2019年1月22日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
ヒトの性格に血液型が関わっている、というのは良く知られているけど(実際に関係があるのかは別にして)、性ホルモンも性格には深く関わっているみたいだね。
            
            
●性ホルモン産生酵素が個人の性格・気質に関連する
-脳内アロマターゼ量は攻撃性、協調性と相関する-
http://www.riken.jp/pr/press/2019/20190115_1/
               
理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター健康・病態科学研究チームの渡辺恭良チームリーダー、高橋佳代上級研究員らの共同研究グループ※は、脳内で発現する女性ホルモン産生酵素「アロマターゼ[1]」の発現量がヒトの性格の個人差に関連することを、陽電子放射断層画像法(PET)[2]による脳画像解析で明らかにしました。
本研究成果は、ヒトの性格・気質を生み出す生物学的基盤の理解や、社会性に問題を抱える発達障害[3]の症状改善方法の探索に貢献すると期待できます。
今回、研究グループは、健常男性11名と健常女性10名を対象に、女性ホルモン産生酵素のアロマターゼに特異的に結合する化合物[11C]Cetrozole[4]を使用して、脳内アロマターゼの分布と量をPETで測定しました。またその際、質問紙を用いて個人の攻撃性と協調性などの性格・気質を測定しました。その結果、女性においては扁桃体[5]におけるアロマターゼ量が多いほど攻撃性が高く、男性・女性ともに視床[6]におけるアロマターゼ量が多いほど協調性が低いことが示されました。これにより、ヒトの性格と脳内のアロマターゼ量の関連性が示され、それには性差があるものと両性共通のものがあることが分かりました。
本研究は、英国の科学雑誌『Scientific Reports』(11月15日号)に掲載されました。
       
          
ヒトの性格は、いろいろな要因で左右されると思うんだ。
気持ち、という目に見えない要因も絡むからね。
でも、広く統計をとると、こうした体のある因子が性格に影響を与えている、となると結構、興味深いところだよね。

                           
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎の状態によって、気持ちが左右される、ということは経験したことがある方も多いじゃろう。
状態が良ければ、気持ちも落ち着き前向きになれ、状態が悪ければ落ち込む。
当たり前のことじゃが、ここに、内分泌などの影響が関わっている、とするならば、炎症など内分泌によりコントロールされている要因にも間接的な関係が見られるのかもしれんの。

2019年1月21日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
昨日まで、入浴と冷えの解消について見てきました。今日は、「スキンケア」の効果について考えてみましょう。

                       
・スキンケアと入浴方法

入浴が「スキンケア」の効果を持つためには、一定の条件が必要になります。
まず、ヒトが自らの体で作り出すスキンケアとは、基本的に汗腺から汗が出る際に、皮脂腺を刺激、分泌された皮脂と汗が皮膚表面で乳化して皮脂膜を形成、この皮脂膜が「スキンケア」の役割を果たします。
つまり、ヒトが行うスキンケアには「汗」が必要、ということです。
しかし、汗の役割は本来、気化熱の放出による体温の調節にあります。
そのため、急激な汗の場合、皮脂をあまり伴わず、スキンケアには役立ちません。
スキンケアの機能を果たすためには、「ジワッ」とした皮脂を伴う汗が必要になります。

入浴で汗をかく場合でも、体温を「下げる」ためにかく汗になってしまうと、スキンケアの機能は果たしません。
逆に、体温を下げる=気化熱で皮膚の水分を蒸散させる、ということになりますから、皮膚は乾燥に向かうことになります。
冷えの解消のところで、高い温度での入浴はアトピー性皮膚炎の方によくないことを述べましたが、この「スキンケア」の部分でも、高い温度での入浴は良くない、ということになります。

健常な方であれば、高い温度で入浴してもさほど問題はありません。
確かに入浴直後は、アトピー性皮膚炎の方と同様に、体温を下げるための汗が、皮膚を乾燥させます。
しかし、入浴後の体温調節が行われた後で、自然とかく汗が皮脂を伴うことで、スキンケアの機能が補完されますので、皮膚への負担は大きくないと言えるでしょう。

