2019年3月18日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
花粉症がニュースに取り上げられることが増えてきたけど、今日は、花粉症の話題を紹介するね。
          
         
●低年齢化する花粉症 早ければ2歳で…発症時期の違いとは?
https://dot.asahi.com/aera/2019021200087.html?page=1
          
老若男女問わず猛威を振るう花粉症だが、発症時期の低年齢化が進んでいる。背景に何があるのか。
昨年3月の月曜日の朝。寝室から出てきた記者の長男(当時3歳)の目が赤く腫れていた。まぶただけでなく、目の下の部分も膨れ上がって人相が変わってしまっている。「かゆい」と言って何度も指で目をこすり、腫れもかゆみもますます強まっていく。鼻水も止まらない。
かかりつけの病院へ連れていくと、主治医は「おそらく花粉症による、アレルギー反応でしょう」と言った。
えーっ、花粉症?? まだ3歳なのに……。
振り返ると、土曜日は満開の梅を見に近くの公園へ。日曜日は別の公園で朝から遊び、お昼ごはんはレジャーシートを広げてピクニック気分を楽しんだ。そういえば、お弁当箱やコップが飛ばされてしまうほど風が強かった。花粉情報を確認すると、土日とも大量に飛散していたようだ。でも、こんなに小さい子でも発症するものなの?
「早ければ2歳で発症する子はいます」
と言うのは日本小児アレルギー学会理事長で国立病院機構三重病院院長の藤澤隆夫医師だ。
子どもが1歳前後で歩き始めると外で遊ぶ時間も増えるが、もし1歳の春にスギ花粉が鼻から入り、体の中にアレルギーを起こすIgE抗体がつくられると、翌年の春には花粉症を発症する子どももいるという。
花粉症は、コップに徐々に花粉がたまっていき、あふれだした瞬間、花粉症を発症するという「コップ理論」で説明されることがある。2、3歳で発症するとは、たった1、2年で花粉があふれてしまったということなのだろうか。
国立成育医療研究センターのアレルギー研究室室長の森田英明医師は「それは誤解です」と指摘し、こう説明する。
「花粉そのものがたまっていくのではなく、花粉を異物とみなしたときにつくられるIgE抗体がたまっていくイメージのほうが正しいと思います」
発症時期の違いは、コップの大きさではなく、蛇口の勢いの違いで説明できる。水道からジャージャーと勢いよく水が出るようにどんどん抗体がつくられる人は、わずか数回の春を経験しただけで発症することもあるという。
発症の低年齢化が進む原因は何か。藤澤医師は言う。
「私たちは体の内外に存在するたくさんの微生物たち、『マイクロバイオーム』と共存関係にありますが、清潔を求める現代の生活様式や子どもたちの外遊びが少なくなったことで、体のマイクロバイオームが多様性を失い、健全な共存関係をつくれなくなったことが、もしかすると関連しているかもしれません」
東京都福祉保健局の「花粉症患者実態調査報告書」では0~14歳の都内のスギ花粉症推定有病率は、1996年度は8.7%、2006年度26.3%、16年度は40.3%と、この20年で5倍近くになった。西日本小児アレルギー研究会の「西日本小学児童におけるアレルギー疾患有症率調査」でも、92年は3.6%、02年は5.7%、12年は9.9%と約3倍に増えている。
花粉対策メガネを販売するJINSでは13年にキッズ用(6~10歳対象)を、17年には10~12歳を対象としたジュニア用も発売。特にジュニア用は大人用以上に堅調に売り上げを伸ばしているという。
          
           
花粉症の発症原因は、諸説あるから、その部分は置いておくとしても、子どもたちの花粉症が増加している、ということはあるみたいだね。
微生物のことも書かれているけど、いずれにしろ、生活環境と生活習慣が大きく関わっているのかもしれないね。

                           
おまけ★★★★北のつぶやき

少し前のブログでもありましたが、記事にあるようなIgE抗体がどんどん作られる、というのはB細胞の働きからみると、かなり特異的な状態です。
原因が複数ある場合、そこから導き出される結果も複数存在して不思議ではありません。
アトピー性皮膚炎の治療も、原因ごとに、最適なものを選択できるようになるとよいですね。

2019年3月17日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、皮膚を「作る」のにも大切な「食」の話題を紹介しましょう。
            
            
●ダイエットの意外な落とし穴「朝の隠れたんぱく質不足」とは?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190207-00010004-dime-life
          
