2017年1月24日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日が、今回の記事の紹介の最後です。
入浴の後半部分の記事を紹介しましょう。
         
         
●1月にお肌状態をアップさせるためのアトピーケアとは?
(2017年1月号 電子版記事より)
          
▼入浴時間
もう一つ、アトピー性皮膚炎の方が意識して欲しい入浴方法が「入浴時間」です。
アトピー性皮膚炎の方が入浴により「得たい」働きは、じわりとした皮脂を伴う汗をかくことで、肌が持つスキンケアの機能を「回復」させることです。
同時に、冷えの解消を目指すためには、体温に近い熱をじっくり体の隅々まで伝えていくことが必要になります。血液は、心臓から送り出され、大動脈、中動脈、小動脈と順々に分散し、最後は毛細血管から各細胞に必要な栄養素、酸素、内分泌を届けます。
そして、同時に細胞から老廃物など不要なものを受け取り静脈を通って心臓に戻ります。
心臓から送り出されて戻ってくるまで、おおよそ1周4?5分程度かかるとされており、毛細血管を通して熱を十分に体全体に届けるためには、4?5巡ほどは必要と言われています。
じっくりとした汗をかく、そして冷えの状態を解消するためには、おおよそ20分以上の入浴
は必要になります。
本を読む、音楽を聞く、防水テレビを持ち込むのでも良いでしょう。アトピー性皮膚炎の方が行う入浴は「修行」ではありませんし、それでは長続きしづらくなります。楽しい「入浴時間」を送れるような工夫は各自が行うようにしましょう。
        
▼入浴は、アトピー性皮膚炎を良くすることもあれば、悪くすることもある
他にも、朝の体温上昇を手助けできる「朝の入浴」「朝の足湯」を併用することもより効果的な入浴に繋がりますし、入浴を行う環境も大切です(肌に影響を与える水道水中の遊離塩素の処理など)。
時々、入浴自体がアトピー性皮膚炎に良くない、ということで入浴を控える指導をされる医師がいるようですが、入浴による問題点のほとんどは、乾燥による皮膚バリア機能の低下です。
これは、先に述べたように、入浴方法(入浴温度など)が誤ったことにより生じる結果です。
健常な一般の方と、アトピー性皮膚炎の方は、入浴により「得たい効果」が異なります。
入浴方法、入浴環境次第で、アトピー性皮膚炎の症状は良くなることもあれば、悪くなることもあります。
薬の例でいえば、量や種類、飲み方が正しくなければ薬も「毒」になるのと同じで、温度や回数、時間について、誤らない入浴ができれば、入浴はアトピー性皮膚炎にとって「良薬」になります。
入浴の仕方が上手くわからない方は、お気軽にアトピー相談室にお尋ねください。
               
             
入浴のポイントで抑えておきたいのは、最後の「入浴は、アトピー性皮膚炎を良くすることもあれば、悪くすることもある」という部分です。
なぜ入浴をアトピー性皮膚炎の人は必要とするのか、そして自分の肌状態にとって、どういった入浴方法が必要なのかをしっかり見極めて実践しましょうね。

                       
おまけ★★★★北のつぶやき

今回の記事は、電子版あとぴナビでいつでもご覧いただけます。
具体的な商品の使い方なども説明されていますので興味のある方はご覧ください。

●あとぴナビ電子版
http://www.atopinavi.com/eb/index.html

2017年1月23日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
昨日まで、スキンケアについて見ていきました。
今日は、入浴です。
          
         
●1月にお肌状態をアップさせるためのアトピーケアとは?
(2017年1月号 電子版記事より)
         
■冬の時期に入浴から得られることとは?
        
「入浴後に乾燥する」という感想をお持ちの方は多いと思います。
特に、元々、肌のバリア機能が低下することで乾燥しやすい状態にあるアトピー性皮膚炎の方ならばなおさらでしょう。しかし、この入浴後の乾燥は、「入浴方法の間違い」そして、入浴後のケアにより大幅に軽減できます。また、適切な入浴を行うことで、逆に「乾燥しない肌機能」の回復にも役立たせることができます。
冬の時期に必要な「入浴の方法」について考えてみましょう。
        
▼入浴温度
入浴方法は、温度や回数、時間などが挙げられますが、この中でアトピー性皮膚炎の方が入浴による影響をもっとも受けるのが「入浴温度」です。
日本人は、湯船に浸かる習慣を多くの方が持っていますが、平均の入浴温度は41℃と言われます。
アトピー性皮膚炎でない方であれば、41℃でも短めに入浴することで、「マイナスの影響」は小さくなります。また、冬の寒い時期、41℃ぐらいの温度で入浴しないと「温まった気がしない」という方もおられると思います。
しかし、41℃を維持したお風呂に肩まで10分以上浸かっているとどうなるでしょうか?
息が苦しくなって、出たくなる方がほとんどでしょう。
ヒトの体内における深部温度は、38℃前後です。風邪を引いた時など40℃以上に体温が上がることがありますが、40℃の温度ですら、体にとっては消耗が激しく、継続した場合には内臓に与える影響も深刻になります。
ましてや、その温度が41℃以上ならば、体はその熱を「受け入れない」ための反応を示しま
す。
その一つが、急激に多くの汗をかいて、気化熱により体温を下げようとする働き、もう一つが、体内の深部において血管を収縮させ(冷えの状態)、外部からの熱の伝わり方を遅らせようとする働き、さらに、苦しさを感じさせることで、その環境(41℃以上の入浴環境)から離脱を図らせようとする働きもあります。
          