アトピー性皮膚炎の方の場合には、高い温度での入浴は、「冷えの解消」にマイナスとなるばかりか、皮膚の乾燥という点からみても、大きなマイナス要因となります。
アトピー性皮膚炎の方の「誤った入浴方法」で最も多いのが、この高い入浴温度にあります。
特に、これから本格的な冬を迎え、「温まろう」として入浴温度がどうしても高くなりがちです。
体感的な問題からは、確かに高めのお風呂も気持ちよいでしょう。
しかし、アトピー性皮膚炎の方の場合、皮膚の状況を最優先で考えるならば、高めの温度、それも「40度以上の温度」は、厳禁だと考えた方が良いでしょう。
先日の「冷えの解消」のところでも述べましたが、アトピー性皮膚炎の方の場合、「温まった」という感触を得るよりも、皮膚の修復を早めるために冷えの解消を行い、さらに、自分の体でスキンケアを行うための「訓練」として入浴を行うべきです。
冷えの解消であれば、短時間の繰り返し入浴を行うのであれば高めの温度で入浴してもそれなりの効果を得ることができるかもしれません。
しかし、皮膚の乾燥、スキンケアという視点で見た場合には、短時間の繰り返し入浴でも皮膚の乾燥状態は免れず、「アトピー性皮膚炎の肌」にとっては、マイナス要因となります。
アトピー性皮膚炎の肌に必要な「入浴方法」を実行するように注意しましょう。

                            
おまけ★★★★大田のつぶやき

今回取り上げた入浴方法は、正しく行えばアトピー性皮膚炎の方にとって大きな「プラス」を生みますが、誤った入浴を行えば、逆にマイナス効果を得てしまいます。
アトピー性皮膚炎に対して良いか悪いか、という諸刃の剣のような側面がありますが、正しい入浴方法は、単純なことですので、実行することがさほど難しいわけではありません。
冬の時期、ぬるめの温度で入浴すると「温まった気がしない」ということはあるかもしれませんが、皮膚と体にとっては、その入浴方法が「必要」なのです。
正しい入浴方法を実践するようにしましょうね。

2019年1月20日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は、昨日の続きです。
冷えの解消を行うために必要な「入浴方法」を考えてみたいと思います。

「冷えの状態」=血流が悪い状態、ということについては昨日述べた通りです。
したがって、血流を良くする、ということだけ考えるならば、「血管の拡張」ということになりますので、高い温度での入浴を行えば、良いのでは、と考えるかもしれません。
確かに高い温度で入浴すれば、皮膚の表面温度が上がり、その熱を放出するため、半ば強制的に血管は拡張します。
実際、高温のお風呂に入れば、皮膚が赤くなるのを体験したことがある方は多いと思います。

では、高温のお風呂に入浴して皮膚が赤くなっている状態(血管が拡張している状態)は、冷えの解消に役立っているのでしょうか?
答えはNOです。
体の深部温度は表面温度に1~1.5度を足した温度が一般的と言われています。
約38度前後と考えてよいでしょう。
ヒトは恒温動物ですので、この38度前後を維持しようと恒常性機能が働きます。
この温度よりも低くなれば代謝が低下、いわゆる冬眠のような状態になり、低い温度が続けば生命に危険が生じます。高い温度も同様で、内臓の働きが著しく低下してこれも生命に危険が生じます。
おおよそ体温からプラスマイナス2度を超えると、体の機能は低下することになります。
風邪をひいて高熱が続くと、生命が危険な状態になる、というのもこうした状態を現わしています。

40度以上のお風呂に入浴すると、皮膚が接した「40度」の熱は皮膚表面から血液の循環する流れに乗って体の深部に伝わります。
当然、体の深部においては、40度、という熱は危険な領域ですから、まず熱を伝えないように血流を悪くします。
皮膚の表面では熱を逃がすために血管が拡張、体の新聞では熱を伝えないように血管が収縮したような状態になるわけです。
それでも熱を伝えるのを完全に遮断することはできませんから、次に体が行うことは「辛くなる」ことです。
高い温度に無理やり入っていると息苦しさを感じ始めると思います。
これは、生体の反応として、その環境から脱することを体に求めているからです。
もし、息苦しさを感じずに、そのまま高い温度での入浴を続ければ、生命に大きな危険を及ぼすことになります。

このように、「冷えの解消」=血流を良くする、という目的を達するためには、高温のでの入浴は不適であると言えるでしょう。
もし、高温での入浴を行う場合には、入浴時間は短時間にして、何度も繰り返して入浴を行う必要がありますが、体の疲労や、また後述する皮膚の乾燥の問題などから、アトピー性皮膚炎の人が行っても良い入浴方法ではないと言えるでしょう。

