2010年2月9日

暦の上では、もう春といっても良いのじゃが、まだまだ寒い日は続くようじゃの。

 

 

 

 

  

 
じゃが、寒い日はお風呂にゆっくり入ると気持ち良いものじゃ。
特に、温泉だとなお良いじゃろう。
あとぴナビでは、アトピー克服の一つの方法として温泉入浴を考えておるのじゃが、今日から何回かに分けて、アトピー性皮膚炎と温泉入浴は、どのような関係があるのか、また、どのようなことに注意して、どのようなことをしてはらないのかを、取り上げてみたいと思う。

まず、初日の今日は、なぜ、アトピー性皮膚炎克服に温泉入浴が良いのか?を考えてみたい。

 

1.なぜ、アトピー性皮膚炎克服に温泉入浴が良いのか?

 

アトピー性皮膚炎の症状を引き起こしている原因は、大きく分けると「免疫機能の異常」「角質層の水分不足」という二つが挙げられる。

まず、最初の「免疫機能の異常」とは、アトピー性皮膚炎そのものが免疫の一つであるIgE(グロブリンE抗体)が関わる疾患といえる。
このIgEの異常とは、主に、アレルゲンを媒介としたものにより影響を受けておるのじゃが、大元の異常を引き起こした原因は、免疫機能そのものにあると言っても良い。

本来、体自身は、「アレルギーを出す力」と「アレルギーを抑える力」の両方を誰しもが持っておる。
通常は、これらの力のバランスは保たれており、アレルギー症状が引き起こされることはないのじゃが、何らかの要因が加わると、このバランスが乱れて、アレルギー症状が引き起こされることになる。

では、このバランスを乱す要因とは何じゃろうか?
それが、免疫機能に深く関わる自律神経と内分泌機能じゃ。
分かりやすく考えると、免疫機能は自律神経と内分泌機能の影響を受けて働いておるということじゃ。
そして内分泌機能や自律神経機能の異常を引き起こす要因が何かというと、毎日の「生活」の積み重ね、ということが言えるじゃろう。
睡眠不足、栄養のバランス異常、運動不足、そしてストレスや摂取する化学物質の増加が、これらの機能を乱すことで、免疫機能に影響を与え、アトピー性皮膚炎につながってくるわけじゃ。
だからこそ、あとぴナビでは、生活及び生活環境の改善、ということを強く訴えておるのじゃが、この自律神経や内分泌機能に外部から直接働きかける方法がいくつかある。

その一つが「温泉入浴」というわけじゃ。

温泉医学によれば、温泉の主たる働きは、自律神経の正常化、内分泌機能の正常化にあると言われておる。
つまり、温泉入浴は、アトピー性皮膚炎の「根本的な原因」に働きかけることのできる手法の一つであるということじゃな。
じゃからこそ、あとぴナビの克服体験ナビを見ても分かるように、多くのアトピー性皮膚炎患者が、薬物を一切使用しなくてもアトピー性皮膚炎を克服できる、ということじゃ。

もう一つのアトピー性皮膚炎の症状を発症させる要因といえる「角質層の水分不足」じゃが、これは、どちらかというと、スキンケアの要素が必要になる。
とはいえ、入浴の環境や、入浴の方法がこの状況に対して悪影響を与えることもあるんじゃ。
詳しくは、後ほど述べていきたい。

明日は、「なぜ、温泉での入浴が必要なのか?」について見たいと思う。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

入浴は、正しい環境と方法で行うことで、アトピー性皮膚炎に対して良い影響が与えられる。
じゃが、誤った環境と誤った方法で行うと、逆効果を示すこともある。
詳しくは、明日以降で述べたいと思うから、入浴を独自の方法で取り入れている人は、注意してほしい。

2010年2月8日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎の「本当の辛さ」は、患者本人しか分かりません。
同居する家族でも、その「辛さ」の意味が推し量れないこともあります。
しかし、アトピー性皮膚炎の辛さを支えることができるのは、周囲の理解と協力、という要因がとても大切です。
今日は、家族の理解についてお便りをいただきましたので、ご紹介したいと思います。