特に、熱いお風呂で入浴すると、皮膚表面の急激な温度上昇から、「気化熱を利用して温度を下げる緊急的な汗」をかきますが、この汗は皮膚の熱を急激に冷ますことはできても、皮脂を伴わないためスキンケアの働きがありません。
逆に、肌にとっては気化熱による角質層の水分を失わせる働きは「乾燥」を増長させることになります。
このように汗をかく働きは、入浴後の急激な肌の乾燥に関わることになります。また、血管を収縮させる働きは冷えの状態に関わります。肌の乾燥、冷えの状態は、いずれもアトピー
性皮膚炎の症状に直結してきます。アトピー性皮膚炎の方は、「ぬるめの温度での入浴」を心がけるようにしましょう。
        
             
今日は、入浴の中で「入浴温度」を中心に説明しました。
明日はその他の入浴の項目です。

                          
おまけ★★★★南のつぶやき

入浴温度は、適切に行えばアトピー性皮膚炎の状態を良くしてくれますし、高すぎると逆に悪くする諸刃の剣です。
寒い時期、高めの温度で入浴しやすいので、注意するようにしましょう。

2017年1月22日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
昨日は、保水の部分を説明しました。
今日は保湿と保護の部分です。
          
         
●1月にお肌状態をアップさせるためのアトピーケアとは?
(2017年1月号 電子版記事より)
        
▼角質層に与えた水分を逃さない「保湿」をプラス
しっかり保水ができたところで、次に必要なのは、与えた水分の蒸散を抑えるための「保湿」です。
大気が乾燥状態にあると、角質層の水分は少しずつ、自然蒸散していきます。
せっかく十分な水分を与えても、そのまま放置していると、やがて角質層は水分不足の状態に戻ってしまいます。
自然蒸散自体は完全に防ぐことは難しいので、蒸散量を「減らす」ためのケアを考えることも大切です。
基本は、「油分」で皮膜を作る感じをイメージしてケアを行いましょう。
具体的なスキンケアのアイテムとしては、オイル系アイテムです。あるいは油分を乳化させて閉じ込めたクリーム状のアイテムでも良いでしょう。
         
▼保湿は、一定時間で塗り直しを
保水と違い、保湿は「カバー」の役割ができれば良いので、何度も繰り返して重ね塗りを行う必要はありません。必要な量を一度だけ塗れば良いでしょう。
ただ、衣類との接触などにより、少しずつオイル分は剥がれていきます。
そこで、スキンケア後に時間が経って乾燥を感じてきた場合には、一定時間で「塗り直し」を行うようにしましょう。
「保水は重ね塗り」そして「保湿は塗り直し」が基本と考えましょう。
具体的な塗り直しの時間は、お肌の状態、生活環境、使用したスキンケアアイテムにより異なるため、目安が示しにくいのですが、目安として言うならば、自分の感覚としてスキンケア後に乾燥を感じる時間を計っておいて、乾燥を感じる前に塗り直しを行うと良いでしょう。
           
▼ダメージが強い肌には「保護」を
アトピー性皮膚炎の方で、長期のステロイド剤連用や繰り返しの掻き壊しなどによるダメージから肌が固く厚くなっている状況で、乾燥状態が強くなると、割れ目が深いひび割れた状態になることがあります。
こうしたダメージが強い肌は、角質層そのものが断裂した状態のため、通常の保水、保湿ケアだけでは、バリア機能を補うことが難しくなってきます。
そこで、固形のオイルアイテムなどを使った「保護」を行うことが必要になることもあります。
もちろん、保護の前に、少しでも角質層の「バリア機能を回復」させるために、保水ケアと保湿ケアは行う必要があります。
このようなバリア機能が著しく低下した肌状態では、夏場に多くみられる感染症の対策も同時に行うことが必要になることもあります。
往々にして、深いひび割れがある場合、オイル系アイテムのみしか使用しないケースが多いのですが、コットンなどを使った間接的な水分補給など、工夫することは可能です。
強いダメージでお悩みの方は、アトピー相談室までご相談ください。
            
         
冬の時期は、保湿も保水と同様に大切です。
せっかく角質層にしっかり水分を与えても、その蒸散を防ぐ方法を施さなければ、乾燥状態になりやすいからです。
乾燥時期は、保水とセットで保湿も行うように気をつけましょう。
明日は、入浴について考えます。

                    
おまけ★★★★博士のつぶやき

乾燥状態が強い方の場合、保湿だけでは「足りない」ことがある。
特にV字欠損など、深いひび割れを伴っておる場合には、「保護」のケアも考えた方が良いじゃろう。
お肌の状態に合わせたケアを行って欲しいの。