体温からプラス1度ぐらいを上限に考え、夏は37~38度、冬場はお湯が冷めやすいこともありますから38~39度を目安に入浴を行うようにしましょう。
なお、冷えの解消、という点を目的とした場合、「温まる」ことが冷えの解消とイコールの関係ではありませんから、体感的に温まりづらい状況であったとしても、血流が良くなれば良いわけです。
冬場は、39度の温度では体感的に肌寒く感じるかもしれませんが、掻き傷などのダメージから修復を促すためにも血流を良くすることは大切なポイントとなります。
あとぴ―性皮膚炎の方は、温度を上げすぎない入浴を心がけるようにしましょう。

明日は、入浴による「スキンケア」の効果について考えてみましょう。

                            
おまけ★★★★博士のつぶやき

寒い時期、「心地良い」と感じる温度は人それぞれじゃが、意外と水温計ではかると、40度を超えている場合が多いものじゃ。
アトピー性皮膚炎の方は、この「高い温度」は症状に直結する悪化要因になりうるから、十分に注意して欲しいの。

2019年1月19日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                           
先週は、真冬の時期のスキンケアの対策について書きました。
今週はアトピー性皮膚炎の方に必要な入浴の対策について見ていきたいと思います。

▼冷えの解消とスキンケア

アトピー性皮膚炎の方が、入浴によって得られる対策は「冷えの解消」「スキンケア」の主に二つとなります。
まず今日は「冷えの解消」の部分について考えてみましょう。

・冷えの解消

「冷え」という状態は、一般の方がイメージすると、「手足が冷たい」という状態を想像するようです。
決して間違い、ということではありませんが、「手足が冷たい」という現象は、「冷え」の状態に対して、ほんの一部の減少に過ぎません。例えば、風邪という疾患の場合、熱が出たり、咳やくしゃみ、体のだるさ、食欲不振などさまざまな症状が身体に生じますが、その一部の「熱が出る病気」といっているのと同じです。

体の熱は、主に、筋肉や内臓、骨などにより作られます。
体の深部において「作られた熱」は、体の隅々に運ばれることで、「体温」という形をとるわけですが、この運ぶ役割をしているのが「血液」です。
細胞から細胞へと熱が伝達しているわけではなく、細胞の間を通る血管(血液)によって熱は運ばれているわけです。
この熱が十分に運ばれていない状態が「冷えの状態」です。
つまり、冷えとは血液の流れが悪い(熱を運べない)状態を指しているといってよいでしょう。
このように「冷えの解消」とは、「血流を良い状態にする」ことによって得られるわけです。

血流を良い状態に改善するための方法は、「運動をする」「入浴を行う」の主に二つです。
体が火照るような食物(辛いものなど)を食べる、という方法も体感では「熱」を感じますが、熱を作り出すことと、その熱をスムーズに運ぶ、という作業は、基本的な働きが異なります。
辛いものなどを食べれば、酵素や代謝の働きにより「熱」そのものは作られますが、その熱をスムーズに運べる状態になっているかは、別の問題、ということです。
血流を支配しているのは自律神経の働きによりますが、そこに影響を与えられるのが運動や入浴、ということになります。

運動の場合、毎日、反復継続して行うには、時間的な制約を受ける方が多いのに対して、入浴は、一般的な生活習慣の一部ですので、毎日、行うことが容易な方法です。
では、冷えの解消には、どういった入浴方法を行えば良いのでしょうか?
続きは明日です。

                         
おまけ★★★★南のつぶやき

冷えという状態を考えた場合、手足が冷たい、という状態をイメージする方は多いようです。
抹消部位には、毛細血管により血液が栄養分などを運びますが、その際、同時に熱も運びます。
その熱を運ぶ量が少なくなれば、細胞そのものも活性が弱まり、いろいろな「症状」が生じることになります。
いわゆる、冷えは万病のもと、と言われる所以なのでしょうね。

2019年1月18日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
ストレスが、アレルギーに影響を与える研究はいくつもあります。
先日、脳内ストレスと病気に関する記事がWebにありましたので、紹介しましょう。
          
         
●脳内ストレスと病気、因果関係解明へ 兵庫医科大
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/life/kobe-20190114007.html
            