筋肉・骨・血液をつくる栄養素・たんぱく質。その重要性は論を待たないが、どのタイミングで摂取すべきか、また、不足すると具体的にどのような弊害が起こるのかなどは、あまり知られていないのではないだろうか。
そこで今回、知っているようで知らないたんぱく質のことについて、アンケート調査の結果と専門家の意見を交えながら紹介していきたい。
       
▼ほぼ全員の女性が「たんぱく質」の重要性を認識。「しっかり摂れている」との回答も過半数。
        
たんぱく質は筋肉だけではなく、血液、髪の毛など、カラダを構成する必要不可欠な栄養素だ。
調査の中でも、“たんぱく質はカラダにとって必要な栄養素である”と回答した女性は99%を占め、女性のほぼ全員がたんぱく質は重要であると考えていることがわかる。
また、“たんぱく質を摂りたい”と思っている女性は約60%に上り、“たんぱく質を摂れている”と感じている女性も半数以上いることが明らかに。
このように、女性の多くが、たんぱく質を意識し積極的に摂りたいと思っていることが明らかになった。
       
▼「たんぱく質は溜めておけない」という事実を知らないことが、「朝の“隠れ”たんぱく質不足」につながる一因に?
          
一方で、たんぱく質の摂り方に対する「知識不足」が存在していることも判明した。たんぱく質は常に分解され続けており、カラダの中に蓄えておくことができない。
そのため、1度の食事でまとめて摂るのではなく、朝・昼・晩の三食において、バランスよく摂取する必要がある。
今回の調査では、約70%、実に約3人に2人の女性が、たんぱく質は常に分解され溜めておけないことを“知らない”と回答。
さらに、たんぱく質を毎食(朝・昼・晩)摂る必要があることを知らない女性も約 60%にまで上り、たんぱく質の摂取に意欲的な女性たちの間においても、たんぱく質の正しい摂り方については、あまり知られていないことが示唆されている。
また、1日の中でたんぱく質を“いつ”摂るようにしているかという問いに対しては、多くの女性が摂りやすい“夜”と回答。
“朝”に摂ろうとしていると回答した女性は 30%程度しかおらず、夜の時間帯にたんぱく質を摂ろうとする意識が顕著に表れた。
たんぱく質に対する現代女性の意識が高まる一方で、たんぱく質の正しい摂り方に対する理解の浸透は、まだまだ不十分といえる状況にあるようだ。
こうした意識と理解の「ギャップ」や、摂取タイミングへの意識のバラつきにより、摂っているつもりでも知らず知らずのうちに、たんぱく質の摂取が朝に不足傾向になる=「朝の“隠れ”たんぱく質不足」とも言える現状の一因になっていると推察される。
朝にたんぱく質が摂れないのは、朝の忙しい「ライフスタイル」のせい
朝にたんぱく質を摂れない・摂らない理由として1位に上がったのが“時間がないから”。約60%の女性が朝の忙しさにより、たんぱく質を摂りにくい状況にあることが判明した。
また、「時間が無い朝にまず省くことは何ですか」という問いに対しても、約40%の女性が“朝食”と回答し、忙しい朝では朝食を省く女性も多く、朝は時間が無く忙しいというライフスタイルが、「朝の隠れたんぱく質不足」傾向を招いている様子も浮き彫りになった。
        
~赤坂ファミリークリニック院長 伊藤明子先生からのコメント~
           
▼朝にしっかりたんぱく質を摂って、「朝のたんぱく質不足」を解消
        
日常診療でも、朝にしっかりとたんぱく質を摂れていない女性が多いです。
たんぱく質の重要性についての知識はありながら、たんぱく質が常に代謝分解されているので毎食しっかり摂取する必要があることは知られていません。
そのため、“夜”に摂取すれば足りると思っている方が多く、”朝”はたんぱく質が不足している方がほとんどです。
1日の中でたんぱく質が不足する時間が長いのは好ましくなく、長期的に見ると筋力低下を招くだけではなく、皮膚や髪の毛、免疫力や脳機能にも悪影響を及ぼし疾患リスクを高めることがわかっているので、たんぱく質はしっかり摂取することをお勧めしています。
たんぱく質を朝に摂ることのメリットは複数あり、1一日の食事・間食の総摂取量を抑えられる、2一日を通して空腹刺激ホルモンの分泌を抑えられる、3脳内伝達物質が十分に産生されるので苛立ち・不安をコントロールできるなど、朝のたんぱく質摂取は、1 日を効率的に過ごすスイッチにもなるのです。
        