2017年1月21日

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

               
本格的な真冬の時期になりました。
昨日は、暦の上で大寒でしたが、各地で降雪が見られ、厳しい寒さはまだこれからのようです。
こうした真冬のアトピーケアについて、今月の記事の中から紹介しましょう。
          
         
●1月にお肌状態をアップさせるためのアトピーケアとは?
(2017年1月号 電子版記事より)
         
1月は本格的な冬が訪れ、冷え込みも強くなってきます。同時に、大気の乾燥も強まることで、角質層の水分蒸散量が増加=お肌の乾燥も進みやすくなります。お正月や新年会など、イベントによる生活リズムの乱れが重なると、お肌の状態も悪化しやすくなりますから、生活面を含めた注意が必要になります。1月に気をつけたいケア内容について考えていきましょう。
         
▼1月に気をつけなければならないこと
       
冬の時期、アトピー性皮膚炎の方の肌状態は、基本的に乾燥から症状を悪化させているケースがほとんどです。冬は、大気が乾燥することで角質層からの水分蒸散量が上昇し、肌が乾燥しやすい環境となっています。そして、暖房で、乾燥状態がさらに助長されます。
もう一つ肌の乾燥状態を生む原因が「汗」不足です。
肌のバリア機能は、汗と皮脂が混じり合って作られる皮脂膜が覆うことで成り立ちますが、冬の時期、気温の低下により汗をかきづらいことで、この「自分の力で行うスキンケア」が低下しやすい状況になっています。つまり、冬の時期にアトピー性皮膚炎の方
が気をつけなければならないことは、
        
1.肌の乾燥状態を緩和させるための、適切なスキンケアを行う
2.自分の力でスキンケアが行えるように「汗」をかく生活習慣
      
の二つと言えるでしょう。
        
▼「冬の時期に適切な」スキンケアの注意点
         
お肌の「潤い」とは、基本的に水分により成り立ちます。
ただ、水分はそのままでは自然と蒸散するため、それを防ぐための「カバー」が必要です。この「潤い」が保水、「カバー」が保湿ということになります。
一般的なスキンケアのイメージとしては、「保湿」という言葉が「モイスチャー」という意味合いにまとめられ、「潤い」と「カバー」の境界線をあいまいにしています。健常な方の場合は、「掻き壊し」という要因が少ないため、このあいまいな状態の意味合いでのケアでも十分なのですが、アトピー性皮膚炎の方の場合、掻き壊しの頻度が多いことでバリア機能を大きく低下させていることが多く、「保水」と「保湿」は切り分けて考えた方が良いでしょう。
         
▼十分な「保水」が基本
        
アトピー性皮膚炎の方に必要な乾燥対策の基本は「保水」です。
 一般の「乾燥肌」と言われる人の場合、冬以外の季節は乾燥を感じることが少なく、ある程度、自分の力で「スキンケア」を行う力が働いています。つまり「汗+皮脂」による「皮脂膜」が弱いながら機能していると考えてよいでしょう。しかし、冬の時期、大気の乾燥が強いため、角質層内に水分を一定量留めることはできていても、その蒸散が止められない状況、ということが考えられます。そういった状態のときには、水分蒸散を抑える、という点で見て、油分(オイル系アイテム)ケアによるカバー(保湿)を重視して良いと言えます。
しかし、アトピー性皮膚炎の方の場合は、掻き壊しによる角質層の大きな乱れがあるため、水分そのものが角質層内に「留まっていない」状況が考えられます。
          
水分がないのに、その蒸散を抑える「カバー(保湿)」だけ行っても、バリア機能を補うには至りません。
まずは、角質層に十分な水分を与えること、これが大切になります。
そのためには、乾燥時期、もっとも大切なスキンケアは「保水」になります。
        
▼保水は浸みる?
ただ、水分系のアイテムは、掻き壊しなどダメージを受けている肌の場合、「浸みやすい」という問題があります。アトピー性皮膚炎の方で、この「浸みやすい」ことを嫌い、水分系のアイテムではなく油分系のアイテムのみでケアすると、本来、必要な角質層の「水分不足」が解消できず、「誤ったスキンケア」となっているケースを多く見受けます。
もちろん、浸みるのを我慢して保水系アイテムを使うことも良くないことは確かです。
浸みる=一定のダメージを肌に与えている状態、と言えるからです。
 そのため、肌のダメージが強い方の場合には、「浸みづらくするための準備ケア」を行
うようにしてみましょう。
         
