健康に有益であることを発見。ニュースポータルMIGニュースが報じた。
研究によって、唾液の接触、つまりキスによって発生する微生物の交換により人体組織の様々な病気に対する抵抗力がアップすることがわかった。口腔内にはおびただしい数のバクテリアが存在しておりその80%は全ての人に等しく生息しているものだが、あとの20%は各個人で異なる。異なるバクテリアに接触することで組織の防御力が活発化し、抗体の生成が促される。
このほか研究者らは、キスは若返り効果を温存するために役立つと主張する。キスをする際には顔の全ての筋肉が使われるため、肌の血行がよくなり、しわも伸びるという。
          
         
興味深い点は、口腔内の「菌」が関係している、というところかな。
最近は、皮膚や腸内の細菌叢が、アレルギーに関わる研究結果が出ていたから、口腔内でも同じように細菌叢の影響が見られても当然なことだと思う。
口腔内の細菌叢が、免疫に関与するとして、どういった「アレルギー」に影響を与えるのかは、今後の研究を待つのかもしれないけど、もしかすると、今、使われている歯磨き粉やマウスウォッシュなんかは、口腔内の細菌叢になんらかの影響を与えているのかもしれないね。
しばらく注目しておきたいよね。

                           
おまけ★★★★北のつぶやき

あとぴナビで紹介しているキスとアレルギーに関する研究の特集記事は、あとぴナビ情報Webでご覧いただけます。
興味のある方は、ぜひご覧ください。

●笑いと音楽、そしてKiss(キス)がアトピーを救う
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=care&c2=1&c3=4