▼忙しい毎日には、時短を意識した朝食ソリューションを
        
今回の調査でも、女性が朝食でたんぱく質を摂りにくい傾向にある結果でしたが、意識をして朝たんぱく質を摂ることは、毎日をイキイキと過ごすために重要です。
最近は、たんぱく質が摂れる栄養補助食品やサプリなどが増えていますが、可能な範囲で「食事」から摂ることが望ましいです。
とはいえ、朝は忙しく時間がかけられないのも事実なので、シリアルなど時短を意識した手軽に食べられるものを朝食ソリューションとして活用することも一つの手です。朝食にたんぱく質を上手に摂って、心身ともに元気な毎日を過ごしたいものです。
          
          
アトピー性皮膚炎の方は、アレルゲンとして反応しやすいのが蛋白部位のことが多く、また、肉や魚などもともとタンパク質を避ける傾向もみられるようです。
しかし、皮膚の修復には、タンパク質が必要ですし、内分泌の産生にも使われます。
適切な栄養バランスの食事に気をつけることは、アトピー性皮膚炎克服のためにも重要であることは忘れないようにしましょう。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

食事制限を行っている場合、どうしても「偏り」が避けられないケースはあるじゃろう。
じゃが、「朝食は摂らない」といった、生活習慣として「不足状態」は、本来、「無用」とも言える。
正しい、食生活を心がけて欲しいと思うの。

2019年3月16日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
天候が不順な状況はありますが、季節は春に向かい、少しずつ気温も上昇し始めています。
来週には、桜の開花予想もニュースなどで見かけるようになるでしょう。
これからしばらくはスギ花粉、その後は、黄砂、PM2.5と続く、アトピー性皮膚炎の症状悪化につながる飛散物質の対策、そして紫外線への対策は、しっかり行って欲しいと思いますが、ちょうど冬から春への季節の変わり目のときに、忘れがちなのが「気温への対策」です。

日によって、春の気温、初夏の気温、そして冬の気温とめまぐるしく変化する時期、服装による体温調節がうまくいかずに、汗をかいて、そこから症状悪化が始まった、というご相談は、毎年一定の数をいただきます。
基本は、天気予報などをチェックして、気温に合わせた服装をすることです。
汗は、アトピー性皮膚炎の方にとって、自分でスキンケアを行うために大切な「機能」ではありますが、同時に、マラセチア菌(常在菌)による痒みの誘発、という問題点を抱えることが広島大学の研究で明らかになっています。

汗をかいたときの対策は、「拭きとる」ことですが、服装による過剰な汗は、できれば避けたいところです。
また、急激な気温の上昇により、外出時に汗をかいた際には、帰宅後の洗浄も適切に行うようにしましょう。

汗をかくことを恐れる必要はまったくありません。
逆に、アトピー性皮膚炎を克服していく上で、汗は「しっかりかけるようになる」ことが大切です。
ただ、汗が悪化要因となりやすいことも事実ですので、これから春、そして初夏へと向かう中、「汗はしっかりかく」「かいた汗はしっかり対策する」ことを忘れないようにしましょう。

                            
おまけ★★★★南のつぶやき

汗対策を含めて、疑問なことがあれば、お気軽にアトピー相談室までご相談ください。

▼アトピー相談室 0120-866-933(受付時間 10時~19時)

2019年3月15日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日も昨日の続きです。

アレルギーが生じる流れは昨日、説明したとおりです。
今日は、IgEがなぜ増えるのか、という部分を考えてみましょう。

アレルギー検査では血中のIgE量を調べますが、アレルギー性疾患があれば、IgE値がとても高くなることはよく知られています。
それでは、なぜIgEが増えた状態が長期間続くのでしょうか?