▼保水はたっぷりと
もう一つ、状態がなかなか改善しないアトピー性皮膚炎の方に良くみられるのが、保水はローションやジェルなどで行っていても、「角質層が必要とする量に足りていない」ケースです。
アトピー性皮膚炎でない一般の「乾燥肌」は、先ほど述べたように、ある程度、自ら行うスキンケアの機能も働いていますし、強い痒みが反復継続することもあまりなく、肌の「ダメージ」は軽く済んでいます。
しかし、アトピー性皮膚炎の方で乾燥状態が見られる方の場合、反復継続する痒みによる掻き壊しは、思ったよりも深刻なダメージを肌に与えていると考えた方が良いでしょう。
角質細胞だけではなく、角質間細胞まで大きなダメージを受けていることで、水分がある意味「すっからかん」に近い状態になっているのです。
そこで必要になってくるのは、「たっぷりの水分を与えること」です。
具体的には、保水が足りていない方の冬のスキンケアの場合、通常行っている保水ケアを3倍量ぐらいで行い、それを2回繰り返すぐらいで、ちょうど良いことが多いようです(夏は同じ乾燥状態でも、湿度や気温の関係で異なります)。
どうしてもべたつき感が気になる方の場合には、時間をかけて「重ね塗り」を行ってみましょう。
アトピー性皮膚炎の方にとって、ダメージを受けたバリア機能に必要なのは、「十分な水分」であることを忘れないようにしましょう。
            
       
今日はまず、スキンケアの「保水」の部分を紹介しました。
明日は、保湿について考えてみましょう。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の人が気をつけたいポイントは、やはり最後の「たっぷりと」という部分でしょう。
アトピー性皮膚炎の方の角質層が乾燥している度合いは、それを補うために相当な量の水分量を必要としていることが多いものです。乾燥時期は、さらに乾燥の度合いが加速しますので、多め多めの保水ケアを心がけるようにしましょう。

2017年1月20日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、先日、発表されていた東京医科歯科大学の研究報告を紹介しましょう。
アレルギーが発症する基礎的な部分が解明されたようで、かなり重要な報告だと思います。
          
         
●好塩基球がアレルギー誘導型T細胞を生み出す仕組みを解明 – TMDU
http://news.mynavi.jp/news/2017/01/17/163/
        
東京医科歯科大学(TMDU)は1月17日、好塩基球が樹状細胞からアレルゲン情報を補足し、T細胞に伝達することでアレルギー誘導型T細胞を生み出す仕組み「トロゴサイトーシス」が存在することを発見したと発表した。
同成果は、同大大学院医歯学総合研究科 免疫アレルギー学分野の烏山一 教授らによるもの。詳細は1月16日(米国時間)に国際科学誌「米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America:PNAS)」(オンライン版)にて掲載された。
アレルギー疾患の患者数は年々増加しており、日本の人口の3割ほどが罹患しているといわれているが、その根本的な治療法は確立していない。これまでの研究から、血球細胞である好塩基球が、ヘルパーT細胞の1種で、無害な異物に対して反応してしまいアレルギー反応を誘導することでも知られるTh2細胞を誘導してしまうことが報告されていたが、肯定する実験結果、否定する結果、の双方が出されるなど、よく分かっていなかった。
そこで研究グループは今回、この謎の解明に正面から挑んだという。具体的には、好塩基球はMHCクラスII分子を産生しないにも関わらず、細胞表面に同分子を検出できることを確認したほか、生物内から取り出した好塩基球では、同分子を細胞表面に出していなかったが、同分子を多く産生している樹状細胞と一緒に培養すると、樹状細胞の表面上にあった同分子が好塩基球の表面に移動することを確認。解析の結果、この移動が、2つの異なる細胞がくっつきあうことで、片方の細胞上にあったタンパク質が別の細胞上に移動する現象「トロゴサイトーシス」によって生じていること、ならびに好塩基球が同現象を活用して、アレルゲン分子も樹状細胞から受け取り、無垢なT細胞(ナイーブT細胞)に渡すとともに、自ら産生したインターロイキン4(IL-4)も供給することで、アレルギー誘導型のTh2細胞へと変化させることを発見したという。
今回の成果について研究グループでは、これまでの研究で報告されていた好塩基球の抗原提示能に関する食い違いが説明できるようになり、このメカニズムの解析をさらに進めていくことで、アレルギー状態の改善につながる新規治療法の開発につながることが期待されるとコメントしている。
          
            
アレルギーにヘルパーT細胞の2型(Th2)が関与していることは昔から知られていました。
また、Th2は、感染症など外敵に対応するヘルパーT細胞の1型(Th1)とそれぞれ抑制、亢進しあっていて、それをサイトカインであるインターロイキン4(IL-4)が関わっていることも分かっていましたが、なぜ、そうした働きが生じているのかは分かっていませんでした。
実際、記事にもあるように臨床データで、肯定する結果と否定する結果の両方がありましたが、今回の研究では、その仕組みの基本的な部分が解明されたようです。
少し難しい話ですが、好塩基球が無垢なT細胞をアレルギー誘導型の2型へと変化させる過程が発見された、ということです。
今後の研究に期待したいですね。

                             
おまけ★★★★東のつぶやき

現在、増加しているアトピー性皮膚炎の原因は、アレルギーよりも皮膚機能の方が発症要因として関わっていることが分かっていますが、アトピー性皮膚炎を悪化させる「要因」の多くはアレルギー的な反応によるものです。
そうした観点からすれば、正しい免疫細胞への「変化」を導くことが今後できれば、新たな治療法の開発へとつながっていくのかもしれません。