 
●Yさんからのお便り

 
大田さん、こんにちは。
いつも、弟がお世話になっています。

さて先日、私が足首の骨折で2週間ほど入院しました。
病院に車で駆け込んだのが土曜日でしたので、タイミング悪く、手術は休み明けの月曜日だとのこと。
それまで、患部を固定され、痛み止めでごまかすしかありませんでした。
夜中は痛みで眠れず、こんなに痛いのなら足ごと取り除いてくれと思うくらいでした。
高齢者の方の骨折の場合、リハビリが思うように進まないのもよくわかる気がします。
というのは、手術後すぐに痛みがなくなって快適にリハビリに専念できると思っていたのですが、あにはからんや、激痛との戦いはリハビリ中も続くのです。
動きたくない、でも動かさないと歩けなくなってしまう、そんな葛藤を繰り返しながら歯を食いしばってリハビリを行いました。
私の腕の半分しかない細い腕で、歩行器につかまりながら、一生懸命、一歩一歩進んでいくおばあちゃん、筋骨隆々でいながら包帯にくるまれているスポーツ選手、いろいろな人と一緒にリハビリを行いました。
自分の痛みを持って他人の痛みを思いやりいたわれるようになったのは、この骨折がきっかけでした。

私にはアトピーの弟がいます。

痒みの延長が痛みともいわれていますので、全く同じという訳ではありませんが、私自身も‘辛さ’でのたうちまわる経験をしたように思います。
弟に対して「アトピーくらいで休んで、根性が無いんじゃないの、さぼりたいだけじゃないの」といった言葉を浴びせたことがありました。
きっと、弟の胸にずしりとささったことでしょう。
今もその矢は、ささったままかもしれません。

実は、弟との関係がぎくしゃくしているのです。
謝りたいけどできないもどかしさが、私自身をいらつかせます。
何か気のきいた言葉を贈ろうとも思いますが、何も思い浮かびません。

しかし、今は、「普段通りでいよう、もし弟が救いを求めてきたらその時に助けてあげよう」と思っています。
みんな逃げないで頑張っているんだから、心の中でエールを送る気持ちはこれからも失わずにいたいです。

 

最初に書いたように、アトピー性皮膚炎の「本当の辛さ」は患者本人しか分かりません。
しかし、同時に、接する家族も患者とは違う「辛さ」を感じていることがあるのも確かです。
本人の辛さと、家族の辛さ、比較はできませんが、「辛さ」を感じている限り、相手の「辛さ」に目を向けることも必ずできます。
自分を理解してくれる人がいる、と思えることは、アトピー性皮膚炎に限らず、何かと「闘う」人にはとても大切な支えになります。
Yさん、いつかあなたの思いが弟さんに届く日が来ますから、頑張ってください。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

子どものアトピーに対して、毎日、「今日は○○が悪いわね」と、状態が悪いところを探して溜息をついているお母さまがいらっしゃいました。
子ども自身も、母親に体を見られると、母親が悲しい顔になるので辛かったそうです。
そこで、お母様とお話をして、「悪い場所を探すのはやめて、昨日よりも良い場所を探すようにしましょう」とお願いをしました。
気持ちの持ち方はとても大切だからです。
すると、1か月もすると、お子さまの表情が変わってきたのです。
次の面談のときに「昨日は首が少し良くなったね、ってお母さんに言われた」と言って喜んでいるのです。
これが良いきっかけになってくれたのか、そこから急激に症状が良くなりました。

アトピー性皮膚炎の辛さを見ている家族だからこそ、アトピー性皮膚炎の人に「勇気」「元気」を上げて欲しいと思います。
そして、アトピーの患者の人は、家族がなぜ「勇気」「元気」を与えようとしているのかを理解してください。
お互いの理解し合うことは、大切なことですから。

2010年2月7日

東です。
さて、先日、Webである記事を見つけました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●1/27 特定の食物に対するアレルギー、実は単なる思い込み!?
(JAPAN JOURNALS)

 
多くの人が、実際はアレルギーがないにもかかわらず、自分は特定の食物に対してアレルギー疾患を発症すると思い込んでいることが研究調査で明らかになった。

小麦粉推奨団体「Flour Advisory Bureau」の委託により、ポーツマス大学が行った研究によると、5人に1人の成人が、小麦粉など特定の食べ物にアレルギーがあると考えているが、アレルギーテストをした結果、本当にその食べ物に対するアレルギーや食物不耐性をもっていたのは、2%に過ぎなかったという。