脳のストレスがどんな病気を招くのかをテーマに、専門分野を超えて研究するプロジェクトが、兵庫医科大(兵庫県西宮市)で2月に始動する。学内の各研究者がアイデアを持ち寄り、疲労や睡眠と、心臓病や生活習慣病との関連性など、疾患のメカニズムを基礎と臨床の両面から解明し、予防・治療法の開発を目指す。同大は「兵庫県の医療と産業に貢献し、新たな知見を世界へ発信したい」としている。(佐藤健介)
痛みや疲れ、不眠などで引き起こされるストレスは、血圧上昇や炎症、自律神経や腸内細菌のバランス悪化など、さまざまな形で心身に影響を及ぼすと考えられてきた。客観的な根拠を示そうと同大がプロジェクト化し、2018年11?12月に学内で共同研究者を募集した。メンバー選考を経て、2月中旬にもプロジェクトチームが発足する。
研究対象の疾患は、心不全などの循環器疾患から糖尿病などの代謝異常、がんや精神疾患に至るまで多岐に渡る。体内の分子を画像で観察する技術「分子イメージング」や、長期の追跡調査なども織り交ぜ、病気の判別や進行度を推し量る物質「バイオマーカー」を特定し、因果関係を探る。
同大などの先行研究で、睡眠の質が悪い人は食事量を調整するホルモンが乱れて肥満や糖尿病のリスクが高まるほか、血管が硬くなることが判明している。また、わずか一晩でも徹夜して睡眠が不足すると、アルツハイマー病に関わるとされる脳内のアミロイドβ(ベータ)量が増える?と米国のグループが発表。こうした成果もベースに、テーマを設定するという。
主任研究者を務める同大内科(糖尿病・内分泌・代謝科)の小山英則主任教授は「糖尿病や高血圧は、病気の危険因子として氷山の一角。潜在的なストレスの問題を明らかにし、発症や予後の予測を可能にするのが狙い。臨床応用を進め、将来は企業とも連携し、医療・健康産業の発展につなげたい」と展望を語る。
同プロジェクトの外部評価者には、理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター(神戸市中央区)の渡辺恭良センター長が就任する。抗疲労に関する多数の研究成果を挙げてきた立場から、「現代人は厳しいストレスが引き金となり、多種の疾患を発症するが、どの疾患に移行するかは定かでない。時宜を得た試みで、世界に先駆けたチャレンジだ」と期待。同大の野口光一学長は「医学研究の新たなステージを切り開き、医療の進歩と健康に寄与したい」としている。
            
          
興味深い研究が始まるようです。
すでに行われているエコチル調査と絡めると、いろいろな発見があるのではないでしょうか?
少なくとも、自律神経と内分泌系は、そこに密接な関係があることが分かっていますから、アトピー性皮膚炎に対しても、新たな発見があるかもしれません。
興味深く見守りたいと思います。

                      
おまけ★★★★博士のつぶやき

代謝系などは、研究のターゲットになるようじゃが、同時に免疫についても調査の範囲は広げて欲しいところじゃ。
アトピー性皮膚炎も生活習慣病の側面は強く持っており、今後の研究に期待じゃの。

2019年1月17日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
今日は、Webで見つけた健康に関する記事を紹介するね。
        
          
●「画面見すぎ」よりも睡眠不足に心配を、オックスフォード大
https://www.technologyreview.jp/nl/parents-avert-your-eyes-screens-arent-as-bad-for-kids-as-you-think/
          
子どもたちにとって画面は良からぬものだとは誰でも知っている。あるいは私たちの誰もがそう考えていたかもしれない。だが、新たな研究によると、画面を見ている時間が、うつ病や自殺といったことと必ずしも強い関連があるわけではないという。
1月14日付けの『ネイチャー・ヒューマン・ビヘイビア(Nature Human Behavior)』誌に発表された研究によると、35万5000人以上の10代の子どもたちを対象に実施されたサーベイ調査の結果から、画面を見つめることにはある程度の望ましくない影響もあるものの、懸念されるほどのものではないと分かった。画面を見つめることによる健全さへの影響は1% 以下だといい、睡眠時間のほうがずっと大きな影響をもたらすという。
BBCによれば、英国王立小児科小児保健学会(RCPCH)もまた先週、画面を見つめることが健康に害を与える証拠は無いと述べた。
それではなぜいつも画面が悪者扱いされているのだろう?それは統計上の加工、おそらくは意図的な操作によるものかもしれない。サーベイ調査結果のデータには多くの解釈の仕方がある、とオックスフォード大学オックスフォード・インターネット研究所のアンドリュー・プシビルスキ所長はいう。新たな研究の共著者でもあるプシビルスキ所長は、「研究者たちは、世間に発表できるような統計的に優位な結果が出るまでデータをいじり倒すのです」とワイアード(Wired)に語っている。
          