2017年1月19日

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
冷え込み日が続いています。
強い寒波が各地にきて、大雪の地域もあるようです。足を滑らせるなど、雪の時期の事故にご注意いただければと思います。

さて、寒さが強いと、入浴した際、温まり感を得るため、入浴温度をどうしても上げがちになるようです。
しかし、寒さが強くても、ヒトは恒温動物ですので、皮膚の表面温度は冷たくなっていても、深部温度が極端に下がっているわけではありません。外部からの熱を受けた場合、深部温度よりも高く、それが内臓機能に影響を与える温度の場合、血管は収縮し、熱を伝えないように働きますので、「冷えの状態」は強まることになります。
また、冷えた皮膚表面も、高い熱を受けた場合、その熱を冷ますため、角質層からの水分を蒸散、気化熱を利用して表面温度を下げますので、「肌の乾燥」は進むことになります。

体感上の問題はあるかもしれませんが、熱めの温度での入浴は、少なくともアトピー性皮膚炎の方にとっては、マイナス要因が多く、注意が必要です。
とはいえ、気持ちよく温まりたい時期ですので、温まり方が悪いと感じている方は、入浴前の工夫をしてみると良いでしょう。
熱の伝達は、血液を介して行われますので、あらかじめ血管を拡張しておくことで、お湯の温度を早く伝えられるようになります。

                          
・入浴前に足浴
入浴の前に、足浴を行うと、効果的に入浴直後から熱を伝えやすくなります。
足首ぐらいのお湯をたらいなどに入れます。
足を入れると、すぐに温度が下がるため、お湯の温度は42℃前後の少し熱めで用意しましょう。
5~10分ぐらい足浴を行ってから、すぐにお風呂場に向かいましょう。

                                     

・浴槽での足浴
足浴の準備が煩わしい場合、入浴前に、浴槽に腰をかけて足浴するのも方法の一つです。
その場合の注意点は、体が寒さを感じないよう服をきたまま行いましょう。
薬用重炭酸湯や濃縮温泉はこねの湯などの入浴剤をあらかじめ入れておけば、さらに効果的です。

                                          

・温かい飲み物を摂取する
身体の熱は通常、内臓や筋肉などで主に作られ、血液で運ばれます。
そこで、温かい飲み物を摂取すると、胃の周辺に受けた熱を伝えてくれることで体が温まった感じになります。
飲み物の種類は、なんでも良いのですが、体を温める、という目的だけで考えると、さ湯で良いでしょう。
コップ一杯飲んでから、入浴すると、体の温まり感が全く違うのが自覚できるでしょう。

                                    
他にも、ペットボトルにお湯を入れて、足を温めてから入浴するなど、いろいろな方法があるかと思いますが、基本は「あらかじめ身体に熱を伝えておく」ということになります。
ぬるめの温度でしっかり入浴することで、じわっとした汗をかければ、皮脂を伴うことでスキンケアの役割もしてくれます。
寒い時期、「ぬるめの温度で入浴しやすい工夫」は実践してみてくださいね。

                   
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方にとって、ぬるめの温度での入浴は「必須」とも言えますが、寒くなると、どうしても熱めの入浴をすることで、「ダメージ」を受けている事例が増えてきます。
今の時期に、お肌の回復を遅らせると、一般的に春への季節の変わり目で状態を落とすケースが多いため、入浴温度は十分に気をつけてください。

2017年1月18日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は昨日の続きです。
乾燥肌の「対策」について見ていきましょう。

            
●なぜ、お肌の乾燥はアトピー性皮膚炎に良くないのか?
(2017年1月号あとぴナビ記事より)
            
▼アトピー性皮膚炎は、まず角質層内の「水分保持」を行うことが基本の対策になる
         
このように、お肌の乾燥状態は、アトピー性皮膚炎の症状悪化や、場合によってはアトピー性皮膚炎の発症にも関わるわけですが、逆に考えれば、お肌の乾燥状態を緩和させることで、アトピー性皮膚炎の症状を改善したり、時には予防につながることもあるでしょう。
お薬をお使いのアトピー性皮膚炎の方は、お薬の基材として使われているワセリンなどの油分が、皮膚の水分蒸散を抑えてくれる「スキンケア」の補助を行ってくれていますが、元々水分が少ない状態で蒸散を抑える「カバー」を行っても、角質層内の水分が増えてくれるわけではありません。ステロイド剤などのお薬は、お薬の成分(副腎皮質ホルモンや、免疫抑制剤など)によって、アレルギー的な炎症から生じる痒みは抑えてくれますが、乾燥から生じる痒みについては効果を発揮できないため、この「乾燥」が大きく関わるアトピー性皮膚炎の方は、「薬が効きづらい(アレルギー以外の痒みの原因を抱えているため)」という状態に陥ることもあるわけです。
まず、アトピー性皮膚炎の方が考えなければならないのは、角質層内に水分を「与える」ことです。
ローションやジェル系のアイテムで、まずはしっかりと「保水」(水分を与える)を行い、その上から与えた水分が蒸散しないように「保湿」(油分でカバーする)を重ねることを基本のケアとして考えるようにしましょう。
特に、お薬をお使いの方で、お薬を使いながら症状が悪化している、といったケースの場合、薬の影響ももちろん考える必要はありますが、それ以上に、お薬で水分不足が解消できていないケースも考えた方が良いでしょう。実際、お薬を使う前に「保水」をしっかり行うようになってから、症状が安定した例は数多くあります。
お薬を使用することはアトピー性皮膚炎の原因を直接解消することはなく、対症療法に過ぎませんから、第一に推奨したい方法ではありませんが、さまざまな状況が関係してお薬を使わざるを得ない方の場合には、「保水」を併用するように心がけましょう。
そして、お薬をお使いでないアトピー性皮膚炎の方も、「保水」が十分できているかをしっかりチェックして、適したアイテムで保水ケアを行うようにしましょう。
         