食物アレルギーを訴えるのは、男性よりも女性に多く、ダイエット人気により、その『勘違い』はさらに顕著になっており、本当は普通に食べられる食物をわざわざ避けているケースが少なくないと研究チームは指摘している。

研究を率いた、カリーナ・ヴェンター博士は「アレルギーや不耐性があると考える人の数と実際にアレルギーや不耐性が確認された人の数には大きな相違があった」とコメント。ちなみに、小麦アレルギーの症状には、じんましん、かゆみ、喘鳴などがある。

 

この記事は、小麦粉推奨団体の研究のようなものですから、小麦粉にアレルギーがあると思いこんでいる人の多くが、誤っていることを訴えることが目的だったのでしょう。

この研究の結果は別にしても、アトピー性皮膚炎の人の場合、同じように「食べられない」と思いこんでいることは良くあります。
代表的なのが、三大アレルゲンといわれる、牛乳、卵、大豆でしょう。
これらを妊婦のときにたくさん食べると子どもがアトピーになる、乳幼児の頃に食べさせるとアトピーになる、といった迷信のような話が一人歩きして誤って信じられていることがあります。
あるいは、小児科医から検査もしていないのに「アトピーの子は三大アレルゲンは食べないように」と言われるケースもあるようです。

もちろん、中には本当に三大アレルゲンがアトピー性皮膚炎の症状を引き起こす(病気を引き起こすのではありません)原因の人もいるでしょう。
しかし、検査も行わずに除去することは、食事の幅を狭めますし、成長期の子どもにとっても、栄養補給の観点から良くないことは確かです。

さらに、逆にアレルゲンを血液検査で調べて、大丈夫だと言われたのに、特定の食べ物を食べると症状が現れる、ということもあります。

アトピー性皮膚炎の炎症に関わる免疫であるIgEは、肥満細胞と結合しやすい性質を持っています。
そして、この肥満細胞は皮膚の細胞にも多く存在します。
血液検査でアレルゲンを調べる場合、血中のIgEを調べるわけですが、仮に炎症を引き起こすIgEが体内に多く存在していたとしても、その多くが既に皮膚の肥満細胞と結合してしまっていると、血中に流れ出ているIgEの量は少なくなってしまうのです。

これが、血液検査ではアレルゲンを正しく測定することが難しい原因の一つです。

アレルゲンを特定したい場合には、血液検査ではなく皮膚のプリックテストなどで行う方が望ましいでしょう。

いずれにしろ、「正しい」方法による検査を行わずに、アレルゲンを思い込みだけで特定することは良くない、ということは知っておいて欲しいと思います。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

通常、病院でアレルゲンの検査を行う場合、血液検査では、正しく測定できないにも関わらず、皮膚で行うよりも血液検査で行うことが多いようです。
このRAST検査がなぜ病院では血液検査で行うのかについては、博士が以前のブログで書いていますので、興味のある人は読んでください。

●アトピーとRAST法の検査(2009年10月20日のブログ)
http://blog.atopinavi.com/2009/10/20/

2010年2月6日

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

さて、アトピー性皮膚炎で調子が悪い時は、とかく家の中に閉じこもってしまう、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
また、調子が上がってきても、それまで家に閉じこもっていた習慣から、外にでることが嫌になってしまうこともあるかもしれません。
しかし回復させるためには、心身両面から考えると、「外に出る」という行為は、ある段階から必要になってきます。

今日は、以前、状態が悪く、なかなか家から出られなかった方からいただいたメールを紹介したいと思います。

 

 
●Iさんからのメール

南さん、お久しぶりです。
最近、私は、なるべくお天気のいい日に、ウォーキングをするようにしています。
家の近くには、大きな公園があるんですよ。
日中、日に浴びると体内時計が改善されるっていうし。
大きな池に沢山のカモがいて、会いに行くのも私の楽しみです。
歩きながら空を見上げるのが好きで、大きな公園でしか出来ない事だな~って。
普通の歩道でやったら人や自転車にぶつかるし、危険人物になってしまいますよねぇ(笑)
公園内には、大きい木が沢山あって、両側から覆い被さってて、日なたを探し探しして歩いています。
寒い日は、鼻がツーンて痛くなり、涙が出たり・・・自然の洗礼を受けています。
寒い日は、なぜか眠くなり・・・「寝るなー!寝たら死ぬぞぉー!!」と、隊長の声が聞こえて来そうです(笑)
毎回、自然の厳しさを肌で感じています。
公園を出て、普通の道路を歩くと吸う空気が違う気がします。