         
日本では、ブルーライトの問題が過去に記事になったことがあるけれど、イギリスでは、睡眠時間の方を心配しているみたいだね。
アトピー性皮膚炎に対しては、睡眠不足自体が大きな問題となるから、いずれにしても、スマホの使い方には注意した方がよいかもね。

                           
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方で、スマホの使い過ぎは、やはりよくない傾向があるように感じます。
その原因がブルーライトのせいなのか、他の要因なのか、あるいは今回の記事にあるような睡眠の問題が関係するのか、どこにあるのかは明確ではありませんが、スマホを見ている時間が長い方ほど、症状の治りが悪い、という傾向があります。
気になる方は、気をつけてみるようにしましょう。

2019年1月16日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は、真冬のケア対策として、ケアの方法について述べましょう。

                          
▼保水ケアの方法について

昨日、述べたように角質層には十分な量の水分を与えることがポイントとなります。
では、必要な量をしっかり角質層に与えるためには、どのような保水ケアをすればよいのでしょうか?
基本は「重ね塗り」となります。
角質層は、本来、外部の異物から体を守るため、分子の大きなものは通さないように働きます。これは、水分も同様です。
したがって、一度のケアで与えた水分は、少しずつ角質層内に浸透させていくしかなく、「大量の水分」を角質層に浸透させるためには、何度も繰り返して与えることが必要になります。
個人差はありますが、乾燥状態を緩和させるためには、1回のスキンケアにおいて、3度の重ね塗りを行うようにしましょう。
また、水分をしっかり与えた後は、蒸散を防ぐためにオイル系のアイテムで「保湿」ケアも忘れずに行いましょう。

▼あとぴナビでお勧めの保水ケアアイテム

十分な水分を与えながら、アイテムごとに特徴がある機能性を活かしていくことを考えた場合、真冬の保水ケアアイテムでお勧めなのは、APローション+SK20と、プルルジェル+Dです。
APローション+SK20は、水分保持力を大幅に高める「サクラン」(スイゼンジノリから抽出された成分)が、有効量配合されています。またベースとなっているAPローションは、合成の防腐剤を不使用ですので、刺激も少なく、お肌にやさしいローションタイプのアイテムです。
プルルジェル+Dは、ジェル系のアイテムですので、重ね塗りに適しています(ジェルがお肌に「載る」状態を作れるため)。ディフェンシルも配合されており、炎症や赤みなどがある肌に適しています。

▼水分保持の成分を補うアイテム

角質層には、水分を与えた場合、その水分を「保持」する機能が備わっていますが、アトピー性皮膚炎の方は、前述したとおり、セラミドやフィラグリンが少ないことで、その保持する機能が弱い状態です。
セラミドやフィラグリンは、外部からのスキンケアで「補充」することはかなり難しく、基本は「自分の力で作り出す」ことが必要です。
そこで、乾燥状態が気になる方は、冬の間だけでも、ピュアセラミドやFグリンアップを試してみるのも良いでしょう。

以上、真冬のケアの方法について述べました。
適切なケアで真冬を乗り切りましょう。

                       
おまけ★★★★南のつぶやき

スキンケアの方法は、個々人ごとに異なります。
疑問な点などがあれば、お気軽にアトピー相談室までご相談ください。

●アトピー相談室 0120-866-933(受付時間 10時~19時)

2019年1月15日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
今日は昨日の続きです。
真冬のスキンケアのポイントを述べたいと思います。

                          
▼スキンケアのポイント

気温の低下、大気の乾燥は、角質層における水分蒸散量を増加させます。
角質層の乾燥状態は、バリア機能の低下、そして皮膚の細菌叢の乱れを招くことで、アトピー性皮膚炎の「発症要因」の一つと考えられています。
同時に、アトピー性皮膚炎の方にとっては「悪化要因」となります。
アトピー性皮膚炎でない方でも、皮膚の乾燥状態が続くと痒みを感じることがありますが、その状態で皮膚をかき壊した場合、健常な方であれば、反復継続しなければ、皮膚の防御機能などにより一定時間で回復していきます。
しかし、アトピー性皮膚炎の方の場合、痒みに対する「感度」が高い状態になっていますので、「痒み」そのものが強いレベルに移行、掻き壊し自体が、反復継続しやすくなります。