         
乾燥肌に対して、「水分」が大切であることはいうまでもありませんが、「必要な水分の量」を正しく見極めることはとても大切です。
スキンケアを行っているアトピー性皮膚炎の方の多くは、自分が行っているケアで「足りている」と考えていますが、実際には、水分量が少なく、結果的にバリア機能の修復に至っていない、というケースが多いからです。
まず、肌にとって必要なのは「水分」であること、そしてその水分をどのように維持していくのかが、保湿であり、保護のケアであることを忘れないようにしましょう。

                      
おまけ★★★★北のつぶやき

あとぴナビの1月号は電子版でご覧いただけます。
他にも特集記事などが掲載されていますので、興味のある方はご覧ください。

●電子版あとぴナビ 2017年1月号
http://www.atopinavi.com/eb/201701_navi/index.html

2017年1月17日

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

               
寒い時期、大気の乾燥が強まると、痒みが強くなる方も多いようです。
そこで今日は、今月の号のあとぴナビに掲載された記事「なぜ、お肌の乾燥はアトピー性皮膚炎に良くないのか?」を紹介しましょう。

                       
●なぜ、お肌の乾燥はアトピー性皮膚炎に良くないのか?
(2017年1月号あとぴナビ記事より)

乾燥肌でお悩みなのは、アトピー性皮膚炎の方に限るわけではありません。
冬の時期は、健常な方でも乾燥で痒みを生じることがあります。
しかし、だからといって、乾燥肌の方が皆、アトピー性皮膚炎の方のような慢性の痒みに悩まされていることがないのはなぜなのでしょうか?

                     
▼バリア機能の問題

まず一つは、乾燥によるダメージが皮膚に慢性的な影響を与えていく上では、いくつか必要な条件があります。

・乾燥状態が継続する
・乾燥の度合いが強い
・汗や皮脂が出にくい
・皮膚の※細さいきんそう菌叢が乱れやすい

健常な方の場合、乾燥があっても、ある程度、汗をかいて自分の力でスキンケアを行う力が残っていますから、乾燥による問題点は平行線で留まり、悪化の一途をたどることは少ないと言えます。逆に、問題点が悪化し続ける方の場合には、その後、「アトピー性皮膚炎を発症する」ことも十分に考えられます。

                             

▼お肌の乾燥による問題点

痒みの神経線維は、角質層内の水分が不足した状態が継続すると、本来真皮内に留まっているはずが、角質層内に侵入します。そのため、炎症などアレルギー的な要因からくる痒みとは別に、肌に対する「物理的な刺激」を痒みと知覚しやすくなります。

角質層が乾燥した状態は、細胞間脂質も崩れることで、乱れた「隙間の多い」状態になります。そのため、異物が侵入しやすく、免疫反応による炎症も生じやすくなります。

乾燥した肌状態は、特に掻き壊しが見られた場合、本来、皮膚が持つ皮脂膜による弱酸性の状態を保つことが難しくなります。そのため、健常な方とは違う細菌叢を形成、黄色ブドウ球菌やボービス菌などが多く占めるようになります。黄色ブドウ球菌が放出するデルタ毒素は、IgEを増強する働きがあることが研究で確認されています。

●乾燥肌からアトピー悪化までの流れ

肌が乾燥する

バリア機能が低下する

細菌叢が乱れる

黄色ブドウ球菌のデルタ毒素などがIgEを増強、アレルギー的な要因を生み出す

アトピー性皮膚炎の症状が悪化する

                

                 
健常な方が、この状態に陥ると、最後の「アトピー性皮膚炎の症状が悪化する」という部分は、「アトピー性皮膚炎が発症する」ということになり、ここ二十年ほどで増加してきた、成人型のアトピー性皮膚炎の多くは、バリア機能の低下から発症しているという考えられています。
実際、京都大学、慶應大学など、多くの研究機関から、アレルギー的な要因からアトピー性皮膚炎が発症するよりも、皮膚の機能低下が原因でアトピー性皮膚炎を発症していることを裏付ける研究報告がされています。

                      