 

Iさん、お便りありがとうございました。
外出できたことで、自然を感じながらリハビリしていることが、本当に良く伝わってきますよね。
普段気がつかないようなことや、自然の息吹を体で感じることができる、これってすごいことだと思います。
まだまだ肌の調子が良くない場合は、辛いこともあるかと思いますが続けてほしいものです。
Iさんには以前から、その日の調子や体調に合わせて、ウォーキングするようにアドバイスさせていただいていますが、継続していけば必ず良い結果が後からついてくるはずです。
頑張ってくださいね。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

ウォーキングは、代謝を上げたり、気分転換になったり、心身両面に対して効果があります。
また、適度な疲労は、食欲を高める、睡眠がとりやすくなるなど、他の生活環境面に対しても、良い影響が見られます。
まだまだ外気は寒いでしょうが、少しずつの積み重ねは、やがて大きな形で自分の体に返ってくることでしょう。
何か体を動かすことを始めたい、と考えている方、ウォーキングも候補にしてみてくださいね。

2010年2月5日

ジョシュアです。

 
 

 

 

 

2月は、あとぴナビ通販の総合カタログ号が発行されたんだけど、みんなもう見たかな?
まだ、入手していない人は、下記から申し込んでね。
もちろん無料。
http://shop.atopinavi.com/campaign/C10020101

それで今日は、総合カタログ号に掲載された新商品から、歯磨き粉をプレゼントします!
 

 
◆プレゼント
シェルホワイトニング&ウォッシングを5名様

歯科医と無害品素材研究者が3年の歳月をかけて開発した歯磨き粉です。
1日2回使用しても5ヶ月間分と大変お得。
天然素材のホタテ貝殻を超微粉末化した100%天然素材です。ホタテ貝殻の成分特徴であるカルシウムが、ホワイトニング効果と口臭予防、殺菌効果を促進します。
 

詳しくは、下記でご覧ください。

 
◆シェルホワイトニング&ウォッシング
http://shop.atopinavi.com/item/more?goods_id=244

 

 

プレゼントご希望の方は、次の必須事項を記入してメールで応募してください。

 

◆あて先
info@atopinavi.com

 

◆必要事項
メールの件名に「プレゼント応募」と記入して、本文には、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、を明記して送信してください。
また、当選者発表の際は、件名、お名前(フルネーム)、年齢で発表しますので、気になる人はペンネームも書いて下さい。
 

◆締め切り
2月14日(日)が締め切りとなります。

 
◆抽選&発表
2月16日に抽選ます。
当選者の発表は、2月18日のブログにて!

 

◆注意事項
応募のメールはお一人様、一通のみとさせていただきます。
また、お名前、住所などの必須事項は忘れずに!
じゃあ、またね!

 

おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

今月発行された総合カタログ号は、全部で160アイテム以上が掲載されています!
スキンケアだけじゃなく、バス、キッチン、そしておやつなどもたくさん載っているので、ぜひ見てみてね。

2010年2月4日

ジョシュアです。


 

 

 

 

 

 
今日は、1月22日のプレゼントの当選者の発表です!
いつもの通り、県名、お名前(ペンネーム)、年齢を表記しますので、チェックしてね!!

 
◆プレゼント
きれいなバスを20名様

 
発表です!
応募総数193通中、当選者の方は、次の方々です!

 
宮城県 太田美樹さん(24)
群馬県 かーるさん(32)
埼玉県 あおママさん(38)
千葉県 とうもろこしさん(40)
千葉県 あすかさん(41)
神奈川 山本みゆきさん(39)
新潟県 ワイさん(28)
山梨県 よしさん(36)
静岡県 山田桃子さん(24)
愛知県 ぼぼちゃんさん(34)
愛知県 ミセスローズさん(58)
大阪府 丸山美穂さん(19)
大阪府 根本ます美さん(49)
大阪府 おじさんさん(41)
兵庫県 嶋本志伸さん(45)
和歌山 まあちゃんさん(40)
愛媛県 越智達也さん(34)
福岡県 もんすけさん(32)
福岡県 濱田亜矢子さん(34)
長崎県 吉開亜理沙さん(33)

 
 
以上20名の方が当選しました!
おめでとうございました!