免疫の働きを考えると、抗原が侵入すればIgEが作られる、ということは当たり前のことのように思われるかもしれませんが、実は、この問題に対する回答は、最新の免疫学においても出ていません。

そもそも、健康な人の血液中には、IgEがほとんどありません。
IgEはもともと寄生虫や蜂毒に対する抗体で、衛生環境の整った現代人の生活にはあまり必要とされない免疫です。
そして、何より重要なポイントは、IgEの「寿命」は短い、ということです。
血液中の半減期は約半日~2日しかありません。抗原が侵入すれば一時的に増えるものの、通常はすぐに検出されなくなります。

もともと数が少なくて、寿命も短い、これが何を示しているのかと言うと、免疫の「記憶」が形成されにくいということです。
風邪やウィルスなどに対する免疫は、いったん体の中から、それらが消えても、いつでも免疫を作り出せるように準備しています。それが免疫の「記憶」です。

しかし、IgEには本来、そうした「記憶」の働きは持っていないのです。
ところが臨床上は、「記憶」しているのではないか、と疑われる部分が数多くあります。
アレルギー疾患をもつ患者の場合、長期間にわたりIgE値が高い状態が続きます。
食物アレルギーで長年食べていなかった食物を食べたら、再びアレルギー症状が出ることもあります。

これらの事実を説明するには、IgE陽性(IgEを作ることができる)の長期生存B細胞や記憶B細胞が存在すると考えるしかありません。
現在、こうした記憶B細胞の研究が進められています。

話は戻って、なぜ「アトピー性皮膚炎はコントロールするしかない」というところに問題点があるのか、というと、前提条件として長期生存B細胞がIgEでもあり得る、ということで話が進んでいるからです。

アトピー性皮膚炎の病態は千差万別です。
昔からの小児に多くみられたアレルギーを原因とするアトピー性皮膚炎や、今の成人型に多い、皮膚のバリア機能の低下から細菌叢を乱すことで発症するアトピー性皮膚炎など、その原因は千差万別です。

例えば、風邪にかかって、風邪の症状が全て消えた状態は、「コントロールしている」状態でしょうか?
アトピー性皮膚炎の症状が全て消えた、それも薬物などの使用なく、その状態が維持できている場合、それは「治った」と考えても良いでしょう。
もちろん、風邪が治っても、一年後、新たな風邪のウィルスが体内に侵入すれば、風邪の症状は現れます。その際、昨年の風邪が「再発した」とは言いません。
アトピー性皮膚炎が治っても、再び、アトピー性皮膚炎を発症する「条件」が整えば、「新たな」アトピー性皮膚炎が発症することはあり得ます。

もちろん、何らかの理由により、IgEの長期記憶B細胞を持つ方が、症状が一進一退を繰り返すことはあるでしょう。
しかし、今のアトピー性皮膚炎の治療の場合、いったん寛解した状態の患者に対しても「プロアクティブ療法」として、薬剤の使用を推奨しています。
風邪が「治った」人に風邪の症状を緩和させる薬剤の使用を継続させることはありません。
しかし、アトピー性皮膚炎の場合、炎症を引き起こす状態に関わらず、共通して薬剤の使用が推奨されています。

B細胞の働きに対する研究にも目を向けて、プロアクティブ治療が有効な患者と、必要ない患者がいることを、アトピー性皮膚炎治療に携わる医師には望みたいところです。

                         
おまけ★★★★北のつぶやき

今回のブログで取り上げたB細胞の研究については、あとぴナビで、専門の医師に取材を行っています。
来月、4月号で紹介する予定です。
少々、難しい記事ですが、おそらくアトピー性皮膚炎治療に深く関わる分野であるにも関わらず、その部分に対して一つの仮定(長期記憶B細胞が当たり前に存在する)のみを前提に治療が行われている現状は、ぜひ新たな方向性を開拓して欲しいと思います。

2019年3月14日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                
今日は、昨日の続きです。
アトピー性皮膚炎に対する今の医師の考え方は「コントロールする」ことにあることは昨日、述べた通りです。
では、なぜその「コントロールする」という考え方に問題点が含まれているのでしょうか?
その答えの一つが「B細胞の働き」ということにあります。

アレルギー疾患は、本来はごく少量のはずのIgE抗体が大量発生して体に悪さをしている状態といえます。まず、基本的な部分として、アレルギー症状が起きる仕組みについて見ていきましょう。

アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー反応は、本来は無害なはずの異物(ダニの糞、ハウスダストや花粉など)が体に侵入した際に、それらを排除しようとする免疫の過剰反応によるものです。この反応により、皮膚の炎症など様々な不快症状が引き起こされますが、その仕組みをごく簡単に説明すれば次のようになります。