●(参考)アトピーの痒みはなぜ慢性化するの?
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=143

あとぴナビの特集でも紹介しましたが、「痒み」とは皮膚で起きているように感じますが、実際には「脳」で「痒み」を知覚して、「掻く」という行為を判断しています。
皮膚から痒みを知覚する神経線維により伝達された「痒い」という情報は、アトピー性皮膚炎の方の場合、脊髄の中枢神経に伝わる際に、グリア細胞で「増幅」されることで、より強い痒みとして認識されます。
こうした「痒い」という情報を強い状態で伝達しないためにも、角質層における乾燥状態を緩和させることは大切です。

※痒みを知覚する神経線維は、角質層が乾燥状態に陥ることで、真皮内から角質層内に侵入、痒みを伝達しやすい状態に陥るため

まずは、「角質層に水分を与える」ための「保水ケア」をしっかり行うようにしましょう。
掻き壊しが肌にある状態だと、保水のために必要な水分のケアアイテムは、「浸みる」ことで敬遠しがちなこともあるでしょう。そのため、浸みづらいオイル系のアイテムのみでケアを継続する方がいますが、この状態では、角質層が「痒みを知覚しない状態」に変わるための条件である「水分の保持」はできません。
オイル系のアイテムでのケアは、角質層からの水分蒸散量を減らす役割は果たしてくれますが、角質層に水分を補給することはできないからです。
また、健常な方とアトピー性皮膚炎の方は、角質層に水分を留めるための「力」にも差があります。
実際、アトピー性皮膚炎の方は角質層内で水分を留める働きをするセラミドやフィラグリンなどが健常な方と比べて少ないことが分かっています。
つまり、一般の乾燥肌の方が必要な「水分量」と、アトピー性皮膚炎の方(状態が悪い方は特に)が必要な「水分量」は、その必要とする絶対量が異なる、ということです。
水分蒸散を抑えるためのオイル系のケアは、角質層に「被膜」を作ることができればよく、健常な方もアトピー性皮膚炎の方も、オイルの量に大差はありません。
しかし、元となる「水分」自体は、絶対量がアトピー性皮膚炎の方は圧倒的に必要、ということを忘れないようにしましょう。

明日は、具体的なケアの方法をあとぴナビのアイテムなどを含めて紹介しましょう。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方が誤ったスキンケアとして行っているのが、水分を与えずに油分だけ与えている、というケアじゃ。
油分系のケアは、お肌の保護に役立つが、「保水」という部分では足りないケアと言える。
特に医者が渡すスキンケアのアイテムはワセリン系のものが多いので、保水を忘れないように気をつけて欲しいの。

2019年1月14日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
1月も半ばになり、本格的な冬がしばらく続きます。
先日、インフルエンザが流行している、というニュースが報道されていました。
国立感染研究所のホームページを見ると、1/9時点で、全国48都道府県に注意報や警報が出ているようです。

▼インフルエンザ流行レベルマップ(国立感染研究所)
https://nesid4g.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html

冬になると流行するインフルエンザですが、最近は異常気象の影響を受けていることを懸念するような研究もあるようですので、油断せずに個々人で出来る対応は行うようにしましょう。

・外出後の手洗い
・適度な湿度の保持
・十分な栄養とバランスのとれた栄養摂取 など

さて今日は、真冬を迎えるに当たり、アトピー性皮膚炎の方が気をつけたい点についてまとめたいと思います。
まず最初に「スキンケア」の対策について考えてみましょう。

▼真冬の「痒み」について

スキンケアのポイントを考える前に、まずは、アトピー性皮膚炎の方の真冬の肌状態の傾向について考えてみたいと思います。
乾燥による痒みとは、アトピー性皮膚炎の方の主な痒みの原因となる炎症性のものだけではありません。
皮膚には、痒みを知覚する神経があります。
本来は、真皮内に留まっているのが、角質層が乾燥すると角質層内に侵入してきます。
角質層内まで伸びた神経線維は、皮膚に対するちょっとした刺激でも、「痒み」という情報を脳に伝達します。
例えば、「皮膚に触れる」といった触覚も刺激の一つですが、神経線維にその刺激が「痒み」の情報として伝わることもあります。
衣服がこすれた、あるいは冷たい冷気が触れた、などそうした「刺激」の元となる感覚は個々人により異なりますが、皮膚を「擦る」などの強い刺激でなくても、痒みにつながることがあります。
アトピー性皮膚炎でない方でも、乾燥による痒みを感じることがあるかと思いますが、その主な原因は、この乾燥により伸びた神経線維が関係していることが多い、といえるでしょう。