商品の発送は、2月10日頃に行いますのでお楽しみに!!

 
おまけ★★★★ジョシュアくんのつぶやき

明日も僕が担当します!
明日は新商品のプレゼントを予定しています!
お楽しみに!

2010年2月3日

今日はWebで見つけた記事を紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 
●科学のまちから:食品総合研究所 アレルギー抑える食品探す /茨城
(毎日新聞ニュース)
http://www.mainichi.jp/area/ibaraki/kagaku/news/20100119ddlk08040163000c.html

野菜や果物など食品の中に、ぜんそくや花粉症などにつながるアレルギーや炎症を抑えるものはないか。食品総合研究所の小堀真珠子(ますこ)・機能性評価技術ユニット長たちは、こんな研究を続けている。効果のある食品を探すため、細胞のアレルギー反応などを詳しく分析できる「DNAチップ」を開発した。

研究では、人為的にアレルギーなどを起こさせた細胞に食品の成分を投与し、アレルギーが治まるかなどを調べる。細胞を使うと動物実験より手間や経費がかからず、多くの成分を調べやすい。

ただし、効果の判定が問題だ。アレルギーの際には細胞内で30種類以上の、炎症なら60種類以上の遺伝子の働きが異常に強まる。従来はうち1、2種類だけを調べて、働きが正常に戻れば「アレルギーは治まった」などと判定していた。だが、他の遺伝子は異常なままかもしれなかった。

正確な判定には多くの遺伝子を調べたい。そこで約4万個ある人間の遺伝子から、アレルギーや炎症などに関係する遺伝子約200個を選んだ。そして企業と協力し、各遺伝子(DNA)を縦約2センチ、横約1センチの基盤上に並べた「DNAチップ」を作った。

チップに細胞の成分をかけると、各遺伝子の働きを一度に調べられる。アレルギーへの効果なら、関連する35遺伝子の働きがすべて正常に戻ったことを確かめて「治まった」と判定できる。チップで人間の血液を分析すれば、アレルギーの新しい診断法につながる可能性もあるという。

「日常の食事に取り入れられる食べ物で、効果のあるものを見つけたい。チップはそのために役立てます」と小堀さんは話している。【高木昭午】

  
アトピー性皮膚炎に関わる遺伝子は、世界中で、さまざまな研究がなされています。
この記事のある「DNAチップ」が、今後、どれくらい研究が進み、アトピー性皮膚炎の診断や治療に役立つかは未知数の部分はありますが、アトピー性皮膚炎がIgEが関わる免疫疾患という側面が強いことから考えると、アレルゲンからさまざまな研究が進んでいくかもしれません。

まだまだ課題は多いと思いますが、興味深く見守りたいところです。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

今回の記事を読んで誤解いただきたくはありませんが、アトピー素因という、アトピー性皮膚炎の疾患を引き起こしやすい素質(体質)は、遺伝することがありますが、これだけが全てではありません。
人間には、アトピー性皮膚炎を発症させる遺伝子も、そして同じようにアトピー性皮膚炎を抑える遺伝子も、両方を誰もが持っていると言われています。
では、なぜアトピー性皮膚炎を発症する人と、発症しない人がいるのかというと、そこに一番大きく関わるのが「環境」です。
遺伝レベルで言えば、江戸時代の人と現代人と、大きな差異はないと言われています。
遺伝子は、変化していくものですが、それは数百年レベルでは、差は見られません。
江戸時代と現代で、遺伝子に差がないのであれば、現代の方がはるかにアトピー性皮膚炎が多いのは、なぜか?
解決の糸口は必ず存在します。
多くの研究が進むことを期待します。

2010年2月2日

1週間にわたって「アトピー性皮膚炎の人が、やってはいけないこと」を述べてきたが、今日が最後じゃ。

 

 

 

 

 

 

 

7.部屋にひきこもり

 

アトピー性皮膚炎の状態が悪いと、部屋にひきこもった状態の生活を続けてしまう人がときどきおる。
もちろん、顔に症状があれば、外出したくないのも理解できるし、夜、痒みで眠れなければ、昼夜逆転してしまい、部屋から出れない状態のこともあるかもしれん。