▼異物侵入からアレルギー症状発生までの流れ

1.異物(抗原(こうげん))の侵入
  ↓
2.異物を食べた樹状(じゅじょう)細胞が、侵入があったことをT細胞に伝える 
  ↓
3.T細胞が活性化しヘルパーT細胞となり、B細胞が異物に対する抗体を作る手助けをする
  ↓
4.大量のIgE(免疫グロブリンE)抗体が産生される
  ↓
5.IgE抗体が、その受容体を持つマスト細胞と結合
  ↓
6.刺激を受けたマスト細胞が、脱顆粒(だつかりゅう)を起こしてヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質を分泌
  ↓
7.分泌された化学物質が血管や粘膜を刺激、炎症が助長されてアレルギー症状が引き起こされる 
大まかには、こうした仕組みの中で、アレルギーの症状を引き起こすIgEは作られます。アレルギー疾患はIgE抗体(以下IgE)の増加に起因すること。そして、IgEを作る免疫細胞はB細胞であることを、まず覚えておいて欲しいと思います。

では、なぜIgEはなぜ増えるのでしょうか?
続きは明日にしたいと思います。

              
おまけ★★★★博士のつぶやき

アレルギーが発症する「仕組み」は、前述したような流れの中で起きるし、ここに関する研究は、いろいろと進んでおる。
じゃが、なぜIgEが作られるのか、という部分は実はまだ「ブラックボックス」となっておる。
医師は、アトピー性皮膚炎の病態は一つではないことを認識して欲しいものじゃ。

2019年3月13日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
病院でアトピー性皮膚炎の治療を受けた際、医師から、「アトピー性皮膚炎は一生治らないので、上手くつきあっていくことを考えることが大切」といった内容を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか?
基本的に、アトピー性皮膚炎に対するガイドラインが、そういった趣旨のため、ガイドラインに沿った治療を行う医師の見解がそうなるのはいたし方がない部分がありますが、そこには、一つの問題点があるように思います。
一つの記事を紹介しましょう。
            
          
●【医師が回答!】アトピーが突然再発…なぜですか?
https://mamanowa.mamatenna.jp/info/articlelist/article007974/
         
2年ぶりにアトピーが再発しました。腕全体です。薬を使わなくても平気だったのに、なぜでしょうか? 生活環境は変わらず、前兆もありませんでした。
(質問者 ooitさん) 教えて!gooより引用
          
悪化すると、日常生活にまで支障をきたすことがあるアトピー性皮膚炎。最近は、症状をこじらせている人が増えているそうで、その主な原因は、「ストレス社会であること、ストレスを上手く解消できない人が増えていること」と教えてくれたのは、皮膚科専門医である「銀座 ケイスキンクリニック」院長、慶田朋子先生。そこで、アトピー性皮膚炎の原因と、治療法を詳しく伺いました。
         
▼アトピー素因のある人は、日本人で3人に1人!
          
まず、アトピー性皮膚炎を発症するかどうかは遺伝で決まっており、これは一生変えることはできません。日本人では、3人に1人がアトピー素因を持っていて、生まれつき角質細胞間脂質の50%を占めるセラミドが正常の人と比べて1/3しかないため、角層のバリア状態が脆弱で、軽微な刺激(自分の汗や衣服の刺激など)でも皮膚炎を起こしてしまうという特徴があります。
大人になって発症したという人でも、もともとアトピックドライスキンはあったと思われます。通常、成人になると寛解することの多いアトピー性皮膚炎が成人後に悪化する場合は、ストレスや不規則な生活、誤ったスキンケアがきっかけとなっているケースがほとんどです。
         
▼再発する原因は、皮膚バリア機能の乱れ
          
皮膚のバリアを維持するには、バランスのとれた食事、質の良い睡眠、腸内環境を整え正しい排泄習慣を保つ、ストレスコントロール、運動習慣の5本柱が肝心。これらのうち何かが崩れると、皮膚の再生が乱れ、角層のバリア機能の要である角質細胞間脂質と天然保湿因子の産生が不十分となります。このため、角層の構造が乱れ、水分保持できなくなり乾燥するとともに、些細な刺激に反応し皮膚炎をおこしてしまうのです。
          
▼悪化した状態のまま一向に良くならない理由
         
アトピーが良くならない理由は、
1.掻きすぎて自ら悪化させている
2.掻くことでストレス解消し、痒みを増悪させる悪循環に陥っている
3.医師に処方された薬剤を十分に塗っていない(ステロイド拒否)
4.寛解期に適切なスキンケアができていない。(タクロリムス軟膏への移行ができない)
5.生活習慣が乱れている。(睡眠の質が悪い。食べ物が偏っている)
         