                   
今日は、記事の前半部分を紹介しました。
特に、最後に記した乾燥肌からアトピー悪化までの流れとは、最近のアトピー性皮膚炎の増加に大きく関わっていると考えられています。
アトピー性皮膚炎の方が乾燥が多いのではなく、乾燥が反復継続して肌に一定のダメージ(細菌叢の乱れを含む)が生じると、「アトピー性皮膚炎を発症する」可能性がある、とういことです。
では、この乾燥にどういった対策を行えば良いのか、続きは明日にしたいと思います。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

皮膚は、いろいろな防御機能が働き守られています。
その防御機能の一つには「細菌叢」も含まれます。
私たちは、身近にいる微生物と共存することで「成り立つ」部分があると言えるでしょう。
皮膚にとって必要なバリア機能を維持してくために、何が必要なのかは、しっかり見極めて対策するようにしたいですね。

2017年1月16日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
寒さが厳しい日が続いています。
真冬の時期、アトピー性皮膚炎の方が抱える悩みの中に、寒冷蕁麻疹があります。
今日は、関連する記事を紹介しましょう。
            
          
●早朝ジョグや入浴後は注意 「寒冷じんましん」正しい対処
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/196979/1
         
これから春先にかけて見られる皮膚病の一つが「寒冷じんましん」だ。女優の剛力彩芽もテレビ番組で「お風呂上がりに、体全体がかゆくなって赤くなるんです」と、自身の寒冷じんましんを告白したことでちょっとした話題になった。思い当たる人も多いはずだ。どんな人がなりやすいのか? どんな対処法があるのか? 「めぐろ皮膚科クリニック」(東京・目黒)の深野祐子院長に聞いた。
       
「じんましんの原因は多岐にわたり、中には原因不明のものも少なくありません。要因がはっきりしているものでも精神的緊張、感染、発汗、食べ物などさまざまなものが原因となります。寒冷じんましんはその名前の通り、冷たい水や風などに触れた刺激により起きます。その刺激により、皮膚の真皮と呼ばれる部分の血管周囲にある肥満脂肪からヒスタミンが放出され、ひどいかゆみや赤く腫れた発疹をきたします」
寒冷じんましんが特に出やすいのは冬場で、外出していて急に気温が低くなった時、お風呂上がりや運動後、急激に体が冷えた時など。冷たい飲み物を入れたコップを手に持ったり、飲んだりするのも原因で、夏場でもプールや海水浴の後やクーラーで体が冷えた時に発症することもある。
ただし、寒冷じんましんだと自分自身では気がついていないことも多く、冬場では凍瘡(しもやけ)と思い込んでいる人も少なくない。
寒冷じんましんも凍瘡も、寒い時季に症状が表れやすく、肌がかゆくなる、冷えると悪化するという点では同じだ。しかし、寒冷じんましんは急激な皮膚の温度の低下による刺激で起こるのに対して、凍瘡は寒さによる血行不良が原因で起こる。
「寒冷じんましんには局所に出るものと全身に出るものがあり、全身に出た場合には鳥肌のようなぶつぶつとした小さな発疹が出て肌が赤くなり、かゆみが出ます。一方、凍瘡は全身に出ることはなく、血行不良を起こしやすい末端の部分に出ることが特徴です。症状としては①手足全体が赤く腫れ上がる②手足の指や足裏、耳たぶ、鼻に赤紫の発疹ができるといったものがあります。寒冷じんましんは数時間で症状が治まること、寒さによる刺激がなくなると軽快することに対して、凍瘡は末端の血流が改善しない限り症状が続きます」
じんましんでは血液成分が血管から漏れ出ているため、重症のケースでは血圧が下がってめまいやふらつきを起こすこともあるため注意が必要だ。
         
■対処法に3つの注意点
       
対処法は体を温めることだが、なかには誤った対処法を取る人もいる。
「寒冷じんましんを通常のじんましんと間違えている人も多いのです。通常のじんましんは冷やすとかゆみが治まりますが、寒冷じんましんは逆効果です。かゆみが増し、かきむしって皮膚が傷つくと、冬場は皮膚が乾燥し、バリアー機能が弱まることも手伝って、湿疹を起こしやすくなります。寒冷じんましんが何度も起きるようなら、じんましんの症状を抑える抗ヒスタミン薬を病院で処方してもらうのも手です」
寒冷じんましんを予防するには外出する際は体を冷やさないように、手袋をつけ、厚手の靴下をはくなど完全防寒着で対策を取るのはもちろん、以下の点にも注意したい。
         
①運動などをした後は、汗をこまめに拭く。汗で体が冷えないようにする。
②お風呂の脱衣所自体をしっかりと温め、すぐに服を着る。
③ネックウオーマーやマフラーなどを着用して温度調節をしやすくする。
         