これは、ステロイド剤やプロトピック軟膏の長期連用に伴うリバウンド状態のときに、起きやすい状況なのじゃが、部屋に引きこもった状態では、アトピー性皮膚炎は治りづらいのも確かじゃ。

こういったリバウンド状態やアトピー性皮膚炎が悪化した状態は、皮膚に症状が現れるのじゃが、風邪のような体力を消耗する疾患と違い、「安静」を続ける必要がない状態の時もある。
もちろん、感染症が悪化したり、安静が必要であることもあるが、それも多くは一過性であり、そういった状態が長期間にわたっているときは特に、「安静」よりも「活動」を必要としていることが多い。

これまで述べてきた、アトピー性皮膚炎の人がしてはいけない生活の逆は、「アトピー性皮膚炎を克服するための生活」とも言える。

そういった生活の基本は、

 

1.代謝を上げる
2.栄養バランスを考えた食事
3.十分な規則正しい睡眠
4.薬剤だけにアトピー治療を任せない
5.アレルゲンを軽減させる

 

ということにあるのじゃが、部屋に引きこもったままでは、それらの生活を構築していくのはなかなか難しいことじゃ。
また、元々、体力的な問題がない状態で、部屋に引きこもってしまっては、心身両面から見ても、良いことはないじゃろう。

確かに、状態が悪いのに無理、と思う人がいても仕方ないかもしれん。
じゃが、「状態が良くなれば、生活を変えたい」ということよりも「状態を良くするために、生活を変える」心構えが本当なら必要じゃ。

大きな足のけがをして、寝たきりの状態の人が、いきなり走ることはできないじゃろう。
さらに歩くために行うリハビリに苦痛が伴う状態があれば、なかなか、ベットから起き上がる気にもなれんかもしれん。
じゃが、リハビリが辛いからといって、寝たままでは、いつまでたっても走ることはおろか、歩くことすらできんじゃろう。
辛いリハビリを乗り越えてこそ、「日常の生活」が取り戻せるのじゃ。

アトピー性皮膚炎で、今、辛い状態の人は、同じように、規則正しい生活や、化学物質やアレルゲンを軽減させる生活環境で過ごすのは難しいかもしれん。
じゃが、外出したり運動する、毎日、バランス良い食事を定められた一定の時間で摂る、早寝早起きを実行する、ストレスをためないようにする、入浴で代謝を促進する、毎日、部屋の掃除を行い、数回、部屋の空気を入れ替えるという行動は、自らが「生活習慣」として行っていかなければならないことじゃ。

辛いことは理解できる。
じゃが、他人が理解できても、その状態は他人は変えてはくれん。
自分の行動で解決していかなければ、その後、「本当に治った状態」を迎えるのは非常に困難じゃ。

一過性で、部屋で療養することは、これは良いことじゃ。
じゃが、どこかで「生活のリハビリ」を必ず実行して欲しい。
重症化したアトピー性皮膚炎の状態とは、多くの悪化要因が重なっている状態でもある。
そして、それらの悪化要因を一つ一つひもといて、さらに、自律神経機能、内分泌機能そして免疫機能のバランスを整えるためには、いずれも薬では不可能なことじゃ。
自らの行動のみが、もつれた糸をほどくことができる。

本来、アトピー性皮膚炎とは、軽症の一過性の症状として現れるか、重症だとしても急性の症状で現れる。
「慢性化した悪化した状態」で、いきなり始まるわけではない。

治すためにじっと待つのではなく、治すために行動を起こしてほしい。
一歩一歩で構わない。
その積み重ねが、次の大きな一歩につながるはずじゃ。

今、状態が辛い人は、自分の体を信じて、自分の体で行動を行うよう頑張って欲しい。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

アトピー性皮膚炎の辛さ、特にリバウンドの状態や昼夜逆転した生活の辛さは、経験した人でないとわからないことです。
でも、悪い状態に変化していったのも自分の体の変化ですから、同じように良い状態に変化することは必ずできます。
辛い時には、「辛い」といって電話していただくだけでも、気持ちの持ち方が少しだけでも変化することがあります。
今、辛い状態の人は、ぜひ、相談してください。
最初の一歩を踏み出すきっかけを、一緒に探していきましょう。