この5点。
加えて、定期的に通院していない人が多いのも特徴です。皮膚科医には、患者様の症状が改善した時点でお伝えすべきスキンケアやメイクアップのポイントがあります。ですから、改善しても1ヶ月ごとに医師の診察を受けている人は、さらに状態がよくなっていきます。一方どうしようもなく悪化した時、薬がなくなった時にだけ、半年に一度程度の頻度で通院する方には、いつも同じ説明しかできないのです。
          
▼完治させるものではなく、皮疹が出ない程度にコントロールするもの
          
アトピー性皮膚炎は完治させるものではなく、症状をコントロールすることが目標です。現在保険適応のある薬剤を正しく使用することで、皮膚科専門医が診ても、アトピー性皮膚炎があったことを見逃すほど、皮膚炎をほぼゼロの状態にすることはできます。今後、ステロイド、タクロリムスに次ぐ外用剤が出てくる可能性はありますが、上記の1~5が改善したうえで、新薬の効果も十分に発揮されると言えるでしょう。
完治することはないという事実に衝撃を受けた人もいるかもしれませんが、ooitさんのように症状の悪化に悩んでいる人は、上記の悪化させる5つの状態に陥っていないか確認してみましょう。
         
(以下、省略)
          
    
確かに、アトピー性皮膚炎の場合、厳密に言えば「完治」はありません。
なぜなら、炎症、痒みとは、能動的に体が「作り出している」ものですから、炎症や痒みを作り出す条件が整えば、誰しもが「アトピー性皮膚炎」を発症することになります。
昔は、アトピー性皮膚炎とは「アトピー体質」を持つ方に現れる疾患、という見方もあったようです。
最近は、アレルギーは症状の悪化要因であり、アトピー性皮膚炎の発症要因ではないケースが確認されることで、体質に関係なく、誰しもがアトピー性皮膚炎を発症することがあり得る、という考え方に代わってきています。

では、なぜ記事にあるような「コントロールする」、という考え方に問題点が含まれれているのでしょうか?
続きは明日です。

                     
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎がなぜ治らないのか、その前提は記事にあるように「痒みを増悪する悪循環に陥っている」というところにありますが、この前提が、実は「仮定」を元に進んでいます。
今回は、B細胞の本来の働きから説明していきたいと思います。

2019年3月12日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
昨日のショウゴ君に続いて今日も、睡眠に関する記事を紹介しましょう。
         
          
●睡眠が○時間未満の人は3倍風邪をひく!?
https://weathernews.jp/s/topics/201902/020075/
         
同じ環境にいても、風邪やインフルエンザに感染する人と感染しない人がいます。原因のひとつは睡眠不足かもしれません。『毎朝、目覚めるのが楽しみになる 大人女子のための睡眠パーフェクトブック』の著者で睡眠コンサルタントの友野なお先生が米国で行われた実験とその結果を紹介してくれました。
        
▼寝不足は万病のもと
      
睡眠時間と風邪のひきやすさの関係を調べた米国医師会の論文があります。
「アメリカで21~55歳の男女153名を対象に、2週間分の睡眠データをとった後、風邪のウイルスを鼻から投与して5日間で何人発症するか実験しました。すると平均的な睡眠時間が7時間未満の人は、睡眠時間が8時間以上の人と比べ2.94倍も風邪をひくことが分かったのです」(友野先生)
睡眠時間が7時間未満の人は、十分に眠っている人に比べて風邪にかかりやすいのです。
睡眠の時間だけではなく、その質も免疫力と強く関わっているようです。
「同じ実験で、中途覚醒が睡眠時間の2%以下の『よく眠れた人』は7人に1人しか発症しなかったのですが、中途覚醒が8%以上の『よく眠れない人』は2人に1人が発症しました。つまり『よく眠れない人』は『よく眠れた人』に比べ5.2倍も風邪を発症したのです」(友野先生)
         
▼睡眠と免疫の深い関係
         
なぜ睡眠時間が短いと免疫力が下がってしまうのでしょうか。
「睡眠力とは何か、と聞かれたとき、私は『免疫力です』答えています。それぐらい、私たちの眠りは、免疫力と深く関わっているのです。寝不足は自律神経を乱し、免疫機能を低下させる結果、私たちの身体は風邪などの感染症にかかりやすくなってしまうのです」(友野先生)
何事も体が資本。様々な健康法があふれていますが、ぐっすり眠ることが1番大切かもしれません。
        