なお、暖かくなってもじんましんが続く場合は、寒冷じんましんではない可能性がある。皮膚科の受診が必要だ。
         
             
いわゆる温度差で、「低い」方に急に降られたことによる刺激が、ヒスタミンなどを誘発して、痒みにつながる、ということでしょう。
実際、あとぴナビの会員の方でも、冬の時期、同様の寒さによる痒みを感じる方は意外と多くおられます。
アトピー性皮膚炎の炎症反応は、どちらかというと遅延型の反応が多いと言われていますが、この寒冷蕁麻疹は即時型の反応です。
アトピー性皮膚炎の方が、併発した場合には、通常の痒みに加え、掻き壊しのダメージが増すことで、アトピー性皮膚炎そのものの症状を悪化させることがあります。
気になる方は、温度差などに注意するようにしましょう。

                             
おまけ★★★★南のつぶやき

今回の記事は、温度差が下がることで現れる寒冷蕁麻疹で書かれていましたが、逆に、温度差が上がることで生じる「温熱蕁麻疹」というものもあります。
特に、アトピー性皮膚炎の方は、「運動」を行うことでこの温熱蕁麻疹がみられることがあります。
寒さによる寒冷蕁麻疹、そして、運動による温熱蕁麻疹の両方がみられることがありますから、両方の温度差に注意するようにしましょう。

2017年1月15日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
今日は、Webで見つけた、健康に関する話題を紹介するね。
         
            
●がんの地域差が明らかに! 乳がんや胃がんにかかりやすい県の1位は?
https://news.biglobe.ne.jp/trend/0113/mnn_170113_5102846592.html
         
NHK出版はこのほど、『がんで死ぬ県、死なない県』(松田智大・著 / 740円・税別)を発売した。同書では、都道府県によってなりやすい部位が異なること、死亡率にも大きな違いがあることを明らかにしている。
        
同書によると、遺伝性のがんは全体の5%に過ぎず、ほとんどのがんは生活習慣に起因するものなのであるという。そのため、県民性によって「かかりやすいがん」が異なるとのこと。
乳がん(女性)の「かかりやすさ」を見ると、1位は東京都(10万人あたりのり患者100.8人)、2位は福岡県(同85.6人)、3位は愛媛県(同85.5人)、4位は広島県(同83.8人)、5位は三重県(同83.6人)だった。
一方、乳がん(女性)にかかりにくい県のランキングでは、1位は鹿児島県(同48.8人)、2位は福井県(同62.9人)、3位は山口県(同63.6人)、4位は千葉県(同63.7人)、5位は大分県(同67.1人)となっている。
胃がん(男性) の「かかりやすさ」を見ると、1位は秋田県(同119.6人)、2位は新潟県(同109.0人)、3位は山形県(同106.2人)、4位は石川県(同98.2人)、5位は富山県(同96.6人)と、東北(とくに日本海側)で多い。
胃がん(男性)の「かかりにくさ」では、1位は沖縄県(同38.3人)、2位は鹿児島県(同52.1人)、3位は熊本県(同57.1人)、4位は神奈川県(同58.2人)、5位は千葉県(同59.1人)だった。かかりにくい県の上位3位は、沖縄・九州地方の県が占めている。
また、同書では地域によって「がんになった後で助かるかどうか(死亡率)」も違うことを明らかにしている。がんでの死亡率(男性)が高い都道府県を見ると、1位は青森県(10万人あたり死亡者205.7人)、2位は佐賀県(同194.6人)、3位は大阪府(同192.9人)、4位は北海道(同192.8人)、5位は秋田県(同192.7人)だった。一方、がんでの死亡率(男性)が低い都道府県では、1位は長野県(150.5人)、2位は滋賀県(151.4人)、3位は福井県(154.3人)、4位は岐阜県(162.5人)、5位は三重県(162.8人)だった。
これらの結果から、全国で最も死亡率が高い青森県は、「かかりやすさ」の数値はそれほど悪くないが、命を落としてしまう確率が高いことがわかった。一方で、長野県は「かかりやすさ」では青森県よりも悪い数値にもかかわらず、死亡率は全国で最も低くなっている。「都市部は病院が多く”名医”も多いから、死亡率は低い」という考えを持つ人も少なくないと思われるが、都市部である大阪府は、男女とも全国ワースト3の死亡率になっている。
なお同書では、国立がん研究センターが「科学的に効果がある」と認めるがん予防法を紹介している。「受動喫煙でも肺がんリスクは確実に上昇」「コーヒーは肝がんを抑える働きを持つ」「熱い飲食物の摂取は食道がんのリスクを高める」などは、科学的に認められているという。
        
        
なかなか面白い視点だと思うけど、見た感じで、その地域における生活習慣との因果関係などは分からないよね。
しいて言えば、最後の方で書かれている、ガンの「かかりやすさ」の度合いと「死亡率」の度合いに違いがあることから、何かヒントが見つかるのかもしれないね。
あと、胃ガンにかかりにくい県の上位が、九州、沖縄で占められているのも興味深いよね。

                      
おまけ★★★★ショウゴのつぶやき

一番最後に書かれている国立がん研究センターが認めるガン予防法の中に「コーヒーは肝ガンを抑える働きを持つ」というのは興味深いね。
コーヒーは、体に悪い、というイメージもあるから余計だけど、他の癌に対する影響も調査すると違った側面が見えてくるのかもね。