2010年2月1日

今日は6番目の「高温での入浴」について書きたいと思う。
あと二日じゃから、お付き合いいただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
6.高温での入浴

 
代謝を高める意味からも、「入浴」という日常生活習慣を上手く活かして、アトピー性皮膚炎の克服に役立てることは大切なことじゃ。
じゃが、この入浴の方法を誤っているため、かえってアトピー性皮膚炎の状態を悪化させている人は意外と多い。

特に、その誤った入浴法で最も目につくのが「高温での入浴」じゃ。

本来、アトピー性皮膚炎の人に適した入浴温度は、体内の深部温度~+1度ぐらいである、37度~38度なのじゃが、寒い今のような季節は、どうしても温度を上げやすい傾向にある。
また、高い温度で入浴すると、汗もかきやすく、代謝も上がったように感じるじゃろう。

ところが、体内の深部温度よりもかけ離れた温度で入浴すると、皮膚表面も、その温度近くまで上昇することになる。
じゃが、40度~43度という体表温度は、もちろん正常な温度ではないわけじゃから、体自体は、体表温度を下げようという働きを行うことになる。

では、体表温度を下げるために、体がどのような働きをするのかというと、体表の水分を蒸発させ、その気化熱を利用して体表を冷やすわけじゃ。

体表の水分を蒸発させる=お肌の水分蒸散量を高める、というわけじゃな。

皮膚の水分蒸散量が高まるとどうなるのか、もう分かるじゃろう。
そう、皮膚が「乾燥」する、というわけじゃ。

また、お湯は温度が高くなればなるほど、界面活性作用(油分を落とす作用)が高くなる。
つまり、高い温度での入浴は、アトピー性皮膚炎の人にとって大敵とも言える、肌の乾燥とバリア機能の低下を招くことになるわけじゃ。

ぬるい温度での入浴は、湯あがり後に肌寒く感じて、温まっていないように思うこともあるかもしれんが、その後、すばやく体を拭いてスキンケアを行い、衣服をまとえば、かえって湯ざめはしにくい。
いわゆる「体の芯から温まった状態」じゃな。

慣れるまでは少し時間がかかるかもしれんが、入浴療法を行っている人は、この「湯温」には十二分に注意して欲しい。

明日は最後の「部屋にひきこもり」を見ていきたい。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

入浴については、この温度の他に、「水の質」というのも関わってきます。
特に普通の水道水での入浴は、塩素の問題や酸化還元電位の問題からも、あまり良くありません。
以前、あるメーカーの方の実験で、酸化還元電位が高い水道水と酸化還元電位の低い温泉などで入浴行い、湯につかっていない額の部分で酸化還元電位を測定したところ、水道水の場合は、湯につかっていないにも関わらず酸化還元電位が上昇し、逆に温泉の場合は酸化還元電位が低くなったという結果を見せてもらいました。
皮膚の酸化還元電位は、角質層の老化やバリア機能にも関わる問題ですので、そういったところからも入浴療法を行う場合には、浴水の質には注意を払いたいものです。

2010年1月31日

今日は、「アトピー性皮膚炎の人が、やってはいけないこと」の四つ目である「ステロイド剤などの長期連用」について見ていきたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
5.ステロイド剤などの長期連用

 
これは、アトピー性皮膚炎の治療を受けていく中では、相当に大きな問題じゃ。

まず、次の基本的なことをまずは抑えて欲しい。

 
・ステロイド剤は、痒みというアトピー性皮膚炎の症状は抑えても、アトピー性皮膚炎という病気そのものを治すことはできない。

 

・ステロイド剤は免疫抑制作用により、免疫を抑える→炎症が抑えられる→痒みが起きない、という効果を得られる薬剤であるが、免疫→炎症→痒みという経路以外から生じる痒み(乾燥からくる痒みの神経線維が関わる痒みなど)には効果を与えづらい

 

・ステロイド剤は免疫抑制作用を有しているがゆえに、感染症を悪化させる要因となる

 

・ステロイド剤は、IgEの受容体(ガラクチンー3)の関係からは、IgEそのものを増強させる要因となることがある
※詳しくは下記の特集を参照
●主治医も知らない「IgE」とアトピーの関係
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=58