        
21歳~55歳の成人で8時間以上、睡眠を恒常的に確保できる方がどれくらいいるのか、という現実的な問題はあるかもしれませんが、少なくとも、免疫機能と風邪の引きやすさが比例していると推測するならば、睡眠時間が長い方が免疫機能を活性化させる、ということは確かでしょう。
ここでいう免疫力が、外敵に対するものだけなのか、自己に対するアレルギーに対してはどうなのか、という部分は分かりませんが、実践上、睡眠が確保できていない方の場合、アトピー性皮膚炎の改善が見られづらい、という影響は確かにあるようです。
春眠暁を覚えず、という言葉があるように、春は睡眠がとりやすい時期です。
しっかり睡眠時間が確保できるように工夫しましょう。

                         
おまけ★★★★大田のつぶやき

睡眠時間が、免疫機能に関わることは他の研究でもいろいろと報告があります。
どちらかというと、免疫力を強くする、というよりも、免疫力を「正常に機能させる」という働きがあるように感じます。
「寝ないとアトピーは治らない」という医師は多いのですが、睡眠がアトピーに関わる部分は大きいと言えるでしょう。

2019年3月11日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、Webで見つけた健康に関する記事を紹介するね。
        
       
●寝不足の脳は“自分を食べる”と判明! 質の悪い睡眠は自己崩壊を招く…ダメージは想像以上だった!?
https://tocana.jp/2019/03/post_86960_entry.html
         
睡眠不足は集中力の低下や活力の低減を招くことが知られているが、さらに恐ろしい事実がこの度明らかになった。
科学ニュースサイト「Science Alert」(3月2日付)によると、なんと睡眠不足に陥った脳は自分自身を“食べる”ことが分かったというのだ。
体中にある細胞と同じく脳のニューロンも定期的に代謝している。これは脳脊髄中に存在するグリア細胞の1つ「アストロサイト」が古い細胞を掃除するために起こる。このプロセスは「食作用」と呼ばれており、通常、食作用は睡眠中に起こるものだが、睡眠不足によっても引き起こされることがイタリア・マルケ工科大学の研究で判明した。
研究者らは、マウスを4つのグループに分けて実験を行った。
        
1、6~8時間の睡眠を取ったグループ
2、睡眠中に定期的に起こされたグループ
3、8時間余分に起きていたグループ
4、5日間寝ていないグループ
         
これら4つのグループにおけるアストロサイトの活動を調べたところ、1のグループは5.7%、2のグループは7.3%の活動だったのに対し、3のグループでは8.4%、4のグループでは13.5%と高い数値を示した。睡眠不足が原因で活性化したアストロサイトは、重要なシナプスを食べ、接続を滞らせ、不要になったシナプスの残がいを残しやすくなるのだという。
またグリア細胞の一種であるミクログリアも睡眠が不足している3と4のグループで活動が活発化していることが分かった。こうしたグリア細胞の活発化はアルツハイマーなどの神経変性疾患との関連が指摘されているため、脳が危険な状態にあると言える。
マウスでの実験結果であるため、直接的に人間と結びつけるわけにはいかないが、睡眠不足が細胞レベルで脳に悪影響を与えている可能性は高そうだ。脳を健康に保つ上でも質の高い睡眠が何よりも大切だ。
ちなみに、過剰な睡眠は睡眠時無呼吸症候群の可能性があり、平均10時間以上の睡眠を取る人は早期死亡率が30%高いという先行研究もある。睡眠の取りすぎにも注意したい。
         
        
記事にあるように、これはネズミの実験だから、必ずしもヒトに当てはまるとは限らないんだけど、一昨日の記事で紹介したように、睡眠不足が認知症に影響を与えている可能性があるみたいだから、注意した方が良いかもね。
         
                           
おまけ★★★★北のつぶやき

以前、ある医師に聞いた時、一番大切な生活習慣は(健康にとって)、睡眠ということをおっしゃっていました。
睡眠時間が少なくても、そして多すぎても生体に影響を与え、さらに必須な生活習慣となると、難しく考えがちになるのかもしれません、少なくとも、「不足」は意識して避けることが可能な分、しっかり対策したいですね。

2019年3月10日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                        
今日は、中部大が発表したアレルギーに関する記事を紹介したいと思います。
        