なお、いったん痒みを感じると、「掻く」という行為が発生しますが、皮膚を掻くことで、皮膚下では「炎症」が生じます。
その炎症は、今度は免疫系から生じる痒みの原因となります。
アトピー性皮膚炎の方は、IgEなど炎症が痒みにつながる免疫系の抑制が上手くできていないことが多く、以降は連鎖的な炎症性の痒みが生じることもあります。

明日は、スキンケアのポイントについて考えていきましょう。

                      
おまけ★★★★東のつぶやき

アトピー性皮膚炎の患者は、昔は主に子どもが中心と言われていましたが、最近増加していると言われるのは、成人以降での発症です。
これらは、同じ「アトピー性皮膚炎の症状」を皮膚に示していますが、発症する元の原因が異なっています。
「アレルギー」が「原因」なのか「結果」なのかは正しく把握して欲しいと思います。

2019年1月13日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                           
今日は、昨日の続きで、後半部分を紹介します。
          
            
●メス犬は小児喘息のリスクを低くする!犬と喘息とアレルギーの新研究結果
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20190107-33174276-wanhonpo
          
▼アレルギーを起こしにくい犬種というのは存在しない?
             
上記のように、小児喘息については「メス犬」「多頭飼い」という明らかなリスク低下要因が明らかになりました。
一方アレルギーについては、最後の「アレルギーを起こしにくいと言われる犬種と暮らす子供はアレルギー率が高い」という、一見驚くような結果も出ています。これについては、両親にアレルギー歴がある場合(=リスク要因のひとつ)低アレルギー誘発と言われる犬種を選ぶ率が高いからです。
         
研究者によると、
「犬の性別は放出されるアレルゲンの量に影響を及ぼす可能性があります。未去勢のオス犬は、去勢されたオス犬やメス犬に比べて特定のアレルゲンをより多く放出することがわかっています。」
      
とのことです。
         
また、「アレルギーを起こしにくい」と言われているいくつかの犬種については、今のところ科学的な証明はされていません。
今回のリサーチでも、アレルギー歴のある両親がわざわざ低アレルギー犬種を選んでも、高いアレルギー有病率が示されているように、残念ながらアレルギーを起こしにくい犬種というのはないと考えた方が良さそうです。
この結果を受けて、小児科病院の専門家は、
「この結果は慎重に扱われるべきです。今のところは因果関係について何も言うことはできません。時間の経過による差異をモニタリングすること、バイオマーカーを用いたアレルギーリスクの測定、微生物叢などを考慮に入れたより多くの研究が必要です。」
と述べています。
スウェーデンの研究者によって発表された、犬と暮らすことと小児喘息やアレルギーのリスクとの関連についての新しいリサーチ結果をご紹介しました。
             
小児喘息とアレルギーで対照的な結果に見えますが、アレルギーは範囲も広く、因果関係なども複雑なため、統計分析だけでは分からないことがたくさんあります。
今後のさらに深い研究に期待したいですね。
            
            
アレルギーを起こしにくい犬種というのは存在しない、という部分も興味深いところです。
なぜかというと、アレルギーを起こしにくい犬種とされる根拠は、アレルゲンとして考えられる毛やフケなどが少ない犬、という分類だったからです。
つまり、それらの毛やフケが、アレルギーの発症に重要なのではない(アレルギーの症状を悪化させる要因となることはありますが)と言えるからです。
基本的に、アレルギーを起こす原因となっている部分は、「免疫」の本体、というよりも、その免疫を抑制する「制御」の部分が主役と言えます。
根本的なアレルギーの解決のために必要なことは、まず日常生活の中で、この制御の部分をいかに上手に「成長させるか」というところにあるのが分かるのではないでしょうか?
今後の研究に期待したいと思います。

                     
おまけ★★★★博士のつぶやき

「木を見て森を見ず」という言葉があるが、アレルギーの治療も、「木」を治そうとするのか「森」を治そうとするのかによって、その主体が異なる、ということが言える。
大事な部分がどこにあるのかは、しっかり把握したいところじゃ。