 
ステロイド剤は、「痒み」という症状を抑える目的だけを考えれば優秀な薬剤じゃ。
じゃが、その「痒み」を抑える働き(免疫抑制)がゆえに、感染症、そしてIgEを増強させるという二つの悪化要因をも内在してしまっておるのじゃ。

本当は、痒みを抑えるというベネフィット(利益)と、アトピー性皮膚炎の悪化要因というリスクと、どちらを受けれる状況にあるのかは、十分に観察しながら使用するのが原則じゃ。
しかし、今の医師の治療を行う状況は、そういった経過観察が十分に行えていないことが多い。
もちろん、ステロイド剤の単発的な使用ではベネフィットの方がリスクよりも高いと言える。
じゃが、使用期間が長くなればなるほど、ベネフィットよりもリスクが高くなる傾向にあるのじゃが、今の医師の治療は、ステロイド剤が皮膚科学会が定める標準治療だから、という理由で、ベネフィットのみを患者に伝えていることが多い。

それが、長期連用による副作用やダメージを受ける患者を生んでおることにつながっておるのじゃ。

さらに、今の医師の説明は、患者側に対して「痒みがなくなる」=「アトピー性皮膚炎が治った」状態だという勘違いをさせているのも大きな問題じゃ。

痒みとは病気によって生体に引き起こされている「症状」に過ぎない。
風邪を例にとれば、風邪という病気によって「熱」という症状が現れ、解熱剤を使用して熱が下がったとしても、風邪が治っていなければ、熱は薬の効果が切れれば再び上がってくる。
風邪の場合、解熱剤で熱を下げた=風邪が治った、とは、ほとんどの患者は思っておらんじゃろう。
ただ単に、解熱剤で熱を下げた=熱という症状が「一時的に」治った、という理解をしているはずじゃ。

ところが、ことアトピー性皮膚炎においては、「痒みがなくなった」=「アトピー性皮膚炎が治った」と患者が勘違いしていることが非常に多い。
そして、この勘違いを引き起こしているのが、情報を正しく伝えていない医師のせいとも言えよう。

繰り返すが、ステロイド剤という薬剤そのものが「悪い」わけではない。
悪いのは、その使い方じゃ。
痒みという不快な症状を抑えている間に、アトピー性皮膚炎という病気そのものを治すためのアプローチを行うことが必要じゃが、医師はそういったアトピー性皮膚炎を本当の意味で「治す」ための治療は、ちょっとした生活の注意事項程度にしか伝えておらん。
本来は、その生活の注意事項が「主役」でなければならんのにも関わらずじゃ。
ひどい場合には、薬だけ塗っておけば良い、という説明を行うことすらある。

もちろん、薬を使っているだけで「アトピー性皮膚炎が治る」人はいるじゃろう。
じゃが、これは自らの体でアトピー性皮膚炎を出さない状態にしただけじゃ。
先の風邪の例でいえば、解熱剤で熱を下げている間に自然治癒力で「たまたま」風邪が治っただけの状態じゃ。

こういった勘違いは、ステロイド剤だけではなく、プロトピック軟膏など、他の薬剤の場合も同様じゃ。

ステロイド剤のリスクを体が受ける前に「たまたま」治ってしまうのであれば、それはそれで良いのかもしれん。
じゃが、リスクが大きくなるにつれ、それはアトピー性皮膚炎そのものの悪化要因にもつながってくるから、「たまたま」治る可能性はリスクの増大とともに低くなってしまう。

そのことを、ステロイド剤を使用する患者側は良く理解して置いて欲しい。

明日は「高温での入浴」について見ていきたい。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

2月はアレルギー月間のため、例年のようにアトピー性皮膚炎に関するシンポジウムが開催され、そのことが新聞などでも報道されることだろう。
だが、その記事は、実は新聞社が取材を独自に行う報道のための取材ではないことを読者側が気付いていないことが多い。
その記事の下には、必ず「製薬会社」などの広告が載っていると思うが、記事そのものが「製薬会社」の広告なのだ。
俗に言う「記事広告」という方法なのだが、これは新聞社が第三者の立場から報道として取材したものではなく、「広告を発信する側」の意見を伝えているだけのものであることを知っておいて欲しい。