         
●イカスミ成分にアレルギー抑制効果 花粉症予防薬の開発に期待 中部大グループ発表
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190308-00000026-mai-sctch
         
中部大の川本善之准教授(分子免疫学)らの研究グループが、イカスミパスタなどで知られる「イカスミ」から抽出した成分に、花粉症などのアレルギー抑制に一定の効果があることを発見した。3月に入ってスギ花粉の飛散が本格化する中、花粉症に効く薬の開発が期待される。オランダのオンライン学術誌に掲載された。
花粉症や食物アレルギーは、花粉などの原因物質(アレルゲン)と結合した免疫細胞の一種「マスト細胞」から炎症物質が出ることで引き起こされるという。
研究チームは、イカスミに含まれる色素成分「メラニン」に注目した。メラニン溶液に浸した培養マスト細胞と、浸さない細胞を用意。両細胞にアレルゲンを加えると、浸されたマスト細胞から出る炎症物質の量が顕著に少なかったという。顕微鏡で観察すると、メラニンが細胞表面を部分的に覆い、アレルゲンとの結合を妨げていたことが分かった。
川本准教授は「既存の花粉症予防薬には眠気などの副作用があるが、メラニンは食品にも含まれる天然物質なので、副作用は低いと予想される。今後、安全性を確認し、新薬の開発につなげたい」と話している。
            
          
記事を読む限り、「メラニンが細胞表面を部分的に覆い、アレルゲンとの結合を妨げていたことが分かった。」とありますので、抗ヒスタミン剤(受容体のブロック)に近い効果なのかもしれません。
今回の記事はイカスミに関するものですが、同様の働きをする成分は他にもあるのかもしれません。
あくまで、アレルギーを「出さない」研究ではなく、「抑える」研究ですので、根本的な解決法ではありませんが、花粉症のような時限的な影響の場合、抑えることがQOLを上げる大切な方法であることは確かです。
根本的な対策(アレルギーの反応を自ら抑制するための免疫機能のバランスを正すこと)を同時に行っていくことは意識して欲しいのですが、こうした研究も今後、注目しておきたいと思います。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

こうした自然から摂取できるものに、症状を抑える働きがある、ということは興味深いところがあります。
もちろん、その影響の現れ方は個人差があるでしょうし、また、根本的な解決を目指すならば、違うアプローチも必要ですが、こうした研究は興味深いですね。

2019年3月9日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
今日は、Webで見つけた健康に関する記事を紹介するね。
        
       
●睡眠不足は認知症リスクが最大で36%上昇!高齢者がとるべき適切な睡眠時間は?
https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no498/
       
▼夜更かしをする高齢者は認知症にかかりやすいことが判明
          
国立長寿医療研究センターの研究チームは今月上旬、夜更かしをする75歳以上の人は、認知症発症のリスクが高まるとの研究結果をまとめました。
2011年から大阪市在住の65歳以上4,268人(認知症未発症者)を対象に調査を続け、4年後までに認知症を発症した人は75歳未満だと73人(全体の2.3%)、75歳以上は113人(同10%)とのことです。
また、認知症発症と就寝時刻の関係を調べたところ、75歳未満では特に差はなかったものの、75歳以上の場合、午後9時~11時に寝る人に比べて、午後11時以降に寝る人の認知症発症リスクは約1.83倍も高いことがわかりました。75歳以上の場合、夜更かしをせずに11時前に就寝することが、認知症予防につながると言えるでしょう。
調査を行った同センターの研究員は、「認知症と眠りに入る時間の間に、なぜこのような関係が生じるのか明確な理由はわからないが、人間が持つ体内時計・生体機能のリズムに逆らうことが認知症の発症に影響しているのではないか」と述べています。今後は、何時以降に寝るとどのくらいリスクが高まるかなど、さらに踏み込んだ研究を進めていくとのことです。
      
(以下、省略)
      
     
睡眠はアトピー性皮膚炎の症状に対して、影響を与えることが分かっているけど、認知症など、脳の機能にも影響がみられることがあるんだね。
睡眠って、不足すると体にとって「負債」になるみたいだから、日頃からの注意はすごく大切だよね。

                    
おまけ★★★★博士のつぶやき

認知症は、まだ解明途中の分野じゃが、周辺の影響から、さまざまなことも分かってきておる。
今回の睡眠もそうじゃが、毎日の「生活習慣」の中に、その原因があるなら、解決法も生活の中にあるのかもしれんの。